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植物でタンパク質を大量に作る

2018-03-31 | 科学・技術
 筑波大学生命環境系三浦謙治教授、江面浩教授、星川健助教らの研究グループは、アリゾナ州立大学のMason博士との共同研究により、植物において一過的に大量のタンパク質を発現できるシステムを構築した。
 遺伝子の機能解析や有用タンパク質の大量作製を可能にするタンパク質高発現技術が注目されている。植物におけるタンパク質作製はコストが安いとの試算があるが、発現量が低いため、あまり用いられていないのが現状である。その発現量を上げる方法として、発現させたい遺伝子をもつベクターを用いたアグロインフィルトレーション法を用いて、一過的に植物細胞内でタンパク質を発現させる方法がある。この際に用いるベクターの種類によって、発現量に違いが出る。研究グループでは、このベクターを改良することで、タンパク質の大量発現に成功した。
 本研究は、植物におけるタンパク質発現システムのスタンダードとなり得るベクターの構築に成功した重要な成果であり、特許協力条約(PCT)に基づく国際特許出願ずみ。将来的には本ベクターを用いることで、有用タンパク質を安価に大量に作製することが可能になると期待される。
 ◆蛋白質
 蛋白質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれる。人間の筋肉や臓器、体内調整のホルモンの材料、エネルギー源にもなる必要な栄養素である。主にアミノ酸によって構成される。
 体内に取り込まれタンパク質は、アミノ酸、アミノ酸がつながったペプチドに分解され、必要なタンパク質へと再形成される。
 自然には多くのアミノ酸が存在するが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類である。これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変える。20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため食事から摂取する必要がある。これを必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸と呼ぶ。
 蛋白質の種類
 食事からタンパク質の摂取には、肉・魚・卵などの動物性食品と、穀類・豆類などの植物性食品がある。両食品によって、含まれている必須アミノ酸が違う。
 最大の違いは必須アミノ酸のバランスにある。動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含むが、一部の植物性タンパク質は不足しているものがある。アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがある(アミノ酸の桶の理論)。また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となっている。

 今日は晴れ。気温が最高気温10℃以上となった。昨日(3月30日)に、仙台の桜が開花したとの発表があった。私の開花予想では、4月の7日だったから、予想外に早かった。
 散歩で見つけた”ボケ”に花の開花。小さな赤い球の蕾が多く、花も蕾も綺麗だ。
 名(ボケ:木瓜)の由来は、木になる瓜だから木瓜(もけ、ぼっくわ)で、これが転訛して”ボケ”となったと言う。花色は基本的に紅・淡紅で、白や白と紅の斑などがある。花色や由来・季節などによって色々な名で呼ばれる。
   緋木瓜:花色が緋色から
   淀木瓜:真紅で小輪
   白木瓜:花色が白色
   更紗木瓜:花色が紅地に白
   広東木瓜:淡紅色で大輪
 ボケ(木瓜)
 別名:放春花(春を呼ぶ花)
 バラ科ボケ属
 落葉低木(樹高は1m~2m)
 中国原産、平安時代に渡来
 開花時期は3月~4月
 花の径は3cm前後、花色は紅・淡紅、白、白と紅の斑など