世界保健機関(WHO)は、スマートフォンなどの携帯音楽機器で長時間、大音量の音楽を聴き続けると聴覚障害になる恐れがあるとして、音量制限機能などの搭載を求める国際基準を発表した(2月12日)。現状では、世界の若者(12歳~35歳)の半数近くに当たる11億人が難聴になる危険性が高いと警告した。
WHOは、「100デシベル(dB)の騒音なら15分以内」とする。100デシベル(dB)は、「電車が通るときのガード下の騒音」程度に相当する。安全でないとみなしているのは、85デシベル(dB)超で8時間、100dB超で15分の音量にさらされるもの。
現在、世界人口の約5%に当たる約4億6600万人が、日常生活に支障をきたすほどの難聴に悩まされている。この中には3400万人の子どもが含まれるが、WHOによると、そのうちどれだけの人がオーディオ機器の危険な使用によって聴力を損傷したのかは分からないという。しかし、今回の新基準によって、「日々、音楽を楽しむ若年消費者層を守ることができるだろう」と期待を寄せる。
◆難聴
加齢による老人性難聴の多くは、蝸牛の細胞の死滅だけでなく、耳の器官の障害など複数の原因が複合的に関係している場合が多い。日本では65歳以上の25~40%、75歳以上の40~66%、85歳以上の80%以上にみられ、罹患者は1500万人以上に上る。
若者でも、長時間大音量にさらされていると、ダメージが蓄積して30代・40代の早い時期に老人性難聴を発症することがあるという。では、どの程度の音に気をつけたらいいのか。
周りがうるさい電車内でイヤホンを使い音楽を聴いていると、無意識のうちにボリュームが大きくなりやすいので注意が必要。また、耳鳴りは内耳の細胞が損傷しているサイン。うるさい所から静かな所に移動したときに、「シーン」という耳鳴りがしたら大音量の場所にいたと考えるべき。同じ場所には近寄らないことが勧められる。意外な原因が飲酒。最近の研究で飲酒により内耳の細胞を壊す物質が出ることが分かっており、ナイトクラブなどで飲酒しながら長時間、大音量で音楽を聴くのは避けたい行為。
WHOは、「100デシベル(dB)の騒音なら15分以内」とする。100デシベル(dB)は、「電車が通るときのガード下の騒音」程度に相当する。安全でないとみなしているのは、85デシベル(dB)超で8時間、100dB超で15分の音量にさらされるもの。
現在、世界人口の約5%に当たる約4億6600万人が、日常生活に支障をきたすほどの難聴に悩まされている。この中には3400万人の子どもが含まれるが、WHOによると、そのうちどれだけの人がオーディオ機器の危険な使用によって聴力を損傷したのかは分からないという。しかし、今回の新基準によって、「日々、音楽を楽しむ若年消費者層を守ることができるだろう」と期待を寄せる。
◆難聴
加齢による老人性難聴の多くは、蝸牛の細胞の死滅だけでなく、耳の器官の障害など複数の原因が複合的に関係している場合が多い。日本では65歳以上の25~40%、75歳以上の40~66%、85歳以上の80%以上にみられ、罹患者は1500万人以上に上る。
若者でも、長時間大音量にさらされていると、ダメージが蓄積して30代・40代の早い時期に老人性難聴を発症することがあるという。では、どの程度の音に気をつけたらいいのか。
周りがうるさい電車内でイヤホンを使い音楽を聴いていると、無意識のうちにボリュームが大きくなりやすいので注意が必要。また、耳鳴りは内耳の細胞が損傷しているサイン。うるさい所から静かな所に移動したときに、「シーン」という耳鳴りがしたら大音量の場所にいたと考えるべき。同じ場所には近寄らないことが勧められる。意外な原因が飲酒。最近の研究で飲酒により内耳の細胞を壊す物質が出ることが分かっており、ナイトクラブなどで飲酒しながら長時間、大音量で音楽を聴くのは避けたい行為。