歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

京都で最古級のひらがな墨書土器出土

2012-12-12 | 学問

 先月(11月28日)の発表だ。
 平安時代の貴族の邸宅跡(京都市中京区)から、平安時代前期(9世紀後半)の土器片約20点に平仮名が墨書されているのが見つかった、と京都市埋蔵文化財研究所が発表した。
 出土は、平安時代前期の右大臣で藤原良相(ふじわらのよしみ、813年~867年)の邸宅跡。昨年(平成23年度)の発掘調査で、「三条院釣殿高坏」と書かれた高坏から、良相邸と確定したものである。土器の多くは良相が没した867年前後のものと見られるとの事。
 調査では邸宅跡の池から皿などの土器の破片約90点が出土。うち約20点に平仮名(ひらがな)や草仮名(そうがな)が書かれており、神楽歌の一節「葛城へ」とみられる「かつらきへ」の文字や、「きなくひとにくしとお□はれえす」(□は欠字、来泣く人憎しと思われえす)もあった。京都大の西山良平教授によると、神楽歌「朝倉」には「葛城へ渡る久米路の継橋の心も知らずいざ帰りなむ」とあり、邸宅で神楽が行われて、その際に記された可能性がある、との事。
 仮名は9世紀以降に、万葉仮名→草仮名→平仮名と移行するとされ、平仮名の確立は10世紀と言われる。今回の発見は、確立時期が約半世紀程遡る事となる。
 出土品は京都市考古資料館で11月30日~12月16日に展示される。
 ◆藤原良相
 良相は嵯峨天皇の信任が厚かった藤原冬嗣の子。兄良房は皇族以外で初めて摂政。
 ◆平安時代(794年~1185年/1192年頃)
 延暦13年(794年)に桓武天皇が平安京(京都)に都を移してから鎌倉幕府が成立するまでの約390年間。
 平安京(現在の京都市中心部)は、延暦13年に桓武天皇により定められた日本の首都、平安城とも言う。
 鳴くよ(794)鶯平安京、良い国(1192)作る鎌倉幕府・・と覚えた・・昔昔。
 ◆平仮名(ひらがな)
 平仮名のもとになったのは、奈良時代(710年(和銅3年)~794年(延暦13年)を中心に使われていた借字(しゃくじ)である。
 奈良時代末から平安時代に、万葉仮名→草仮名→平仮名と発展し、平仮名が独立した文字体系となった。
 万葉仮名:日本語の音を表すために漢字をあてた(1音に1字)
 草仮名(そうがな):万葉仮名の草書体
 平仮名:草仮名を更に崩し、簡略化したのが平仮名

 

 木葉がスッカリ落ちて赤い実だけが目立つ。青い空に沢山付いた赤い実が良く映えて綺麗なウメモドキ。
 ウメモドキの鑑賞の対象は花より果実と言える。でも雌雄異株なので、実の鑑賞目的の方は雌株を選ばなければ・・実が付けば雌株。 名(ウメモドキ)の由来は、梅の木に葉が似ている・枝ぶりが似ている・花の形が似ている、などからと言う。ウメ(梅)はバラ科でウメモドキ(梅擬)はモチノキ科である・・そんなに似ているかな。

Umemodoki12121  ウメモドキ(梅擬)
モチノキ科モチノキ属
落葉小高木、丈は2m~3m
雌雄異株
花期は5月~7月
花は小さい(径3mm位)、花色は白~淡紫色
葉の付根に雄花は多数、雌花は2~4個
雌株は実を付け、9月頃より赤く熟す
落葉(12月頃)しても実は残っている
熟した実は小鳥に食べられ、遠くに運んでもらって発芽する。ウメモドキの実は果肉に発芽を抑制する物質があり、小鳥に食べられ排泄されないと発芽できない・・果肉を取れば発芽する。
実の色が、白実のシロウメモドキ、黄実のキミノウメモドキ、黒実のクロウメモドキがあると言う


Umemodoki12122 Umemodoki12123


干し柿が今年(2012年)もできた

2012-12-11 | 食・レシピ

 今日の天気は目まぐるしい変化。晴れ・曇り・雨(霙と雨)・晴れ・・。雨で残っていた雪の大部分は消えた、日陰には残ってる。
 朝のTVタイトル「山中教授夫妻で出席 ノーベル賞晩さん会の料理は」で、昨夜のノーベル賞晩餐会の料理のメニューが紹介されていた(料理の写真はなかった)。ノーベルディナーの料理は3品で、
 北極イワナのマリネとカリフラワーのテリーヌ添え キャビアとディルマヨネーズ
 キジのジロール添え ポーチド西洋なしと冬野菜 アーモンドポテトピュレと赤ワイングレイビー
 3種類のチェリーとピスタチオで覆ったマスカルポーネチーズとブラックチェリーシャーベット
 料理の写真がないからどんなものか判らない、でも一度は食べてみたい。・・ノーベル賞には全く縁がないけど。
 話を変えて、
 先月(2012年11月)の19日に作った干し柿ができた。概ね3週間で、昨年(2011年)とほぼ同じ期間だ。重さは100g前後と約1/3(300g→100g)の重量となっている。表面は少し固いが中は軟らかい、表面に白い粉(柿霜:しそう)が吹いている。試食して見ると、昨年より少し甘みが足りないかな・・でも美味しくできた。早速、各地に発送する事にしよう。

Hosigaki12111


Hosigaki12112
 できた干し柿

 重量は100g位(約1/3となった)
 表面は少し固いが中は軟らかい


Hosigaki12113
 白い粉(柿霜:しそう)が出てる


iPS細胞の特質的たんぱく質を検出

2012-12-10 | 学問

 ノーベル賞の授賞式は今日(2012年12月10日)の夕方(日本時間では深夜~翌日未明)、ストックホルム中心部のコンサートホールで開かれ、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状を受け取る。賞は、生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、経済学賞、文学賞が授与される。iPS細胞(人工多能性幹細胞)の開発で生理学・医学賞に選ばれた山中伸弥京都大教授(50)が出席する。
 iPS細胞に関し、京都大学大学院薬学研究科の石浜泰教授らのグループは、ヒトiPS細胞を大規模解析し約8000種のたんぱく質を検出し、iPS細胞への初期化に関係している可能性が高いタンパク質2366種を特定した。12月4日付の米化学会誌電子版に掲載された。
 グループは山中伸弥教授(京都大iPS細胞研究所)らのグループと共同で、ヒトiPS細胞とiPS細胞の元になる皮膚細胞(初期化前の繊維芽細胞)に含まれているタンパク質を質量分析計などで解析し、2つの細胞を構成するタンパク質9510種検出。このうち2366種がiPS細胞だけにあり、iPS細胞の機能を調べる目印となるものが新たに5種見つかった。
 このタンパク質がiPS細胞への初期化に重要な役割を果たしている可能性が高いとの事。石浜教授は、これまでわかっていなかった細胞の初期化メカニズムを解明する重要な手がかりになるのではないか、としている。

 

 昨日(12月9日)降った雪が融けずに残っている。気温は低く、1月下旬並みとか。日本列島が寒気団にスッポリと覆われたための様だ。
 散歩していても雪に覆われているので、目に入るのは木々の葉(常緑の)と実が多い。草花は雪が融けてくれないと。
 いつもの散歩道でのピラカンサ。雪の白さと緑の葉、赤い実・黄色い実の対比がとても綺麗。ピラカンサは、バラ科トキワサンザシ属(Pyracantha) の種類の総称である。日本ではトキワサンザシ(赤い実)、タチバナモドキ(黄色の実)、カザンデマリ(赤い実)の3種類が多く栽培されており、これをピラカンサと一括りで呼んでいる事が多い。何れも花を鑑賞するより、秋に沢山つける赤・黄色の実の色を楽しむ。

Pyracantha12101  ピラカンサ
バラ科トキワサンザシ(ピラカンサ)属
常緑低木、丈は0.3m~5mほど
開花時期は4月~6月
花は小さな(径数mm~1cm)白花が沢山付く
果実は径2cm位で色は赤・橙・黄、見頃は10月~12月


 ピラカンサと呼ばれてる
 トキワサンザシ(常盤山櫨子) 学名:Pyracantha coccinea
  果実は鮮紅色に熟す。カザンデマリと相似し区別しにくい
 タチバナモドキ(橘擬)     学名:Pyracantha angustifolia
  果実は橙(黄)色
 カザンデマリ(花山手毬)   学名:Pyracantha crenulata
  果実は赤い。別名ヒマラヤトキワサンザシ

Pyracantha12102 Pyracantha12103 Pyracantha12104


東アフリカで80年前に発見の骨は最古の恐竜化石か

2012-12-08 | 学問

 東アフリカのタンザニアで80年ほど前に見つかった動物の骨の化石が、約2億4300万年前(中生代三畳紀)と最も古い恐竜の可能性があると米ワシントン大のチームが発表した(2012年12月4日)。
 この化石は英ケンブリッジ大の研究者が1930年代にタンザニアで発掘したが、論文発表されず博物館に収められたままだった。
 推定では、長い尾を備え・体長2~3m・体重20~60kg。初期の恐竜に特徴的な急速な成長を示す骨の構造が見られた。しかし、上腕と脊椎の一部のみなので恐竜と断定するには決定的な証拠が足りないとの事。恐竜であれば、これまで最古とされてきたエオラプトルなどより1000万年~1500万年早く地上に出現したことになる。チームは、最古の恐竜でなくとも、さらに古い爬虫(はちゅう)類との間をつなぐ貴重な存在だろう、と見ている。これをチームは”ニャササウルス・パリントニ”と命名。
 ◆恐竜(きょうりゅう)
 中生代三畳紀に現れ、中生代白亜紀末まで繁栄した
 中生代(約2億5000万年前~約6500万年前)は3つの紀に細分される
 三畳紀:約2億5000万年前~約2億1200万年前
     爬虫類から、恐竜が出現
 ジュラ紀:約2億1200万年前~約1億4300万年前
     恐竜が繁栄、原始的な鳥類の出現、被子植物の出現
 白亜紀:約1億4300万年前~約6500万年前
     恐竜の繁栄が継続
     白亜紀末(K-T境界)に恐竜類は鳥類を除いて絶滅

 

 朝起きたらウッスラと雪が積もっていた。気温も低く大分冷え込んだ。朝日が出ると雪は融けだし、気温も少し上がったかな。
 玄関の門柱の上にハツユキカヅラを飾ってあるお家を見つけた。つる性だから門柱から垂れ下がった枝に、赤・白・緑と綺麗な色の葉が付いており素敵だ。
 ハツユキカズラはフイリテイカカズラと呼ばれるように、テイカカズラの斑入りの園芸種である。季節ごとに変化する葉色が好まれる。新芽では赤・ピンク、次第に白みが強くなり白と緑色の斑点の葉となり、緑色となる。秋から冬の紅葉も良い。
 尚、同じ仲間(テイカカズラの斑入り品種)で斑の入り方等が異なる”ゴシキカズラ(五色葛)”があり、両者が混同されている場合が多いと言われる。この品種がそうなのかは判らない。

Hatuyukikadura12081  ハツユキカズラ(初雪葛)
別名はフイリテイカカズラ
キョウチクトウ科テイカカズラ属
常緑蔓性低木
耐寒性


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公共部門の清潔度、日本は17位

2012-12-07 | 社会・経済

 国際的に汚職・腐敗防止のために活動する非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルは2012年の176ヵ国の「腐敗認識指数」を発表した(2012年12月5日)。この指数は公共部門での汚職レベルを1から100で数値化したもので、数字が高いほど「清潔度」が高い。腐敗認識指数は、各国の専門家や経済界のリーダーを含む独立機関を対象に実施した13種類の調査に基づくデータを集計して決定した、との事。
 この指数でランキングすると、日本は昨年から3つ順位を下げて17位となった。・・結構汚職関係で紙面が賑やかだったから。
 ◆清潔度のランキング(176ヵ国からの抜粋)
 順位  国       腐敗認識指数
 1位  デンマーク     90
 1位  フィンランド     90
 1位  ニュージーランド  90 (7年連続で1位)
 4位  スウェーデン    88
   略
 17位  日本        74 (昨年は14位)
 17位  英国        74
 19位  米国        73
 45位  韓国        56
 80位  中国        39
 133位  ロシア      28 (昨年は143位)
 174位  ソマリア      8
 174位  北朝鮮      8
 174位  アフガニスタン  8

 

 散歩道の家と家に間の空き地で見かけた鉢植えのフクシア。花は春にも咲いていたから2度咲きかな。日当りが良く、冷たい風が来ないから蕾も沢山ついて元気だ。
 花は下向きに咲き、上品な花姿から、”貴婦人のイヤリング(レディー・イヤドロップス)”とも呼ばれる。沢山の品種が作りだされ、花形(一重咲き、八重咲き)や花の大きさ(1cm~8cm超)、萼・花弁の色、などで多種多様。

Fuchsia12071  フクシア
別名:ホクシャ(Fuchsia)
   釣浮草(つりうきそう)
アカバナ科フクシア属
常緑低木
南米の熱帯・亜熱帯原産
丈は20cm~50cm
開花期は4月~7月、10月~11月
花は下向きに咲く
萼は基部が筒状で先端が四つに分かれ、花弁の様に見える
花弁の色は白・赤・ピンク・オレンジ・紫や複色
萼と花弁の色とは同じでなく、フリルの付いた2色の花に見える


Fuchsia12072 Fuchsia12073


疾病・感染の検出感度を100万倍向上する手法を開発

2012-12-06 | 健康・病気

 出し遅れとなったが、本年(2012年)の8月31日に発表されたものだ。
 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻の野地博行教授および同科応用化学専攻の金秀炫研究員・飯野亮太講師らの共同研究で、疾病・感染バイオマーカーの検出感度を従来法の100万倍向上する方法を開発した。病気の早期発見に繋がる成果で、英国王立化学会の科学誌「Lab on a Chip」のオンライン速報版で公開された。
 現在、疾病・感染などのバイオマーカー検出で良く用いられる手法は、ELISA法(酵素結合免疫吸着法)である。この手法では小型試験管で行うため、酵素反応の生成物が希釈され超早期診断には不十分であった。
 研究グループは検出感度向上のため、半導体を作る技術を応用し、1cm四方のガラスに100万個の微小水滴を同時形成する超高密度微小水滴アレイデバイス(1分子デジタル計数デバイス)を開発し、これを用いた「1分子デジタルELISA」を確立した。感度評価によく使われる前立腺がんの指標であるPSA(前立腺特異抗原)では、従来法より100万倍薄い濃度でも検出できた。
 今回開発したデバイスはコンパクトで使用方法も簡便であり、手のひらサイズのポータブル診断デバイスの開発につながるとの事。
 ◆ELISA法(酵素結合免疫吸着法)
 特異性の高い抗原抗体反応でバイオマーカーなどのターゲット分子を捕捉し、抗体に結合させた酵素の触媒反応による発色・発光を用いて検出する方法。
 バイオマーカー(Biomarker:生物指標化合物)とは、血液中のタンパク質等の物質で、ある疾病の存在・進行度がこの物質濃度に反映されるものである。バイオマーカーは特定の病状や生命体の状態の指標となる。

 

 故郷からリンゴが届いた。懐かしき故郷の味が楽しめる。リンゴと言えば、ヒメリンゴの実(リンゴ似だ)が真っ赤に色づいて成っている。樹高は優に3mはあり、見事な実の付き方だ。これがホントのリンゴだったら、とチョット惜しい気がした・・ヒメリンゴの実は食べるには酸っぱ過ぎる。

Himeringo12061  ヒメリンゴ(姫林檎)
別名:犬林檎(いぬりんご)
   実海棠(みかいどう)
学名:Malus X cerasifera
バラ科リンゴ属
落葉小高木、丈は0.5m~3m
開花は4月~5月(桜より遅れる)
花は最初薄桃で満開時に白色となる
実は小さなリンゴ似(径2cm位)で秋に赤・黄色となる


Himeringo12062 Himeringo12063


2012年ヒット商品番付発表

2012-12-05 | 社会・経済

 日経(日本経済新聞社)は本年(2012年)の日経MJヒット商品番付をまとめた(詳細は5日付日経MJ)。
 これによると、景気に停滞感が漂うなか、消費者に驚きを与えるような商品やサービスが数多く並んだ、との事。
 ◆2012年ヒット商品番付(日経MJによる)
      東          西
 横綱 東京スカイツリー  :7インチタブレット
 大関 LCC         :LINE
 関脇 N BOX       :マルちゃん正麺
 小結 阪急うめだ本店   :メッツ コーラ
 前頭 東京駅       :86、スバルBRZ
 前頭 フィットカットカーブ:コンビニチルド和菓子
 前頭 トップ ハイジア  :レノアハピネス アロマジュエル
 前頭 LETスマホ    :JINS PC
 前頭 ビックロ      :渋谷ヒカリエ
 前頭 黒ビール      :ザクとうふ
 前頭 街コン       :1人カラオケ
 前頭 塩こうじ      :焼き肉牛丼
     略
 三井住友銀行グループのSMBCコンサルティング(株)でも、「2012年ヒット商品番付」を発表している(11月28日)。
 これによると、今年のヒット番付について、<2012年は、爆発的なヒット商品は限られたものの、既存の商品に新たな視点を加えることで話題や注目を集めたものは多く、日本が誇れる「底力」を感じさせてもくれた1年であった>との評。
 ◆2012年ヒット商品番付(SMBCによる)
    東           西
 横綱 ips細胞      :東京スカイツリー
 大関 東京駅      :該当なし
 関脇 タブレットPC   :LCC
 小結 マルちゃん正麺<殊>:小型ハイブリッドカー「AQUA」
 前頭1 ロンドン五輪   :天体ショー
 前頭2 フィットカットカーブ<技>:低価格機能性メガネ<敢>
 前頭3 ノンアルコール飲料 :塩こうじ
 前頭4 街コン       :新東名高速道路
 前頭5 さくら色LED照明  :レノアハピネス アロマジュエル
 前頭6 きゃりーぱみゅぱみゅ:代官山 蔦屋書店
 <殊>=殊勲賞、<敢>=敢闘賞、<技>=技能賞
 ・・・私にとって、大部分は聞いたことがある事柄であるが、知らない言葉もある・・時代(流行)遅れかな。

 

 垣根のベニシタンの赤い実が目立って綺麗だ。鳥にも食べられず残っている・・でも段々と少なくなる。春に咲く花は小さく、葉に隠れて目立たないが、秋・冬の実の赤さは光沢があり際立って鮮やか。
 ベニシタンの別名をコトネアスターと呼ぶことがある。コトネアスターとは(バラ科の)属の総称で、この仲間でベニシタンが良く知られているので、ベニシタンの別名となったようだ。

Benisitan12051  ベニシタン(紅紫壇)
バラ科シャリントウ属
  (コトネアスター属)
中国原産、昭和初期に渡来
常緑の小低木、樹高は1m位
常緑であるが関東以北では紅葉・落葉する
開花期は5月~6月
花は葉の脇に咲く、花径は数mm~1cm
5弁花で花色は淡紅色~白色
秋に球形の小果(径数mm)が光沢ある鮮紅色に熟して鈴なりにつく


Benisitan12052 Benisitan12053


NECが持ち運び可能なDNA型解析装置を公開

2012-12-03 | 日記・エッセイ・コラム

 NEC(日本電気株式会社)は、開発中の犯罪現場に残されたDNA(デオキシリボ核酸)を「DNA抽出から解析までの工程を約60分に短縮した」持ち運び式の装置を公開し、2014年度に最短25分間で鑑定する装置を実用化すると発表した(11月22日発表)。従来は研究室に持ち込んで半日以上かけていた鑑定(DNA抽出・増幅・電気泳動・解析)が大幅に短縮でき、現場での容疑者の特定がはやまる可能性がある。
 同社と警察庁科学警察研究所は、2012年10月24日~11月7日に科警研の提供するDNAサンプルを用いて共同評価を行った。従来のDNA解析手法による解析結果と今回の装置での解析結果を比較して、27検体中26検体で同じ結果が得られ、捜査の支援利用できる精度が確認できたと言う。一般にサンプルは口腔(こうくう)から採取した検体を解析するが、技術的には遺留物のDNAでも鑑定可能との事。
 装置は複数の解析装置を1台に集約し、1検体に1枚の使い捨て解析チップを用いる。装置の開発では、米Promega社(解析用試薬の提供)、富士紡ホールディングス(解析用試薬のパッケージ化)、朝日ラバーと岡山(μTAS技術による解析チップの開発)、及び東京大学 生産技術研究所の藤井輝夫教授(μTAS技術による解析チップの研究・開発)などが協力している。また、微量の液体を制御する技術を安価に装置に実装可能となり、従来のピペット作業が不要となって容易な操作性が実現した。
 ◆DNA解析
 DNA解析の工程は
 1、検体(細胞)を採取
 2、DNAを抽出し、DNA量を増やす・・PCR増幅
 3、DNAの大きさを調べる電気泳動
 4、個体差を判別するSTR(short tandem repeat)解析
 NECが開発した装置は、通常は個別の装置で行う作業を一貫して行うものである。各工程の連動や加温冷却を反復するPCR増幅作業を大幅に高速化した。使い捨ての解析用チップは、多層プリント流路シート方式(印刷加工した複数のシリコンゴムフィルムを積層)で作製し、従来方式に比べ安価に大量に生産できる。

 

 ”ひっつき虫”と言われる実がつくコセンダングサはアメリカセンダングサと良く似ている。アメリカセンダングサの花に見られる苞片がなく、果実(痩果)の先端の棘(冠毛)が2本~4本ある事で区別できる。

Kosendangusa12031  コセンダングサ(小栴檀草)
キク科センダングサ属
一年生草本
北アメリカ原産の帰化植物、江戸時代に渡来
丈は50cm~100cm
花の時期は9月~12月
花は黄色の筒状花のみの頭花で苞片はつかない
果実(痩果)は扁平で、先端に逆棘がある2本~4本の棘(冠毛)がある
名(小栴檀草)は、栴檀草(せんだんぐさ)より小さいからとの事


Kosendangusa12032 Kosendangusa12033


日本の81万世帯が富裕層・超富裕層

2012-12-02 | 社会・経済

 (株)野村総合研究所は、各種統計等から推計した「2011年の純金融資産保有額別の世帯数」等を公表した(11月22日)。
 これによると、金融資産(預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命・年金保険など)での純金融資産保有額(=保有額-負債額)を5階層に区分すると、超富裕層は5.0万世帯(純金融資産額44兆円)、富裕層は76.0万世帯(純金融資産額144兆円)との事。全世帯数が5000万だから、富裕層・超富裕層世帯数は1.6%となり、この世帯の純金融資産保有額は16.5%となる。
 純金融資産階層は、超富裕層:純金融資産5億円以上、富裕層:1億円以上5億円未満、準富裕層:5,000万円以上1億円未満、アッパーマス層:3,000万円以上5,000万円未満、マス層:3,000万円未満と分類している。
 ◆野村総合研究所
       http://www.nri.co.jp/
 推計・その他調査の結果
       http://www.nri.co.jp/news/2012/121122.html
 ◆日本の純金融資産階層(2011年)
 超富裕層(5億円超え)             5.0万世帯(  44兆円)
 富裕層(1~5億円)              76.0万世帯( 144兆円)
 準富裕層(5千万円~1億円)        268.7万世帯( 196兆円)
 アッパーマス層(3千万円~5千万円)   638.4万世帯( 254兆円)
 マス層(3千万円以下)           4048.2万世帯( 500兆円)
 ◆世界の富裕層での日本の順位
   スイスの金融大手クレディ・スイスによる
    2012年の世界の富裕層数ランキング(2012年10月22日発表)
   富裕層とは純資産100万ドル(8000万円)以上の方
 1位 アメリカ   1102.3万人
 2位 日本      358.1万人
 3位 フランス    228.4万人
 4位 イギリス    158.2万人
 5位 ドイツ     146.3万人
   超富裕層とは純資産5000万ドル(40億円)以上の方
 1位 アメリカ   約3万8000人
 2位 中国      約4700人
 3位 ドイツ     約4000人
 4位 日本      約3400人
 5位 イギリス    約3200人

 

 石垣の下の小さな空き地で咲いていたアメリカセンダングサ。”ひっつき虫”と言われる実も付いている。”ひっつき虫”とは、果実の表面に鉤毛などを持ち、動物の毛や人の衣類などひっつく種子である。この様にひっついて種を散布する形式を「動物散布」と言う。知らずに雑草地に踏み込むとズボンなどに”ひっつき”往生する。因みに、これに良く似た花・実を付ける「コセンダングサ」がある。両者の違いは頭花の総苞片有無と実の鉤毛の数である。

Amerikasendangusa12021 アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)
別名は背高田五加木(せいたかうこぎ)
キク科センダングサ属
一年生草本
北アメリカ原産の帰化植物(大正時代に確認)
丈は50cm~150cm
花の時期は9月~10月
花は黄色の頭花、花を囲んで6~12個の頭花の径より長い総苞片がつく
頭花は筒状花だが、小さな舌状花が見えることがある
果実(痩果)は扁平で、先端に逆棘がある2本の棘(冠毛)がある・・これでひっつく
名(亜米利加栴檀草)の由来は、葉の形が栴檀に似ている・原産地がアメリカだからとの事


Amerikasendangusa12022 Amerikasendangusa12023 Amerikasendangusa12024


アレルギー反応が起こる仕組みの一端を解明

2012-12-01 | 健康・病気

 今日(12月1日)は1月中旬の寒さとか、最高気温は数℃。午前は雪が本格的に降った、でもまだ地面に降りた雪は直ぐに融けて積もらない。明日の予報は1月下旬並みの寒さ、寒い季節の到来だ。
 先月の「東京大学医科学研究所 発表論文 Immunity 37, 2012年11月16日号」
 「過剰なアレルギー反応を抑える生体内の仕組み
  -レセプターLMIR3 と脂質セラミドの結合が肥満細胞の活性化を抑制する-」
 成果は、東大医科学研究所 先端医療研究センター 細胞療法分野の北浦次郎助教、同・北村俊雄教授、順天堂大医学部の奥村康教授、理研 発生再生科学総合研究センターの清成寛研究員らの研究グループによるもの。
 
 アレルギーは免疫細胞の1つである「マスト細胞」から、炎症物質のヒスタミンなどが過剰に出て発症する。発症は人によって異なり、遺伝子に一因がある考えられている(特定の遺伝子がうまく働かない)。
 免疫細胞の表面にある「エルミア3」と呼ぶタンパク質を作れなくしたマウスに化学物質を与えたところ、アレルギー疾患(アナフィラキシー・喘息・皮膚炎)の症状が悪化した。このタンパク質が正常に働くマウスでは発症しなかった。「エルミア3」と同様の働きをするタンパク質はヒトの免疫細胞にもある。脂質の一種で皮膚真皮にあるセラミドが重要なことも突き止めたとの事。
 今後、この研究成果は根本的な治療薬の開発につながる可能性もあると言う。・・アレルギーに悩む方には朗報。
 ◆アレルギー
 人間には、免疫(自分の体を構成すると異なったものを排除し、自分の体を健康に保とうとする仕組み)が備わっている。体の中に異物(抗原:アレルゲン、細菌・ウイルスなど)が侵入すると、これに対抗する物質(抗体と呼ぶタンパク質)ができ、異物を無害化・排除しようとする反応が起きる。
 この免疫反応(抗原抗体反応)は、抗原と抗体が結びつく反応で、両者はカギとカギ穴のような関係でピッタリと結びつくことで抗原をブロックする。しかし、特定な人の体内ではあるアレルゲン(抗原)に対して、普通の免疫反応を越えた過剰な反応が起こることがある。この現象がアレルギー。アレルゲンは確認されているものだけで約200と言われる。
 日本の三大アレルギー
 花粉症:花粉がアレルゲン。突然発症することがある
 アトピー性皮膚炎:アレルゲンの特定が難しい。子供達で増加
 気管支・ぜんそく:大気汚染やアレルギー体質の人の増加で発症

 

 ヒメツルソバ。去年(2011年)は雑草のように蔓延って花が咲いていた。でも今年は殆どない。きっと雑草と思われて片づけられてしまったのだろう。で、周りを捜したら、岩の陰で咲いていた・・頑張って生き延びた。
 花は薄桃色の小花が沢山集まって小球形(径1cm~1.5cm)の金平糖の様だ。葉にはタデ科特有の暗紫色のV字模様があり、紅葉している。

Himeturusoba12011  ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
別名:ポリゴナム、カンイタドリ
タデ科イヌダテ属
原産地は中央アジア、明治中期頃に渡来
常緑多年草(降霜で枯れる)
匍匐性、広がりは50cm以上
丈は5cm~15cm
種子・株分け・挿し木で殖える
花期は7月~11月
花は薄桃色の小花が沢山集まった小球形(径1cm~1.5cm)
葉に暗紫色のV字模様があり、秋に紅葉する


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