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ノーベル賞文学賞はシンガー・ソングライターのボブ・ディラン氏に

2016-10-14 | 学問
 スウェーデン・アカデミーは、本年(2016年)のノーベル文学賞を米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン氏(75)に授与すると発表した(10月13日)。歌手の同賞受賞は初めて。授賞理由を、偉大なアメリカの歌の伝統のなかで、新たな詩的表現を創造した、と説明。音楽表現が文学賞の対象となったのは初めて。
 ディラン氏はミネソタ州生まれ。ミネソタ大学芸術学部を中退し、1962年にデビューした。
 主な作詞作曲は、
  風に吹かれて:1963年
  時代は変る:1964年
  ライク・ア・ローリング・ストーン:1965年 など
 これまでの自作曲は約600曲、アルバムの総売り上げは世界で1億枚を超える。
 日本に紹介されたのは60年代半ばで、岡林信康氏ら、自らの言葉で歌うフォーク歌手に大きな影響を与えた。

 晴れ。気温は平年並みか、最高気温19℃とか。東北の北、青森・岩手・秋田では1週間~10日程早い初冠雪を記録した様だ。
 畑の横の花畑(野菜などを育てず、お花と雑草を中心・・自称)。”コキア”が20・30株程で高さ数10cmが紅葉している。実も沢山付いている。実(種)は球形の胞果(果皮の中に種子が入る)で、「とんぶり」と呼ばれ食用となる。この「とんぶり」は形・色・歯ざわりがキャビアに似ているので「畑のキャビア」とも呼ばれる・・プチプチとした食感ではあるが淡泊な味だ。(まだ緑緑の”コキア”は6月23日のブログで紹介。)
 コキア
 別名:箒木(ほうきぎ)、箒草(ほうきぐさ)
  昔は茎を乾燥させて箒(ほうき)を作ってました
 学名:Kochia scoparia
 アカザ科ホウキギ属
 一年草
 原産地は南ヨーロッパ、アジア
 中国から平安時代に渡来
 開花時期は8月~9月


1975年型日本食(1975年頃の献立)は健康有益性が高い

2016-10-13 | 食・レシピ
 日本は世界の長寿国である。日本人の日常摂取している食事である「日本食」の高い健康有益性がその理由の一つと考えられている。
 東北大学農学研究科食品化学分野の都築毅准教授らのグループが、同大学公衆衛生学分野の辻一郎教授・遠又靖丈講師らと共同で行った成果(9月12日発表)。
 以前、研究グループは、現代と過去の日本食をマウスに摂取させ、最も健康有益性の高い日本食の同定を試みたところ、1975年頃の日本食は肥満を抑制し、加齢性疾患である糖尿病、脂肪肝、認知症を予防し、寿命を延伸することをマウスを用いた動物試験で明らかにした。今回の研究では、この1975年の日本食の特徴を明確にし、1975年型日本食がヒトにおいても有益な効果を発揮するかを証明するために、健常人や軽度肥満者に与える影響を現代食と比較・検討した。
 1975年の日本食の特徴を、過去の研究結果をもとに、5つの要素に分けた。
 第1は「多様性」:色々な食材を少しずつ食べ、主菜と副菜を合わせて3品以上あった。
 第2は「調理法」:煮る・蒸す・生を優先し、次いで、茹でる・焼く、揚げる・炒めるは控えめだった。
 第3は「食材」:大豆製品・魚介類・野菜(漬物を含む)・果物・海藻・きのこ・緑茶を積極的に摂取し、
    卵・乳製品・肉も適度に(食べ過ぎにならないように)摂取していた。
 第4は「調味料」:出汁や発酵系調味料(醤油・味噌・酢・みりん・お酒)を上手く使用し、
    砂糖や塩の摂取量を抑えていた。
 第5は「形式」:一汁三菜(主食(米)、汁物、主菜、副菜×2)を基本とし、色々なものを摂取していた。
 この特徴を有した食事を1975年型日本食とし、実験1として軽度肥満者に、実験2として健常人に与える影響を現代食と比較した。
 実験1では、BMIが24~30の軽度肥満者で年齢20~70歳の被験者を現代食群30人と1975年型日本食群30人に割り当て、それぞれの食事を1日3食、28日間摂取してもらい、試験期間前後に各種パラメーターの測定を実施した。
 実験2として、BMIが18.5~25の健常者で年齢20~30歳の被験者を現代食群16人と1975年型日本食群16人に割り当て、それぞれの食事を1日3食、28日間摂取してもらった。試験期間中に週3回、1日1時間以上の中程度の運動を行い、試験期間前後に各種パラメーターの測定を実施した。
 実験1の結果、現代食群と比べて、1975年型日本食群において、BMIや体重が有意に減少し、LDLコレステロールやヘモグロビンA1c、腹囲周囲長が減少傾向、HDLコレステロールが増加傾向を示した。
 実験2の結果、現代食群と比べて、1975年型日本食群において、ストレスの有意な軽減、運動能力の有意な増加が見られたとしている。
 この時代の日本食の特徴を社会に発信することにより、現在の食生活を見直す食育の一助となることが期待できる。また、高齢社会にあって、患者数が増加している老化性疾患の予防に役立つ「日本食」を世界へアピールすることが期待できると、同研究グループは述べている。

 今日の天気は晴れ。少し寒い感じで、最高気温20℃とか。秋の装いで散歩に。
 我が家の鉢植えの”ミセバヤ”。小さな赤い花が咲きだした。我が家に来てから二冬越したが花は咲かなかった。今年は咲きましたよ!。
 今時分(10月~11月頃)に紅色の小花を茎の先端に球状にまとめて咲く。この頃から、秋が深まるにつれ、葉が美しく紅葉し、やがて落葉する。茎葉が枯れると、根元に小さな芽を作り休眠し、冬を越す。
 古くから親しまれ、古典園芸植物(多肉植物)として観賞価値も高い。玉緒(たまのを)とも呼ばれる。因みに、名の”ミセバヤ(見せばや)”は、きれいなので誰に見せようか、との意味。
 ミセバヤ(見せばや)
 別名:玉緒(たまのを)
 ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属
 多年草(耐寒性の多肉植物)
 原産地は日本、中国
 現在自生地とされているのは香川県小豆島寒霞渓と奈良県内のみである
 レッドデーターブック記載の絶滅危惧植物:絶滅危惧IB類(EN)
 草丈は10cm~60cm
 開花時期は10月~11月
 花茎の先端に散房花序をなしそこに密生して開花
 色は淡紅色で、花径は約1cm、花弁は5枚で長さ4mmほど
 葉は、茎に間隔をおいて3枚の葉が輪生する。各葉の長さは1cm程で葉柄がない。
 色は白みがかった緑、葉縁は濃赤色になる
 晩秋から冬にかけては全体が紅葉し、葉縁と同じ濃赤色になる


ノーベル賞経済学賞に米大学の教授2氏、契約理論に関する研究で

2016-10-12 | 学問
 スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は、2016年のノーベル経済学賞(Nobel Prize in Economics)を、オリバー・ハート(Oliver Hart)氏とベント・ホルムストローム(Bengt Holmstrom)氏に授与すると発表した(10月10日)。授賞理由は、契約理論に関する研究。
  オリバー・ハート教授:米ハーバード大学、英国出身
  ベント・ホルムストロム教授:米マサチューセッツ工科大学(MIT)、フィンランド出身
 ノーベル賞の選考委員会は、授賞理由について「『契約論』は、会社の経営から法律まで多くの分野に影響を与えた。彼らの業績のおかげでわれわれは契約を結ぶ当事者の間で資産の権利などがどのように割り当てられているかを分析する手段を得た。民間市場や公共政策においてどのように契約が作られるべきか新たな考え方を提示してくれた」としている。

 今日は良い天気。でも気温は高くなく、最高気温20℃以下、秋到来を感じる。
 道路の横に広がる雑木林、色々な植物が折り重なる様に茂り、緑の壁を作っている。この中に、赤い実が見えた。”クコ”の赤い実だ。花もまだ咲いている。”クコ”は実や葉を利用するために、野菜のように畑で栽培されているか、トゲがある灌木だから塀に利用されているのか、と思っていたので、野生化したもの?と驚いた。
 ”クコ(枸杞)”は、「海岸、河原、田畑の畦、空き地の周囲など、人の手が加わりやすく、高木が生えきれない環境によく生える。ある程度湿り気のある水辺の砂地を好む。」とある、湿気のある所が好きなんだ。
 赤い実は、長径2cm前後の楕円形である。この果実はそのまま食べたり、焼酎に漬け込んで薬用酒(クコ酒)として使われる。ドライフルーツとしても利用され、お粥に入れたりもする・・お粥の中に見える赤い実はクコ。
 クコ(枸杞)
 学名:Lycium chinense
 ナス科クコ属
 落葉低木
 原産地は中国
 日本では平安時代から、薬草として利用されている
 開花時期は8月~10月
 花は5弁花で径1cm位、花色は薄紫色
 果実は秋に熟し、鮮やかな赤色となる


膀胱がんの転移、風邪薬で止まる

2016-10-11 | 医学
 日本では年に約2万人が膀胱がんとなり、うち8,000人が死亡すると言われる。膀胱がんは再発するのが特徴で、深さが浅いがんと膀胱の壁の筋層に到達する深い浸潤がんに分けられる。浅いがんは予後が良好だが、浸潤がんは肺などに転移しやすく予後不良である。
 北海道大学腫瘍病理学分野田中伸哉教授、腎泌尿器外科篠原信雄教授らの研究グループは、「風邪薬の成分である非ステロイド系抗炎症薬「フルフェナム酸」が、膀胱がんでアルドケト還元酵素を阻害することで転移をおさえ、なおかつ抗がん剤に対するがんの抵抗力をおさえることを発見した」と発表した(10月5日)。成果は、10月4日付の英国科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
 同研究グループは、ヒト膀胱がん細胞UM-UC-3を蛍光でラベルをして、マウスの膀胱に移植し、膀胱がんモデルを作成。移植から45日後に、肺転移、肝臓転移、骨転移が確認されたため、原発巣としての膀胱、転移先としての肺、肝臓、骨からそれぞれがん細胞を取り出し、転移したがん細胞でだけ高い発現を示す分子をmRNAマイクロアレイ法を用いて網羅的に検討した。 転移したがん細胞ではアルドケト還元酵素が増加していることを発見。さらに、実際の膀胱がん患者の手術症例25症例の病理組織を調べたところ、転移先でのアルドケト還元酵素の増加が確認され、実際にヒトの体の中でもマウスモデルと同じことが起こることが分かった。
 アルドケト還元酵素は、がん細胞の動きを高めることと、抗がん剤に対する抵抗力を高めることの2つの働きでがんの悪性化の力を強めることが分かり、この酵素を阻害するフルフェナム酸が、がんの治療薬として有効であることが明らかになった。フェルナム酸は風邪薬の成分であり、同研究グループは、フルフェナム酸を抗がん剤と同時に使うことで、膀胱がん患者の予後を改善するための臨床研究が進むことが期待されるとしている。

 空に雲が多いが晴れ。気温は最高気温20℃程度で平年並みかな。
 ”コムラサキ”の白実、”シロミノコムラサキ(白実小紫)”を見つけた。”ムラサキシキブ(紫式部)”の変種で、”シロミノコムラサキ(白実小紫)”と良く似る”シロシキブ(白式部)”がある。違いは、葉の大きさや実の大きさが若干違うが、葉の形である。”ムラサキシキブ”は葉の据歯(ギザギザ)が全縁にあり、”コムラサキ”の据歯は葉の半ばから先端部にある、これで区別。
 シロミノコムラサキ(白実小紫)
 別名:小白式部(こしろしきぶ)
 クマツヅラ科ムラサキシキブ属
 落葉低木、丈は2m~3m
 枝は垂れ、これに花・実が付く
 開花時期は6月~8月
 花は根元から枝先へと順次咲き、果実も枝先へと付く
 実色は白色


子供のほとんどの年代で運動能力の向上傾向

2016-10-10 | 健康・病気
 今日は10月10日、10月の第2月曜日で「体育の日(たいいくのひ)」、日本の国民の祝日である。趣旨は、スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかうことである。
 スポーツ庁は、2015年度の「体力・運動能力調査」の結果を公表した(10月9日)。調査は東京五輪が開かれた1964年度から毎年実施。1998年度から現行の調査項目となり、60代・70代も対象になった。今回は昨年(2015年)5月~10月に実施、約6万6000人分を集計した。
 現行の調査方式(1998年度以降)で、7・9・11・19歳の女子で各調査種目の合計点が過去最高を記録するなど、子供のほとんどの年代で運動能力の向上傾向となっている。高齢者も同様で、60代後半の女性、70代後半の男女は合計点が過去最高となった。
 6歳~19歳は8種目(長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、50m走、など)を測定し点数化。男女ともほとんどの年齢で向上していた。7・9・11・19歳の女子は8種目の合計が過去最高。16歳男子の反復横とびは20秒間に平均57.29回と過去最高で、1998年度より8.61回多かった。
 65~79歳の運動能力は6項目(60点満点で、6分間歩行、上体起こしなど)で測定。合計点は75~79歳の男性が35.64点、女性が35.19点、65~69歳の女性が41.91点で1998年度をいずれも5点超上回り、過去最高になった。しかし、35歳~39歳女性の運動能力は低下傾向が続き、合計点(60点満点)は36.01点と1998年度より1.69点低かった。長座体前屈や立ち幅跳びの成績低下が目立つ。

 天気は晴れ。気温は高くなく、最高気温25℃以下とか。散歩でも上着がいるかな。
 近くの圃場では稲刈りなどが行われている。圃場の畔を見たら、”イヌタデ”の花がビッシリと咲いている。花に見える赤いツブツブ、赤い花弁(はなびら)ではなく咢(がく)である。だから花が枯れずに何時までも咲いている様に見える。
 タデ(蓼)と言うと、”ヤナギタデ(柳蓼)”を言い、これには茎・葉に苦味がある・・これを好んで食べる虫(蓼虫:たでむし)もいる。ことわざ「蓼食う虫も好きずき」がある。辛味がなく香辛料には使えないタデ”イヌタデ”で、似るが違う・役に立たないものに付けられた”イヌ”。・・これが名の由来らしい。
 イヌタデ(犬蓼)
 タデ科イヌタデ属
 一年草
 茎先に付く花穂は長さ数5cm
 花期は6月~10月
 別名にアカマンマ(地方で)
 アカマンマとは赤飯のこと、ままごと遊びに使った
 イヌタデは食用にできると言う。辛味がないので香辛料にはならないが、花の咲く前なら煮物・油炒め・揚げ物でも食べられるとの事。・・食べたことはない。


車の自動点灯義務化へ、国土交通省

2016-10-08 | 社会・経済
 国土交通省は、道路運送車両法の保安基準を改正した(10月7日)。新たな技術の活用をメーカーに義務付け、交通事故の死傷者減少を目指す。
 主な改正点は、
 ○周囲が暗くなるとヘッドライトを自動点灯する機能を義務化
 ○ハイブリッド車・電気自動車が歩行者に接近を音で知らせる「車両接近通報装置」の搭載義務化
   2018年3月以降に販売する新型車へ搭載を義務付け。
   音の大きさを走行時に時速10キロで50デシベル以上、20キロでは56デシベル以上と細かく規定。
   ガソリン車と同程度の音が発生するようにし、視覚障害者や高齢者の事故防止につなげる。
 ○昼間走行灯に関する基準の導入
   これまで認められなかった、日中も常時点灯させるライトの取り付けが認められた。
 ○ホイールの外側に突き出るホイールナットを来年4月1日から禁止 など
 自動点灯機能はセンサーで周囲の明るさを感知し点灯。2020年4月以降に販売する新型車に適用する。日没15分前の明るさにあたる1000ルクス未満になると、2秒以内に点灯するようにし、視界が十分に確保され安全運転できるとされる7000ルクスを超えると5分以内に消灯するようにする。1000~7000ルクスの間では、自動車メーカー各社に機能搭載の判断を任せる。
 日本自動車連盟によると、2014年8月時点でオートライト機能を装備している車は32.8%。ほとんどの車種で、オートライト機能自体をオフにできる。新保安基準ではオートライトを手動で解除できないよう定めている。

 今日の天気予報は、降雨確率50%。朝は曇りで、11時ころから雨となる。雨が降る前に畑で、チョット作業。
 畑までの道で、玄関前に植えられている”ハナミズキ”の実が赤くなっている。葉はまだ枯れていないが、少し紅葉している。でもだんだん寒さが増し・・紅葉の秋がやってくる。
 ”ハナミズキ”はアメリカ山法師(やまぼうし)とも呼ばれる。日本の近縁種のヤマボウシに似て、アメリカ原産だからとの事。日本での植栽は、1915年(大正4年)に米国ワシントン市へ桜(ソメイヨシノ)を1912年に贈った返礼として贈られたのが始まり。
 ハナミズキ(花水木)
 英名:dogwood
 別名:アメリカ山法師(やまぼうし)
 ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属
 落葉高木
 北アメリカ原産
 開花時期は4月~5月
 花で4枚の花弁に見えるのは総苞片(苞とはつぼみを包んでいた葉、苞葉とも言う)である。
 中心の緑色の塊が花序である秋に複合果の赤い実を付ける


日本珍菌賞、今年はシャクトリムシハリセンボン

2016-10-07 | 学問
 菌学若手の会は、菌類の世界の奥深さを象徴する今年の「珍菌賞」を発表した(9月17日)。虫の幼虫に寄生する珍しい冬虫夏草の一種「シャクトリムシハリセンボン」がネット上の投票で1位に選ばれた。
 菌学若手の会は、日本菌学会の研究者有志で、「珍菌賞」を主宰する。
 ◆日本珍菌賞
 珍菌賞は、推定約150万種とされる菌の世界の不思議さを、一般の人にも広く知ってもらいたい有志が企画した。
  (日本菌学会の公認ではなく菌学若手の会の間借り企画です)
  第1回(2013年6月):ナゾの菌、エニグマトマイセス
  第2回(2014年6月):スイーツきのこ、Mattirolomyces terfezioides(和名なし)
  第3回(2015年6月):花に擬態する菌、Monilinia vaccinii-corymbosi(和名なし)
  第4回(2016年9月):ガの幼虫に寄生する菌、シャクトリムシハリセンボン
     シャクトリムシハリセンボンは、ガの幼虫に寄生する菌の一種で、
     体から魚のハリセンボンのような針が生えるのが特徴と言う。

 天気は晴れ。気温は上がらず、最高気温25℃位。
 散歩で見つけた、ヤブランの中の”イヌサフラン”の花。ヤブランの草丈が高くないので良く見える。ヤブランだけでなく、雑草もあるけど。
 花は彼岸花の様に葉を付けずに地面から出現し、茎先に花のみが付いている。この花姿から”裸の貴婦人”とも呼ばれる。花の咲く時期は、春咲き・秋咲き・冬咲きがあり、日本では主に秋咲きが普及している。
 球根・種に毒(コルヒチン)があり、その毒(コルヒチン)は痛風発作予防薬として使われる薬である。昨年9月末に、高齢女性が自宅で栽培していた”イヌサフラン”を生で食べて食中毒で死亡したとの新聞記事があった。
 イヌサフラン
 別名:コルチカム
 ユリ科(イヌサフラン科)コルチカム属
 球根草(自然分球で殖える)
 原産地はヨーロッパ、北アフリカ
 開花時期は9月~10月
  (秋咲き)
 花色は淡い藤色・濃い藤色・白色など
 花姿は春に咲くクロッカス(アヤメ科)に似ている


ノーベル賞化学賞は仏米蘭3名に、分子マシン開発など

2016-10-06 | 学問
 スウェーデン王立科学アカデミーは、2016年のノーベル賞化学賞を仏米蘭3氏に贈ると発表した(10月5日)。
 受賞理由は、分子機械の設計と合成。電気や光などの刺激によって微細な分子を機械のように動かすことに成功した。将来は分子で作ったコンピューターなどへの応用が期待されている。
  仏・ストラスブール大のジャンピエール・ソバージュ名誉教授(71)
  米・ノースウエスタン大のフレーザー・ストダート教授(74)
  蘭・フローニンゲン大のベルナルド・フェリンガ教授(65)
 分子機械は髪の毛の太さの1000分の1程の大きさで、有機化合物などで作られる。ソバージュ氏は独自の合成法を考案し、1980年代、2つの輪状の分子が知恵の輪のようにつながった集合体をつくった。ストダート氏は棒状の分子に輪が通った構造の集合体を効率よく作る方法を開発。輪を上下に動かせるようにし、分子エレベーターを作製した。フェリンガ氏は回転する分子モーターの作製に成功した。これらはいずれもより複雑な分子機械を作るための基本的な部品となるものである。

 天気は晴れ。少し雲がいいけど。
 道横で見つけた”シロバナホトトギス”、鉢植えで大きく育って、花が咲いている。名(ホトトギス)の由来は、花弁(はなびら)の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているからと言う。鳥のホトトギスは「不如帰」と書き、植物のホトトギスは「杜鵑草 、杜鵑」と書く。
 ”シロバナホトトギス”は花弁の斑点がなく、真っ白だ。園芸種のようだ。シロバナの自生種もあり、ヤマホトトギスの白花種で”シロバナヤマジノホトトギス”と呼ばれる。
 シロバナホトトギス(白花杜鵑草)
 ユリ科ホトトギス属
 夏緑性多年草、雌雄同花
 日本・東アジア原産
 開花時期は8月~11月
 花は径数cm程で、上向きに咲き、花弁は6枚
 花弁は白
 斑の入らない(真っ白)もの、紫色単色・黄色のものなどがある


ノーベル賞物理学賞、米国の科学者3名に

2016-10-05 | 学問
 スウェーデン王立科学アカデミーは、2016年のノーベル物理学賞を米国の科学者3氏に贈ると発表した(10月4日)。
  デビッド・サウレス名誉教授(82):米国ワシントン大
  ダンカン・ホールデン教授(65):米国プリンストン大
  マイケル・コスタリッツ教授(73):米国ブラウン大
 サウレス、コスタリッツ両氏は1970年代初め、電気抵抗がゼロになる超伝導は薄膜では起きないとの理論を覆し、低温で起きることを示した。高温になると起きなくなる原因は、物質の「相転移」によると説明した。ホールデン氏は80年代に、一部の物質で見つかった磁性体の性質を理解するのにトポロジー(位相幾何学)の概念を利用できることを発見した。先進的な数学の手法である「トポロジー」の概念を使い、低温で物質の抵抗がゼロになる超電導や、特異な磁気特性を示す磁性薄膜などの振る舞いを、理論的に説明したことが評価された。
 トポロジーとは、物質を作る基本的な粒子である原子の周りのある限定的な空間を指す。原子の周りを飛び交う電子の中には、この限定的な空間「トポロジー」だけを飛び交うものがあることが分かった。

  朝から曇り、台風接近により夕方から雨や風の予報。気温は高くなく、平年並みとか。
 散歩で見つけた”コスモス”。10月の暦となると、秋、”コスモス”も咲始める。”コスモス”の和名はアキザクラ(秋桜)、秋の季語となっている。
 キク科コスモス属には色々な種がある。一般的に”コスモス”と呼んでいるのは、”オオハルシャギク(Cosmos bipinnatus)”。日本に明治20年頃に渡来した外国産(メキシコ産)の花だが、すっかり日本の秋の花となっている。
 コスモス(Cosmos)
 別名:秋桜(あきざくら)
 キク科コスモス属
 一年草
 原産地はメキシコの高原地帯
 明治20年頃に渡来
 開花時期は7月~11月


ノーベル賞生理学医学賞に大隅良典東工大栄誉教授

2016-10-04 | 学問
 本年(2016年)もノーベル賞が発表される時期となった。
 スウェーデンのカロリンスカ研究所は、本年(2016年)のノーベル生理学・医学賞を東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん(71歳)に贈ると発表した(10月3日)。
 研究は、生物が細胞内でたんぱく質を分解して再利用する「オートファジー:Autophagy、自食作用」と呼ばれる現象を分子レベルで解明した。
 オートファジーは、細胞に核のある全ての生物が持つもので、細胞の中で正しく機能しなくなったたんぱく質などを、異常を起こす前に取り除く役割や、栄養が足りないときにたんぱく質を分解して新しいたんぱく質やエネルギーを作り出す役割を果たしている。これを酵母の細胞を使って、「オートファジー」の仕組みの解明に取り組み、この仕組みを制御している遺伝子を世界で初めて発見した。その後も同様の遺伝子を次々と発見してそれぞれが果たしている機能を分析するなど、「オートファジー」の仕組みの全体像を解き明かしてきた。
 パーキンソン病などの神経の病気の一部ではオートファジーの遺伝子が、正常に機能していないことが分かっていて、予防法や治療法の開発につながるのではないかと期待されている。
 日本人のノーベル賞受賞は3年連続、アメリカ国籍を取得した人を含めて25人目で、医学・生理学賞の受賞は去年の大村智さんに続き4人目である。因みに、自然科学3賞(医学・生理学賞、物理学賞、化学賞)で日本人の単独受賞は3人目で、29年ぶりである。

 晴れ。テレビで台風の接近情報が流れている、暫くしたら雨・風が強くなる・・。
 近所の小さなお庭に、”メキシカン・ブッシュ・セージ”のお花が咲きだした。背が2m近く高い草花である。株元から沢山の茎を出し、横にも広がっている。お花は穂状で、枝に沢山ぶら下る様に付いてる。フェルトの様な柔らかな毛に覆われた紫の萼(がく)に、白い花が咲く。
 葉を揉むとミントのような香りがする、ハーブの一種である。
 メキシカンブッシュセージ(MexicanBushSage)
 別名:サルビア・レウカンサ(Salvialeucantha)、アメジストセージ(Amethyst sage)
 シソ科サルビア属
 多年草
 原産地はメキシコ、中央アメリカ
 日本には明治時代後期に渡来した
 開花時期は8月~11月
 花径は1cm位、花色は紫・白・ピンク


子供の生活、規則正しさが定着しつつある

2016-10-03 | 受験・学校
 文部科学省は、小学6年と中学3年を対象に4月に実施した2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した(9月29日)。参加は、全国の国公私立小中計2万9428校の約207万3000人。
 調査に合わせて、小学6年生と中学3年生に平日の就寝時間を聞いた。
 小学6年生
  午後9時より前:6.6%
  午後9~10時:42.9%(2007年度の10時より前就寝は41.8%)
  午後10~11時:36.7%
  午後11~午前0時:10.9%
  午前0時以降:2.9%
 中学3年生
  午後9~10時:6.1%
  午後10~11時:29.6%
  午後11~午前0時:41.7%
  午前0時以降:21.7%(2007年度は30.3%)
 同じ調査で、自宅での授業の復習や手伝いなどの割合が増えており、文部省の担当者は、「規則正しい生活が定着しつつある」と分析した。

 今日の天気は曇り。雨は降っていない。
 公園を散歩していたら、親子でシャボン玉遊びをしていた。可愛かったので、一枚(お母さんが了承)。

世界で初めて、透明強磁性体の開発に成功

2016-10-02 | 科学・技術
 電磁材料研究所の小林伸聖主席研究員、東北大学学際科学フロンティア研究所の増本博教授、同金属材料研究所の高橋三郎助教、日本原子力研究開発機構先端基礎研究センターの前川禎通センター長の研究グループは、全く新しい発想による透明強磁性体の開発に世界で初めて成功した(9月28日)。
 開発した材料は、ナノグラニュラー材料と呼ばれる、ナノメートルサイズの磁性金属粒子を誘電相中に分散させた金属と絶縁体(誘電体)の2相からなる薄膜材料である。室温で大きな光透過率と強磁性を示し、しかも透明度が磁場で制御可能な新しい磁気-光学効果を示した。研究チームは、ナノメートル(1/1000000ミリメートル)の微細複合構造を持つナノグラニュラー磁性体の研究開発により、可視光領域で高い光透過性を持ち、かつ強磁性併せ持つ薄膜材料の開発に成功した。この構造は強磁性と光透過性の両方の特性を同時に発揮することがでる。さらに、この材料の光透過率は磁場の大きさを変化させることによって制御もできる。制御は、過去に報告の無い新しい磁気-光学効果であり、鉄-コバルト合金の強磁性グラニュール間の量子力学的トンネル効果によるスピン依存電荷振動に基づく「トンネル磁気誘電効果」で説明される。
 この新しい材料は、世界で初めて実現した室温で透明な強磁性体で、透明度が磁場により自己調整できる機能を持つ。今後の開発の進展によって、例えば、速度、燃料計や地図を自動車や航空機のフロントガラス上に直接表示するデバイスなど、次世代透明磁気デバイスや電子機器の実現が可能となる。
 ◆ナノグラニュラー材料
 今回は、鉄(Fe)-コバルト(Co)合金およびフッ化アルミニウム(AlF3)によるナノグラニュラー膜をガラス基板上に作製した。このナノグラニュラー薄膜は、工業的に用いられるスパッタ法で容易に作製でき、再現性や耐熱性にも優れるため、実用性が高い。
 Fe-Co合金は最大の磁化を持つ強磁性金属、AlF3は安定で優れた光透過性を有する誘電体で、膜中で両者は完全に分離して存在する。この物性の異なる物質をナノスケールで混在させた結果、磁化の大きさが18kA/m(0.025T)で、可視光領域を含む400n~2000nmの波長領域で透明な強磁性体の作製に成功した。
 透明磁石の研究は広く行われていたが、これまで常温で強磁性と光透過性の両方を同時に発現する磁性体は実現できていなかった。今回の研究成果は、世界初の透明強磁性体となる。

 今日も晴れ。気温が上がらず、残暑は厳しくない。
 畑に植えてあった”ガウラ”の花にカマキリが付いていた。カマキリは昆虫綱カマキリ目(蟷螂目、学名:Mantodea)に分類される昆虫の総称との事で、全世界で2,000種前後(研究者により1,800~4,000種)と言われる。このカマキリの属などは分からない。
 ”ガウラ”の花色には白色と桃色があり、畑のは桃色。和名には白蝶草・山桃草があり、白蝶草(はくちょうそう)は白花を白蝶に見立てたものである。でもこの花はピンク色なので、もう一つの別名の山桃草(やまももそう)が合う。
 ガウラ
 別名:白蝶草(はくちょうそう)、山桃草(やまももそう)
 アカバナ科ガウラ属(ヤマモモソウ属)
  観賞用に栽培されるのは、G・リンドハイマー(Gaura lindheimeri)と言う
 多年草
 原産地は北アメリカ、日本には明治の中頃に入ったようだ
 長い茎の先端に白色・桃色の花が咲き、花の姿は蝶の舞に似る
 丈は30cm~150cm、花径は1.5cm前後
 開花時期は5月~11月(春咲き種、秋咲き種がある)
 花の寿命は短い(3日位)が長期間次々と咲く


全国学力テスト、地域差縮小続く

2016-10-01 | 受験・学校
 文部科学省は、小学6年と中学3年を対象に4月に実施した2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した(9月29日)。結果は8月25日に公表予定だったが、委託業者による集計漏れなどのミスが判明し、約1ヵ月延期された。参加は、全国の国公私立小中計2万9428校の約207万3000人(小6:約103万5千人、中3:約103万8千人)。国語と算数・数学の基礎知識を問うA問題と活用力を試すB問題に解答した。熊本地震の影響で、4月19日の実施を見送った熊本県の全校と大分、宮崎両県の一部の学校は集計に反映されていない。
 調査結果より、都道府県別の公立校の標準化得点(平均正答数が100となるように標準化した得点)の上位3自治体と下位3自治体の平均を比較すると、中学数学Bを除く全ての問題で前年度から差が縮小した。現行の学力テストが始まった2007年度以降の10年間でも、全体的に差が縮まる傾向が見られた。一方、国語Bや算数・数学Bでも自分の考えを明確にしたり、情報を読み取って記述する問題などに間違いが目立ち、知識の活用力は依然として課題が残った。
 ◆全国学力テスト  正答率(%)
 小学校(小6)
 国語A    国語B     算数A    算数B
 平均  72.9     57.8      77.6     47.2
 1、石川78.6 1、秋田64.0  1、石川82.4 1、石川53.5
 2、広島78.4 2、石川63.0  1、福井82.4 2、秋田51.8
 3、秋田77.4 3、福井62.7  3、秋田82.0 3、福井51.5
 3、青森77.4 4、愛媛60.9  4、沖縄80.7 4、富山51.4
 5、高知77.2 5、富山60.5  5、富山80.5 5、東京49.8
        5、広島60.5  5、愛媛80.5
 中学校(中3)
 国語A    国語B     数学A    数学B
 平均  75.6     66.5      62.2     44.1
 1、秋田79.1 1、秋田72.4  1、福井69.3 1、福井50.8
 2、石川78.1 2、石川70.8  2、秋田66.6 2、富山49.1
 3、富山78.0 3、富山70.5  3、兵庫65.7 3、石川48.8
 4、福井77.9 4、福井70.1  4、石川65.6 4、秋田48.4
 5、群馬77.4 5、静岡69.9  5、富山65.4 5、静岡46.6
                       5、愛媛46.6

 今日も晴れ。昨日も晴れだったから何か嬉しくなる。
 空地から塀越に”アレチヌスビトハギ”の枝が伸びている。枝には花が付いており、実もなっている。花は淡赤紫色で、長さ7mm~8mm程である。実は数個の小節果からなり、小節果は長さ7mm位。実の表面はかぎ状に曲がった毛が密生し、熟すと節から離れて衣服などにひっつく・・ひっつき虫だ。
 全体に”ヌスビトハギ(盗人萩)”と似ているが、花は”ヌスビトハギ”よりやや大きく、”ヌスビトハギ”の実は2個の小節果である。
 ヌスビトハギ(盗人萩)の名の由縁は、花が萩に似ており、実が2個小節果の形が「盗人の忍び足の足跡」に似ているから、と。”アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)”は、どこでも生える生命力から、と言う。
 アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
  アレチノヌスビトハギ(荒地の盗人萩) とも言う
 マメ科ヌスビトハギ属
 一年草
 原産地は北米
  外来植物、1940年に大阪で初めて確認
  在来の”ヌスビトハギ”に代わって分布域を広げる
 開花時期は7月~9月
  ヌスビトハギの花は小さくて3mm~4mm、ピンク色
  アレチヌスビトハギの花は7mm~8mm程、淡赤紫色