冬の霍乱

(霍乱・・歳時記では夏の季語)

一昨日、朝から体調がおかしくなり、もしも一人暮らしだったら救急車を呼ぶ・・というくらい腹痛がひどくなった時点でクルマで病院のER（救急外来）へ運んでもらった。
結果は「細菌性腸炎」　ノロウィルスではないらしいが、同じような症状で、風邪の菌が胃腸に入ったらしい。症状の詳細は省略するが、私にとっていちばん弱い胃腸を菌が直撃したのだろう。
滅多に風邪はひかないので、次に風邪をひいたらきっと死ぬ思いをするのではないか・・とひそかに心配していたことが的中してしまった。
でも、どこでそんなウィルスにとりつかれたのかは不明だ。ただ、前日、句会で何だか寒くて仕方なかったことは確かで。食事は、弁当持参。その前日も前々日も外食はしていなくて、夫と同じものしか食べていない。

ということで病院で点滴を受けて夕方帰宅、そのあとは殆ど絶食状態が続いた。
そうでなくてもこの２年ほどで痩せすぎて、骨が皮を着ている状態。その上の「冬の霍乱」でさらに痩せてしまい、もう生きるための最低限の体重となってしまった。
こういう病気には「痩せたい願望」の人が罹るのがいいのに・・
でも、薬が良く効いたせいか症状はおさまってしまい、ふらふらする以外は別に異常はない。
それでも、空っぽになった胃腸へ普通食を入れるのは良くないので、病院の指示通りの食事にしている。今朝やっと少量のお粥にほうれん草のおひたしと汁だけの味噌汁を食べた。

立春以後、寒さが厳しくなった。今日は山の向こうは大雪のようだ。
外へ出る気分になれないのて家からそんな風景を眺めているばかり。
富士山の頂上が雪雲の覆われているときは、日本海側が吹雪のときだ。



野を駆くる夢に醒めたる春の風邪　　KUMI