KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

雁木・越後塩沢宿

2014年10月24日 | 旅行
天気 晴

朝晩は冷えても、昼間は暖かさが戻ってほっとした。

少しさかのぼって、薔薇園の前日に行った塩沢の牧之通りの写真を。この日、八海山の紅葉を見に行くはずが天候が悪く諦めて、かねて行きたかったこちらに変更した。実際、午後には雨が降り出したので変更して良かった。

江戸時代に書かれた「北越雪譜」の作者・鈴木牧之のふるさと塩沢町(現在は南魚沼市)に、最近(詳しい年月は?)、雁木の通りが復元された。
雁木、は、上の写真のように商家の通りの、いわばアーケード。2m以上は積もる雪で家の一階からの出入りが出来なくなるため、雪の積もらない場所を確保するための屋根のある通りだ。


昭和30年代まであったという。姉の夫の実家が北信濃の商家だったので、50年以上前の正月に遊びに行ったことがあり、実際に雁木がまだ残っていた。雪の多い時期は2階から雁木の屋根に出入りするのだと言っていた。
最近の魚沼地方では、商店街は水を噴出して「融雪道」になっていることが多いから雁木は必要なくなった。
それを、以前からあった鈴木牧之記念館の建つ通りに復活させたもの。牧之記念館内は、撮影禁止なので詳細省略。


で、表通りの両側、江戸時代を思わせる建物に復元していて、お店は現代のままに営業している。なので、信用金庫はこうなる。入口が蔵造りになっている。


カフェのソフトクリームはご愛嬌。


江戸時代の通りを車が走る。


「越後のちりめん問屋」ではなくて今は洋品店。


格子戸のあちこちには色々と塩沢を紹介する「札」が掛けてあり、俳人でもあった牧之の句があった。


その他、郵便局も美容院も本屋も・・都会では味わえない雰囲気を楽しめる。
今は融雪道や除雪車があり、しかも積雪量も昔のようには多くないが、牧之の時代は本当に辛い冬だっただろう。

時雨るるや雁木通りに灯のともり  KUMI
コメント (4)
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