KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

皆既月食とねずみ小僧

2014年10月08日 | お散歩写真
天気 晴

こんな皆既月食を写真にして載せるのは恥ずかしいけれど・・私のレンズは150mmマックスなのでこんなもの。雲が流れてきてすっきり見える瞬間がなかったように思うけれど、不思議な朱い色は神秘的だった。
本当なら玄関出れば満月が見える、という高階に住んでいるのに、今はマンションの補修工事で空が見えない。下まで行き、近くのマンションの光の邪が入らないところに、近所の人も集まって眺めた。
子供たちには良い経験だったろう。

月食とねずみ小僧は関係ないけれど・・満月の夜は江戸の怪盗も仕事にならなかったろう。
昨日、両国へ行ったついでに、駅に近い回向院へ寄ってみた。ねずみ小僧の墓のあることでも有名だ。
吟行句会で行くことはあったが、個人的に行ったのは初めて。今は近代的なお寺になっていて、境内から両国駅方面はこんな感じ。


寺の歴史などを披歴するときりがない。無縁の人を供養してくれる寺として知られていて、昔は広い敷地だったのだと思う。江戸時代の海難で亡くなった人たちを供養する塔が建っている。その他、犬猫の供養塔などもあり。


そして、ねずみ小僧次郎吉の墓。


ほんもののねずみ小僧は、35歳で処刑された。武家ばかりを狙う泥棒だったので庶民には人気があったようだ。実際には盗んだ金を長屋にばらまく、などという善行はなかったようだが、歌舞伎の演目で「怪盗」となったとのこと。
その墓は、歌舞伎役者が明治になって作ったらしい。ところが、「金が自分にまわってくる」というご利益があるということで、墓石を削っていく人があとを絶たない。そこで、前立の石を置いて、それを削るような仕組みにしたのだ。
何年かで石はきれいに削られてしまうそうだ。
で、ご利益にあずかろう、と思い、私も少しだけいただいて財布に入れてきた。
さて、金には縁のない私にも少しはまわってくる?

ひやひやとねずみ小僧の墓削る  KUMI
コメント (4)
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