KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

木の葉降る

2016年11月29日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

人の世に苦楽木の葉の降りしきる  KUMI(2013)

木の葉降る、という季語は好きなのにあまり使った覚えがない。
と考えていたら上の句を思い出した。随分前の句、と思っていたが、さっき調べたら3年前だった。(結社誌に載った句は全部パソコンンに記録している)
今日は昨日よりも木枯しが強くて、山沿いには雪の降っている空気だった。風の冷たさは、木枯しというよりも空っ風と言いたいような。木枯しを写真に出来ないけれど、まだ散り残っている欅を見上げたら、まさに木の葉が降ってきた。

子供のころ、人の世には苦と楽が半分ずつある、と教えてくれたのは母だった。母はお寺さんへ御詠歌の集まりに行っていたので、そこで住職の説法で訊いたことかもしれない。そういえば、もっと小さなころには御詠歌に連れていかれて、ある日、地獄絵を見せられた。そのときの恐怖は今も忘れない。嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるよ、と言われると、本当にそうだろうと思ったものだ。

鼻風邪でも治らないのは困るので、午前のうちに郵便局と銀行の用を済ませ、あとは家に籠った。今週は格別の用もないから、赤ちゃんに会いに行くつもりが・・
病気に倒れた去年と、姉に翻弄されている今年は私にとって「苦」の年。来年こそ「楽」がくるかもしれない。

枯葉一枚エレベーターに同乗す  KUMI
コメント (5)
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