KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

満開の桜並木

2017年04月22日 | お散歩写真
昨日の富士霊園の写真です。残念ながら曇天に小雨も降ったりの天気で冴えない写真、でもともかく満開。

夫の両親の命日が4月と5月なので、お彼岸の墓参りはせずに、いつもこの時期と秋のお彼岸に行くことにしている。
家から車で2時間ほど、遠いと言えば遠い。富士山の裾野だから、この時期の休日には高速道が大渋滞するので近づくのも大変だ。東京のど真ん中の人なのになぜこの墓地になったからというと・・
義父が余命幾ばくもない頃、その1ヶ月前に義母が亡くなった。二人ともまだ50歳代だった。義母が、長男の夫に金を渡して新聞の墓地広告を見せ「ここを買ってきてくれ」と。
当時は東富士道路もなくて、簡単に行ける所ではない。ともかく、父の遺言のようなものだから、そこを買うしかなかった。
という訳で・・その2年後には結婚寸前の義弟が海で亡くなり、墓地はとても役に立ってしまった。

何十回通った墓地、桜並木がみごとなことは知っていても、その満開に合わせて行く、ということも出来ず、昨日のようなみごとな風景は今までに一回しか見ていない。
同じ時期でも、大体が咲き終わりだったり、葉桜になりかけていたり・・
ともあれ、今年見た桜の中では一番の風景だった。
地元の人たちにとっては、墓地とはいえ花見に来る、という名所でもあるらしい。道路に止まっている車は沼津ナンバーが多くて、墓参よりも花見目的の人が殆どだったようだ。






普段の年なら、今が忍野村あたりの桜が見ごろ、でも、今年はまだ二、三分咲きらしい。帰路は河口湖に行ってみた。
富士山が見えれば・・という満開の湖畔。河口湖大橋の向こう側の、桜が見えるあたりからの富士山の写真は絵になる。けれど、富士山は影もかたちもなくて。


ということで、河口湖畔は車の中からのお花見で済ませた。
湖畔の駐車場には観光バスがいっぱい。周辺は外国人の観光客であふれていた。東京あたりからの日帰りツァーなのだろう。富士山が見えなくてごめんなさい、と言いたくなる。

いつも立ち寄る鳴沢の温泉、そのあたりミツバツツジの名所になっているけれど、まだちらほらしか咲いていなかった。
ということで・・ともあれ、もう一生見られないかもしれない桜を見ることが出来た。
富士山と一緒には見られなかったけれど、富士山だけなら充分見ているので。


彼の世まで届けと桜ふぶきけり  KUMI
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする