KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

皐月富士と夏椿

2020年06月12日 | 俳句
天気 晴のち曇がち

梅雨に入った途端、梅雨晴間のように朝のうちは富士山が姿を見せた。
今は「五月富士」と表記すると新暦の五月の富士山のように思われるが、実際は旧暦皐月の、残雪の眩しい梅雨晴間の富士山のことを言う。滅多に見えないからこそ「皐月富士」が季語になったのかもしれない。「弥生富士」とか「水無月富士」などとは言わない。

朝富士は天気が良くなる・・と、育った内房では言われていた。海の向こうに富士山が見えれば(つまり西の方角)すぐに雨は来ない、という、科学の知識のない時代からの体験的な天気予報だったのだろう。
それを今も信じて、午後から雨、という予報を訝って洗濯を済ませた。溜まっていた訳ではないが、部屋干しではなかなか乾かない厚手のものも洗った。私の予報的中、夕方まで雨は来なかったので洗濯物を部屋干しする必要もなかった。科学的予報より、富士山の予報の方が当たるようで。

富士山の見えているうちに仏壇の供花を買いに出た帰路、もしかしたらもう夏椿が咲いている?と思い出して通りの向こうを見ると、白い花が幾つも咲いていた。手にした供花を部屋に置いて、カメラを持ってもう一度外へ。
今年は蕾もたくさん付いている。いちばん下の枝の花は何とかカメラに入った。


一日で散る花なので見ている間に二輪が落ちてきた。椿とちがい、落ちた花はあまり綺麗ではない。
昼近くなると逆光気味になる場所で撮りにくい。朝のうちに行ってまた挑戦しなくては。

夏椿ぽとりやさしき音のして  KUMI
コメント (4)
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