KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

一気に冬へ

2022年10月25日 | 俳句

天気 曇

寒い朝、最低気温は一桁だったようで。関東の山にも雪が来るだろう、という予報、もう霜降をすぎたのだから驚くことでもない。しかし、秋の陽気は戻るのだろうか? 今の私には関係ないけれど。

昨夜は帯状疱疹がぴりぴり痛くて、おまけに右の腰の痛みが加わり、これも疱疹に関係するらしくとにかくどんな姿勢で寝てもどこかが痛む。熟睡出来なかった。午後になったらそのせいで睡魔に襲われて・・ソファに座ったまま眠ってしまえば一番楽ではあるけれど、また、夜中に眠れなくなる。何とか少しはこの眠気を覚まさねば・・

と、ラウンジを一回りするつもりで外へ出てみると、あら、曇天なのに真っ白な富士山が。眠気が吹っ飛んだ。

雨マークもあるような予報なので、今日は富士山は見えないと思っていた。きっと昨夜からの雨が雪になっているだろう、とは思ったけれど、昨日は全くなかった雪が、一気に真冬の風景に変っているのにびっくり。一晩で、誰かが白い絵の具を塗ったような。カメラを出して撮ればいいのに、面倒・・と思うようになってしまった。

遠富士の雪を測るも多摩暮らし  KUMI

随分前、結社誌に載った句。結構気に入っている。

今日は富士山だけではなく、ちょっと良いこともあった。月に1回くらい来る派遣看護師のHさんがやってきた。この施設、3人態勢の看護師が2人しか居ないので、週休2日を確保するために、毎日ではないが派遣看護師が来ることになる。Hさんは私より古くからの出入りらしく、施設のことを良く知っている30代の男性だ。てきぱきしていて医学知識もあって、とても頼りになる。普段はどこかの病院の病棟勤務?よく解らない。

私の右中指のヒョウ疽のことを気に掛けてくれたのも彼だけだった。困ったことにこの指、入院前にほぼ治癒しかけていたのに、入院中にほったらかしにされて又痛み始めた。昨夜は、その痛みも加わって熟睡出来なかった。

イレウスのことをちらと話すと、さすが病棟勤務、治療の大変さも知っていて「頑張った、頑張った、凄いですよ」と肩をさすってくれた。予後のことなども、今の常勤の看護師よりも良く解っていて気づかってくれて・・

「再発して又あの治療をするなら、死んだほうがマシ」と言うと「大丈夫、簡単に再発なんかないから」と肩を叩いてくれた。

別にどうということもないけれど、「手当」は病気を治す行為から出た言葉、と言う話を思い出した。なるほど、患者に手を当てて安心させるのも治療の一環、とのことだ。そういえばTVドラマの「失敗しない女医」が手術を終えると必ず、患者の肩のあたりにそっと手を置いて手術室を去っていた。術後の患者の意識はまだ戻っていないのに・・などと思って見たこともあったが、あれも治療の一環だったのかもしれない。ドラマではあったけれど。

母のこゑ思ふ夜長を目瞑りて   KUMI

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痛い、眠い、ぴりぴり・・三日目

2022年10月23日 | 俳句

天気 晴

という一晩で、さて眠れなかったかというとよく眠った気がする。体を動かすと腰のあたりの湿疹が痛むので眼が覚めるものの、痛くない体勢になると眠り・・でも熟睡はしていないかも。同じ階の経験者の人が「痛くて眠れなかったのでは?」と気づかってくれて、やっぱり熟睡していなかった、と思った。実は、左向きに横になれば右腰のぴりぴりの痛みは遠のく。でも、左胸には心臓を動かす器械があるので、長く左を下に寝ていると器械が捻じれたように感じて目が覚める。普段は右下にして寝るクセがついてしまった。

ともあれ、一日中、眠くて眠くて、という日だった。時々ラウンジへ出て秋の日差しを浴びて目を覚まさせて・・と思いラウンジへ出ると、ノーマスクの近くの部屋の人が近付いてきたりする。認知症の極まっている人なので「なんだかねえ、私、さっぱり解らないのよ」と話しかけたくて仕方がないのだ。以前は少しだけお相手して、帰りたい話など付き合っていたが、今はゴメン。姿を見たら部屋へ逃げる。

昨日の夕焼け。

 

目眩とセットで、ぴりぴり感は昼間も続いていた。少しは薬が効いているからこの程度で済んでいると思わなくては。今日は日曜で常勤の看護師さんが居なかった。派遣の、初めて見る看護師さん。派遣でも顔見知りになっている人も居るのだが。熱を測り、心臓悪い私は酸素量を測り、あれ?血圧はいいの?自分で毎日測るのでいいか。そして終わったら「体調はどうですか」と訊かれたので「最悪です」と真実を答えた。

「え? どこが、どんな風に・・」

「昨日までのこと、記録してありますでしょ、昨日より悪くなった、ということはありませんけど」7日間の壮絶は治療やら諸々を話したらキリがない。帯状疱疹だけでも知っているとおもったのに・・

「調べて、あとで又来ますね」少し気分を害したかも。でも、看護師が変ったからと患者が自分の容体を説明するなんておかしなこと。

・・・・・朝9時半の話。それっきり、来ませんよ看護師さん。体調急変してナースコールでもすれば来るだろうとは思うけれど。

常勤のいつもの看護師は一応対応は悪くない。でも、自分たちの居ない日の「要看護患者」の引継ぎに私は入っていなかった?それとも、もう、ほおっておいても大丈夫?腰の患部、昨夜のうちに又拡がったようだ。前の方は自分で見えるけれど後ろは見えないので、どこまで拡がっているのか見てもらおうと思ったのに・・やめた。

毎日愚痴ばかり言っても仕方のないこと。自分の身は自分で守らなくちゃ。

 

ひよどりの風のかたちの飛翔かな   KUMI 

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人生二度目の帯状疱疹

2022年10月22日 | 俳句

天気 曇

何で又もや忘れていた病気が復活するの・・という感じで、帯状疱疹がやってきた。30代に一度罹患していて、背中の神経に沿って湿疹が出来て、水疱瘡みたいなもの、と診断された。治っても神経痛のようなピリピリした痛みが、1ヶ月くらい続いた覚えがある。若かったのでさして苦にも思わず、仕事も家事も普通にこなしていた記憶。おまけに、背中だったので自分ではあまり見えない場所だった。「大抵の人は一度罹れば二度はなりませんよ」と、当時の内科医は言っていたけれど、かなり後になってそんなことはない、と知った。だから、今回は、免疫力低下している状態だし仕方ないか、と思ったものの・・

ネットでちょっと調べたら、やっぱり再発する人は何%単位らしい。

籤運悪くてもこういうことの運は相当に良いのだ。懐かしいようなぴりぴりの痛みが、前とは違う場所に・・前は背中だったから、今回は腰回り・・。再発は同じ場所に出ないが左右は同じ方に出るにだという。をの通りで、今回も右側だ。発症後72時間以内に投薬すれば効果あり、と書いてあった。それを信じることにした。

イレウスのことを思えばどうという症状でもないのだが、昨日は、そのせいかどうか、朝から酷い目眩がして倒れそうになった。最近は正常値をほぼ保っていた血圧が乱高下したせいらしい。内科医の診察日でもあるし、一日部屋で安静にしていた。なんということ。ようやく体を動かせると思ったのに、また振出しに戻った?眼科通院というリハビリは延期、点眼薬は、先日通院に付き添ってくれた後輩が、外出ついでに立ち寄ってクリニックに行ってくれた。これでドライアイにはならずに済みそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という一日、昨日思ったこと。一昨日も痛感したが、施設は人材不足。人数は法定通りかもしれないが、今まで居た職員が転勤して派遣の人に変ったり、新しく本社から来たりで慣れていない。私のことはどういう風に引き継がれているのか、顔見知りの介護士はたまに「体調はどうですか」と聞いてくれるが、昨日はそんな職員は殆ど居なかった。目眩がひどくて食堂へ行けず部屋へ食事を運んでくれても、なぜこの人は歩けるのに食堂へ来ないの?と思っているような・・引継ぎ事項に「KUMIさんは昼は部屋食」としか書いてないのか。理由なく部屋へ引き籠ったりしません。極めつけは夕食。3時には全室にお茶とお菓子が配られる。これは入所者の無事の確認も兼ねている筈。そのとき「まだ自信がないから、夕食も部屋へお願いしますね」と言っておいた。わかりました、と返事をしたような・・

しかし、夕食時間になったら、その3時の時の職員は早番で帰ったのだろうか、夕食時間を10分ほど過ぎたとき、今月転勤してきた別の介護士が「夕食時間です、食堂へお願いします」と呼びに来たのだ。私は呼ばれなくても必ず時間前には行く。体調悪くて部屋で食事する人は何人も居ないというのに、それすらも周知していない?

「ごめんなさいね、私、朝から体調悪くて食堂へ行けなくて食事は運んでもらってるの」と説明すると、何も言わずにドアを閉めて・・食事は運んでくれたけれど、何で私が気を使わねばならないのよ。ケアマネさんにそんな文句を言っても多分、彼女も聞き流すだけだろう。

サービス低下はそれだけではなく、諸々あり、文句を言いたいことが山ほど。でも、その元気もないし「そんなに厭なら退所いただいて」と言われても、私はホームレス、新しい施設を探すことも出来ない。慣れていない介護士にはたったひと言の「今日は体調、大丈夫ですか」を言葉に出す余裕もないのだろう。でも、そのたったひと言が大事。入所した頃は、結構職員も楽しそうで、入所者と世間話もしたし談笑して過ごす時間もあったのにねえ・・何が、そうしてしまったのだろう?

コロナのせい?いえいえ、私が入所した頃はコロナ禍のパンデミック直前でした。

ま、文句ばっかり言っていても楽しくない。このぴりぴりの痛みに負けないよう頑張ろう・・ってもう、気力半減。

 

鴉のみ見て過ごす窓秋曇  KUMI

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頑張ろう、と思ったのに

2022年10月20日 | 俳句

天気 晴

 

朝から空はスッキリ。いつもの今頃なら、富士山はかなりの雪化粧をしている筈が、今年はなぜかすっぴんのままだ。関東平野はかなり冷えて雨も降ったから、富士山にも降ったと思ったのに。

今までの病気治療でもかなり体力減退はしてきたが、イレウスというヤツはとんでもなく体力を削る病気、と知った。手術は出来ない高齢者だったが入院したのは外科病棟。消化器外科の分類に入るのだろうか。で、書いたとおり、丸々1週間、完全な絶食絶飲で治療、その間は治療のドレーンとは別に点滴24時間ぶっ通し、だった。つまりは栄養も投薬も点滴の管から入れて。

そんな絶食フラフラ状態なのに、治療のための鼻からのドレーンが抜けたら「はい、今日から歩行のリハビリをしましょう」と、リハビリ担当の若い男性療法士がやってきた。そりゃ、若い男性に手をとられてのリハビリは悪くない、でも、1週間も飲まず食わずで頭も体もフワフワ状態ではねえ・・点滴台を引きずって廊下を少し歩いただけでもう精力使い果たし、ベッドに座って足を動かしてもらい・・とそこまでで主治医がやってきたので解放された。ともかく、1週間、トイレ以外は全く歩かなかったのにまだ歩ける、ということだけは確認できた。恐れていた車椅子で退院、は免れた訳で。

退院したあとも、とにかく歩こうにもフラフラ状態からなかなか脱出出来ない。施設内は手摺り完備、フラットな床。危険も何もないが、昨日初めて通院で少しは段差のある場所を歩いた。まだまだ動悸息切れが・・状態だった。

しかし今日は一念発起。自分の足で歩かねばならぬ、安静にせよ、という指示の出ている患者ではない。自分で歩いて、明日は眼科へ行かねばならぬ。なぜかというと、点眼薬が残り少なくなったので誰か職員に薬を貰いに代行を頼もうとしたら、人手がないのだろう、ケアマネさんが「私が時間作って行ければ・・」と。事務室に居た介護士は「誰か身内にでも頼む?」と。以前は、通院付き添い、買い物付き添い、などなど無論費用を払えば頼めたらしいが・・たかが徒歩10分の眼科へ行くのに、遠く住む身内に仕事休ませて来てもらうなんて・・

そりゃ、約束が違う云々と言うのは簡単だが、要は私が1ヶ月前と同じく動ければいいのだ。眼科までの片道10分も今の私の歩行状態では30分くらいかかりそう。と思いつつ、午後は、太陽を浴びつつリハビリに近所を歩いてみた。ソロソロゆっくり・・ま、眼科への片道分1500歩くらいかな?休みながら歩けば行けないこともない。足を痛めている訳ではないのだから。日本全国、どこもかしこも人手不足、自分で出来ることは自分でせねばならぬ。金を出しても解決されないことがこれからはどんどん出てきそうだ。

リハビリ散歩で、ムラサキシキブの盛りを見ることが出来た。

さて、午後4時半ごろ、ここまで書いてあとは夜になったら・・と思いながら、どうもさっきから右の腰のあたりが痛い。病院での尻餅の後遺症が執拗に痛いので、パソコンデスクの椅子も斜めに座ったり・・そのせいかも、と思いつつも痛いところを確認したら、大変!

30代に一度罹患したことのある帯状疱疹に似た発疹が腰に出来ていて・・午前中シャワーを浴びたときは全く何もなかった筈。正面に見える場所だから見落とすことはない。

ナース控室へすっ飛んで行ってきた。間違いないでしょう・・・という答えだった。幸いなことに明日は内科医の診察日だ。幸いなこと?でもこれは泣きっ面に蜂。

ということです。続きはまたあした。

 

昼の虫今日も病名ひとつ増え  KUMI

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頑張らなくては

2022年10月19日 | 俳句

天気 曇のち晴

ようやく青空が見えた。

ブログを書かない=俳句を作らない=怠け癖の始まり

という、わが性格がそろそろむくむく芽生えてきた。

毎日、時間はあるにに書くことが浮かばないのと、絶食絶飲の1週間のツケで体力が復活しないことを理由に・・これはいけない。

今日は、月1回の免疫療法の日になっている。副作用を考えるととても現状では耐えられないので最初から断るつもりで検査だけ受けに行った。検査といったって血液検査と患部である肺のレントゲン検査だけだ。簡単簡単・・と言いたいところ、私はそうでなくても苦労する採血、今日は入院中の点滴やら毎日の採血やらでさんざん傷んだ細い我が血管はなかなか外へ現れずいつもよりさらに大変だった。これからの長い闘病を考えると、採血でどんな苦労をするのやら。

ともあれ、検査結果はそう悪いものではなく、一回の治療を休んでも悪化することはないようなのでほっとした。一ヶ月休めるかな?と思ったが、延期は3週間のみで。体調がその間に戻るのかなあ、と少し不安になる。今日はタクシーで行く予定が予約出来ず、急遽近所の友人に車を依頼したり、病院の付き添いはいつも来てくれる昔の職場の後輩に依頼したり。と、なんとも自分が周りの人の助けで生きていることをつくづく実感した。その恩をお返しするには?もう私にはその余裕がない。

恩返しは、頑張って少しでも長く生きていくことしかないのかも。

付き添ってもらった上に、友人から秋草の花束を頂いた。小さな花瓶にさやかな花野。

秋草の揺れてリハビリ歩行中  KUMI

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