KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

「我慢出来ない痛みはない」

2022年10月30日 | 俳句

天気 晴時々薄曇

 

昨日はあーちゃん親子が来てくれて、でも私が外へ出る元気はないので食事を一緒にする時間はなく、忙しく帰っていった。夫の命日が近いので、日曜に墓参りをしてくれるという。イレウスの入院騒ぎなどなければ、私も行けたかなあ、と寂しい。もう3年・・夫より3年も長生きしてしまった。

そんなことを考えるせいか、どうも体調も上向きにならない。かなり回復した筈の帯状疱疹も、お腹のあたりだけ痛みが残っていて、場所が場所なので湿疹の跡の痛みなのか、イレウスの痛みなのか、と疑うことになってしまう。退院の時、主治医に「再発する方は多いのでしょうか」と恐る恐る訊いてみた。

「1週間でまた入院の人も居ますし、一生再発しない人も居ますし。万一の時は又、考えましょう」みたいな、曖昧な返事しか返ってこなかった。正直な答えだと思う。手術出来なかったのだから、大丈夫、とは言えないのが当然だろう。

帯状疱疹の痛みなんて、イレウスの時に較べたらどうということもないのだが、気になって眠れないのが困る。イレウスの治療中は、激痛だったから点滴に痛み止めを入れて抑えてくれた。でも効いてくると昼夜ともに眠くなり、目覚めても今が何時なのか、食事をしなかったこともあり殆ど解らなかった。看護師が看回るので朝なのかなあ、といった調子で。今は、痛み止めのカロナールを飲むくらい。昼夜をきちんと確認していないと、食事時間まで眠っている訳にはいかない。

むかしは、手術後に痛み止めの注射をしたものだ。「二度までいいですよ」と言われ、あまり薬に頼るのも良くないかと思い一度で我慢したものだが・・

若い頃、仕事で会った外科のドクターと麻酔の話をしていたときに聞いたことを、今も思い出す。「麻酔がなかったら、患者は痛みにどこまで我慢出来るのでしょうか」と、訊いてみたのだ。

「我慢出来ない痛みはありませんよ」「??」 

「我慢出来なくなると人間、失神しますから」

そのドクターの話は、今も病院で痛い目に遭うと思い出す。失神するまでの痛みは経験がないので、まだまだ私には修行が必要? あ~厭だ。

 

この家も無人か屋根を打つ木の実   KUMI

コメント (6)
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