KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

火攻め水攻めの地球

2023年09月09日 | 俳句
天気 曇がち30℃

いつも歩いた林の道(お寺の裏山)の六地蔵。あまり人の通らない道に、静かにおわす地蔵様だった。
乾燥からの山火事で全ての燃える国もあれば、一日で一年分の雨が降って水没する地域も・・そして、モロッコでは大地震があったとか、日本でもトカラ列島の群発地震が止まらない。
そして私は、突然気温の下がった昨日、昼頃からフラフラ状態がひどくなり、何をしたのかも覚えていないような一日を過ごしていた。熱はなし、血圧正常酸素飽和度正常、でも、熱中症寸前の犬みたいに息切れして、口開けて空気を吸い込みたいような・・
そんな状態で地球を恨んでいた。震度3くらいの揺れがずっと続いていて、時々震度4くらいになる。気象病のアプリ「頭痛ーる」を見ると、気圧の下がり始める時が一番辛いようだ。ちょうど、房総半島を線状降水帯が攻めている時刻だった。都心の方はかなり降ったようだが、海に遠いこちらまでは影響がない。
昨日の雨。普段はベランダの窓まで振込むことはないが、北風もあってかなり降っていたので窓は開けられなかった。

まっしぐらにこちらへ進んでいた台風は、雨だけ先に降らせたら萎んでしまったのか、熱帯低気圧になってしまった。やはり、今の時代は雨がいちばん怖い。そして、降らない乾燥地帯の火事もまた怖い。狭い地球上に真反対の自然現象が同時に起きるとは・・。日本は地形的にギリシャやカナダのような山火事の起きることがないにしても、今や、絶対にあり得ない、などという自然災害はないようだ。

それでも、食欲だけはあるので生命は維持出来ている。
少し良いこともあった。コロナ隔離中で月初めの体重測定は省略されていたが(必要ならいつでも計れるけれど、私は月1回で結構)昨日になった。
バンザイ!1㎏も増えておりましたですよ。普通の人は笑うと思うけれど、超激痩せの私にとって、100gでも貴重な「お肉」です。コロナ太り、と悩む人がいっぱい居て羨やんでいたが、私もコロナ太り?って意味が違ったっけ。
そして、他の施設へ助っ人に行っていた介護士が、3ヶ月ぶりに帰ってきた。若い男の介護福祉士で、きっちり仕事の出来る人なので評判が良い。ただ、理論が先に立つところもあるので好き嫌いは色々・・ではあるけれど、私には好み。介護を受けている人には人気があった。もっとも、彼の名前を覚えている人が何人居るだろう。

残暑が戻るらしいが、その方が私の体調には良いのかも。一日で10℃近く下がる気温差はついていけない。来週から通院続きになるし、昨日今日の状態で病院へ行くのはきつい。

街並へ落ちてきさうな野分雲  KUMI




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台風、まっしぐらに

2023年09月07日 | 俳句
天気 曇がち

「台風、来るらしいにゃあ。その時は逃げればいいさ。ニャン族は家を持たないからひたすら逃げる。人間は家を守らにゃならないから大変そうだにゃあ。まずは台風が来る前に、腹ごしらえ」
気温も下がり、真夏日も去ってようやくほっとしたのに、台風がまっしぐらにこちらへやって来るという。素直に進む台風なのでエネルギーはあまりなく、風はあまり吹かないらしいが、雨は・・最近の天気は雨がいちばん怖い。
さて、富士山の西を通るか東を通るか。真上を通る台風は一度しか知らないので、今回はどちらなのだろう。多分、東側・・こちらに近づくのかもしれない。

館内の各階の移動も普通に出来るようになった。朝食のあと、ラウンジの窓際に座って富士山を見ていたら、下の階のIさんがやってきた。体の大きな、歩行器に掴ってやっと歩いている人。富士山が見たくて、天気の良い日にはよくやってくる。今日は雲をまとってはいるが何とか灰色の稜線が見える。
彼とは、以前は富士山の話などしたのだが、この1年くらいは近づかなかった。まぜなら・・頑なにノーマスクの人なのだ。館内でマスクしている姿を見たことがない。それなのに、外へ買い物に行くときは帽子にしっかりとマスク。ノーマスクには近づかないことにしていたのだが・・彼もコロナ感染した、と聞いていた。
ばっちり防衛していたつもりが、私はほんのちょっとの油断で感染してしまった。もう、自分でも笑っちゃう状態なので、今朝は彼と富士山の話をした。コロナの話はしなかったが・・入所者とゆっくり話をしたのは、久しぶりだ。
「足が丈夫そうで羨ましいですよ」と、巨体のIさん。膝も痛めているようだった。そりゃ、動かなければ筋肉、落ちます。
「努力してますよ、車椅子になりたくないので」と私。
「でも外へ出られないと足も弱って」と彼。
「椅子に座っていても腿を上げる運動は出来ます、腿を鍛えておかないと、車椅子になりますよ。それが怖くて、隔離中でも座っての足踏みはしていましたよ」
でも、お酒の好きなIさんが、自発的に運動をするとは思えない。私の3倍はありそうな体重なので車椅子使用になったら、介護士泣かせ・・頑張ってね。

という私も、昼前にスーパーの3階のATMまで行って帰ってきたら、足の裏が痛い。この前、足裏の攣ったことがあったので、同じ場所もようだ。ともあれ何とか歩くことが出来たものの・・だんだん弱っていくのは事実のようだ。
それでも帰路、道端の露草を数本折ってきた。どうせ数時間しかもたない儚い花ではあるけれど。


雑草といふ露草の青を愛づ  KUMI
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また台風が・・

2023年09月06日 | 俳句
天気 曇

蝶くらいの自由があれば・・と思いながら秋蝶の写真をあれこれ眺めていたら、シジミ蝶ではなくヒョウモン蝶の写真もあった。ここへ入る前の公園の写真。あの頃はまだ、カメラを持って歩く元気があったのだ・・と少し感慨に。

今日ですべての感染者の隔離明けになるので、明日からは平常の運営になる、と一昨日の夜、所長が文書を持ってきた。全部で何人の感染者だったやら・・この3年で3回目のクラスター、合計したら相当な人数。その中に私も入ってしまって、仕方ないか。感染すれば少しの間は抗体の効果で感染しにくいとも言うし。私の夢は、マスク無しでの暮らし。でもそれは無理なのだろう。
免疫力ないのにマスクしないで自室の前の廊下に出てしまい感染したで、抗体が出来たとしても、やはりマスクは外せないのだろう。同じ環境に居て、全くマスクせず、言われねば手も洗わずにフラフラしていて感染しない人たちって、いったい化け物? 

昼過ぎ、北の空が真っ暗になった。予報で「一時的な大雨」とあり、「あと30分で降り始めます」と。雨雲レーダーの画面を見ると、雲の塊りがこちらへ向かっていた。手前の家並にだけ日が射していて不気味。


あまり豪雨に関係なくても、今日は雨が来そう・・と思ったのに、1時間後には黒雲は何処へやら。こんなに解りやすい空でも、予報の外れることがあるのだ。いつものことながら、この辺りは災害が少ない。

せっかく明日から「自由の身」になれるのに、小さな台風が近づいていて今週末まで天気はすっきりしないらしい。10日以上も外を歩いていないので、道路を歩けるやら。おまけに台風近しの気象病で9月になってからは、頭がフラフラのままだ。明日はリハビリに少し歩いてみようと思ったのに・・外へ出れば銀行やらコンビニやら、用は色々とある。
でも、体力に自信がないので、買い物は2週続きでネットスーパーへ頼んでしまった。ここでも事務室で、「買い物代行」として、週1回個人の注文品をまとめてパソコンで注文している。でも、私はペーパー類も好みの物を使いたい食べたいお菓子もあるし、画面を見ながら自分で頼んだ方が面倒がない。だんだん、買い物にも行けなくなっていく・・というのも哀しい。
さて、目眩・息切れをこらえての軽いストレッチくらいは寝る前にいしてはいる。でも、どの程度体力の維持が出来ているやら・・明日になってみないと解らない。

天気図に台風消えてまた生まれ  KUMI
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秋草

2023年09月04日 | 俳句
天気 雨のち曇

久々に午前中は「普通の雨」が降り続いた。おかしい表現だけれど、最近は降れば一時的でも豪雨で、叩くように打ちつける雨。道路を水が流れるようになってしまう。だから、普通の音がして降る雨は珍しくなってきた。今日の午後も、栃木・茨城方面ではゲリラ豪雨が暴れたという。

窓から、線路の向こうに一叢の薄が見えるので薄の写真を・・とサムネイルから選んだら、あらま、上に写真、猫じゃらしでした。こんな、どこにでもある草を何でわざわざ一眼レフで撮ったのか、撮影者にも解らない10年以上前の写真だ。ムラサキシキブの実の写真もあったので、多分、公園だと思う。公園に、コムラサキもたくさんあるが、端の方に本物のムラサキシキブがあって、多分、これがそうだと思う。まだ紫になっていないので、今頃だろう。

さて、昨日の続き。
来日外国人がびっくりするものに、日本の都市の治安の良さがある。そう言われたって、最近は真昼の街にウィンドウ取り壊し強盗が出たり、ひったくりが横行したり、時にはコンビニ強盗が出たり・・最近は、安全などと思えない。でも、それらを件数に入れても日本の犯罪は極度に少ないらしい。
だから、外国人がいちばんびっくりするのは、カフェでの「椅子席確保に置いた荷物」なのだそうだ。そんなことを出来るのは世界で日本だけなのだとまで言う。数年前にそれを知って、そんなに稀有なこと?とこっちがびっくりした。荷物、といったって、財布など貴重品は入れていませんよ。
ところが、貴重品が入っていなくても外国では椅子に鞄らしきモノが置いてあったら、すぐ持っていかれるのだという。それが日本人の私には、まだ信じられない。無論、海外旅行ではしなかったけれど、日本だったら、日常的にやっている。
カフェみたいに大勢の人間が居る場所で、他人の置いた鞄を持っていってどんな得があるの?どうも、外国人の中にはバッグにお財布やらカードも入っていると考える人が居るらしい。私がいつも、病院のカフェでとりあえず椅子に置いておく手提げ袋の中には、季節にもよるけれど水と傘と冷え対策のスカーフやマフラーくらいかな?バアサンの置いた手提げなんか、衆人監視の店内で持っていく日本人は居ない。何より人目を気にする日本人、置き引きという冒険をする価値があるかどうか、良く知っている。
確かに、マフラーも傘も新品を買えば数千円はするので価値があるといえば価値あるものだけれど・・駅の構内のベンチならいざ知らず、そんなの盗んで金にする日本人はカフェにはまず居ない。でも、外国人は日本人のそんな無防備を来日後、初めて見たときは「気になって仕方ない」のだそうだ。ということは・・欧米には、カフェでも、そんな荷物を盗む人が居るということ?ま、日本でも絶対に居ない、とは言えないけれど。
もっとも、日本人の年寄の私も、スマホをテーブルに置いて飲み物を注文する人には危険を感じる。

昔から海外旅行先では「日本人は無防備過ぎる」と言われ、私は「ドジな日本人、無防備な旅行者」と言われることが劣等感になっていた。
今、思う。日本人の無防備は、誇れることだったのだ。「そんな所に置いたら、どうぞ盗んでください、と言っているようなもの」などとも言われたり。可哀そうなことに、治安の良さを知らないのだ。そういう国の人たちは街を歩くにもドロボー除けのことばかり考えていなくてはならない。成田空港へ着いた時のあの安堵感・・そのせいだったのか、と今頃改めて思っている。
日本人で良かった!


行く人へ犬へ秋草揺れやすく  KUMI
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ゴミのない街?・・

2023年09月03日 | お散歩写真
天気 曇がち 35℃

朝の東の空、何だか可愛げのない大きな雲がいっぱいにひしめいていて、でもちょっと真夏とは違うかな、と。昨日の夕方の気象予報士は「猛暑は去った」みたいに言っていたけれど、今日は猛暑だったようだ。
外を歩きたい、でもこんなに長い日々、10m以上を連続歩行していないと、外へ出て足が動くのかしらん?足踏みしているくらいではダメかも。

目眩がずっと良くならず集中力が全く起きないので、YouTube見たり聞いたり、ばかりしている。で、最近は外国人観光客がやたら増えたので、その人たちの話が結構YouTubeに載せてあって、トイレを褒めるついでに日本の街にはゴミがない、とやたら驚嘆する。ゴミ箱がなくてとっても困るのに街にゴミがないとは・・
この話、うんざりするほど見たり聞いたりしているが、私が不思議に思うのは、なぜ、外出して歩いている時に捨てねばならないゴミがそんなに出るの?食べ歩きのゴミが殆どとは思う。でもなぜ、歩きながら食べなくてはならないの? 最近は日本人でも若い人たちは観光地で食べながら歩いているけれど、これって、外国人の真似でしょ? それに、ゴミと言ったってさっきまでは自分の手に持っていたモノなのだから、必要なくなった途端に汚いゴミ、と思うのがおかしい。ついさっきまではゴミではなかったのだから、バッグに入れてゴミ箱のある所まで持っていけばいいじゃないの。「ゴミをずっと手に持って観光していた」って、私に言わせればゴミを作ったのは自分でしょ。街にゴミ箱のないことが信じられないと言う人も居る。ま、昔はあったけど、ちょっと大ごとのテロ事件で片付けたのです、ゴメンナサイ。

なぜゴミを出すのかなあ・・出すなら、レジ袋をゴミ入れ用にバッグに用意しておけばいい。それが出来ないのか不思議でならない。ちなみに、私は随分と外を歩くのが好きだったのに、ゴミ箱がなくて困ったことは殆どない。

街にゴミがない、って、ポイ捨てする人が居ないからでしょ。日本人だって捨てるけれど、見えないところを選んでいるのだ。歩道の植え込みとか見えない塀の中とか。この施設の隣に林があり金網の塀になっていて、市が管理している。ここも、結構なゴミ捨て場になっている。駅に近いので、夜、帰宅する人が飲み終えた缶ビールとかペットボトルとかを、多分闇に紛れて塀の中へポイ。捨てるところを見られたくない、という日本人特有のマナーがあるのだ。だから昼間はしない。元々のこのあたりの住人ではなく、最近どんどん増えている単身者用のアパート、犯人は殆どがそのアパートの住人だろう、無論、全部とは言わないけれど。
日本人もポイ捨てはする。でも、とにかく人の目を気にするので原則、人前でのマナー違反はしない。それだけでも、日本人はマナーが良い、と言えるのかもしれない。厳島神社へ行ったとき、金髪の美人が歩きながら食べていたアイスキャンデーの棒を、躊躇なく私の目の前へ捨てた。道路の真ん中だ。もう、道へ捨てるのが当たり前なのだ。咄嗟に注意の言葉が出なかったので見逃したが、外国人ではなく日本人だったら言う。「世界遺産にゴミを捨てないで」と。

青空のいつしか消えて秋暑し  KUMI
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