KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

自己責任、という無責任

2023年09月16日 | 俳句
天気 晴のち曇がち

今頃、芒の根元に咲く南蛮キセル。この暑さでは、今年は咲かなかったかもしれない。この写真は、昭和記念公園まで撮りに行った10年以上前のもの。

今年は、彼岸花がまだ咲かないのだという。彼岸近くなると咲き始めて、彼岸の間が最盛期になる花。そろそろ見ごろになる埼玉の巾着田の群生地をテレビで映していたが、見渡してほんの1・2輪が咲き始めたくらいのものだった。涼しい日がないので、咲く機会を失っているらしい。素晴らしい群生地、なのだが、一度行ったらあまりの凄まじい光景になぜか二度は行きたくない、と思ってしまった。彼岸花は、コスモスみたいに一面びっしり咲くから良い、というものではないような・・
以前の住まいの裏庭にも咲くので、元気が出たら見に行ってみようかな、と思っていたが、まだ無駄足になりそうだ。
暑さ寒さも彼岸まで・・という言い伝えも通用しなくなってきたようだ。彼岸の間も、残暑は去らないらしい。
そろそろ咲き始めるシュウメイギクも、まだまだなのだろう。


秋の彼岸近くなれば、富士山に初雪の降ることもある(初雪と初冠雪は違う)。富士山は冬モードとなり、11日からはいつものように登山禁止期間へ入ったそうだ。
が、外国人観光客に人気の富士登山、閉鎖の鎖をかいくぐっての「弾丸登山」があとを断たないのだという。いつもの年なら雪も降る季節、しかも頂上は、真夏でも気温は一桁という標高、それでも短パンTシャツに近い服装で頂上を目指すヤカラも居るという。禁止のルールを無視しても、
「自己責任だから別にいいでしょ」と言うのだそうだ。
日本のルールを破る外国人の決まりせりふ。無論、日本人にもそういう考えの人は居る。しかし、割合からしたら、圧倒的に外国人に多い考えだ。
自己責任という無責任。
登山道で負傷したり体調崩して倒れたら、どうする?自己責任なのだから、とほっておけば命に関わること。日本人は、そういう時にほっおけないから、最善を尽くす。戦場の敵兵ではないし、勝手にそこで死になさい、という訳にはいかない。日本人へ、日本へ、とんでもない迷惑をかけることになる。
先日も富士山でそんな若者(馬鹿者)が遭難した。冬になれば、滑降禁止のゲレンデ外で遭難、救助される外国人があちこちに出てくる。無論、日本人も居るが。税金払っている日本人だけ助けて、そうでない外国人は凍死してもいいか、とはいかない。冬山の救助は助ける方も命がけだ。

外国人が「日本人の奇妙な行動」と思うことの一つに、交差点の信号を、車が来ていなくても青になるまで待っていること、だという。そこまで守るなんて、バカじゃない?と真実、思うらしい。ま、日本人だって、守らない人は多いし、車の少ない道なら、私も信号のない所を渡ったりしたことはある。
今はモタついて転んだりしかねないのでしないことにしているが・・
まだ50代の頃、市内の図書館前の交差点で、真昼だし左右を見ても車は居ないし・・と赤信号を渡り始めた。すると後ろから子供の声で
「赤信号は止まりましょう」と、叫ばれた。その声に続いて「信号は守りましょう」「守りましょう」と、と何人もの声が合掌のように叫んでいた・・私は慌てて後ずさり。
近くの児童館に学童クラブがあって、そこの庭から交差点が見えるのだ。もう、赤っ恥。
日本は、子供の頃からルールを守ることを教わり、それが命を守ること、と身をもって知る。そう、ルールを守る大人でなければ、子供が見ているかもしれない。幼い子供には、車と自分の距離感が解らないので、信号無視はとても危険なのだ。・・もっとも、外国の殆どは、子供が小学校卒業くらいまでは保護者なしで家の外を歩けないのだというから、自発的にルールを守る習慣が身につかないのだろう。

昨日のネット句会の席題、「長」「露」だった。3句出句だったので、出来が今ひとつで出さなかった凡句。

貨車長き音遠ざかる虫の夜  KUMI




コメント (2)
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