シリア反政府勢力の軍事部門であるアルカイーダ系と自由シリア軍との間の内部衝突で700人以上が死亡した。ロシアが提唱し米国がそれに乗ったジュネーブでのシリア和平会議を控え、反政府勢力内部では文字通り血で血を洗うような殺戮が発生している。
サウジをはじめとする湾岸諸国からの豊富な資金をもとに世界中から武器を調達してきた反政府勢力が、いまやその兵器を内部抗争に使用しているということで、自国の都合のみで介入し、内戦に、まさに火に油を注いできた湾岸諸国やさらに言えば英国・米国など反アサドというだけでアルカイーダの介入を放置してきた西側諸国の責任は大きい。
このような状況では、国外で安穏と暮らしているいわゆる反政府勢力がジュネーブ会議に参加しても実質的な反政府勢力の代表とは言えないだろう。10万人を超えたシリア内戦の戦死者、これがこれまでの今世紀最悪の数字であることは間違いない。オバマ率いる米国が世界の調停者としての立場を放棄して以来、世界中が内戦の螺旋に陥ったようだ。