ミーシャのひとりごと

数あるブログの中 訪問してくれてありがとう。
蒜山高原や大山などの風景写真を撮りながら
田舎暮らしを楽しんでいます。

八雲本陣

2010-09-04 06:39:55 | まち歩き
     

          
県北の田舎にいても今年の夏は異常ですが、ニュースによれば
8月の平均気温は、全国で岡山が一番高ったそうです。
ビックリですねぇ・・・
どうりで この夏は異常に寝苦しかった訳です。
こんな一番は 欲しくないですね~
          
ところで昨日は
朝になって突然 夫が「八雲本陣へ行こう」と言い出し
あまり気乗りはしなかったけれど 出かけることに。
山陰もまだまだ気温が高く、体調の事も考えて
両親には 猫達とお留守番をしてもらいました。

『 八雲本陣 』 は江戸中期の建築で
大地主だった木幡家(こわたけ)当主が1733年に建てた
敷地1,200坪、建坪800坪の旧家です。

    


城下町松江から宍道湖の南岸沿いに西へ車で20分の所
昔は宿場町として賑わった宍道湖の町の中央部にあります。 
重要文化財に指定されてます。

            


出雲地方屈指の旧家 木幡家の、八雲本陣という屋号は
松江藩主が領内巡視や出雲大社参詣の折に
本陣を勤めた事に由来するそうです。
当時の藩主専用の出入り口「御成門」が 今も残っています。




江戸時代には本陣のお勤めをし
明治以降は豪商、大地主として隆盛を誇ってきたそうです。
戦後は旅館として開放され、今年の2月まで営業をしていました。
川端康成、松本清張ら作家や文化人も多数訪れた宿で
常連客らは廃業を惜しんでいるそうです。




吹き抜けの壁には
昔の私設消防隊の火消し道具が掛けられています。




重文指定の母屋は
旧山陰道に玄関が面した 間口の広い「平入り表屋造り」で
土間は高い吹き抜け構造になっています。






                    












幅広の畳廊下









上質なクラシック壁掛け時計





一間幅のある廊下


          


昭和40年に新築した大広間





明治40年 皇太子殿下(後の大正天皇)の山陰行啓の時
お昼食所となった「飛雲閣」




かつては 大正天皇のみならず
昭和天皇や田中角栄氏も訪れたそうですよ。

                



沢山の煙草盆とランプ
近くにある「蒐古館」(しゅうこかん)では
八雲本陣を訪れた不昧公の歴代松江藩主からの品々や
木幡家に伝わる邦楽器の数々が展示されています。

                      


家の中は迷路のように部屋が続き
なんと部屋数40以上もあるそうですよ。
つい先ほどまで、旅館として営業していたと言われるのも納得ですね。
参勤交代の折に宿泊される宿場町の一般的な本陣とは
少々趣が違った感がありました。






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする