缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

生誕200年目

2004-06-15 10:42:59 | 缶詰考察
 さて、今日は初めての考察雑記を記述してみようと思う。まずは参考にしたサイト『社団法人日本缶詰協会』をご紹介させていただきたい。こちらはお堅いホームページかと思いきや、トップページでは愛らしいキャラクターがダンスをしてみせ、ダウンロードにて「かんづめ・びんづめ・レトルト食品の歌」その名も『かんづめサンバ』が聴けるという大変に楽しいところである。缶詰好きにとってはまことに心丈夫となるものだ。
 今年2004年は缶詰瓶詰というものが誕生してからちょうど200年目にあたる。そんな記念すべき年にこの缶詰blogを発足開始したのはやはり何かの符号を感じずにはおれない。

 缶詰の基本的な仕組みは、食品を缶に入れて密封、加熱して殺菌するというものだ。1804年にニコラ・アペールというフランス人が開発したらしい。我が国での最初の缶詰は「いわしの油漬け」とある。1871年(明治4年)のことだ。そうして現在は世界中で作られている缶詰たちの種類は実に1200種類と言われている。これは大変な数である。長い歴史を有しかつ現在も栄養面、衛生面で優れた材料とされる缶詰さんなのである。

 今日のお勉強はここまでなのである。そうして最後に一冊の本を紹介する我が儘を許していただきたい。R・ノックス=ジョンストン氏の名著『スハイリ号の孤独な冒険』~草思社~である。
 単身で3万マイル10ヶ月半の船旅、持っていった缶詰は1500缶。後半では度重なる船内への浸水によって缶詰の紙ラベルが全てはがれてしまったそうである。この非常事態(食べることは旅において最大の楽しみだ)においても彼は「まるでロシアンルーレットよろしく・・・」と英国人らしいユーモアで表現している。素晴らしい冒険航海記である。