にんにくがほどよく色づいたら、赤唐辛子を取り出してトマト缶を投入。
この色とかほり、食欲をぐんぐん促進しますなー。
火力は中火でいきましょう。
かに缶は脚と雑肉を分けておくのも手。
盛りつけで脚を上に載せると、ちょいと見た目がいいのだ。
ところで、トマト缶はたいてい400gくらいの量がある。
残りはタッパー的なもので冷凍保存しましょう。
このあたりでパスタ用の湯をぐらぐらと沸かせておきますです。
トマトが少し煮詰まったところで、カニ雑肉を投入。
カニがトマトの水分を吸っていくので、お湯を適量ブチ込んで、煮詰まりすぎないように調整しますです。
ソースがとろっとしたあたりで火を止める。
塩・胡椒で薄く味付けしておきましょう。
この手順のどこかでパスタを茹で始めるのがうまい段取りであります。
初公開、調理および撮影中の風景であります。
撮影のタイミングを逃すまじ、と照明や三脚が調理器具とごっちゃまぜであります(写ってないけど、足元あたり乱雑をきわめる)。
さて、パスタの茹で上がり3~4分前になったら、ソースを加熱して生クリームを投入しまっす。
カニの脚も投入し、しっかりと混ぜておくんであります。
最後に味見して、塩胡椒で調整。
芯の残るやや固めのアルデンテでパスタを湯から上げ、ソースと絡めていく。
ここでパスタにソースを吸収させるように、しっかりと加熱しながらあおる。
そのためにもパスタは固めで上げておきましょう。
かくのごとし。
カニ缶を一缶使っただけあって、カニの身がたっぷり入った贅沢なパスタとなった。
では、失敬して一口...。
ふむ、ふむ。非常に柔らかくて芳醇なかほり、お味であります。
カニのパスタといえばワタリガニのパスタが有名でありますが、そのワイルドな味わいとはまったく違う。
ふわりと甘くて、何というか実に暖かく優しい味わいなんであります。
とはいえ、実はワタクシ、それほどカニ好きではないのだ。
何となれば、カニを目の前にしても何らコーフンすることはなかったんであります。
取りあえず
「ぜーたくしたな」
というのが最終的な感想でありました。了