2007.4.23(月)曇り
7:00 起床
9:50 東横イン松江駅前店発~R432~亀嵩温泉(かめだけおんせん)~
16:00 奥出雲町サイクリングターミナル着~鬼の舌震(おにのしたぶるい)~
17:36 奥出雲町サイクリングターミナル着
遅くまでブログの更新をしていたので、朝がつらい。今日は大山に行き、明日大山に登る予定をしていたのだが、雪などの登山情報が入らずに中止する。私の靴では少しでも雪があったらつらいのだ。県警や山岳クラブの情報を調べるが、古い情報ばかりで、今の状態が解らない。まづは四国に向かうこととして、尾道に向かって南下する。
432号線を下ってゆくと、風土記の丘八雲に着く。風土記の丘資料館はリニューアル中で今年7月にオープンするそうだ。残念だが、付近には嫌というほど遺跡がある。古代の文化が栄えたところはどのような特徴があるのかと見渡すが、なんてことはない普通の地形で、結構山深い印象がある。土地が肥沃なのは必須だろうが、稲の栽培だけでなく、狩猟や採取もしていたのだろうからやはり山も必要なのだろう。
大庭鶏塚は突出部のある方墳、右は山代郷正倉跡
やがて道は極端に細くなり、峠への登りとなる。久々の本格的な峠のようだ。汗ぐっしょりで登り着くと駒返トンネル(こまがえりとんねる)となる。旧道はまだ続いており、本当の峠はまだまだみたいだ。トンネルを越えると嫌というほど下り続け、山陰の鎌倉と言われる広瀬に着く。松江城の前身がここに有ったそうだ。神社仏閣も多く、温泉もある魅力的な街だ。城跡や伝承館など寄ってみたいところが出てくるが、いずれも国道から2,3キロ以上のところにあり、立ち寄るにはつらい。立ち寄れるのは1Km以内である。
やがて砂の器の舞台となっている亀嵩(かめだけ)に着く。「亀嵩には亀だけです。兎はいません」という交通安全の立て看板があり、笑ってしまう。道の駅に温泉スタンドがあり、その上方に温泉施設がある。亀嵩温泉玉峰山荘という大きな施設で、いいお湯みたいなので入ってゆく。レストラン、休憩所など設備もしっかりあり、砂湯、家族湯なども付いている。
「お客さん、このお湯は全身入ってはいけんよ」「どうすんのよ」「ちんちんだけはいりんさい」「なんでよ」「亀だけおんせん」チャンチャン。
温まって砂の器の碑に行くと、亀嵩そろばんの記事がある。そういえば亀のマークのそろばんありましたなあ。
亀嵩温泉と砂の器の碑
しばらくで奥出雲サイクリングターミナルに着く。荷物を置いて、鬼の舌震(おにのしたぶるい)に行く。変な名前の渓谷であるが、出雲風土記に由来が記されており、上流の馬木に住む姫に恋した日本海のワニ(鮫)が恋いこがれて遡ってくるので、姫は川に大石を投げ、登れないようにしたそうじゃ。それでも何度も岩のもとまで登ってきたそうじゃ。
「ワニの慕ぶる」が訛って、鬼の舌震となったそうな。
案内図を見ると、上流の駐車場から帰り道がつながっているようである。長門峡よろしく自転車を転がして行く。遊歩道は広いのだが、階段が多い。荷物はないので、なんとか担いで行く。なるほど大きな岩が川を埋め尽くしており、これではワニもあがって来られまい。ワニどころか私が登って行くのも大変困難になってきた。誰もいない遊歩道の階段を、自転車を担いで登っていると、情けなくなってきた。
どうするこれ。
両岸は花崗岩の大きな岩壁となり、桜に代わってつつじが美しい。所々に使われていない小屋が荒れ果てて残っており、気味悪い。そうでなくても薄暗くなって、かわずの声を聞きながら沢を登っていくのはあまり気味のいいものではない。八岐大蛇(やまたのおろち)なんぞ出てきたらどうすんだい。第二駐車場へ抜けるあたりで、渓谷も開け、核心部は終わったようで、道も狭くなり
ここまでとする。駐車場への階段が一番アルバイトであったが、なんとか担ぎ上げ、林道を駆け下る。遊歩道を自転車で行くのはもう止めよう。
鬼の舌震、右が最大の難所
走行距離71Km(鬼の舌震往復10Km含む) 累計9,036Km
経費2,351円
★亀嵩温泉玉峰山荘 アルカリ性単純放射能泉 500円 循環、加水、消毒
30.2℃ 無色無臭 サウナ、露天風呂、ジェットバスなど設備は豊富。別にサンドバス、家族風呂などもあり。休憩所、レストランなど立派でゆっくりできる。下の道の駅に温泉スタンド有り。
★峠列伝(44)駒返トンネルの峠 454m 国道432号線八雲から広瀬に越える峠。
困難度4 景色3 水場無し 道細く、登りきつい、新道ができれば緩和されるかも知れない。
★峠列伝(45)久比須峠 380m 国道432号線 安来市と奥出雲町の境。
困難度1 景色2 水場無し