晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

佐渡を目指して

2006-08-28 | 旅行記

 2006.8.26(土)曇り、晴れ   
 7:00 起床
 9:30 小千谷川岸旅館発
15:30 弥彦村のと屋着
 
 新たな県で何か一つテーマを設けようと思う。あれもしたいこれもしたい、あそこへ行きたいここへも行きたいとなると欲求不満となってしまう。新潟県は佐渡にメインをおこう。さて佐渡に渡るには寺泊がもっとも近い、寺泊から渡り新潟に帰れば距離も日程も得をする。とりあえず今日は寺泊まで走ろうと決める。
 その前に2年前訪れた角屋の現状を見るべく昨日の道を戻る。角屋はしっかり建っていた。Img_0357 造りも2年前のままだからさしたる被害も無かったのだろうか。いやいや例え建物に被害が無くても後遺症は相当と思う。長岡市に入り山古志に向かう道の現状をみたら、本当にあの地震の凄まじさを感じ取ることができる。Img_0358_1

 長岡市の国道は片側2車線で側道、歩道と大変立派である。歩道にさえ融雪設備のあるところもあり、歩道だけでも物集街道ぐらいありそうだ。そういえば田中角栄氏のお膝元なんだとげすの勘ぐりもでてくる。長岡市街を抜け、与板というところに着いた。雪よけの雁木の商店街が何キロも連なり、私好みの古い町並みである。Img_0363 歴史民俗資料館があるので立ち寄ってみる。現状の町並みが歴史民俗資料館そのものであるような街なのだが、黒地に黄色のキリストの看板がやたら多く景観を壊している。彼らにはデリカシイという精神が無いのか。
 中川清兵衛という人物、ご存じないと思うが、なんと日本のビール生みの親なのだ。この人のおかげで今日のビールをいただけるのだ。彼の生誕の地が与板ということである。Img_0361  県道を寺泊に向かってひた走り、2週間ぶりに日本海に再会、さっそく佐渡汽船の事務所で佐渡への手続きを、、、、、。ここでがっくり、寺泊からは高速船のため自転車は積み込めないとのこと、電話で聞けばよかった。急にこの町が嫌になり、弥彦まで走ることとする。土曜ともあって海水浴客が大挙している、騒がしいのもつらいものである。
 弥彦神社周辺ではなんとなく高そうな旅館ばかり、しまった寺泊なら安かったのにと悔しがる寸前、素泊まりの看板を見つけた。のと屋、決して安くはないがまあいいか。
 女将に紹介されて、村営の日帰り温泉に行く。加温、循環、殺菌であるがなかなかの良いお湯で、飲泉場もありなんと言っても300円の入湯料がよい。しかし民間の日帰り温泉が完成し、10月には村外のものは入れなくなるそうである。ラッキー。Img_0365
 76Km 累計 1163Km  費用15,562円

飲泉場もある村営温泉

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小千谷再訪

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.25(金)晴れ   
 7:00 起床
 9:20 野沢温泉もみの木発
15:30 小千谷川岸旅館着
 
 今日の朝季節が変わった。空気が昨日までと違うのだ。空も色が薄い、蝉は相変わらず声を絞っているが、コオロギの声だってだんだん大きくなっているのだ。
 さよなら野沢温泉、4日間もいたら里心がついて一人になるのがとてもつらい。
 荷物を3分の2にし、ポンプでエアーを満タンにしたら自転車が軽いこと。しかも今日から千曲川、信濃川に沿った下りのコース、気分的にも全然楽勝である。
 野沢温泉村は意外と広く、1時間走ってもまだ村内である。R117は側道が広く、車も少なく最高に走りやすい。それにしても長野県も大きい、8月13日に長野県に入って以来12日間も滞在しているのだ。野沢温泉村、栄村と過ぎ、知らない間に津南町(新潟県)に入っていた。同時に千曲川も信濃川と名が変わっているのだ。
 手頃な公園で昼食をとる。石塔は相変わらず多いが、長野と少し違う、念三夜塔というのがそれ、どういう意味があるのか?Img_0354
  恐ろしく長いスノウシェイドが何本もあるが、歩道がしっかりしており問題なし、ただ川はだんだん大きくなり不気味な感じがする。津南町は日本一の河岸段丘の町だとか、何でも日本一になるもんだ。Img_0353_1
 あっという間に十日町に到着、本来の宿泊地なんだがあまりに快調で、ええい小千谷まで頑張っちゃうか。十日町は本日夏祭りで、大通りには屋台が並んでいる。ひょっとしたら大きなチャンスを逃しているのかも知れない。
 小千谷市に入るとやたら道路工事となった。信濃川沿いの土砂崩れも並はずれた惨状である。山古志村(現長岡市)方面の山肌には多くの茶色の面が見られる。Img_0356
 小千谷についていつもどおり宿探しをする、今回は駅前ですんなり見つかった。
 さっそく主に工事の原因を聞く、「あの工事はこの6月の大雨ですか?」「いや、地震ですよ」「もう、2年もたっているのに」「そうなんです、大変ですよ。」
 2年前の8月私は小千谷を訪れて、へぎそばを食べて帰ったのだ。今回あの店、あの町を確認したいという気持ちもあるのだ。  その際訪れたのは角屋というそば屋であったが場所も解らないので、とりあえず駅前の和田屋でへぎ蕎麦を一枚いただく。おいしい。

走行 80Km 累計 1087Km  費用1,864円

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夏期休暇

2006-08-27 | 旅行記

 8月22日(火)雨、曇り
 8月23日(水)晴れ、曇り
 8月24日(木)晴れ

 仕事をしているとき毎年8月下旬に休みをとっていた。今回も同様に休暇をとることにした。体調を立て直すこと、福井県のどこかの宿でやられたダニの後遺症を治すこと、今日までの旅行を振り返り、方針を変更することが目的である。

 休暇中の日課は、外湯に入ること、蕎麦とビールで昼食をとること、自転車の手入れをすることぐらいかな。この間あったことで特別なことだけ紹介しよう。

 八代正氏にあう。毎日通っている新田の湯の隣に小さな家があり、二階にデローザのBIKEがぶら下がっている。んっと郵便受けを見ると八代正と描いてあるではないか。知ってる人は知っているあの八代氏である。私にとっては10数年ぶり、グリンピア三木のMTBコースを彼に依頼して以来の再会である。最初に合ったのはチーム気錬の練習会、30年近く以前のことである。最近は白馬におられるとばかり思っていたら、まさかここで合うとは驚きである。
 20日にMTBのイベントがあり、プロモートされていたとのこと、23日にはその打ち上げがあるということで招待される。相変わらずの大酒飲みである。
 八ヶ岳で辻本氏と自転車産業界のあれこれをお話しし、八代氏のことも話題にあがっていただけに奇遇の一語に尽きる。八代氏は私の旅を気遣ってチューブやパーツなど必要な物があったらと言ってくれた。チューブを1本ありがたく頂戴する。秋には東北や北海道に出張するとのこと、またお会いできればと思う。Img_0350

 八代正氏と事務所の前で

 Img_0347

Img_0344

Img_0348

 野沢の外湯は13カ所有り、すべて無料で入浴できる。私は大湯、真湯、寺下湯、新田湯、熊の手洗い湯、麻釜湯と6カ所を体験、泉質の異なる真湯と熊の手洗い湯はおすすめである。

 蕎麦とビールはすっかり日課になってしまった。特段おいしいとは思わなかったのだが、十割蕎麦の庄平蕎麦はうまい。ただし、ざる1,000円は私の評価対象外、蕎麦の1,000円は論外である。戸隠の春夏冬中の粗挽き蕎麦も食したが、特段うまいとも思わなかったのだが、、、、、。

 蕎麦の用具の用途が判明した。Img_0341
トージ籠というこのしろもの、麺と具を入れて、みそ汁などにつけ、また煮立った汁を掛けて食する道具であること。川中島以来の疑問が解けてすっきりした。 

 

 炊事用具をすべて送り返す。この間テントを利用したのは3回、炊事用具を使ったのは2回、そのために重いサイドバッグを積んで走るのはいかがなものか。大体キャンプ場なるものは高いところにありすぎる。疲れた体であと2Km、あと3Kmを登るのはとうてい無理な話、キャンプ場とは自転車で行くところでなく、車で行くところなのだ。
 あの重き荷ゆえに私の旅は自由を奪われている、炊事用具とフロントバッグを送り返すこととする。キャンプするときは外食だ。

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野沢温泉へ

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.21(月)晴れ、曇り   
 7:00 起床
10:13 安代館発
12:00 木島平村着
13:30 野沢温泉着
 
 今日は野沢温泉までと決め、ゆっくり朝風呂に入る。昨日と違う古代風呂に入れてもらう。名前のとおり古めかしい風呂だ。熱いのは慣れきっているので、適当に水で薄めさっと入る。と、湯船の横に「お湯がぬるい時は水道栓のお湯を足してください」と書いてある。このお湯をぬるいと言う奴がいるのか、世の中はひろいなあと感心し、女将に尋ねると、「冬は出てくるお湯も、たまったお湯もぬるくなることがあるのです。」そうだろうなあ、それにしても自然だなあ、夏は熱くて、冬はぬるいのだから。
 朝、安代館を見上げると3階建てのこれも立派な木造建築である。宿は明治に始まり、今で4代目だとか、なかなかの老舗である。横山大観の元別荘も所有されており、そちらも宿として経営されている様子、安そうなどと飛び込んだ私が恥じ入る次第である。Img_0328
 もうひとつこの地で気に入った物、それは中野の土雛(つちびな)である。名のとおり土製の人形だが、個性的な物が多く、絵で言うと大津絵のような滑稽な物もあり、またいつかこの地を訪れるなら買ってみたいと思うのである。
 野沢温泉への道は女将に教えてもらった千曲川沿いの県道を行く。車は少ないが、単調な景色だ。途中木島平村に着く頃「幻の蕎麦 富倉蕎麦」という看板があり、寄ろうとするが一向に見あたらない。本当に幻に終わってしまった。
 小さな公園があり昼食とする。せんべいと水。蕎麦食いてえ。例によって石碑があり句が詠んである。見ると田んぼの中に四つの古墳があり、大塚、小塚、根塚、平塚と呼ばれている。何でもない風景だが、妙に落ち着く。Img_0330
 山の方でゴロゴロと鳴り出した。急いで漕ぎ始めたら峠となった。峠からはずいぶん遠ざかっているので苦しい登りとなった。小さな峠で峠の名も表示無く、越えたら野沢温泉が一望となった。Img_0331

峠を越えたら野沢温泉村

 民宿組合で宿を決め、大茂ん食堂というところで、盛り一枚と生ビールを所望、おいしい麺であったがそば湯が出てこなかった。
  ペンションもみの木に宿をとり、風呂、洗濯の後外湯新田の湯にいく。熱いお湯ではあるが昨日の安代の湯のことを思えば楽勝であった。Img_0334

宿から3分新田の湯

走行 39Km 累計 1007Km  費用10,685円

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体調が変だぞ、要温泉治療

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.20(日)晴れ、曇り   
 7:00 起床
 9:30 ホテルニューやまや発
14:30 安代温泉着
 
 ホテルの周りは長野最大の歓楽街とのこと。居酒屋、スナックが入り乱れている。昨晩歩いているとき感じたのだが、外国人の多いこと。そういえば群馬県、長野県は多いと言われている。産業のありかたが原因なんだろうか。歓楽街の朝はむなしい。強者どもが夢の跡ってところか。中央郵便局によって小包を出し、ホテルで聞いた道をゆく、今日も朝から思い切り暑い。適当に行けるところまで行こうと思って出発したのだが、どうも体の調子がよろしくない。特にどこがどうと言うことではないのだがなんとなくつらい。8月1日から20日間一番暑い時期に自転車を漕いでいる。適宜休養も入れているのだが、目に見えない疲れがたまっていてもおかしくない。今日は一番近い温泉場、湯田中にしようと決める。
 道中記念館や資料館など多々あるが、訪れる気力がない。昼は中野市の戸隠蕎麦屋に寄る、まづまづの味(だいたい蕎麦の味はよくわからないのだが、まずいのだけははっきりわかる)。
 信濃は石塔の村、あちこちに馬頭観音、道祖神などの石塔、石碑がある。Img_0314 以前は物珍しく写真を撮り、あるいは内容を読んでいたのだがこれほど多いと立ち止まることも無くなった。石碑、記念碑のなかにはその石の立派さに比して内容の乏しいものもある。何でも石碑にしなくでもよいのでは。
 湯田中は大きなホテルなどがありなんとなく俗っぽく感じ、渋温泉まで足を伸ばす。
 渋温泉はいかにも温泉街という感で、狭い川沿いに所狭しと宿が建ち並び、路地が網の目のように走っている。中心部に自転車を止めていると、たちまち人だかりが出来る。「どこからきたの?」「どこ行くの?」「いつまで行くの?」いつもの質問が終わるとこちらが聞く番、「どっか安い宿知りませんか?」「古くてはやってなさそうなところ行ったら」
「はい、そうします」、、、何の役にも立たない。古そうな宿に飛び込んで、「こんにちは
」と大声を出すが、返事がない。やっと出てきた女将さんに(といっても普段着だが)「空いてますか?いくらですか?」といつもの質問。「1万円です」「お金がないので安くなりませんか」「ご冗談でしょう」「本当です、いつもはキャンプや野宿しています」「8,000円でいいですよ」交渉成功。
 荷を解いたら散歩に出る。外湯がいっぱいあって土産物屋や食堂、なつかしい射的場などもあり温泉町情緒たっぷり。そば屋により盛りとビールをたのむ。これが日課になってきた。Img_0318
 ご利益の道なんてのがあり、天神さんや不動さんなど古い神社仏閣を散歩道がつないでいる。階段がきつく、真っ昼間のこともあって誰も歩いていない。それにしても建物は古く、崩れかけそうなものもある。金儲けもいいが信仰心薄いのじゃないのと思う。最後の温泉寺だけは町中が檀家なんだろうか立派なお寺である。そこに外湯番外の信玄釜というのがある。夜に入ることにし、坂道を下る。Img_0319

 宿に帰るとさっそくお風呂をいただく。竜宮風呂と古代風呂の2種類があり、この時間男は竜宮風呂とのこと、風呂というのは食事より期待感がある。誰も入ってない風呂を独り占めするのはこの上ない喜びがある。さっさと裸になり、湯船に手をつけてびっくり、えらい熱いのだ。草津のお湯も熱かったがそんなもんじゃない。源泉掛け流しはいいんだけど、これじゃ入れない。チキンラーメンでもできそうな熱さだ。宿代値切ったせいかなとあきらめて、水をじゃかじゃか入れる。源泉も相当薄まった頃やっと入れるようになった。これじゃ水道の風呂じゃないか。風呂上がりも汗がとまらない。
 食事後すぐそばの外風呂大湯にいく。ここは湯温がちゃんとなっているかなと思い、入るが結果は同じ。こういうものなんだ。自然現象である温泉がいちいち人間の適温に合わせているわけ無いもんね。いい湯加減なんて方が不自然なわけだ。Img_0326
安代温泉大湯 

 夜は夜祭りが連日行われており、通りに灯籠を立て、夜店やヨーヨー釣り、映画の上映などもあって賑やかだ。特に女将のお薦めは、金具屋という宿の夜景であって、文化財の指定を受けている4階建ての木造建築はライトアップされて美しい。「千と千尋のかみかくし」に出てくる宿屋に似ているということでお化けの人形も用意されている。Img_0324_1 
Img_0325

レトロな温泉宿、おばけは右の女性ではありません。

 さて私の泊まっている宿は安代(あんだい)館といって、実は渋温泉ではなく安代温泉ということなのだ。渋温泉の下に小川を境としてぶら下がったような温泉が安代温泉であり旅館組合なども別々で、盛況な渋温泉に比しなんとなく寂れた感がある。閉鎖した宿も何件か有り余計物寂しい。昼間に見た外湯群は渋温泉のものであり、安代温泉の宿泊者には入れない。でも源泉は似たようなもので変わりないようだ。安代温泉の外湯も2件有り、近所のおじさんが入っており、この方が温泉らしくていいか。ただ昼間に入ろうと思った信玄釜に入れないのは残念である。

走行 36Km 累計 968Km  費用3,130円

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暑いはずだよ

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.19(土)晴れ、曇り   出発時30度
 6:30 起床
 9:30 上田まほろばYH発
13:05 川中島の私立博物館着  14:10 発
15:30 善光寺 ホテルニューやま着
 
 ペアレントに見送られて出発、適当に上田方面に向かって走る。住宅街の路地など走っているのだが、信じられないほど合っていて、予定どおりの県道77号線に出た。千曲川沿いに走るのだが、「こんな大きな川なら自転車道があるんじゃないかな」と思ったとたん上田長野自転車道入り口がありびっくり。自転車道は走りやすいのは結構だが難点もある。まず日陰が少ない、これは堤防の上を走っているのだからしかたないか。水場がない、たまに公園などがあり、水道があることがあるがまれである。コンビニや自販機も期待できない。そして最大の難点は、人が住んでいないから見るものがないこと、景色も単調である。それでも車が走らないのは最高に気持ちが良い、あれば必ず自転車道を選ぶこととなる。
Img_0296Img_0297 上田電鉄別所線 別所温泉駅

 列車ファンにはたまらない電車かもしれないが、もっと凄いのがあるのだ。丸子から別所に来る途中工業団地があって、そこに「別所温泉行き」のレトロな電車があるのだ。写真はって?それどころじゃ無かったんだよ。

 サイクリングの夫婦に出合う。そういえば今日は土曜日なんだ。ロードのトレーニングの連中やツアーの若者にも出合った。佐良志奈神社があり写真を撮る。Img_0301 いつも「何をさらしな食堂」などと言っているので、今後は「なにをさらしな神社」としよう。罰当たりな話である。

 酒屋に「ウバステ正宗」と親不孝な大看板があがっているのがあり、これも写真を撮っておきたかったが、「そのうちまたあるだろう」と思ってやり過ごしてしまった。二度と無くて、撮りたいときが撮り時と反省する。
 自転車道が終わったところで県道にはいるが、一体どこにいるのか解らない。昼食、と言っても水とカステラだけであるが、を摂りたいがまるで日陰が無い。やっと空き家のトタン屋根の下で食べるがこの暑さはなんだ。やっと国道18号線に出合い、歩道をノロノロ進む。道中川中島に古戦場跡と市立博物館があるので立ち寄る。謙信と信玄が何度も合戦をしたのだが、じゃあどちらが勝利したのかというとどちらでもない妙な戦いである。戦国時代最大の戦いであることは間違いないのだが。Img_0307
Img_0304  信玄と謙信の有名な像、実際に二人がまみえたとは思えないが、、、、

私立博物館、古戦場の跡に建っている。

 博物館では戸隠の農家を移転したものが興味があったが、蕎麦の道具で一体何に使うのかわからないものがあり、結局解らないままで残念なところがあった。
 住宅街を迷いながら、長野駅、善光寺にたどりつく。Iモードでビジネスホテルを予約し、たばこ臭い部屋に荷物を置き善光寺にお参りに行く。門前はレトロな町並みで真夏というのに人出も多い。善光寺郵便局は古い建物で、こんなおしゃれな郵便局は初めてだ。 Img_0308 Img_0309 Img_0311

本堂、門前町、善光寺郵便局

 門前で蕎麦を一枚、まづまづというところ。善光寺は例の暗がりのお参りは時間切れでできなかった。どうせ暗がりなら夜中でもやればいいのに。
 ホテルでは洗濯、原稿書きと忙しい。ニュースでは長野駅前で38度と何度もやっている。暑いはずだよ。
 
走行 56Km 累計 932Km  費用10,149円
    
 ★安宿大全(4)ホテルニューやまや  長野市   5,000円
 古いホテルだが、何かと親切。食事補助券500円有り、インターネット可、洗濯無料
(洗剤30円)

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小諸なる古城のほとり

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.17(木)曇り、雨   
 7:00 起床
           ブログ作成、休養、読書

 朝方から雨の音、今日は休養と決め込む。4泊という長逗留となったが、久々に知己の方々にあったこと、宿が気に入ったこと、インターネットが出来たことがその理由である。読者はもちろん「北八ツ彷徨」、すべては読み終わらず、重いが持って行くこととなる。 キャファの合宿は毎朝ベランダで飲むコーヒーから始まる。これが実にうまい、高原のなせる技ということか。Img_0280 Img_0281_1 主は夫婦で「留守番よろしく」と言って佐久に出かけてしまった。キャファの連中はバイクのトレーニングに出かけ私一人となった。眠いけれどブログの書き上げと写真の整理をしないと訳がわからなくなってしまう。そのうちお客が訪ねてきた。「今留守ですよ」と言うと「おみやげを持ってきました」なんて言って上がり込んで休んでいる。常連のお客のようでなんとも悠長な話だ。
 2時過ぎキャファの合宿が終わり、バタバタと帰ってしまうと本当に一人になった。今夜も酒宴となるだろうからさっさとブログを書き上げよう。
走行 無し  費用 5,000円(3日間の飲み代)

 2006.8.18(金)晴れ、曇り    R141に降りたところ30度
 6:30 起床
 9:40 閑人舎発
13:05 小諸懐古園着  14:30 発
17:00 別所温泉まほろばYH着
 
 閑人舎はついに4泊もしてしまった。安宿ではないので予算的に結構苦しいのだが、面白くて泊まってしまった。安宿大全にはランクイン出来ないのだが、イチオシペンション(主は民宿と称しているが)として紹介しておこう。「泊まれる飲み屋、不良中年の安宿」のキャッチフレーズどおり、主は四六時中杯を傾けている。ただの酒飲みかと思いきや、会話も深く広く、旅人を寂しくさせない様に結構気遣っているようだ。どのような宿が客に気に入られるのか真摯に考えてもいる。定位置で飲んだくれている姿はなかなか決まっているが、マスクして掃除している姿は板についていない。Img_0283_1
http//homepage2.nifty.com./kanjinsha/
 

 すっかりお世話になって宿を出る。一人旅というのは孤独なもので、人恋しいものである。9月には主が夫婦で東北に旅するとか、再会が心待ちである。
 高原を下ると、なつかしいあの暑さが戻ってきた。嬉しいのは最初の2,30分で後はまた悪戦苦闘。特に後頭部がたまらない、いつもタオルを濡らしてヘルメットの後ろに垂らしている、ちょうど南洋の兵隊さんのような調子なんだが、これがものの1時間でからからに乾いてしまうのだ。ただ、今日の行程はずっと下りなので耐えられるのだが車の多いことは相変わらずでうんざりする。
 小諸なる古城のほとり、人多く遊子哀しむ
 小諸の城跡は探した探した。たいがい道標はあるものなんだが、無いのだ。「懐古園」という道標はたくさんあるのだが、、、、いやあ着いてびっくり、ものすごい人だかりで「遊子哀しむ」なんて心境じゃない。Img_0287 例によって郷土博物館に立ち寄る。これも例によって農具、民具のところをつぶさに見学していると、どこにでもあるあの藁でできた赤ん坊を遊ばせておく容器というか、入れ物というか、あれが「つぐら」と書いてあるのだ。猫のやつは「ねこつぐら」というのだ。滋賀、福井、石川、富山では確か別の呼び名であったと思うのだが、資料を送り返しているので思い出せない。帰ったら調べようと思うのだがいつのことになるやら。京都から来たというと博物館の職員さんが2人して見送ってくれた。
 R18大屋というところを左折、スタンドで道を聞いて進むがどうも不安である。幹線道路で無いので、確かめようが無いのだ。道行く人に聞いて、聞いて進む。何回聞いても合ってるのだ。最後に富士山(ふじさんという)と言うところの農協におばさんが集まっているので訪ねるとやっぱり合っている、本人はてっきり間違っていると思っているのに。礼を言って出発しようとすると、中に入っていけと言われる。みんなが寄って市を開いており、お茶を出すからあがって行きなさいということなのだ。遠慮無く入ると、厚焼き卵、とうもろこし、リンゴのゼリー、漬け物、お菓子など盛りだくさん。お腹すいていたのでぱくぱく食べて、再出発、本当に親切にしていただいた。富士山では金曜日に市を開いているから、みんな行ってね。Img_0293
Img_0294 富士山の金曜夕市といただいたごちそう。

 やっとこさで別所温泉に着いた。このYHは古川のYHとえらい違いで、宿泊客が中高年ばかり、一人だけ若者がいたが、ライダーなど一人もいない。精神的な落ち込みを癒そうと来ている人などがいて妙な雰囲気であった。でも夕食はごちそうであった。YHの場合必ずおかずが不足するのだが、ここは大丈夫、おまけにデザートなんかも出ちゃったりして。
 食後温泉に行く、何件か共同浴場があり、宿で買えば120円で入れる。大湯というのが大体オーソドックスなタイプなので何件も入れない場合は行くことにしている。硫黄泉の良い温泉である、消毒・加温はやむを得ないところか。
 
走行 80Km 累計 876Km  費用41,490円
    
★安宿大全(3) 上田まほろばYH  4,720円(2食付き)
 食事おいしい、段ベッド、洗濯200円、別所温泉入浴券120円Img_0295

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雨池をめぐる

2006-08-17 | 旅行記

 2006.8.15(火)◎   
 6:30 起床
           合宿を見物、休養

 キャファの合宿は八ヶ岳の涼しい気候の中、11日から17日まで行われている。この日はランとバイク、インターバルの効く良いコースだ。私はのんびり森の中を散歩したりジョギングしたり、休養に徹する。Img_0266

こんなところでランの練習

 走行 無し  費用 無し

 2006.8.16(水)◎
 6:30 起床
10:00 雨池~白駒池コース
16:20 閑人舎着

 雨池は八ヶ岳でも一番行ってみたいところ。やれ岩だ氷だと八ヶ岳に通っていた頃に山口耀久氏の「北八ツ彷徨」という本に出合った。その文章はすばらしい感性で書き上げられており、特に氏が先鋭なクライマーであったこともあり私は虜になってしまった。これほど何度も読んだ本も他にない。北八ツ、特に雨池は私の心に宝物のように保存されていた。今回雨池に会える、何か初恋のひとに会うようなわくわくした気持ちが盛り上がる。
 あいにく朝から天気が悪く、ガスが濃くかかっている。ころあいを見て八千穂自然園の林道から登りはじめる。最初聞こえていた車やバイクの騒音が聞こえなくなり、ジャリジャリという自分の靴音と鳥の声だけになってきた。
 1時間弱で八柱山登山道に到着、登る予定をしていたがガスで展望もよろしくないと勝手に判断し、林道を行く。唐松、トウヒ、コメツガ、シラビソどれがどれかよくわからないのだが、植生が順に変わってゆく。相変わらず自分の靴音と鳥の声だけが聞こえ、それ以外はシンと静まりかえっている。あれほど嫌った人工の気配が今度は恋しくなるのである。1時間あまりで麦草峠への分岐に出、昼食をとる。
 やがてがやがやと声がして自転車の連中が降りてきた。林道を下るというが、ほとんど乗れるところはないよと忠告、残念そうな顔をして下っていった。雨池への分岐まで登山者やカメラを担いだ人にあう。やっぱり夏なんだ。
 雨池への道は苔むした原生林で期待通りの景色なんだが、道は板で作られた通路となっており、興ざめも甚だしい。登山者の増加により、植生や地面の保護が必要となったためだろう。だけど私はマンションの廊下を歩いているような気分となった。
 突然視界が開け、雨池が現れた。初恋の人は待っていてくれた。だがすぐにガスが現れあっという間に池を包んでしまった。こんなに恥ずかしがり屋さんだったのか、周回をあきらめ振り返りつつもと来た道を行く。雨が激しくなり合羽を着る。雨の雨池か、まあいいか。Img_0275 Img_0272
 雨池着いたとたんにガスが出始めた。 Img_0273_2

Img_0274_1

麦草峠への道は先ほどの板道もあったが、北八ツ彷徨そのものといえる道だ。ここでは誰も来ないことを祈った。道標や木の種類を書いた看板などが少ないことがうれしい。苔むした倒木は悠久の時を語っている。十分に堪能したところで人や車の雑音が聞こえてきて麦草峠となった。Img_0276_1 これで逍遙は終わり、白駒池は自動車道を避けるために行っただけでさっさと通過する。剣が峰あたりでガスが濃くなり、森の中は真っ暗になった。「ガス切れろ」「ガス晴れろ」と声を出しながら、飛び降りていく。声出してないと怖くてしょうがないのだ。やがてスキー場、ペンション村が見えてきた。

走行 0Km 累計 796Km  費用15,400円

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おはらの風の盆

2006-08-17 | 旅行記

2006.8.14(月)◎   
 5:00 起床
 5:45 木曽福島発~権兵衛峠~南箕輪村~杖突峠~
13:30 茅野着
18:00 八千穂村閑人舎着

 木曽は山の中、永い夜が明けた。さっさとテントをたたみ、荷を整理する。昨日寝たところが夜明けとともにはっきりしてくる。小学校の記念碑の前であったようだ。Img_0238_1

 出発しようとしていると近所のおばさんがやってきた。あいさつをすると、やたらしゃべりだし、身の上話まで聞かされて出発が遅れる。昨晩の花火大会は上松の大会だった。R19を少し行くと道の駅があった。ここまで来れば良かったと思うが、昨日の私にはわからない。腹減ってるが店は開いていない。コンビニでおにぎりを買って一息つく。しばらくで木曽義仲挙兵の八幡宮というのがある。この山奥でよくぞ挙兵出来たのかと感心する。きれいなトイレが印象的だ。Img_0244_1
Img_0241  

トイレの姫と殿のマークがかわいい。社殿横の大ケヤキは写真に入らない。

 R19を分かれR361にはいる。権兵衛峠にさしかかるところが大きく山崩れし、一方通行となっている。やがて姥神トンネル1826mというやたら長いトンネルを通過、少し登っており、永久にトンネルを通っている感じがする。続いて番所トンネル828m、先ほどの半分以下なので驚かない。この二つのトンネルを総称して権兵衛トンネルというのかななどと脳天気に思っていた私に、悲惨な光景が現れた、真の権兵衛トンネル4,470mである。あの姥神トンネルの倍以上の距離である。腹をくくって、昼食休憩をとる。トンネルの手前は広場になっており、ご丁寧にトンネルの説明がしてある。峠はトンネルの4分の1ぐらいのところで、あとは下りとなっている。これだけが唯一の救いだ。旧峠はしっかり山を越えており、トンネルと高度にして500m高い。もちろんトンネルを選択し永い恐怖と戦う。トンネルをぬけると、なにか宇宙から生還したような気持ちとなった。下りはいつものように快適であっという間に南箕輪に到着、高遠への街道となる。Img_0253
Img_0252

権兵衛トンネルとその能書きの看板

 高遠は是非寄ってみたい町で、宿が取れれば泊まろうと思っていたのだが、相変わらずのお盆のにぎわいで通りすぎることとする。

 長い杖突街道をじりじり登る、やがて杖突峠の登りとなるが、ここでトラブルが起こった。昨日一昨日とかなり無理をしたためか、左の膝上の筋肉が痛み出したのである。ついには踏むことが出来なくなり、引き足だけで登る。峠の最後の2Kmは歩いてしまった。杖突峠は高速道路が開通していないとき八ヶ岳によく通った峠である。峠にはゴルフ場がある、その当時は気づかなかったのだが、、、Img_0263_1
 下りは八ヶ岳や茅野の町の景色が最高、写真にとってもその美しさ、雄大さが表せないので私の心の乾板に刻みつける。
 八千穂で合宿中のキャファの辻本さんに電話する。最初から車で迎えに来てもらう予定だったのだ。この足では麦草峠は越されない。299号線のラーメン屋でビールとラーメンで一人で乾杯、この3日間よく頑張った。お盆の期間を越中から飛騨そして信州へと風のように走った。「おはらの風の盆」と名付けよう。ちなみに「おわらの風の盆」は9月1日から3日間。

★峠列伝(12)2006年8月14日 権兵衛峠 国道361号線 長野県
 困難度 3  景観 4  水場 有り  歩道 無し  その他 トンネル主体の峠で旧道(本物の権兵衛峠は一級品)

    ★峠列伝(13)2006年8月14日 杖突峠 国道152号線 長野県
 困難度 3  景観 5  水場 有り  歩道 無し  その他 高遠側はダラダラ登り、茅野側は急登、景色は絶品

走行 79Km 累計 796Km  費用3,501円

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野宿

2006-08-17 | 旅行記

2006.8.13(日)◎     日中28度
 6:30 起床
 8:00 飛騨古川発~高山~木曾街道~美女峠~長峰峠~開田高原~
19:00 木曽福島到着

 ライダーは私たち自転車で旅している者をチャリダーと言う。すっかり定着している言葉のようであるが、私はチャリンコというのもチャリダーというのも何か馬鹿にされているようで嫌である。皆さんはいかがなもんですか。Img_0224

古川のYH、よく呑んだ相生のライダー君

 今日のコースも昨日同様登り道とトンネルと車の多さに悩まされるコースだ。だいたいこのコースを選んだのは親不知のトンネルが嫌だから迂回したものであるが、いっそ親不知を通過した方が楽だったのではないか。特にお盆の車の多さには辟易する、食堂や名所などは人だかりで寄る気もしない、ここ三日間は走りに専念しようと決める。
 古川の町は落ち着いた宿場町でゆっくり歩いてみたいところもあるのだが先ほどの理由で先を急ぐ。Img_0226
古川の公衆便所「ふるかわや」 

高山も同様に人と車の大混雑で、残念ながら県道を東に迂回し、R361に入る。すぐに美女峠の登りとなり、名前に反し急で狭い最悪の登りだ。他府県ナンバーの乗用車がひっきりなしでもううんざり。あまりに急で歩きが続く、やっとこさの思いで貧相な峠を越えると、そこは別天地、レストハウスや公園が完備し、池にはボートが浮かんでいる。ばかばかしくて写真も撮らないで先を急ぐ。美女峠の下りは一瞬、その後ダム沿いの登りとトンネルが嫌というほど続く。大学のサイクリング部の連中と抜きつ抜かれつして登って行く、聞くと野麦峠を越えるとか。塩沢温泉に食堂があったので2度目の昼食をとる。すごい定食で腹一杯になる。宿泊も出来るのだがまだ二時半だ、頑張って日和田ロッジのキャンプ場まで行こう。
 野麦峠の分岐に出る。日本の軽工業の発展を支えた女工たちは古川に集められ、徒歩で野麦街道を越え、諏訪まで行ったという。何日かかったのか知らないが、男でも難渋する山道を、不安を抱いたまま歩いたのだろう。そして待っているのは低賃金と長時間労働、体を壊しまたしても野麦峠を越えて帰郷するという哀しい話である。今日の日本の繁栄が彼女たちの犠牲の上にあることを理解しなければならないだろう。Img_0231

左が野麦峠への道、遙かな山並みを越えることとなる。

 長峰峠に近づいたときキャンプ場3Kmの看板がある、まてよ3Kmなら峠を越えた方が早いだろう、越えれば開田高原で宿もしっかりあるぞと峠越えを選ぶ。開田高原への下りは最高に気持ちよい道路だ。さっそく大きそうな民宿を訪ねる。
「今日は満室なんですよ」「まあいいか、そのうち見つかるだろう」ところが行けども行けども満室で断られる。案内所で聞いても一件も明いていない。開田高原のキャンプ場はもうかなり登り直さなくてはいけない。木曽福島までには宿も見つかるだろうし、最悪木曽福島ではなんとかなるだろう。距離は27Kmと書いてあるがどうせ下りだろう、と甘く考えていた。途中の民宿もすべて断られ、道も九蔵峠というのがあり、木曽福島には薄暗くなって到着した。宿もいっぱいの様子で、期待していたビジネスホテルなど見あたらない。急に心細くなり、野宿を決める。とぼとぼ国道を歩き周りを見渡す。すっかり暗くなり泣きたい気持ち。町はずれの学校に相撲場がある、ここが最適と思って学校の人を探すが、夏休みのため誰もいない。学校に無断で入るのはまずいと思い、校門を出たところに格好の空き地がある、もう足は動かない116Km11時間も漕ぎ続けているのだ。
 テントを張ってシュラフにもぐる。2度の昼食のせいでおなかは大丈夫、水とビスケット2枚食べ眠る。南の方角に花火が上がり、ドーンドーンと聞こえてくる。お盆の花火大会だ。でもこちらは風呂にも入れず情けないやら、哀しいやら。

  ★峠列伝(10)2006年8月13日 美女峠 国道361号線 岐阜県
 困難度 4  景観 3  水場 有り  歩道 無し  その他 道路幅狭く、急登

    ★峠列伝(11)2006年8月13日 長峰峠 国道361号線 岐阜県
 困難度 4  景観 4  水場 有り  歩道 無し  その他 ダム沿い、トンネ ル多し、急登ではないがとにかく長いImg_0233

走行 116Km 累計 718Km  費用1,854円

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恐怖の国道41号線

2006-08-17 | 旅行記

 2006.8.12(土)◎●     日中28度
 6:00 起床
 7:25 富山発~庵谷(ロスタイム1時間)~茂住夕立で1時間雨宿り~神原峠~
16:10 飛騨古川YH到着

 ブログの投稿や旅の情報を得るためにパソコンを持ち歩いているが、問題はどこでインターネットを接続するかである。ここまで接続できたのは、越前市図書館、KKR金沢ホテル、そして昨日の宿KKR銀嶺荘なのだ。フレッツスポットを契約しているのだが使用したのは銀嶺荘が初めてで、実は宿の方でも使用したのは私が最初だそうだ。越前市の図書館でも初めての使用者ということであったが接続ができなかった。最近はあらゆる宿で接続できるようになっているが、接続先の検索では現れない。結構使えるものだ。
 さて今日はR41の難所を越えなければならない、宿に頼んで早めの朝食を摂らせてもらう。銀嶺荘は本当にいろんな意味でお世話になった。Img_0205

富山駅周辺はきれいに開発されて、レトロなものは少ないが、この居酒屋さんの古看板には感激した。

早朝の富山は車も少なく、のんびり景色を楽しみながら進む、立山連峰の姿を見たかったがかすんで見えない、今日登っていく南方の山が遙かに見える。道沿いにはます寿司の店が点在し、もう開店している。あわてて昨日のうちに買う必要は無かったのだ。駅で販売している源の工場も見えてきた。観光客が見学するホールのようなところもあり、やたらでかい。
 山が近づいてくると道も狭くなり、車も増えてくる。もうお盆休みの佳境に入っているのだ。他府県ナンバーの車も増え、その間に仕事を続けている大型トラックもかなり多い。山の間を国道と神通川とJRが並んで走るようになるともうだめ、自転車が安全に走れる余地など全く無い。その上トンネルと雪のシェイドが連続する。もう勘弁、ということで庵谷で川向こうの道へ逃げることとする。恐ろしく高いダムの橋を渡り坂を登ると通行止めの看板、やむなく迂回路を登っていくが、すごい坂道、人の通行の様子もなく不安になる。今日の天気予報は午前中雷雨というもので、空が真っ暗になってきた。山の夕立は半端じゃない、ここで孤立でもしてしまったら、、、などと不安になってくる。車怖いけど国道に戻ろう、村から下った道を登り返す。そこでチエントラブル前がトップで後ろがロウになるとチエンが張ってしまってどうにもならなくなる。その状態にならないようにすればよいのだが、焦っているとき必ず起こる。サイドバッグをすべておろし、後輪をはずす、手は油で真っ黒だ。Img_0209_1
迂回しようとしたダムImg_0211
霊験あらたかな水場Img_0213
お寺で雨宿り、雨も雷も半端じゃない

 約一時間のタイムロスで国道に戻る。途中おいしそうな水場がある、ボトルを満タンにし、暗雲の下を行く、いつ降ってもおかしくない。茂住というところでポツポツと来たと思ったら一気に雨と雷の応酬だ。右手にお寺の山門があり、飛び込むが雷が怖い、お堂に飛び込みやっと落ち着く。ゆっくります寿司をほおばる、ただ雷と雨は尋常じゃない、2,3発は近所に落ちているだろう。一時間で再出発、相変わらずトンネル、シェード、大型トラックにおびえながらよろよろ進む、足下は千尋の谷だ。

Img_0216

延々と続くスノウシェイドImg_0218

足下は千尋の谷Img_0219


神岡は鉱山の町、最近はカミオカンデで有名。段々山容が優しくなり、気持ちは和むがだらだらの登りは永遠に続くみたい、R41を離れ神原峠に向かう。これもだらだらと登るが景色はなかなか良い、道の周辺がきれいなのだ。峠の頂上付近に公園があり、峠のうんちくが書いてある。Img_0220 峠を越えるとすばらしい下り坂、杉崎に一気に着いた。ここでYHに電話する。場所聞いてがっくり、R41を行った方が近かったのだ。でもきれいな峠を越したしまあいいか。YHはログハウス風の立派な建物で、気持ちよい。近所に日帰り温泉があるが、疲れ切って行く勇気が出ない。ライダーの方々とビールをしこたま飲んで眠る。明日も恐ろしい登りと距離にチャレンジしなければならないのだ。

  ★峠列伝(9)2006年8月12日 神原峠 国道41号線から柏原をとおり古川にぬ  ける県道上 岐阜県
 困難度 2  景観 4  水場 無し  歩道 無し  その他 車通行少なし、周囲はきれいに清掃されていて気持ちがよい、古川側はかなり急

走行 80Km 累計 602Km  費用12,970円

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富山へ

2006-08-11 | 旅行記

 2006.8.11(金)○     日中32度
 6:00 起床
 8:00 金沢発~砺波~富山
13:45 富山KKR銀嶺到着

 旅も10日を過ぎると夜型人間から朝型人間に変わってきた。地図で見ると芦原金沢間と変わらない様子で、あんなえらい目またするんかというプレッシャーがかかる。せめて早立ちをして余裕を持とうと朝食も一番に摂る、もちろん荷物も完璧にしてあってすぐに出られる。朝の市街はなんとなくさわやかで涼しい、でも道路の温度計は32度を指している。昨日も日本中で猛暑となり、岐阜の揖斐地方とか39度にもなったそうだ。今より7度高いのがどのような状態なのか想像もつかない。R159からR304、R359と下調べもばっちりして長期戦にそなえてある。予想通り交通量は少なく走りやすい。お盆のせいで本当はもっと交通量が多いのかもしれない。R359に入ると1Km程度のアップダウンが続き、暑さもあいまって苦しい、5回も続いただろうか最後にトンネルがあり最高に気持ちの良い下りとなった。一応峠の名前も付いていたので峠列伝に入れておこう。

  ★峠列伝(8)2006年8月11日 内山峠 国道359号線 石川県
 困難度 1  景観 2  水場 無し  歩道 無し  その他 車通行少なし、トンネル有り、歩道無いが路肩広くトンネル内は分離有り、トンネルすぐに富山県となり、富山側は結構長い。
Img_0196 1億円もとられたら大変だぞ

 R359は広くなったり狭くなったりを繰り返すが、概して走りやすい。しかし道中の景色は単調で立ち寄ってみるものもない、昔の街道ではなく新道なんだろうか。走行だけは順調で昼前には砺波に着いた。早く着きすぎてもチェックインできないのでゆっくり走る。
 おいしそうな店でゆっくり昼食しようと探すが、見つからない、R41にかたまっている回転寿司屋が実はおいしかったのではないか。残念。走行してる間に宿に着いた。荷物を置いて、駅南のそば屋へ行く、ビールはうまかったが蕎麦は今ひとつである。富山城と城内にある郷土博物館に行く。金沢とシチュエーションは一緒だがレベルはかなり違う。郷土博物館はなんてことはない富山城の博物館のである。昨日申し上げたように、武士の世界にはあまり興味がわかない。ただ佐々成正のザラ峠越えや黒百合伝説などはミーハー的でよろしい。かえりに川上のますのすしを買って帰る。駅弁大会で売ってるやつと違っておいしいですぞ。Img_0201

城内に展示されている機関車、D51なんかじゃなくてID過熱テンダといって貨物用の機関車であるところがうれしい。Img_0202_1 興味のある方は説明を読んでね。Img_0204

城内の彫刻、題名は???二人

走行 72Km 累計 522Km  費用6,020円

コメント (3)
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金沢の一日

2006-08-10 | 旅行記

 2006.8.10(木)○     日中32度
 7:00 起床
           金沢城、金沢歴史博物館、兼六園

 KKRホテル金沢はインターネット接続可能なのでブログの書き込みと今後の計画を練る。一日インターネットやってるのも能がないので金沢城等見学に行く。なにしろ宿の真ん前なので簡単だ。隣接の兼六園は何度か訪れているが一人で訪れるとまた違った見方が出来ようというもの。それにしても連続11日の真夏日ということで、本日も暑い。真に興味のない人にとっては行以外の何でもないだろう。結構たくさんの人が訪れている、みんな退屈そうだ。おまえはどーよと言われるとつらいのだがなかなかしっかり鑑賞しているのだ。後楽園や栗林公園より気に入っているのは確か、一番気に入っているのはこれだけの曲水がありながら緋鯉や真鯉がいて麩かなんかをやってる風景が無いこと。そんな俗なものはなにもおりませんぞ。気に入らないのは、庭の手入れをしているおばさんの熊手がプラスチックなこと、伝統の竹でやれよな。

Img_0189 Img_0188  (左)日本最古の噴水、飛鳥の須弥山石はどうなるのだ。
(右)おなじみの光景                                                                                               

歴史博物館は風格のある煉瓦造りの建物で内容も盛りだくさんのものである、真剣に全部を見たら丸一日かかるであろう。私の興味あるものは貧しい農漁民や町人の暮らしに関するもので王朝貴族や武士階級に関するものはあまり興味がない。そういう意味では池田町の民俗資料館の方が充実していた。Img_0191
 宿の近くに金沢市民の台所近江町市場がある、京都の錦市場のように通り一本ではなくて、通り4,5本が市場になっており、見て歩くだけでも楽しい。食堂は観光客で混んでおり、並んで食うのは嫌いなので高くてまずい他の店に行く。並んで待つよりましである。明日も強行、準備を完全に済まし、早立ちしよう。(朝起ちとちゃうよ)
費用5,390円

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金沢に向かってひたすら走る

2006-08-10 | 旅行記

 2006.8.9(水)○◎     日中32度
 7:00 起床
 9:30 出発    芦原~小松~松任
17:20 金沢KKR着

 朝風呂を済まし朝食をとり早々にスタートする。金沢でたまっている記事を書かなくてはと気が焦る、なかなか晴徨雨読の精神にならない、だいたい再出発以降雨なんぞ降ってやしない。本日は退屈なコースなので道中の博物館、記念館など下調べをして行く。北潟湖のほとりから東方に高山がかすんで見える。Img_0174 きっと白山なんだろうが、確かめようもない。本当ならあの辺りにいるんだなあと思うと何となく寂しい。台風は東の方に去ってしまった、大事をとったと思って今日の道を頑張ろう。

 蓮如のお寺吉崎御坊を過ぎ、橋立から小松の間で、加賀小松健民自転車道という看板を見つける。海岸沿いを走っておれば加賀から走れたのだろうが仕方がない。すぐに尼御前の公園があり今回の旅で初めて海を見る。Img_0177
Img_0181 Img_0179

その後は雄大な日本海の景色独り占めで山国育ちの私にとっては感激ものであるが同じ景色ですぐに飽きてしまう。途中海塩を作る作業場があり、珍しいので写真を撮る。やがて自転車道は工事中となり県道を走ることとなる。県道といっても石川県のそれは立派な道で、京都の国道よりもずいぶん良い道である。広い歩道もあり、安全に走れるのだが段差があったり、つなぎ目があったりで疲れること甚だしい。小松の工業団地の食堂による、揚げ餃子定食700円にかき氷がサービスで大変安い。甲子園では石川代表の金沢高校が勝っており店主も上機嫌だ。最後はR8を10数キロ走り這々の体で金沢に着く。芦原の旅館の主は「金沢まで60Kmだよ」といっていたが結局8時間80Km超の最長不倒距離となる。KKR金沢ホテルは立派なホテルでインターネットも出来、たまった記事を書いているところである。

走行81Km 累計450Km 費用18,352円

コメント (1)
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さよなら萌叡生活塾

2006-08-10 | 旅行記

 2006.8.8(火)○    
 7:00 起床
            ゲストハウス便所の穴掘り
13:30 出発
17:30 芦原温泉着

 本日の作務はゲストハウスの便所の穴堀り、長期滞在の奈良の麻呂くん(ニックネーム)とでやっつけるがなかなかの重労働である。作務は一日3時間以上というのが原則であって麻呂くんなどは一日中働いている。ノルマでなく、自分で工夫して働くというのがこれほど楽しいものであるか体験できた。谷崎塾長はこの秋にでも完成と言っておられるハウスだがどうもこの調子ではあやしい、完成したら是非訪れてみたい。昼食は昨日作ったパンでサンドイッチ、大変おいしい。心残りだが後を麻呂くんに任せて、皆に見送られて出発する。Img_0147
手作りのゲストハウスImg_0148

薫製小屋とビール工房

 ★安宿大全(1)2006.8.1泊  民宿田沼 滋賀県北比良 
 宿泊料 4,500円(夕食実費) 設備 5  接客 5  その他 一棟丸借り

 ★安宿大全(2)2006.8.4~5泊  民宿田沼 福井県越前市(武生) 
 宿泊料 4,500円(朝食付き5,300円) 設備 2  接客 4  その他  近所においしいところ有り

 ★安宿大全(3)2006.8.6~7泊  萌叡生活塾 福井県福井市(美山町) 
 宿泊料 4,000円(3食付き) 設備 1  接客 判定不能  その他 一日3 時間以上の作務有り、旅館の感覚で泊まったらえらい目に遭う

 台風が3個も発生し、1個はこちらに向かいそうとのニュース、行きたかった白峰、岩間の噴泉塔をあきらめてすぐに逃げられる海沿いのコースに変更する。行けるところまで行って宿泊しようという感じでこぎ始める。県道2号線に入ったところで車が溝にはまっている、警察官も来ているが起きたての事故みたい。美山町に到着した日も製材所の材木置き場に突っ込んでいる事故を発見、このあたりスピード出し過ぎの車が多い。信号が少なく通行量も少ないせいなのかな。マナーも悪く、道を譲っても礼も言わない。左右を見ずに飛び出す車も多く、地域性なのかなと思ってこちらで気をつけて走る。
 R8の混雑を避けR364から永平寺、丸岡へ向かうこととする。永平寺の手前の峠は名前も無い峠だが坂が直線的に登っていて思わず歩いてしまった。

  ★峠列伝(7)2006年8月8日 宇坂隧道の峠 国道364号線 福井県
 困難度 4  景観 3  水場 有り  歩道 無し  その他 車通行少なし、トンネル有り、直線的なので困難

 「一筆啓上」の丸岡を過ぎ芦原温泉に向かう、ここなら宿泊も可能だろう。三国にキャンプ場もあるがやたら高そうな雰囲気なのだ。芦原湯のまち駅前で旅館を案内してもらう「予算は?」と聞かれ、まさか5,000円ともいえず1万円と見栄を張る。宿では仲居さんがストリップやら諸々の遊びを勧めてくれる。格好見たら遊ぶかどうかわかるやろ。丁寧にお断りすると態度が変わってしまった。
 夜は芦原の夏祭り湯かけ祭りで神輿にお湯をかけるのである。お祭り広場ではたくさんの夜店が出て、アトラクションなどやっている。祭りの終わりのほうに行ったので何となくもの悲しい雰囲気であったが帰り道の通りで行灯コンテストなるものをやっており、これはなかなかの力作そろいであった。Img_0171
 宿に帰り風呂に行くと男女が入れ替わっており、一人でゆっくりつかった後ふと見ると衣装棚に黒のパンティが忘れられているのだ。なかなかの勝負パンツのようで、修行僧には大変刺激的なものであった。明日は石川県入り、洗濯をして早々に眠る。
走行56Km 累計369Km 費用10,544円

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