晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

尺八を聴く 11/30

2009-11-30 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.30(月)曇

 上林にはいろんなところから移住されている方があるが、驚いたのは東北から来られている佐々木さんである。東北から嫁さんに来られた方はいらっしゃるが、田舎を求めて夫婦で来られた方はそういないだろう。宮城と岩手のご夫婦だそうだが、「田舎を求めて来たんですよ」と言われたのには驚いた。彼の地と上林の間には田舎はないのか、東北だって充分田舎だろうと思うのである。「なんにもないのがいいんですよ」といわれるが、なんにもない田舎はごまんと有っただろうに、、、、。そんな佐々木さんがお得意の尺八演奏をプレゼントしてくれた。文化祭などで演奏されているのでご存じと思うが、私たちにとっては初めて聴く音色である。お客さんも終わった店で、二人だけで聴かせていただいて、感激ものであった。もの悲しい音色の尺八はやっぱり民謡がぴったりで、稗搗節は最高であった。Img_3543

天井が高くて、音響効果もいいようだ。

尺八に付いても色々と教えていただき、奥が深いものだと感心する。上林も素晴らしい音楽家が増えていて、コラボレーションで音楽会などされたら素晴らしいのになどと考えてしまう。

【作業日誌 11/30】
薪割り台つくり(ヒマラヤ杉切るだけ)
斧の柄調整
紅生姜作り(天日干し)
Img_3541
こんな太い木はなかなか無い、数個作って販売するか。


 今日のじょん:ジャーキーを焼く日は大変である。きっと凄いいいにおいが家中に充満しているのだろう。焼いている間中そわそわうろうろしている。焼き上がって、オーブンがチンっと音をたてたら、サークルから飛んで出てくる。冷ましてから試食するのだが、この時ばかりは「お座り、お手、伏せ、ハイタッチ、待て」などなんでも一発でできる。普段は知らん顔しているのだが、ちゃっかりしたもんだ。

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引地のこと(12) 11/29

2009-11-30 | 歴史・民俗

2009.11.29(日)晴

 引地の地名について、豊田市の引地群に出合いますます訳が解らなくなってきた。豊田市に一週間ほど滞在して調査をすれば何か糸口が付くような気がするが、そのようなことも不可能でジレンマを覚えている。
 引くという意味はかなり広範囲な意味があり、地名として考えられるのは次に上げる事柄ではなかろうか。
(1)ものを引っ張る。引き込む。
 水流が土砂を引き込むなどの地形的な地名となる。大きな川に面している引地では考えられる理由である。
(2)移動する。
 何らかの理由で元有った地を他の地に移動した場合など。
(3)臼などで粉にする。
 鉄にしても他の鉱物にしてもこの作業はひとつの行程である。もちろん農業でも陶業でもこの作業は重要な行程である。
(4)轆轤(ろくろ)を挽く。
 木地師と鉱山師や轆轤と鞴(ふいご)
の関連は歴史的にも問われているようである。引地があるところに木地師の痕跡があるところは相当ありそうだ。
(5)水を引く。
 淡路島に引地水車(ひきじりすいしゃ)というのが再建されている。水源、あるいは水車などの水源としての地域とすれば総ての引地が相当しそうだ。しかしそういった地域は数多くありそうで、特別に地名とするのはどうかと思う。
(6)奥へ引き込むという意味。
 豊田市の引地は多くがこのような地形だ。山側へ一歩引き込んだところに存在している。
(7)弓を引く。
 弓を引くのは猟場である。しかし猟場を引地ということはないだろう。
 その他、楽器を弾くとか軍勢を退くとかいろんな「ひく」があるが地名となるような「ひく」はこのくらいじゃないか。しかし普遍的な地名として該当するものは見あたらない。読み進んでいる書物や調査している作業の中でぴたっと当てはまるものがあるかも知れない。その日のためにこつこつと「引地」地名を探していこう。


引地(5)高知県吾川郡仁淀川町引地
   高知県の著名な川仁淀川の中流、国道33号線を仁淀川町役場から上流に2Kmほどのところに北に入る支流を渡るのが引地橋である。北に広がる山間部が引地で、仁淀川周辺は低地といえるかも知れないが、引地全体では山間部といえるだろう。西に遅越、名野川大平、名野川があり、名野川には銅鉱山があり金の含有量も多かったそうだ。
気になる地名、遅越(おそごえ)

【作業日誌 11/29】
薪割り、玉切り

今日のじょん:相変わらずがいいところのじょん君だが、最近食欲が増してきたかな。Img_3532おかーが、400gの体重減で大騒ぎしていたのでまあいいかというところである。よく食べればいいってもんじゃないけど、よく食べる方が気持はいいものだ。

外に出ると臭いを嗅ぐのが仕事。  

 

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読書の冬 11/28

2009-11-29 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.28(土)曇

 今日は少し暖かいが、薄ら寒くて陰気な天気が続くようになってきた。いわゆる山陰の冬である。こんな時チロチロと燃えるストーブのそばで本を読むのが最高の贅沢である。もちろんすぐに眠くなるので、いくらも読まないうちにうとうとするのだが。
この冬に読もうと沢山の本を仕入れた。6,7冊はあろうかと思う。えっ一冬でそんなもんかと思われるだろうが、中には超分厚い郷土史なんかもあるし、なにせ二回づつ読むからそれくらいで充分だろう。Img_3535

この冬の楽しみ

二回読むのは一回で頭に入らないからだ。若い時分はそういうことはなかったのだが、最近では読み直してはじめて理解できるという状態である。それは読み物の種類にもよるかも知れない。小説なんかだとどんどん読んでいってお終いで、二回読んだって面白くも何ともない。ところがこの冬読もうとしているのは古代史や郷土史などであって、書いてあることを理解する必要がある。特に苦手なのは神様の名前である。例えば、天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命(あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命 (あまてる くにてる ひこ あめのほあかり くしたま にぎはやひ の みこと)なんてのが憶えられる?。その上神々には別名があって、誰と誰は同一などとなるので訳が解らなくなる。
 もう一つは地名であり、大都市ならどこにあるか解るが、地方の村落などはいちいち地図で確認しながら読み進む。これでは時間もかかるわけだ。
 てなわけで、この冬の楽しみはこれらの本を読了することだ。

今日のじょん:今年のカメムシシーズンも終盤になってきた。それでも暖かい家の中には残党が現れる。じょんがジーっと天井を見つめているときがある。カメムシ発見の瞬間である。「よし、捕まえてやろう」と動きだすと「ワンワン」とでかい声で吠え出す。家の中で吠えだすとやかましいことこの上ない、それでもじょんの手柄だから褒めてあげなければならない。じょんはカメムシ発見の名人である。Img_3536


カメムシ発見伝、なんちゃって、、、、。

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白樫と梅の剪定 11/27

2009-11-27 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.27(金)晴

 木小屋2号が出来て連日玉切り、薪割り作業をしているが集中的に出来ないのでいつまでも終わらない。そのうち昨日は薪割りの柄が折れるという事故、今日はチエンソーのチエンがはずれるという事態が起きた。柄については楔の打ち方がまずくてヒビが入っていたものを、打ちそこねて柄を打ったものだ。実はこの薪割りの柄がなかなか手に入りにくいもので、ホームセンターなどで売っていない。通販で調べてみてもなかなかいい値が付いている。大体2~3千円が相場、スチール製だと1万円以上だ。前回購入した広島の山根樫材さんに発注することとする。(2008.1.22参照)一本900円と格安だが、送料が1,000円かかるので2本注文する。商品代金より送料が高いというのは納得いかないからだ。結局送料ともで一本1,400円相当に付くわけだが、これでも安いと言うわけだ。
 チエンソーのチエンはずれについては初めてのことで驚いた。そもそも新品のチエンを使っていたわけだが、取り付け時は正しく調整されていたわけだが、少し使用した時点で緩んだと考えられる。自転車のチエンでも新品のものは使い始めると”伸びる”というが、実際には伸びるのではなくてコマがなじんで緩むようだ。いずれにしても、木を切り終わったところではずれたのだが、最高に回転していているときはずれたら、なにか危ないことにでもなりそうだ。チエンの張りは常に点検する姿勢が必要だ。Img_3531

フル回転中ならやばいんでねえかい。
 

今日は予てから懸案の白樫と梅の剪定を行う。白樫は芝生広場のシンボルツリーだが、枝が生長してみっともなくなってきた。これはいわば散髪みたいなものだ。横に広がっていた枝葉を切り落とし、下方の枝葉もスキッとさせるだけのものだ。Img_3528
 
剪定前、なんとなくボサボサ。


 梅の木は昨年に続いて今年も豊作だったのだが、粒が小さい。ずっと伸び放題で枝が茂っていたので、これが原因かと思う。インターネットで剪定方法を調べるが、どうも理解できない、ままよとばかりに切り始める。小枝を間引きし、複数でている枝はひとつにし、重なり合っている枝や、電線に架かっている枝を切り落とす。それなりにすっきりしたが、横に伸びた枝を切っていいものやら解らない。そのうち誰か教えてくれるだろう。木の剪定はやってみると面白いし、沢山植えてきたので今後は必要な技術となりそうだ。ちょっと勉強してみるか。Img_3529 Img_3530

こんなに切りまくったが、まだまだ足りないみたい。

【作業日誌 11/27】
白樫、梅の剪定
大根第一次収穫
玉切り、薪割り

今日のじょん:朝、けいとくちんしていたら急に逃げ出した。芝生広場で隣を見ている。ここが分かれ目で、おいでというと帰ってくるときと、隣に行ってしまう場合がある。今日は行ってしまった。追いかけるとチコとじゃれていたが、おとーの姿を見ると、更に逃げてしまった。怒られると知っているのだ。こういうときは追いかけると駄目、くるっと後ろを向いて走り出すのだ。凄い勢いで帰ってくる、そして何事も無かったの様にけいとくちんして、小屋に入る。いったいなんなんだ。
 昼間は薪小屋でおとーの薪割りを見ている。Img_3534
 

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落ち葉のプレリュード 11/26

2009-11-26 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.26(木)快晴

 小春日和というのは今日のような日をいうらしい。昨日は風が強くて、じょんのびの木の枯れ葉が舞うように散っていた。雑草が威張ってるノースグラスも雑然とした木小屋周辺も枯れ葉の絨毯でなんとなく幻想的な風景となった。「落ち葉のプレリュードやで」とかみさんに言うと「なんじゃそりゃ」と言ってたが、実際よく解らない。でもそんな感じなのだ。Img_3526




 この時期にはじょんのび七不思議の山の上の幻の建物が現れる。もう少しするとじょんのび谷黄金の光も現れる。そして確実に冬の季節がやってくる。寒い寒いとぼやくより、寒くて長い冬を如何に楽しく、有意義に過ごすかを考えよう。Img_3524 Img_3527

林の写真アップして見て欲しい、林の向こうに建物が現れるから。右の写真は今日とれた男前椎茸。オイピイ。

【作業日誌 11/26】
薪割り、玉切り

今日のじょん:久々にマーブルにあって、心おきなくファイとして来たんだって。マーブル君28Kgになって、耳が小さくなったと言うことだ。耳が小さくなったんじゃなくて、顔が大きくなったんだろう。やっぱり誰よりもマーブルと遊ぶのがいいみたいだ。

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雨の日に履けない長靴 11/25

2009-11-26 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.25(水)曇、晴

 今日は朝霧がきつく、良い天気となった。当分いい天気が続きそうだがここまではぐずついた日々が続いた。防水グッズは都市生活では不要だが田舎では必需品である。特に長靴、作業靴は重要である。Img_3506

 ところがだ、写真にある四足は雨の日には履けない靴なのだ。それってなんやねんということなんだが、要するに穴が開いて水が入ってくるということだ。ゴム長に関しては平成七年に郵便局から支給されたものだから、これは致し方ない。オレンジ色の長靴は買って二年、恰好だけの安物だが、意外と早く破れてしまった。オレンジの部分、黒の部分はベースのゴムの上に張ってあると思っていたらそうでなく、つなぎ合わさっているようだ。これじゃあ剥がれるわな、最初から一枚物のゴムにしとけよ。かみさんの茶色の長靴は一枚物だが、そこがちびて水が入ってきた。これも買って一年程度の安い商品である。安いものはしゃーないかと諦めもつくが、諦めきれないのは作業靴である。買ったのはこの夏、しかも長持ちするように3,400円もするものを、清水の舞台からダイビングする思いで買ったものだ。それがなんだ、ものの数ヶ月で底は剥がれるわ、側は剥がれるわ、こんな頭に来る商品は無い。ワークマンでは絶対に買わないぞ。
 大体、衣類でも履き物でも、電化製品でも安くなったのは確かだけど、最近の品質悪くねえかい。MADE IN JA
PANが品質の良さで世界を席巻したあのころの工業製品の誇りはどこへいってしまったのだろう。

【作業日誌 11/25】
薪割り、玉切り
紅生姜作り(梅酢漬け)

今日のじょん:ヘイヘイのベルリンの壁が撤去される。塀をいくら高くしても脱走を繰Img_3377り返すヘイヘイに手を焼いて、ワイヤに繋がれたようである。おかげさまでじょんはいつでも遊べるようになった。

ベルリンの壁があるときのコンタクト。

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じょんに暮れたる 11/24

2009-11-25 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.24(火)曇り後雨

 じょんに明けたのが11月10日、今日もシャンプーに始まって、ムクの家に行き、キャドックに治療に行き、ほのほのさんに行き、じょんに暮れてしまった。
 シャンプーでは400gの体重減となっている。2週間で400g減が大変なことなのかどうって事無いのか、かみさんはえらい心配している。
 ムクちゃんはD井さんちに来たまだ一ヶ月にもならない雄のワンちゃんである。白くて、ちっちゃくて、ころころしていて可愛いことこの上ない。子犬ってどうしてこんなに可愛いのだろう。Img_3509 Img_3512 Img_3513




 キャドックでは耳の掃除して貰って、薬つけて貰って、肛門腺など見て貰ってお終い。とりあえず通院はこれで終わり、やれやれ。
 車に乗ると必ず病院というのは精神衛生上よろしくない。てなわけで福知山のホノホノさんに行くこととする。時間も遅いので西舞鶴から高速を使って福知山へ急ぐ。
ホノホノさんは本名はDogCafe&PleateTAMURAといって、カフェのようなお好みやさんのような、とにかく楽しいわんこのお店であるぞ。すなっくまういちゃんが開店して、マウイちゃんの散歩時間が減ったそうで、当のまういちゃんやや太り気味ー。おとー、おかーは飲んで食って、じょん君はマック隊長とマウイちゃんとしっかり遊んでお店を後にする。
 帰りに綾部で買い物なんぞちょこっとして、帰ったらもう真っ暗、雨も降り出すし、散歩もしないでもう寝る。
 てなわけで、今日も今日とて、じょんに明けじょんに暮れたる定休日。 Img_3522
Img_3523
D井さんに祭りのはっぴを貰ったのだが、じょんには小さすぎた。じょんのびネコがはっぴを着て店に出ておりやす。

【作業日誌 11/24】
紅生姜作り

今日のじょん:本日じょんネタのためお休み。
 

 

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古代の朱 11/23

2009-11-24 | 歴史・民俗

2009.11.23(月・祝)曇

 じょんのび村の南半分は家を建てるために埋め立ててある。北から西にかけてのじょんのび谷(本名は鎌谷という)の周囲は工事の際に山土が盛られている。その他は建物や砕石で占められており、本来の土壌表面が残っているのは東北に当たる木小屋の周辺だけである。ここは造成前は薮でひどいものであった。幾本かの棕櫚があり、一本を残して切り倒し、結局じょんのびの木と棕櫚と育ちの悪い檜が一本あるだけである。北北東の隅に杉だか檜だか大きな切り株があり、その周りに角のとれた砂岩が厚い層になっている。上林川の河岸段丘の名残か、畑の石をその場所に集めていたものか定かでない。そこから色々のものが出てきた、土器の破片のようなものや加工されたような石などである。(2009.3.31参照)
 その後この地域に小屋などを建てるときは、穴を掘るのが楽しみとなった次第である。今回木小屋2号を作った際に、柱用の穴を五つ掘ったが、土器の破片のようなものが出ていたが、南西側の穴を60cmばかり掘ったとき異変が起きた。
 上部は黒くて肥えた畑土だが、所々に円い砂岩が混じっているので結構苦労する。ガラス片なども出てきて、以前は畑だったようだ。60cmほど掘り進んだとき、土が妙に赤くなってきた。土自体が赤いのだが、よく見ると数ミリの小石も赤い、石自体が赤いのか、石に赤い粒子が付いているのかよく解らない。掘り出した部分が真っ赤になっている。ひょっつするとこれは朱が沈殿していたのではないか。Img_3290

この柱の穴から出てきたが、写真は黒土と混ざってよく解らない。

 朱というのは朱砂のことで水銀と硫黄との化合物である。人類が最初に出合った金属は、少なくとも日本ではこの水銀ではないかと思う。水銀と言えば丹生である、古代の金属地名の最高峰とも言えるこの地名は、舞鶴の大浦半島に大丹生という地名がある。その他にも「にゅう」を思わせる地名が丹後や若狭に多く、小字まで調べると上林にも無いわけではない。入道、赤谷、ニョウズ、赤谷、ニョウズ谷、これは中上林の小字で水銀地名ではないかと思うものである。赤谷は二ヶ所有るという意味である。
 木小屋が出来上がってから赤い土を採取して瓶に保存した。黒土が混ざってしまったので、臨場感は無くなっているが、何時の日か調べることができるのではないか。
朱については、土器や古墳の装飾、建物の塗装など用途が考えられるが、水銀って一体何に使われたのだろう。奈良の大仏を鋳造する際になんとかとか聞いたことはあるが、実際何に使われていたのか、どういうものなのかよく解らない。鉄は農具としても武具としても重要な金属であることは間違いない。朱や水銀について理解を深めないと古代の金属文化は語れない。とりあえず「古代の朱」松田寿男を読むことにした。Img_3487

【作業日誌 11/23】
薪割り、玉切り

今日のじょん:昨日は忙しかったので、今日は暇かナーと居眠りしていたら、午後になって沢山のお客さまがみえた。じょんをベランダに出すようになって人慣れしてきたように思うが、まだまだ愛想のないじょん君である。それでも相手にしていただけるお客さまはありがたい。今日は体調が良くないようで、吐いてしまって余り店に出られなかったようで、もうしわけないワン。いつもはこんな感じで出ておりやす。Img_3310



 

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中上林アラカルト 11/22

2009-11-22 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.22(日)曇

 今日はいい夫婦の日なんだって。夫婦でぎんなんと熱燗でいっぱいやるか、そんなん毎日やってるってか。
 (1)山田さんの池に鯉発見。
 なんでも60cmあまりの鯉がいたらしい。あの小さな池にどうして居たんだろうと不思議だが、いままで気付かなかったというのがもっと不思議だ。屋根も壁も良くなったということなので、鯉共々見にいってみよう。
 (2)枡ヶ原の堤防の木が伐採される。Img_3378
 数日前から東綾建設さんが作業をしておられるなと思っていたら、あっという間に伐採された。以前からあの林は伐採してすっきりするという話は聞いていたが、それなりに絵になっている林だと思っていた。いい木なら薪にでもしたらと思っていたが、あまりいい木ではなさそうなので黙っていた。なお、木の伐採されたあたりは蛍がとてもきれいなあたりである。
 (3)紅葉シーズン終わる。
 今年の紅葉は丁度真っ最中の時期に気温が高く、昨年ほどの美しさとならなかった。茶色いまま散ってしまうケースが多く、じょんのびガーデンのハゼの木も紅葉しないまま散ってしまいそうだ。じょんのびの木は素晴らしい黄色になり、ほんの少しの間の景色を楽しませてくれた。Img_3348 Img_3339Img_3399_2 Img_3465 
 



左から十倉名畑町大銀杏(11.8)、佃町十二社神社(11.8)、古屋大岩の滝上段(11.13)、十倉志茂町(11.14)

Img_3372 Img_3481

じょんのびの木(11月12日と20日)





 【作業日誌 11/22】
新生姜収穫Img_3502

予想通り収量が少ない。日照不足が原因か。

今日のじょん:散歩してると波多野さんちのラブくんにワンワン吠えられた。相変わらず嬉しそーに尻尾振ってるじょん君だが、おばあちゃんが長い入院と、リハビリ生活から還られてとても嬉しそうだったのが印象的である。また以前のように元気で上林の冬を乗り切られることを祈るばかりである。

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じょんのびファーム報告 11/21

2009-11-22 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.21(土)曇、雨

 薄ら寒い一日となった。まったくもって薪ストーブのありがたさが身にしみる。チロチロと燃える炎が暖かさを感じさせるが、特に雨模様の陰気な日には効果覿面である。そのつもりで作ったわけではないが、店の天井が傾斜し、二階の寝室にダイレクトに暖気が流れるため、夜が本当に暖かい。ストーブで沸かしたお湯が湯たんぽとなり、暖かく眠ることができる。朝になってもまだ温いので洗濯に利用できる。ここまで使えば、高い水道も値打ちがあろうかというもの。
 さて、先日越前クラゲ状態で皆さまをお騒がせしたじょんのび椎茸も、その後は普通に育って、肉厚で美味しい椎茸が食卓をにぎわせている。原木を頂き、菌やドリルまで用意していただいた澤田さんに感謝申し上げたい。このプリッとした椎茸はどんこ椎茸と言うそうだ。沢山採れたら、越前クラゲを召し上がった方々に差し上げたいと思う。Img_3498
 次のごちそうは初栽培の白菜である。嫌というほど虫に食べられ、レース状になっていたが、最初の白菜はしっかり結球してきた。早速ひつと引っこ抜いて、釜で根元を切る。すると水がびゅっと飛び出て、新鮮さを感じさせる。心配なのは白菜の中身である、あれほど食われていた虫だから中まで侵入しているのではないか。ドキドキしながら包丁を入れる。「イヤーびっくり、しっかり、、、、、きれいだ」てなわけで鍋にして食ったのだが、これが実にうまい、新鮮な野菜ってこんなにうまいんだなあと感心する。Img_3486 Img_3494
 さて大根だが、昨年に続いて上々の出来、食いきれないのでお客さまに差し上げることとしているが、沢庵は昨年の失敗があり、どうも気がすすまない。
 次に生姜である、試し堀もしていないがもういい頃だろう。明日にでも収穫しよう。今年の夏は陽が弱く、雨が多くて生姜の世話については楽だった。水遣りも、日覆いも必要なかった。ただし出来の方は掘ってみなければ解らない。問題は保存である。昨年は小さいものを紅生姜にして、立派なものを土中に保管した。土中たって、塩抜きした砂を発泡スチロールの箱に入れ、その中に生姜を入れて地中に埋めるという手の込んだ保管方法である。鳥取県の農協の推薦している保管方法で、インターネットで調べて、最もいいと思った方法だった。ところが総てが腐ってしまって、箱を開けたときには、腰が抜けるほど落胆した。
 今年は紅生姜にもいいものを使い、籾殻、発泡スチロール箱、屋内保管法でやってみようと思う。自分の作った生姜で来夏のそうめんを食ってみたいのだ。
 いまいちは人参だ。播種時期が遅いのかちっとも大きくならない。来年は真剣に取り組んでみよう。

【作業日誌 11/21】
北の境界(子ント境)の植樹
北の境の10m程が見栄えが悪いので植樹する。モリイで枝振りの悪いコニファーを安売りしていたので3本(一本180円)、処分品のエニシダ(100円)で買い、コメリでこれまた処分品のアザリア(100円)を2本買う。Img_3496
6本とも小さいので草に埋もれて解らない。来春が楽しみ。



今日のじょん:初の外国人が来じょん、ご家族で来られたのだが、ご主人が動物好きみたい。初対面なのに随分じょんが慣れている。人嫌いのじょんがこんなことは珍しい。フランス語がわかるのだろうか。Img_3491


じょん、熊に襲われるの図。
よく見たらヘイヘイでした、チャンチャン。

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木小屋2号完成 11/20

2009-11-20 | インポート

2009.11.20(金) 曇

 昨年の今日初雪が降った。朝起きたらうっすらと白くなっていて驚いたのを思い出す。今年の今日は暖かい、外気でも10℃以上だ、室内だと16℃ある。今日は定休日でもあり、ストーブも出番がない。昨日の新聞にカメムシの数は冬の降水量に関係ありや無しやという記事が載っていた。今秋は多いのだそうだ、カメムシに対してはそんじゃそこらの御仁より真摯に取り組んでいる。昨年のカメムシいるいる大実験、今年の最長不倒記録を読んでいただきたい。そんな私が断言する、少なくともじょんのび村周辺では今年のカメムシは昨年同様だ。もっとも多くても少なくても冬の気候との相関関係は今のところ見つかっていないそうだ。各テレビ局の気象予報士の皆さんもオチャラケやってるよりこういった研究でもされた方がよろしいかと思うのである。
 さてそのカメムシどもも最近は勢いが無くなってきた。屋内では数匹捕獲するが、屋外ではほとんど捕ることはない。彼らの全盛期とは正味2週間ぐらいのようだ。では一体どこへ行くのか、生態を調べようと言っていたが、のど元過ぎればカメムシ忘れるてなことで、ちっとも調べてない。ストーブを炊くようになって、木小屋に薪を取りに行くと必ず臭いがする。どうも薪の後なんかにくっついているみたいだ。そのまま室内に持ってはいると大変なので、一本一本はたいて持ち入れることとした。まったくいつまでも手のかかる連中だ、薪小屋ごと燻煙してやっつける方法はないものだろうか。もっと強烈なのがベランダ下に置き続けの木ぎれだ。びっしり一列になってくっついている。さすがの私もぞっとして作業中断だ。Img_3484

こんな感じでくっついている。


 どうもあの状態で越冬するようだ。トーチで焼き殺してやろうかと思ったが、ガス代がもったいないし、蚊取り線香ぐらいでどうこうなりそうにないし、困ったものだ。
  さて、そのカメムシの巣となるべく第2木小屋が完成した。のべ14日間、つめてやれば三日程度か。
費用は、ポリカ波板5枚、4,900円、2×4×8f2本、6f2本、桟木3m×5本、垂木2m×3本計3,120円、ボルト4本480円、釘、塗料など約1,000円、合計9,500円程度。貰って難儀したヒマラヤ杉を全面的に利用して間伐の杉丸太や貰いものの板などで作ったので経済的である。1号もそうだが、前面に小さな屋根を取り付けないと雨が吹き込むので、続けて作業するつもりだが、一応の完成としておこう。まず、明日から玉切りと、薪割りが始まる。Img_3485
【作業日誌 11/20】
木小屋2号完成15日目

今日のじょん:朝の散歩とぽんぽこぽんは平常に戻った。昨日はぽんぽこぽんのご褒美ジャーキーも食べなかったのだ。やれやれと思ったら朝ご飯を食べなくて、夕方に食べる始末、当然夕飯も残すことになる。そろそろ一食にしたらよいのかな。Img_3482
 

おとーの作業を見ておりやす。

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引地のこと(11) 11/19

2009-11-20 | 歴史・民俗

 2009.11.19(木)曇

 引地のことの続きが長い間書けなかった。この間なんとか引地地名の解読手がかりが無いものかと各種の書籍を読んだり、インターネットのサイトを探ったりしてきたが、どうもそれらしいものには行き当たらず、やむなく豊田市の引地を続けて紹介することとした。

 j 豊田市中立町引地、足助白山町引地
 足助の北北西3Kmあたり、矢作川の支流の支流の源頭近くに存在する。京和カントリークラブの北西に接し、県道344線沿いあたりだ。地形的に特徴的なものは見あたらない。矢作川の支流沿いに下切、中切、上切という地名がある。足助川の上流域にも同様三つの地名があり気になるところである。他に気になる地名は下引地、湯ノ木など。他に~洞地名が嫌というほどある。洞地名は洞地形から来る地名ということを書いたが、ここまで数があるとちょっと疑問を感じる。韓国にあるように、~村というような意味があるのだろうか。もう一つカタカナ地名の小字が多いことである。ビワクビ、ビンダライ、ホドイシ、ナメラ、ハシカガタ等々日本の国内かという地名が続く。洞地名とカタカナ地名は研究の余地がありそうだ。県道344号を南西に行くと中金町があり、東に行くと大蔵町、大蔵町から県道33号線を南に行くと足助白山町があり、そこにも引地がある。実はこの足助白山町はヤフーの地図では出てこなくてグーグルの地図で見つかったものである。縮尺を大きくしてみるとこちらの地図は小字が詳しく掲載されている。地図としてはヤフーの方が見やすいので、そちらを使ってきたが、地名を研究する場合は小字までしっかり載っている方が意味がありそうだ。ただ、航空写真はヤフーが見やすいし、地形図はグーグルだったりして、一長一短がありそうだ。
 足助白山町引地は中立町引地から直線距離で1Kmあまりのところである。これだけ近距離に同じ字名があるのは不思議な感がする。引地の周りの気になる地名は、上金田、西佐切田、中佐切田、東佐切田、佐切田前などである。

 k 山ノ中立町引地
 足助川の支流神越川の流域に存在する。今までの引地は川の源流近くの谷沿いにあったが、この地は少し違うようだ。国道420号線と県道364号線に挟まれた丘陵状に在るように見える。ただ航空写真で見ると西からの谷の源頭のようにも見える。神社とその周りに数軒の家、段々になった耕地が見える。丘陵地であり、低地で水害が起きやすいという地形ではない。気になる地名は西洞、中洞、東洞、西ノソンデ、日向。

 l 豊田市日面町引地
 矢作川上流笹戸温泉の西に蚕霊山(434.9m)という山があり、蚕霊山神社が祀られている。サンレイサンかと思えばコダマサンと読むそうだ、読めないねえ。その山の西南尾根上に引地はある。ここも山ノ中立町引地と同じく山稜上にある。近隣の気になる地名はガンバガソラ。

m 豊田市永太郎町引地
 蚕霊山の北4Kmのところに永太郎町引地がある。この地も丘陵状のところにあり、近隣には地蔵洞、法師洞、月ヶ洞などがある。

 以上豊田市の東部に16ヶ所の引地がある。共通点といえば山の奥まったところにあるくらいだろうか。ほとんどが谷の源頭近くにあり、無理にこじつけようとしたら飲み水や農業用水の引き込み場所とでも考えられそうだ。そう言う意味で過去に調べた引地を比較検討すると、確かに水源となりそうなところが多い。しかしこれだけ普遍的な地名となれば、独特の地形、独特の役目を持つところであっても良さそうだ。というわけで、もう少し調査を続けたい。

【作業日誌 11/19】
木小屋造り14日目(背面筋交い塗装)

今日のじょん:食事やうんPのリズムが狂ってきている。かみさんが必要以上に心配するので、悪循環しているようだ。じょんは神経質な犬なので人間の心模様を察しているようだ。どちらももう少しおおらかにすることが解決のポイントだと思うのだが、、、、。困ったちゃんですね~。Img_3475

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初火入れ 11/18

2009-11-18 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.18(水)雨

 朝の外気、8℃、室内15℃、湿度75%。外気が6℃まで下がったらストーブを焚くと決めていたのだが、かみさんがやいのやいのと連日言うので、本日今年の初火入れとする。本来は外に放ってある数年ものの枯れ木を焚くつもりだったのだが、第二小屋は未完成、よって玉切りもできておらず、とりあえず今冬切り出した第一小屋のクヌギを焚くことにする。果たしてしっかり燃えるだろうか、不安なところである。
 ストーブを炊き出すと湯たんぽのお湯が沸くので夜は暖かい、ストーブの脇で読書ができるなどと楽しみが増える。上林の長い冬を楽しく暮らすアイテムとしては最高だ。それにしても高いものだし、薪の準備、小屋の建設、毎日の掃除など世話が大変だが、それを上回る効果があるのではないか。来年の4月まで長期間の活躍をお願いする次第である。Img_3473
 果たしてクヌギは順調に燃え、室内の気温は22℃、湿度は55%と最適となった。雨が一日中続き、陰気な一日だったが ストーブの明かりのおかげで心暖かく過ごすことができた。長い上林の冬の幕開けである。Img_3474

きれいな虹が出た。写真に写るんだろか。

今日のじょん:雨のために小屋にこもっていると、運動不足というか欲求不満になっているようだ。食事やうんPのリズムが少し狂っているようだ。やはり、目一杯運動するのがあってるのかも。


 

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金属地名のこと(5) 11/17 

2009-11-17 | 歴史・民俗

2009.11.17(火)雨

 前回地名に関する語源や由来を単純に当てはめるのは危険という話を書いたが、特に金属地名については語源となる言葉がごまんとあり、どこにでも当てはまる様な気がする。例えば「クラ」はツングース語で鉄山や鉱山を表すと云われているが、クラの付く地名などそこいら中にある。十倉、高倉などが近隣にあるがそのまま当てはめるのは無理がある。金属地名で「藤」の付く地名というのがある。「○藤、藤○」なんてのはそれこそどこにでもある地名だ。ではなぜ「藤」が金属地名かというと藤蔓が鉄穴流し(かんなながし)という古代の採鉄に必要なというか重要な素材であったようである。かといって「藤」が付けば必ず金属、特に製鉄と関連のある地名とは言えないだろう。インターネットのサイトでは「藤」の付く地名は金属関連の土地であると言い切っているようなものもある。
 金属地名には上記のように学習しなければ解らないものもあるが、一般的な誰でもわかる地名もある。金谷、金屋、鍛冶屋、鋳物などの地名である。これらのいわゆる金属地名をある地点で探そうと思えば、どこででも発見できるのではないか、自らが金属関係地だと仮説を立てた地で探せば何らかの金属地名が出てくるのではないかという疑惑が沸いてきた。確かに私が金属関連地だと思う地域の地図を見ると大字小字の中に金属地名がかなり高い確率で出てくるのだ。やっぱりという満足感と同時に探し出した地名などどこでも出てくるのではないかと不安になる。地図といってもインターネットで配信されている地図なので、アトランダムにある地域を出して調べてみる。そうするとどこにでもあるような金属地名がまったく出てこないのだ。これにはほっとしたと同時に、やはり金属地名と言われるものを探し出すことにある種の意味を見いだすことができそうだ。ただ前回で書いたように、その地名がひとつだけ見いだされたとして、その地を金属関連地と断定するのは早計である。やはり山田秀三氏のいうとおり「 広く同形類形の地名を集めて、地名語の意味、語法等を割り出し、地名記録、伝承、地形、地誌等々から帰納的に改めてみて、解明ができるか否かというものである。」という方法で判断していくべきだろう。Img_3470 Img_3472
 
室尾谷で鉄滓かと思って拾った石、磁鉄鉱かなと思い磁石を近づけてもぴくりともしない。ただの石か。

 古代の金属関係の地には、歴史的な資料は何も残っていない。古代の鉱山は跡形もなく、口伝も伝承も残らず、そこに住む人達は過去にそのようなことがあったことなど知るよしもない、というのが実状である。その理由として鉱物を掘り尽くせば、また次の鉱山を目指して去ってしまう、仮にその地に定着したとしても鉱山に関係することはなく農民として定着するので忘れ去られてしまう。例えば鉄の場合など腐食が早いので遺物が残らない。などと云われているが、どうもそれだけではなさそうだ。古代に開発が始まって、鉱脈が絶えることなく、幕藩時代、近代まで経営が続いた鉱山などは、文書、図面、工具用具、技術関係の文書、もちろん坑道そのものまで残っているのである。ということは歴史の彼方にかき消されているのは古代の中小の鉱山や製鉄の跡である。そういったところでは、後々のために記録を残す必要もないし、記録する術もなかっただろう。また役目の終わった鉱山など、後にその地に住むものにとっては害こそあれ、何の意味もないものとなる。同様に鉱山の繁栄や産鉄の増産を祈った神も用なしとなり、農耕の神に様変わりするのである。金山彦命を祭神とする葛礼本神社(綾部市睦合町中風呂)も万物の生産、子宝云々の神様と言うことになっている。金の付く神社だから金比羅さんに代わってしまったという妙な話もある。とまあここまでは理解できることだが、口伝も伝承も残らないというのは如何なる理由があるのだろう。
 私が考えるのは、鉱山や製鉄の役目が終わり、今日までその地に住まいしてきたのは農耕民であり、定着した彼らにとって、自らの祖、自らの祖先の地が流浪する鉱山労働者、山師、木地師あるいはサンカなどと呼ばれたくないという思いがあったのではないだろうか。それは定着民が漂流する民を蔑視しているということであり、封建時代の権力者はそのことを政策として利用した事実がある。そういうことが、過去の鉱山や産鉄の事実を覆い隠してしまったのではないだろうか。

今日のじょん:今日も耳の治療にキャドックに通う。耳の赤いのは引いたが、まだ耳カスが出てくるそうだ、大丈夫な方の左耳からは出ないのでやはりまだ通う必要がありそうだ。帰りは小浜のアヤハによって冬のウェアを買って貰う。一応ミッキーマウスなのだが、、、、Img_3467

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秋深し 11/16

2009-11-16 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.16(月)曇

 朝の気温が十度を切るようになってきた、いよいよ寒い季節がやってきたようだ。昨年のブログを見ると、19日初霜、20日初雪、21日初氷となっている。どちらかというと今年の方が暖かいようだが、紅葉は昨年の方がだんぜんきれいで、しかも遅くまで散らないであったようだ。14日に十倉名畑町の大銀杏を撮影してきたが、既に散り始めており、美しさもいまいちというところだ。昨年11日に撮影したものと比べて欲しい。Img_3466 Img_1493
 左が今年14日、右は昨年11日。

冬の準備として木小屋2号を建設中だが、なかなか進まないのでイライラしている。今冬の燃料は近所で貰った数年たっている枯れ木なんだが、露天に放っていたもので、半分腐りかかっている。早く小屋に収納して乾燥させなければならないのだが、ちっとも作業が進まない。明日の定休日もじょんの病院がよいと雨天の予想で、作業は困難そうだ。ストーブは昨年は22日に初点火している、今年もそのくらいが予想されるが、肝心の薪が長いまま放ってあるのはつらいものがある。Img_3367

このあたりからちっとも進まない。

 もう一つの秋の作業が木々の剪定と雪囲いだ。少なくとも梅の木と白樫は剪定してやりたい、雪囲いはほとんどの木に必要だ。雪囲いといっても、降雪で折れそうな木の支柱をするだけだが、利用する竹から用意しなくてはならない。そうしてそれが済んだら杉の間伐に山には入らねばならない。間伐はともかく、ドッグランの柵の柱に7,80本は必要だろう。うーん憂鬱になってきた。そうでなくても、山水は止まるは、風呂桶からのポンプは故障するは、なにかと大変だ。

【作業日誌 11/16】
山水水道復旧
木小屋2号13日目裏側板取り付け

今日のじょん:連日ヘイヘイが脱走しているそうだ。隣の塀に登ったり、山に逃げ込んだり、なんともやんちゃな子犬だが、道路は交通量が多いので心配。遂に小屋に閉じこめられたそうだが、いよいよ繋がないといけなくなりそうだ。

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