晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「ヒトラーの娘たち」-(2) 1/30

2017-01-30 | 雨読

2017.1.30(月)雨

 本書を読む前、「アウシュヴィッツの図書係」の記事の中に本書に対する書評について書いている。(2016.10.5参照)
 「たとえば、ユダヤ人大量殺りくに先立ち、約20万人の障害者が殺されたが、彼らに致死薬を注射したのは看護師たちだった。ホロコーストの最初の下手人は女性だったのだ。」もちろん彼女たちが断罪されることはなかった。「被告たちは、よく知らなかった、自分たちに決定権がなかったなかったと弁明し、周囲に影響されやすい「無垢な」女性という、古くさい仮面で身を守った。」と辛辣な批判を浴びせ、「彼女たちもさまざまな度合いと意味合いで権力を行使し、虐殺に関与した」と結論づけている。「職務やキャリアアップには熱心だが、他者への共感には乏しいのが彼女たちの一般的な傾向だ。」と辛辣である。
 とにかく書評しか読んでないので本物を読んでみたい気持だ。

 昨年9月に掲載された本書の書評
 もうひとつ偶然が重なった。先に書いた文中に障害者殺害の件があったが、実は一体何のことか分からなかった。その事件の真相を知らせるドキュメントがEテレであったのだ。
 ETV特集 それはホロコーストの“リハーサル”だった
明らかになる障害者の虐殺の真相 ナチスが利用した「衛生思想」現代への警鐘とはという衝撃的な特集だった。
 ナチスが台頭するより以前に、ドイツの精神病院や障害者施設で秘密裏に障害者(ママ)が殺されていたのである。それは一種の優生思想が元になっていたようだが、ナチスの時代になるとより拡大され、20万人の障害者などが殺害された。そこには非生産者とされたてんかんやノイローゼ、うつ病の患者も含まれたというから凄まじい。結局は宗教者等の反対運動に押されて中止を余儀なくされるのだが、ヒトラーはその矛先をユダヤ人に向けることとなる。恐ろしいことはこの障害者虐殺の際に収容所、ガス室、屍体焼却場の設備が確立されており、そのままユダヤ人虐殺に使用されたということだ。この番組が「ヒトラーの娘たち」を意識していたか否かは解らないが、虐殺に直接手を下した看護婦にインタビューした文書が残っている。「わたしは悪いことはしたことがない、誠実に職務を遂行した」という旨の答をしていた。罪の意識とか反省の姿勢は微塵もない。これは徹底的なプロパガンダによるものと結論づけているが、「ヒトラーの娘たち」では彼女たちに強烈な批判を向けているようだ。戦争という巨大な狂気の下で末端の女性たちがどのような心理や思想で生き抜いたのか、とにかく「ヒトラーの娘たち」を読んでみなければという気持である。
 今読み終わって、また違った想いを抱いている。それは相模原市の「津久井やまゆり園」の障害者19名の殺害事件である。奇しくも今月26日は事件から半年で、新聞などで多くの論評などが報道されている。一人の異常者の起こした特異な事件という見方が一般的だと思うのだが、実はそうでもないようだ。容疑者が「重度障害者は生きていてもしょうがないから安楽死させた方がいい」という驚愕の発言をした。とんでもない事だと思いきや、この発言を肯定する若者がかなりいることがわかってきた。ネットで流れているそうでわたしには確認できないのだが、先月のEテレ「バリバラ」という番組で視聴者の意見を紹介していた中で肯定するものがいくつかあった。この番組を観て、意見を出そうというのはしごく真面目な人物であって、ふざけ半分で回答している訳では無い。番組にも登場し、意見を交わしている。「生産性のないものは世の中の役に立たないのだから、殺されても仕方が無い」という考えを堂々と交わしているのである。中には障がい者が肯定いている者まであって驚きを禁じ得ない。
 戦前のドイツの情況に実に一致していて恐ろしいものを感じるのだが、なぜこのような考え方が広まるのだろうか。つづく

津久井やまゆり園の事件から半年

【今日のじょん】じょんじょん面白写真

  かみさんがピアノを弾き始めるとサークルから出てきて椅子の下をくぐり抜けるのだ、へんだねえ。

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雨読 「ヒトラーの娘たち」-1 1/27

2017-01-27 | 雨読

2017.1.27(金)曇り

 昨年から予約してようやく借りることができた本である。「アウシュビッツの図書係」を読んでいる時期に「丸刈りにされた女たち」「ヒトラーと物理学者たち」「平和を祈り続けた夜」そして本書が書評で紹介された。一種のブームなのかと思わせるが、実は現在の時代に警鐘を送るべく出版されているのではないかと思われる。

「ヒトラーの娘たち」ホロコーストに荷担したドイツ女性
ウェンディ・ロワー著 2016.7明石書店 初版
 府立図書館借本


 昨日今日のニュースはトランプ新大統領の大統領令で持ちきりなのだが、彼の姿にヒトラーが重なって見えるのはわたしだけではなさそうだ。平和を築き維持するのは大変な努力が必要だが、それを壊すのはいともたやすくなされるものかと驚く。わたしの青春の頃から「いつか来た道」と何度も聞かされたが、今まではそう実感がなかった。しかし今は大戦前の情況と何もかもが恐ろしいほど一致している、わたしの知らない「いつか来た道」が将にここにあるのかと戦慄している。本書の末尾に2016年7月に書かれた監訳者の武井彩佳さんの言葉がある、その極一部だが紹介しよう。「最近の日本に蔓延する閉塞感は、ナチズムをもたらした頃のドイツの社会の雰囲気に似ているのではないかと思うことがある。こうした時代には、世界をあえて白黒の構図で示し、大きな物語を掲げてくれる人に支持が集まる。しかし、人はそれを支持しながらも、これも気休めに過ぎないとうすうす感じている。今までにそういった物語を実現してくれた人はいなかったからである。このため自分の世界に逃げ場を求めるが、それでも希望を完全に捨てるほどには諦めきれず、既存の政党や社会通念を打ちこわし、すべてを超越する何か、それをもたらす誰かを待っている。同時に、社会全体に道徳規範を下げる卑近な理由が増えてゆく。そんな時、それまで高く見えていた敷居は、飛び越えられるほど低くなっている。」つづく

【今日のじょん】雪の中でかみさんのペットシートしつけは続けられた。寒いところで不自然な体勢をしていたためか、ついにぎっくり腰になってしまった。おとーが代行してしてるのだが、これがなかなかテクニカルである。まづお風呂にペットシート敷いてさせるのだが、何分やってもしそーにない。そのうちするんだろうけど、待ちきれない。

外に出てシート引くがそこでも難しい。ついに勝手におしっこさせて、すかさずシートをひく、うんPも同様。うんと褒めてやればそのうちできるようになるだろう。寒!

 




 




 

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「からだが変わる体幹ウォーキング」その2 1/24

2017-01-24 | 寿命延ウォーキング

2017.1.24(火)雪

 今回の雪、今日で3日間降り続いている。断続的で湿雪のためか積雪量は少なく、昨日20cm、本日25cmだ。触っていないところで40cmってところか。
 
今日の雪景色、これからここを雪掻きくけこ    

 「からだが変わる体幹ウォーキング」を読むーその2
  正しく
歩くための準備として正しく立つ3つのポイント①丹田②肩甲骨③骨盤とはどういうことか。丹田は立つとき、歩くときの重心の位置となる。丹田に意識を集中すると最も身体が安定して、無理の無い歩行ができると言うわけだ。本書では丹田、重心の位置を探すためにやや複雑な運動をして見つけるようされている。寿命延ウォークではベルトの結び目がちょうど丹田の位置にあり、探さなくても勝手に意識でき、歩行中でも常に丹田が意識できる優れものだ。

 これは前面、結び目が丹田の上に来て常に意識できる。

②肩甲骨は腕振りのところで書いたとおりだが、肩甲骨を動かすエクササイズ、肩甲骨を寄せるとっておきの方法などが書かれている。とっておきの方法は写真のように傘などの棒状のものを背中に回して両肘で支えるというものだが、これも寿命延ベルトの背中に回した上の部分が同様の効果があることがわかる。
  こうすると肩甲骨は寄せることができるが、このまま歩くわけにいかない。

 
 写真がわかりにくいが、背面はベルトが上下平行にはしる、上の部分が胸を張って肩甲骨を寄せる効果がある。

③骨盤についてはデューク更家氏も長尾先生もとにかくウォーキングの本では誰でもが言っている、「骨盤を立てる(前傾させる)」が基本中の基本である。ところがどの先生も骨盤を立てる方法については千差万別であって、どれとて同じものは無い。どの先生の方法でも骨盤を立てることはできる、でも歩き始めるとつい元に戻ってしまうのだ。歩き始めた頃は、途中で止まって体操をやり直すというようなことがあったが、これも寿命延ベルトを締めることによって常に骨盤を立てることができるのだ。
我田引水自画自賛のようになってしまったが、わたし自身はっきりと自覚していなかった寿命延ベルトの効用を実に見事に証明してくれた本である。
 本書は医学的というよりスポーツの方面からウォーキングを追求されており、ためになるエクササイズなども多く紹介されている。正しい歩き方というのはほぼ確立されている感がある。あとはどうアプローチするか、どう習慣づけるかということを考えさせられた一冊である。おわり

【今日のじょん】「雪の中で遊ばんようになったなあ」とかみさんが寂しそう。若いときは雪中ポンポコポンやラッセルラッセルなんて言葉が飛び交っていたのに。まあ人間も歳いったら、スキーもスケートもせんようになるもんね。

 おしっこうんPすんだら、さっさと帰ってくる。
 



 

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「からだが変わる体幹ウォーキング」その1 1/22

2017-01-22 | 寿命延ウォーキング

2017.1.22(日)曇り 「からだが変わる体幹ウォーキング」を読むーその1

 従来、健康カテゴリーで扱ってきた寿命延ウォーキングだが、「寿命延ウォーキングガイドブック」も完成しつつあり、いよいよ公開の講習会も始めようという段階なので、新しく「寿命延ウォーキング」のカテゴリーを設けることにした。本日以前の記事については健康カテゴリーを見てもらえばよろしいかと思う。

 「からだが変わる体幹ウォーキング」金哲彦 平凡社新書2009.5初版 古書

 正しい歩き方を追究する中で、腕の振り方について100%納得いくものが無かった。長尾先生の著書の中でこの本を紹介されていたので早速読んでみる。正しい歩き方というのは無理のない、自然な歩き方とされている。無駄に力を使わずに効率的で、得られる効果も大きい。だからケガや故障を起こすことも少ない。逆に悪い歩き方をしていると、ウォーキングの効果が得られないばかりか、故障や身体に悪影響が出る事になる。これらはウォーキングのどの本でも言われていることである。本書のいう正しい歩き方がいわゆる体幹ウォーキングで、体幹とは上半身、胴体といったら解りやすいと思う。
 金氏は元々ランニングの指導者で、優秀なランナーを育ててこられた。多くのウォーキングの本とやや指向が異なる気もする。それはより効率的に無理なく前に身体を進めるというポリシーがうかがえる。
 正しく歩くためには正しく立つ、ということで立つことから始まっている。正しく立つための三つのポイントが①丹田②肩甲骨③骨盤なのだが丹田を意識し肩甲骨を引き寄せる、そして骨盤を前傾させるということになる。このためのトレーニングがあるのだが、実にわたしの使っている寿命延バンドがその三つを見事に満たしていることに気付く。
さて、期待の腕振りの話だが、実に丁寧に分かり易く説明がしてある。長尾先生の話では、正しい腕振りは肩甲骨を動かすと書かれているのみで、なんで肩甲骨を動かす必要があるのかがわからなかった。
①(肘を後ろに引くことによって)肩甲骨を後ろに引く。
②後ろに引いた肩甲骨の側の骨盤が後ろに回旋するので、反対側の骨盤が前に出る。
③前に出た骨盤に促されて、同じ側の脚が前に出る。
④着地
 一応なるほどと言うことなのだが、実際に歩いてみてこのようになっているのか確かめてみるのだが、いまひとつ骨盤の回旋というのがよくわからない。金先生も「肩甲骨で始まった動きが下半身を動かすということを、意外に思う人も多いかもしれません」と言っておられる。わたし自身も肩甲骨と下半身の関係がなんとも不可解であった。しかし先生は、四足歩行の哺乳類も同様な動きをしていて、とても自然なものであると書いておられる。講習会でも四つん這い歩きをしてそのことを教えておられるそうである。これは先ほどの丹田、肩甲骨、骨盤の話同様、わたしの犬の歩行の話(2017.1.7参照)と全く視点が同じで驚いた。寿命延ウォーキングが正しい歩き方であると証明してくれるこの本がすっかり気に入ってしまった。つづく

【今日のじょん】今回の雪、京丹波や南丹などのいつもそう降らない地域でもしっかり積もったようである。
逆にいつもは我が家の倍くらい積もる奥上林でもそう変わらない様相だ。20日の綾部温泉、意外と少なかったので驚いている。

さて今日のじょんだが、かみさんがペットシートでおしっこができるよう躾けている。シニア対策の一環なのだが、連日お風呂で頑張り、その後はシートを持ってその上におしっこさせようとしているがなかなか大変みたい。いつかこの努力が実ればいいのだが。

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雨読 「次の震度7はどこか!」 1/19

2017-01-19 | 雨読

2017.1.19(木)曇り

 「次の震度7はどこか!」ー熊本地震の真相は「熱移送」-角田 史雄著 PHP研究所 2016.8.3 第1版 古書

 帯封に「プレートテクトニクス理論を本気で「信仰」しているのは日本人だけ。活断層が動いて直下型地震が起きると思っているのも日本人だけ。」とある。なんとも気になるキャッチコピーだ。

 東北地方太平洋沖地震(2011.3.11M9)、平成28年熊本地震(2016.4.14、16 M7.3)について想定外とか異例とかの言動が流れている。一般の者にとってはいったい何が想定外で何が異例なのか少しも理解できないが、地震学者にとっては一種の苦境なのかもしれない。前者はM(マグニチュード)7クラスの地震が予想されていたいたところで、M9の地震が起きたこと、後者では震度7の地震が続けて起きたこと、広域にわたって内陸地震が連鎖したことが想定外、異例の中身である。本書のサブタイトルの「熊本地震の真相云々」では熊本地震の原因は九州地方の熱移送ということで語られているのだが、なんとも理解できないのはわたしの能力不足のせいだろうか。
 帯封のキャッチコピーのように、プレートテクトニクス理論をあらゆる場面で批判されている。それが正当なものなのかわからないので、前回の「プレートテクトニクス入門」を読んだのだが、全般的にプレートテクトニクス理論は論理的に理解できるのだが、本書の「熱移送」説はなんとも理解できない内容なのである。また各所でプレートテクトニクスを批判しているのだが、批判のための批判であって、「熱移送」説ではどう説明するのかというところが見られない。またプレートテクトニクスの旧い説を引き出して批判している部分なども見受けられた。例えば「マントルの対流でプレートが動く」という根本の原理は間違っていると書いているが、現在では海洋プレートの沈み込みがプレートを動かす原動力とされている。
 四川大地震についても、日本海溝の沈み込み・衝突帯から2,500Km、ヒマラヤの衝突地帯から2,000Km離れている。プレートの衝突力がそれほど離れたところまで及ぶのなら、衝突帯の近く日本でなぜ大地震が起こらなかったのかと書いておられる。インド半島の衝突の影響はバイカル湖あたりまで及ぶとされているので、四川省に大地震が起こったとしても当然のことで、この際日本海溝も日本も関係は無いと思えるのだがどうだろう。何か言葉のマジックのようにさえ思えるのだが、、。
 こんな例がいくつもあってわたしにはこの本もこの説も信頼することはできない。

【今日のじょん】閉店前、突然玄関に向かって吠えだした。いったい何が起こったのか?そうだ今日は木曜日でお豆腐屋さんの来る日だ。でもまだまだ来られる時間には早いのだけど、、、、曜日がわかるとしたら天才だぜ。

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雪かきくけこ’17 1/16

2017-01-16 | 日記・エッセイ・コラム

2017.1.16(月)雪

 3日間降り続いている、初日10数cmだったのが昨日45cm、今日は60cmの積雪となった。12年の豪雪以来、たいした雪もなかったので5年ぶりということだろうか。

14日朝、15日昼、16日朝、ど~よ

 とにかく昨日と今日と雪かきに明け暮れている。5年前は一週間降り続き、来る日も来る日も雪かきしていたのだが、今回2日でうんざりしている。どうも気力体力が低下しているようだが、やはり雪に対する新鮮さが無くなっていることも事実だ。雪景色にも感動しないし、北越雪譜を出してきて読もうかという馬力も無い。
 そんなことではしんどうて堪らないので、トレーニングに徹することにする。ウォーキングやスイミングと同様に考えて雪かきをするのだ。タイムをとるようなことはしないが、一応何歩ぐらい歩くかな?と歩数計を下げて作業する。いずれにしてもトレーニングと意識してやることだ。午前中2時間、午後4時間びっしりやって、歩数は3,562歩、ちょうど30分歩いたくらいである。雪かき作業は歩行の意味はなさそうだ。やはり上半身の強化に役立ちそう。2時間ぐらい続けて左肩が痛くなってきた、今回の雪は水分が多くやや重たい、それを雪ハネで際限なくやってると肩を痛めそうだ。得手不得手はあるのだが、左右入れ替えてやるのとハネるほうの腕で持ち上げずに腰の回転でハネる、これが疲れないで故障をなくす極意だ。
 メインの車道と駐車スペースを2台分確保する。これが今日一日の限界、後ほど車庫までの道路を開通したい。それ以外に新聞郵便用の道、薪取りの道を確保しなければならない。そしてじょんのおしっこ、うんPの場所も確保しなきゃなんねえもんな。


立ち往生した愛車は朝になるとこの通り、夕方には駐車スペースに収まる。車庫に戻れるのはいつの日か?

【今日のじょん】じょんの悩みはと言えば、おしっこうんPである。ステロイドの副作用でやたらしたいのに、雪の中では思うように行かず、おかーがペットシートでさせようと奮闘している。ところが思うように行かず、雪の中を連れ出しているのだが、、、。

どうもやりにくそうでありマス

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喫煙の効用 1/14 

2017-01-14 | 健康

2017.1.14(土)雪

 今期初の大雪となった。朝のうちは5cmほどの積雪だったが、降り続いて昼過ぎには10cm程度になっている。このまま明日あさってと降るそうだから、ちょっと心配。

 新聞切り抜きの整理をしていたら奇妙な本の宣伝が目にとまった。「たばこはそんなに悪いのか」喫煙文化研究会というものだが、驚いたのは帯符に書かれている奇妙な文章である。
「吸煙者の方がアルツハイマーになる人が少ないというデータがありますが、これは当たり前なんです。ニコチンが脳に直接脳に効いているんだから。養老孟司 解剖学者」
 最近の週刊誌には健康面について逆説的なキャッチコピーの記事が多くある。先日「自転車、水泳は体に悪い」なんてのがあったので気になって読んでみたら、「自転車は転倒の危険がある、水泳には溺水の危険がある」なんてばかばかしいものだった。逆説的な言い方にも慣れてきて、大体内容がよめるようになってきた。歯科医の森先生の「歯は磨いてはいけない」は歯ブラシでごしごしやるのじゃなくて、歯間ブラシかフロスを使えって言ってるんだろうなと予想している。
 ところが「たばこはそんなに悪いのか」は「たばこは体にいい」なんて強烈な逆説でないので、余計うさんくささを感じる。それにしても養老孟司さんのコメントが気になる。先日綾部にも講演に来られてえらい人気だったと聞く。こんな間抜けなことを言ってるのは有名な養老さんじゃなくてニセモノじゃないかと調べてみると、やっぱり本物で、相当な愛煙家で禁煙運動を批判する文章を盛んに書いておられるようである。
「たばこはそんなに悪いのか」の目次を覗いてみると実にものすごい内容で、一見科学的に分析なされているようなタイトルが並んでいる。ホームページもあるので覗いてみるが、なんとも身勝手な文章が並んでいて、期待している喫煙の効用についての科学的なデータは見当たらないようである。

 そんなとき京都新聞の子供向けの記事で「養老先生のさかさま人間学」というのがあった。先生は常に本を読んでおられるが、スマホも似たようなものであると言って次の文章を書かれている。

「脳を調べると、ネットは大脳を広く使いますが、読書は大脳の一部を限定して使うようです。どちらがいいとか、悪いとか、それはかんたんにはいえません。何事もそうですが「いい」「悪い」はそれを測るモノサシによります。こっちのモノサシで測ればいいことであっても、あっちのモノサシでは悪い。それはよくあるでしょ。」
 どうやら喫煙、禁煙もこういうモノサシで見ておられるようである。
 わたしも長い間喫煙していて、禁煙を成し遂げた者だが、その時の爽快感と言ったら禁煙をなしたものにしかわからないだろう。自分で自分をコントロールできるんだという自信がわいてくるのである。喫煙者でなければ禁煙はできない。喫煙の唯一の効用は禁煙ができるということではないだろうか。

【今日のじょん】雪の日は気温も上がらない。窓の吹雪の様子を見ながら猫のように丸くなって寝ている。

 

 

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雨読 「図解・プレートテクトニクス入門」 1/12

2017-01-12 | 雨読

2017.1.12(木)曇り
「図解・プレートテクトニクス入門」 なぜ動くのか?原理から学ぶ地球のからくり
木村学・大木勇人著 講談社ブルーバックス 2013年9月 第1刷発行 古書

 
 ブルーバックス図解シリーズは科学のあらゆる分野について実に分かり易く書かれている。名のとおり数多くの図と写真が素人であるわたしたちを助けてくれる。そしてなりより安価で購入することが魅力だ。
 今日まで地震に関する書物を数多く読み、紹介してきたが実はその内容について理解できないところや納得いかないところが多々あった。専門家ならどうって事無い事柄でも素人にはまるで分からないことがあるのだ。特に「次の震度7はどこか!」ではプレートテクトニクスに対し否定する論が次々出てくる。自分なりにどちらが正しいのか判断しようにもプレートテクトニクスについての知識があまりにも少なく、判断できないもどかしさが本書を読む動機となった。 
 プレートテクトニクスとは実に新しい学説で1960年代の構築といえる。日本で広く認められるようになるのは1980年代以降ということなので、つい最近の説だと言ってよい。それだけに仮説も多く含まれるし、未だ不明な点も多くある。かつては正論であった部分が実は間違いだったということも多くある。学説とはそう言ったものだろうと思うし、それだから最も新しい説を知る必要があり、また、その変遷に常に注視する必要があるのだろう。地震に興味を持ち始めて、新聞紙上の関連記事を切り抜いているが実に多くの情報が掲載されていることに気付く。それらの情報は表面的なものだが、その真意というか根拠がよく理解できるようになるのだ。
 プレートについては理科の授業で習うだろうが、「ではプレートはなぜ動くのだろう?」といわれるとよくわからない。第一、「プレートの下はどろどろに溶けたマグマ」とか「マントルは液体」といった誤解があると思う。わたしもかつてはそういう風に思っていた。プレートの下は個体のマントルである。じゃあ個体のマントルの上の個体のプレートがどうして泳ぐように移動するのか?なんてことがわかりやすく書いてあるので、誰でも読んでみたくなるでしょう。 
 そして本書を読んでプレートテクトニクスを理解したら、「次の震度7はどこか?」の熱移送説の怪しさが次々とわかってきたのだが、、、。

【今日のじょん】おかーがピアノ弾き出したら、側に行って座っている。やっぱビクターかなあ?
 横から見るとなんか考えてるみたい。

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雨読 「Newton」 1/10 

2017-01-10 | 雨読

2017.1.10(火)晴れ

 科学雑誌「Newton」ニュートンの2016年6月号~9月に「巨大地震研究の最前線」というのが連載された。初回の6月号には「想定外のM9なぜ起きた?」という東日本大震災の記事となっている。その記事を締め切ろうとしている際に熊本地震が起きた(2016.4.14、M6.5)これがまた前代未聞という地震なのだ。なぜ東日本大震災が想定外で熊本地震が前代未聞なのか実はわたしにはわからなかった。いや多くの人々がそのことを説明することはできないだろう。
 なぜそんなことを究明したいのか?というと「次の震度7はどこか?」角田史雄著という本で、この両地震の想定外、前代未聞という態度をとる現在の地震予知学者を真っ向から批判しているものに出くわしたからである。なんで想定外なのか、何が前代未聞なのかわからないでは話にならないところへこのニュートンの連載を見つけ、図書館から借りてきて、正月の宿題として何度も読み続けたわけである。
 しかし何度読んでも理解できない、それはぷれーとテクトニクスそのものがわかっていないからだ。慌ててブルーバックスの「図解プレートテクトニクス入門」を読む。この本は2013年の発行で、プレートテクトニクスについておそらく最新の理論が描かれているだろう。プレートテクトニクスの理論は新しいもので様々な仮説が解明されたり、否定されたりして今日に至っている。もちろん今でも解らないことは沢山有るわけだが、最新の情報を読まないと誤った判断をすることとなる。この本を読んでからニュートンの記事を読むと実にその内容が理解できる。

 東日本大震災の地震、東北地方太平洋沖地震はなぜ想定外だったのか?多くの地震学者はM9の地震がその地で起きるとは予想していなかったのである。M7クラスは予想されていたのだが、M7とM9ではエネルギーの大きさは1000倍となるものである。なぜM7,8程度しか想定していなかったというのは様々な理由があり、この場で述べるには紙面が足りないのだが、少なくとも貞観地震(869年、M8.4以上)が歴史的に明らかにされている以上M9の地震は予想されてもよかったのではないかと素人目には思うのである。

【今日のじょん】20mgのステロイドを服用して2週間、検血の日が来た。この間食欲は副作用としても、下痢も嘔吐も無くすこぶる元気に過ごしてきたのだが、貧血の具合だけはなんともわからないので不安である。前回以上に下がっていたら大変なんだけど、おそらく完全に回復はしていなくても少し改善されてるのじゃないかと予想していた。判決を受けるような心持ちで診察室に入ると、予想通りの結果だった。前回より少しいい値になっていた。まだまだ理想には遠いので投薬を続けることになるが、まずは一安心というところである。シャンプーも問題ないというので、おとーと縁さんにシャンプーにゆく。

 久々のシャンプー終えてすっきり、、、ワカルカナ



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寿命延ウォーク(9) 1/8

2017-01-08 | 健康

2017.1.8(日)雨

 腕の振りはバランス、リズムをとることと上半身をも使った歩行ということで納得しよう。腕を後ろに振ると言うことは長尾先生(病気の9割は歩くだけで治る)も推奨されている。先生は腕というより肘を後ろに引くという方がイメージしやすい、また肘をお腹より前に出さないのがよい歩き方と言われている。
 実際歩いてみると肘が前に出るとバランスが崩れる、後ろに振った反動で肘(上腕)が身体のそばまで来て、下腕が自然に身体の前に来るのが最もバランスがいい。この時手のひらがやや内側に振られるのが最も自然なようである。そういえばマラソンの本で腕は内側に振るというのを読んだことがある。
 腕を後ろに上げるときは肘を曲げないで振り上げる。そうすると肩胛骨が動いているのがよくわかるが、この手の振り方は普段歩くときは馴染みがないので意識しないとできないだろう。従って当初は肩に力が入っていることに気付く。その時は肩を緩めて力を抜くようにする。
以上のことから寿命延ウォークガイドの(4)を次のようにあらためる。

Version2(4)手のひらは握らない、拡げない、力の入らない自然の状態とする。腕は肘が体の前に出ないようにふる、時々肩に意識をし、力が入っていれば抜くようにする。

Version3(4)手の平は握らない、拡げない、力の入らない状態にする。腕は後ろに肘を曲げないで上げ、反動で自然に振り下ろす。肘を身体の横で止めると下腕は余力で身体の前、やや内側に来る。時々肩を意識をし、力が入っていれば抜くようにする

【今日のじょん】ステロイドを服用していると食欲が増し、水もよく飲むそうだ。水はさほどでは無いが、元々飲まないタイプなので増えているのだろう。それでも一晩溜まっているので朝はしたそーだ。時々びっくりするぐらい長いおしっこすることがある。

 失礼

【作業日誌】正月休みの作業は看板書き換え。ビフォア、アフター

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寿命延ウォーク(8) 1/7

2017-01-07 | 健康

2017.1.7(土)晴れ

 ウォーキングに関する本や雑誌を見ても腕の振りは後ろに引くというのが圧倒的なのだが、その理由がどうも釈然としない。前述の体幹ウォーキング(身体全体を使って歩く)というのがどうやら正解のようなのだが、腕を後ろに引くことが上半身をも使うと言うことになるのか、どうもすっきりしない。ところで実際の歩きでは腕(肘)を後ろに引くという歩き方は意識しないとできない歩き方だ。街角に立って歩く人を観察すると、腕を後ろに引いて歩いている人はいない、それどころか腕を振ることさえしていない。それじゃあ腕を振る行為は不要なのかというと、ウォーキングの際腕を振らないと不安定この上ない。速く、楽に、リズミカルに歩くためにはやはり腕振りは必要なのだ。その秘密は人類の進化にあるのでは無いだろうか。二足歩行になったから上体がおろそかになったけれど、かつては四足歩行であったわけで、その時には歩行は完全に全身運動となっているのである。犬や馬が全速で走るときには頭から尻尾まで運動している。
 愛犬じょんに様々なことを学んだ。四足歩行の動物は背骨がアーチ型である、お尻が小さいなど二足歩行になった人間と違う点だ。

背骨がアーチ型なのは体勢を維持するため、重い内臓を保持するためなどだろう。
今度は四本の足をどうゆう風に使って歩くか観察してみた。全速力で走るときは両前足と両後ろ足を交互に蹴って走るが、普段の歩きは複雑である。よく目をこらしてみると、右前足、左後ろ足、左前足、右後ろ足という順番で足を運んでいる。四つの支点のうち三つは地面を踏んでいるという安定した歩き方なのである。

 どの順に手足を出すか観察する。
さて、人間はどうかと自分自身の自然な歩き方を観察して見る。するとごくわずかだが、右手が前に振られた後に左足が出て、左手が出た後に右足が出ているのである。これは四足歩行をしていたときの痕跡だと言ってもいいのでは無いか。そうすると全身を使って歩くという考え方の理由が成り立つ、腕の振りは進化の遺産なのでは無いだろうか。つづく


 

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寿命延ウォーク(7) 1/3

2017-01-03 | 健康

2017.1.3(火)曇り  寿命延ウォーク(6)は2016.12.30

 手の振り方について、デューク更家氏は次のように言っている。「デュークズウォークでは手はあまり振りません。肘も曲げないし、手はグーも握りません。腕を後ろに引くだけ。」
 手を勢いよく振ると脚を無理やり前へ出させることとなる。腕を体の中心線より前に出して歩いていると、体が自然と前屈みになる。腕を後ろに引くことで、自然に胸を張った状態をキープできる。などと理由が述べられているがどうも納得がいかないうえに、歩いてみてもしっくりこない。釈然としないまま以下のようにマニュアルを作成した。

(4)手のひらは握らない、拡げない、力の入らない自然の状態とする。腕は肘が体の前に出ないようにふる、時々肩に意識をし、力が入っていれば抜くようにする。

 手のひらのことは問題ない、グーもパーも生理学的に緊張状態であり、歩くときはグーでもパーでもないリラックスした状態がベストだと考える。問題は腕を後ろに振ると言うことだ。マラソンをやってきた人はわかると思うのだけど、腕って前に振るよねえ。オリンピックの競歩の映像で注視すると、確かに後ろ重視のようだけれど、その理由はわからない。ウォーキングの番組で腕を後ろに振ると脚が大きく出るというような言い方をされていた。実際にやってみても、そうは感じない。
 そんなとき、「病気の9割は歩くだけで治る!」という長尾先生の本を立ち読みする。そこにデューク先生の腕の振り方について書いてある部分を見つけた。この本を買ったのはまさにその数行のせいである。
 デューク氏の腕の振り方について、「肘を後ろに引くの方がイメージしやすい、肘を後ろに引くと肩甲骨が動く、動かしたいのは実は腕ではなくて、肩甲骨なのだ」と言われている。肩甲骨まわりは、全身の中でも筋肉の多いところであり、その肩甲骨を使って歩くことは下半身だけでなく上半身も使って歩く「体幹ウォ-キング」につながるというものだ。一見理にかなった説であるが、なんとなく無理やりにとってつけたような気がしてならない。もっと人類の二足歩行にとって、絶対に必要な腕振りの理由がないものかと考えてきた。つづく

寿命延ウォーキングコース、こんな素晴らしいコースは無いぞ。

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湯正月 1/2

2017-01-02 | 日記・エッセイ・コラム

2017.1.2(月)晴れ

 あやべ温泉に朝風呂にゆく、昨年も同様で恒例になっている。それなりに混んでいるのがなんとなく嬉しい。いつも通り入念にストレッチして温まる。あやべ温泉は施設はイマイチだがお湯がよくて実に温まる。
 うちに帰るとレンギョウのつぼみが咲いていた。
 
 この暖かさが続いてくれよと思うのだが、そうはいかないだろう。このあとはとっておきの酒を開ける。久美浜で正月用に買って一ヶ月以上おあずけになっていた代物だ。昨年は「長老」だったが今年の「久美乃浦」のほうが美味い。ぬる燗で二合ばかしいただき昼寝する。満足満足!

 じょんはと言えばおかーの側でピアノ聞いている。「ビクターの犬みたいやな」「いや、はよ終わってめしせーよとゆうてんちゃうか」


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あけおめ2017 1/1

2017-01-01 | 日記・エッセイ・コラム

2017.1.1(日)快晴
 のどかに年が明けた。昨年末がなんともうっとうしい天気続きだったのでなんとも爽やかな気がする。

雑煮とおせちをいただいて河牟奈備神社にお詣りする。じょんのことがあるので真剣に祈る。思えば数年前吹雪の中をお詣りしたのだが、じょんも若かったんだなあ。とにかく見かけは元気にお詣りしたが、身体の中の見えない血液はどうなっているのだろう。「宝くじなんか当たらなくていいから、じょんが元気になってくれい」と話していたら、宝くじはしっかりはずれていた。ということはじょんが元気になるのかな。

 今年は大きな行事がある。史子の結婚式と新たな検針業務の開始だ。私的には「寿命延ウォーキング教室」と「あなしら上林ウォーキング」の開催だ。やり残している作業もあるし、継続する作業もある、整理もしなければこちとらが潰れてしまう。欲かかないで、無理しないで、それなりにやっていかないとと思う正月である。

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