晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

続・がんは運か? 1/22

2022-01-22 | 健康

2022.1.22(土)曇り がん・認知症・老化(15)
 1、禁煙 2,アルコール 3,適度な運動 4,適正体重 5,食生活 
 がんのリスクを下げる5項目、よく見るとはっきりしたものと漠然としたものがある。1、2、4ははっきりしている。ただ2、アルコールは禁アルとはなっていなくて仲野先生は「飲み過ぎない」と言っておられる。「絶対に止めるべきだ、たばこより悪い」とおっしゃる先生もあり悩ましいところだ。わたしはというと、ワインとビール(お正月などは日本酒)をいただいているのだが、ワイン1杯、ビール2/1杯を合格ラインとして〇✕△で毎日記録している。禁酒日は週二日で💮、禁酒日は厳格に守っているが他の日は✕が多い。完全に禁酒するのが望ましいのだろうが困難そうなので、ビールをアルコール0.7%に替えることにした。適度な運動は完璧、4,適正体重は60Kgにコントロールしているのでやややせ気味。5,食生活はなんでも食べることが基本。しかし要素が多くて一概に言えないが、良質な食事に替えていく姿勢が大切だと考える。例えばパンは全粒粉にする、ワインは赤ワインとする、良質の蛋白を摂る、
オメガ3を摂る、多種の野菜を摂る、キノコや豆類(豆腐、納豆など含む)を摂るなど実践しているが、食品添加物等にも注意を向けていきたい。食事については「がんに効く生活」(ダヴィッド・S・シュレベール著 2020.9.10参照)に詳しいがあまり神経質になると逆効果である。

 がんのリスクを下げるには、上記5項目以外に発がん性物質を避ける、免疫力を高める、ウィルス・細菌対策(ピロリ菌、肝炎ウイルス、HPV等)、ストレスを少なくする、心の持ちようなど様々あるが、運だけではなく自分自身のあり方でリスクを下げることは可能である。ただそれはがんになる確率の一部であって、だれもががんになる可能性はあるわけだ。
 仲野先生の記事はがんについてもっと知ること、がんになったらどういう治療法を選ぶか考えておくことなど続いていく。わたしのがんに対する考え方と同じなので少し驚いたが、先生の「病気をしない暮らし」という本が、古本で見つけたので早速注文した。
 さて、「人・健康・未来」29号の「「がん」はだれにでも突然やってくる災害の様なもの」はある意味ショッキングな記事だった。グラフィックデザイナーの望月ミサさんの「がん」はだれにでも突然やってくる災害の様なもの」は、どんなに健康でもがんになります!のサブタイトル通り、だれでもいきなりがんになるという現実を如実に表している。

 健康オタクでストイック、健康には人一倍気をつけて、元気いっぱい働いていた彼女が、悪性の卵管がんと診断され、ショックと葛藤の末手術、抗がん剤治療を経て今日に至った経過が語られている。わたしの周囲のがん患者、亡くなった方も戦っている方も、みんな同じく元気で、健康的で前向きに活躍していたひとばかりなのだ。がんと診断されたときの葛藤は壮絶なものだったに違いない。皆が元気だっただけに、自分ががんになる事を想定していたひとはいなかったのではないだろうか。「なんで自分ががんになるのか?」という怒りとも悲しみとも言える思いがあったのではと想像している。しかしミサさんにしてもだれにしても自分で選択し戦っていくしか道は無い。どんなスタイルになろうともそれがその人の人生であり、人生観であるだろう。ミサさんは闘病の後、患者会のネットワークなどで自分の体験やがんの情報を発信し続けている。そんな中の一つが「がん防災マニュアル」だ。

 社会法人 がんと働く応援団が編集発行し、腫瘍内科医の押川勝太郎先生が監修されているこの冊子は、だれでもががんになる時代、がんに対する正しい知識を持ち、がんになったとき慌てないですむようにがん防災という考え方を示したマニュアルである。特に現役世代のために作られたものだが、退職したものに対しても充分な知識と情報が詰まっている。ミサさんはこの冊子のデザインを担当されている。
「がん防災マニュアル」pdf版は無料でダウンロードできるので是非揃えて置いていただきたい。
https//www.gh-ouendan.com/

 


 
  

 

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がんは運か? 1/20

2022-01-20 | 健康

2021.1.20(木)雪 がん・認知症・老化(14)
 昨年から知り合いの幾人かが「がん」でこの世を去った。また闘病中の人もいる。わたしにとって悲しいのは、その人たちがすべからく健康的で活動的な生活をおくっていたことだ。例えばその中に喫煙者など一人も見受けられない。がんは生活習慣病だという説の本もあるが、みんな生活習慣病になるような生活はしていないだろう。がんはロシアンルーレットのようなものなのだろうか。運がよけりゃかからないし、運が悪いとかかるものなのだろうか。
 がんは自らの細胞の遺伝子が変異し、それが溜まって発生するというものだから、歳をとれば(細胞分裂の回数が増えれば)だれでも発症する可能性はある。変異は避けられないけれど、変異がどこに入るか、変異の入った細胞が生き残るかなど運任せのところも確かにある。でも運だけのものと考えれば、わたしの言う「(なるべく)がんにならないための生活」というのは意味をなさなくなる。
  

そんな時「ひと・健康・未来」(ひと・健康・未来研究財団発行)でタイムリーな記事を見つけた。25号で「(できるだけ)がんにならない暮らし がんは運である?」(大阪大学大学院病理学教授 仲野徹)29号で「どんなに健康でも、がんになります!「がん」はだれにでも突然やってくる災害の様なもの」(グラフィックデザイナー 望月ミサ)である。
 前者は、わたしのがんに対する考え方と同様で大変共感を覚えるもので、がんのリスクを下げる方法があるということがとても嬉しい。がんにならない?五つの健康習慣としてリスクを下げることが出来るのだ。
1、禁煙 2,アルコール 3,適度な運動 4,適正体重 5,食生活 

国立がん研究センターの表があり五つの健康習慣を実践した場合、男性43%、女性37%リスクが低下とあるのだが、がんになるリスクが43,37%減るのかというとそうではない。五つの内0または1つを実践した場合を100としての減少率だから、がんにかかるリスクが43,37%減るというものではない。なんかマジックの様な数字だが、一体どのようにこの統計がとられたかも書いてないし、「がんにならない?」「リスクが低くなる(?)」の?マークも気になるところである。ただがんにならないための生活習慣によってある程度のリスクが避けられることは確かで、がんは運だけのものだとして好き放題の生活をするのは慎まなければならない。つづく

 

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雨読 ヒトはなぜ「がん」になるのか? 1/16

2022-01-16 | 健康

2022.1.16(日)晴れ がん・認知症・老化(13)
 この一年で同い年の男性二人ががんで亡くなった。そして周囲でもがんによる死亡が相次ぎ、がんと戦う人も増え続け、がんでない人を見つける方が難しい状況になってきた。
 この厄介な病気に対して以下の様にすることと決めた。
1.がんのなんたるかを知る。
2.(なるべく)がんにならない暮らしをする。
3.がんになったらどうするかを(暫定的に)決めておく。
4.常にがんに対する情報を集めておく。(治療法、病院、医師等)
「がん-4000年の歴史」シッダールタ・ムカジー著(2020.8.11参照)「がんに効く生活」ダヴィド・S・シュレベール著(2020.9.10参照)などを読んできた。がんのなんたるかについては前者は大変参考になったが、もっと新しい情報が欲しいと思っていたところに本書が出てきた。
 「ヒトはなぜ「がん」になるのか?」-進化が生んだ怪物- キャット・アーニー著  河出書房新社
  2021.8発行 府立図書館借本
 

 本題はRebel  Cell (反逆の細胞)でわたしはこの方が合っていると思うのだが、いずれにしても「がん」について一般向けに書かれた最新の書であろう。
 がんのなんたるかを知るには最適の書である。そしてわたし達にもわかりやすく書かれている。それは著者がドクターではなくサイエンスライターであることも作用している。ドクターの場合、自説を推し進めるあまりに全体を見ることなく、妙な説を語ることがありがちだ。
 がんは自らの細胞が遺伝子の変異によりがん化していくものであり、一人ひとりの遺伝子が様々である様にがん細胞も様々であること、そしてがん細胞そのものも変異し進化していくものであるということだ。治療が困難なこと、薬の限界があること、撲滅できない理由がそこのところにある様だ。
 内容については読んでいただくしかないが、「がんの診断を告げられたとき、『わかりました。がんとのつきあい方なら知っています。』とだれもが答えられるような」日が来ることを願って書かれた本書、がんでない人もがんと戦っている人も是非読んでいただきたい。

【今日の”のびちゃん”】NO.60

かみさんがオシッコ、うんPに連れてってる姿だが、連日の雪で大変。でもちょっとずつ慣れてきた様な気もする。 
 

 

 


 

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雪かきくけこ’22 1/14

2022-01-14 | 日記

2022.1.14(金)雪

 今期三度目の大雪である。夕べからの積雪は30cm程度だが、昨年末からの雪が残っており上林も雪国状態となっている。

今季の雪は2012年の大雪と並んでるね。
うっとうしいなあ、めんどくせーなあとなるところだが、自然の成り行きとていたしかたない。ここは考え方を変えて雪を楽しむこととする。雪だるまやかまくらを作って楽しむのではない。雪かきをトレーニングとするのだ。ジムに通ってお金払ってトレーニングするのではなく、我が家の雪かきを無料のトレーニングと考えて取り組むことにする。しっかり準備体操をして、リズムに合わせて掻いていく。呼吸を整え、どこの筋肉を使っているか意識する。そして如何に効率的に掻けるか常に考えながら掻いていく。
 一つの筋肉に負担がかかってくると別の筋肉を使う様に分散していく、そして1時間に一度は休憩を取る。
 わたしの雪かきは雪ハネが主流で、ほぼ同じ動作を繰り返すこととなる。これってスイムやジョギングと同じことだ。ひと掻の重量は軽い雪で2,3Kgぐらいだろうか、これを数千回繰り返すわけだから、労働とすればかなりの重労働で疲労が残り、トレーニングとすれば適度な有酸素運動となる。結果雪かきとしての達成感とトレーニングの達成感が得られる。雪かきを終えて温泉にでも浸かり、温かい鍋で雪見酒でもすればこの上ない幸福感に浸れるというものだ。
 こういうことを言ってられるのは退職した身だから言えるのであって、定時に出勤をしなければならない現役の方は大変だろうなあと思っている。
【今日の”のびちゃん”】NO.59
雪が降ると地面の臭いがなくなるためか、おしっこ、うんPが大変。さっさと済ますこともあるんだけど、1時間も1時間半も歩いて結局しないこともあるんだから、、、
 
 

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雨読 若返り革命 1/9

2022-01-09 | 雨読

2022.1.9(日)晴れ

「常識がくつがえる 若返り革命」
了徳寺健二著 株式会社アスコム 2021年9月発行

もう一冊の「直立歩行」もタイトルは魅力的だが、読みにくい本で読了できなかった。
 タイトルに絆されて図書館にリクエストしたら、揃えて下さった。ところがどうも中身がしっくりこないので申し訳ない気がしている。
 ストレスフリー器という温熱の器具を使い、老眼、緑内障、シミ、白髪、前立腺、高血圧、冷え性、静脈瘤などなど老化にともなう病気や症状が治るというものだが、難病パーキンソン病まで治るそうだ。著者が「信じられないかもしれませんが、これは実際に起きている事実です。」と言っておられる。そのとおり、わたしには信じられない。ただ、患者さんの中には治った人があることは事実だと思っている。サプリメントのコマーシャルのように、「治った、良くなった、、、」という例が並んでおり、もちろん治らなかった、悪くなったと言うような話は一切出てこない、当然のことだけど。
 ストレスフリー療法とは左足裏F点、左足の三里、右N点、左P点に48℃未満の温熱刺激を与えると言うもので、それによって血中のストレスホルモン(コルチゾール)が減少し、血流が2~4倍増幅し、成長ホルモンの分泌亢進がなされると言うものだ。これ等が本当に誰にでも起きれば、あらゆる病気が良くなることは理解できる。鍼灸で耳のツボを刺激するだけで、カイロプラテックで首をポキンといわすだけで歩けないほど弱っていた人が即座に回復することを聞かされた。わたしもやってみたがなにひとつ効かなかった。そういうことなのだろう。ツボにはまった人だけが、治るわけだ。
 N点という治療点には興味がある。常々「笑い」の効用については書いてきたが、「作り笑いでもいい、、、」というところに笑顔のどこかに物理的な効果があるのではないかと考えていた。笑顔を作って顔のどこが緊張しているかを考えたとき、実にこのN点なのだ。著者は成長ホルモン分泌亢進のツボと言っておられる。成長ホルモンは免疫力とも大きく関係している。N点を刺激することと笑顔を作ることは実は同じ事なのではないかと思っている。

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