2016.2.28(日)晴 楽しい腰痛(35)は2016.2.22
一生寝たきりにならない体は「貧乏ゆすり」でつくる!を読む。
数年前に「ためしてガッテン」で貧乏ゆすりで軟骨再生というのをやっていた。当時膝の痛みに悩んでいたのでさっそく貧乏ゆすりを始めた。調べてみると2012年2月の放送なので、実に4年前となる。ディスクワークではないので続けて座ることが少ないのだがそれなりにやっていると、2年くらいで膝の痛みは解消した。当初グルコサミンだのコンドロイチンだのサプリメントも利用していたが、すぐに止めてしまった。継続してやって効果が認められたのは、この貧乏ゆすりと五十肩予防の肩のインナーマッスル運動(これは7年続けている)ぐらいだ。
さて今回は貧乏ゆすりがもっと他のことに有効なのではないかという思いがあって本書を読むことにした。
一生寝たきりにならない体は「貧乏ゆすり」でつくる! 井上明生著 日本文芸社 2012年11月第一刷発行 京都市中央図書館借本
井上先生は変型性股関節症治療の権威で、柳川リハビリテェーション病院の名誉院長をしておられるドクターである。
まず驚いたのは、本書で言われている軟骨の再生は股関節のことであることだ。わたしがためしてガッテンで見たときには膝のことも言っておられたように思っているのだが、、、。しかし股関節の軟骨が再生されるのなら、膝関節の軟骨も同様だろうと思っている。わたしの膝関節は貧乏ゆすりで良くなったと考えられる。
井上先生が貧乏ゆすりを治療法として思いつかれたのはCPMという人工的に関節を動かす治療用の機械だそうだ。貧乏ゆすりが軟骨を再生させる科学的な根拠ははっきりわかってはいないようだが、確実に治療効果を挙げておられ、もちろんMRIなどではっきり確認することも出来るわけだ。
貧乏ゆすりはどうもきこえが悪いのだが、英語ではジグリング(Jiggling)というそうだ。わたしはジグリングには軟骨再生以外にも効果があるのではないかと模索している。先生も本書の中で抽象的ではあるが次の効果を書いておられる。
・老けない体をつくり
・血行を促進し
・ストレスを解消し
・いつまでも健康になる
なんでそうなるのか、予想でもいいから書いて欲しかったのだが、「血行を促進し」というところは一番気になるところだ。軟骨には血管はないので血行促進が軟骨再生に直接的には関係しないのだろうが、滑液(関節の中にある液体)に栄養や酸素を供給するのは周囲の血管かと思う。いずれにしても貧乏ゆすりが血行促進に有効なことは確かなようだ。
そしてもっと気になることは、「筋肉トレーニング、水泳、水中歩行は禁止」という事項である。おそらく股関節の悪い人の多くはこれらのトレーニングを良かれと思ってやっておられるのではないだろうか。この理由はやや複雑で専門的なので原文で書いておこう。
「私たちは股関節症の手術(自骨手術、キアリ手術)をした時、股関節を外へ開く筋肉(外転筋)が付着している大転子(だいてんし)の癒合が遅れると、関節症が劇的に改善されるのを何度も経験しています。外転筋の力を弱めることがいかに大切か、がわかります。そのような事実に基づいて、この筋肉などを強める筋トレはお勧めできません。」横臥して片足を上げ下げしている図が掲載されている。この本、随分易しく、初心者でも解るように書かれているのだがこの部分だけなぜこんなに難解なのだろう。つづく
【今日のじょん】
これは社員旅行で行った久美浜の「そら」の写真なんだけど、ここで買ったチーズケーキを朝食時にいただいた。ところがだ、仕事に行くと熊谷君が「これ食べてみてよ」ってレアチーズケーキをコーヒー付きで用意してくれていた。
彼が数ヶ月前からチーズケーキの研究に没頭していることは知っていただけに断るわけにはいかない。しかもただ食うだけでなくそれなりのコメントも必要だ。さすがに午前中には食べられず、3時頃におもむろにいただいた。考えながら食うのは結構疲れる、しかも苦手なケーキ部門だ。5時にやってきた彼に思うところを告げると、思い当たるふしがあったようだ。いやはや面目躍如、「おいしゅういただきました」だけではダメなんだよ。