晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

楽しい腰痛(27) 1/31

2016-01-31 | 健康

2016.1.31(日)曇り  腰痛はガンでなければ怖くない-1
 「ヒーリング・バックペイン」や「腰痛は〈怒り〉である」などは腰痛の原因は身体でなく心だという最近話題になっている「脳の仕業」という考え方だ。「そうか骨の異常ではなくて、心の問題か」と気が楽になるように思うのだが、実は逆に気が重くなる要素もある。
 生真面目で完全主義の性格は腰痛にかかりやすい、家庭や仕事のストレスが腰痛の原因などといわれると、一体どうすればいいのかいということになる。今更性格は変えられないし、家庭や仕事のストレスなんてちょっくらと解決できるものはありゃしない。性格を変えなくてもいいんだよ、ストレスを無くさなくてもいいんだよ、あなたの考え方さえ変えれば、、、と言われるんだがそれってどうすんのよということになる。
 そういう人にはもってこいの本である。
「腰痛はガンでなければ怖くない」井尻真一郎著 創元社 2015年12月20日初版
 
 数ある腰痛本の中で最も最近の発行である。きっとテレビや雑誌で騒いでいる腰痛フィーバーに業を煮やして書かれたものだろう。
 マスコミでフィーバー気味の「腰痛は脳の仕業」に対し真っ向から反対の説が書かれているのかと期待したのだがそうでも無かった。最後の章で心因性の慢性腰痛について書かれているが、その中でもNHKスペシャルの放送について意見を述べておられる。
 「番組の中のすべての内容が整形外科医に納得できるものではありませんし、慢性腰痛の半数以上が原因不明で、脳の問題だけが原因とも思いません。」
 そして自分自身の30年来の腰痛については椎間関節炎→椎間板ヘルニア→座骨神経痛→すべり症→腰部脊柱管狭窄症・不安定性脊椎→足の麻痺と診断し、脳の問題ではないとしている。つづく

【今日のじょん】

正真正銘今朝のじょんなんだが、よ~く画面を見てちょうだい。なに?えりまきしてるって、、、そうじゃない!

 さるのやろーにやられてるのだ。といっても余り怒りを感じないのはなんなんだ??? 

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楽しい腰痛(26) 1/28

2016-01-26 | 健康

2016.1.28(木)曇り  根性座骨神経痛の疑い
 根性はこんじょうではなく、こんせいと読む。脊柱管の中かそのすぐそばに原因がある座骨神経痛を根性座骨神経痛と呼び腰椎椎間板ヘルニア、分離症、すべり症などが原因となる。その多くはなんらかの原因で圧迫され、炎症を生じて痛みやしびれや麻痺を生じるとされている。
 わたしの神経痛は左側に集中しており、臀部から下肢に至る痛みがあり、しびれや麻痺は無い。就寝時に寝返りが辛い程度の痛みを感じ、起床して着替え時には左片足で立つのが辛い。一,二時間で痛みは感じなくなるが、必ずしも痛みが皆無ということではなく、上腿下腿の一部分に軽い違和感を感じることがある。歩行や運動では痛みは無いが、膝の屈伸などした際に痛むことがある。そんなことを話していたら、根性座骨神経痛かもしれないなあということになり、整形外科の診察を受けることとなった。
 様々な身体の動きなど診た上でレントゲン撮影を受ける。結果は、腰椎には特段異常は無い。4番と5番の間隔は少し狭く、骨棘(こっきょく)の発達も見えるが特別な異常では無い。何が痛みを発生させているかは断定できない。この程度ならMRI撮影をする必要も無く、痛みもそのうち治まるだろう。軽い消炎鎮痛剤を出しておくのでそれでも痛みが残るようなら再診を受ける。と言うようなことだった。

「11月に椎間板ヘルニアの診断をされたのですが、、、」
「何で撮られましたか?」
「CTです」
「よくわからなかったのでしょうね、ヘルニアも狭窄も無いようです」
 R病院では椎間板ヘルニアは一度出たら引っ込むことは無いと言われた。ところがいろんな本を読んでいると、「へこんだり、また出たり」というようなことがよく書かれている。宇宙人が居るか居ないかなんて事柄では無い、ヘルニアがへこむか否かなんてことは簡単にわかることだろう。しかし今回のことでよく解った。ドクターショッピングをしている患者が不鮮明な画像でもってヘルニアがあるとか無いとかあちこちで聞かされて、ヘルニアが出たりへこんだりしていると思い込んだのではないだろうか。
 というわけでわたしの場合、その前に撮ったMRIで何事も無いというのを信じて、椎間板ヘルニアではないことがはっきりした。
 ではこの痛みは一体何かという問題が残るが、少し解決に近づいたように思う。
【今日のじょん】1月26日が今期最低気温ってとこだろう。南丹市では-9.8℃なんて言われていたが、我が家では9時に-4℃を記録していた。いずれにしてもばりばりの氷世界だ。
 
 

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楽しい腰痛(25) 1/23

2016-01-24 | 健康

2016.1.23(日)晴

 楽しい腰痛シリーズも25回を数え、ますます混迷を極めてきた。ブログ読者の方に会うと、「腰の様子はどうですか?」とお見舞いの言葉を頂き恐縮している。こうも長く続けて書いているととんでもなく重症で、前途を悲観するような状態なのかと思われても仕方ない。確かに京都の病院に通って腸や前立腺の検査までするとこりゃあ何事かとなるのは当然かもしれない。
 はっきり言って全然問題ないのでご安心を。多くの腰痛の方々とは比べものにならないぐらい軽症で日常生活にはなんの支障も無く、スポーツでも作業でもこなせる状態である。ただ30余年付き合ってる腰痛が年に何回も起き始めたこと、慢性化し始めたこと、座骨神経痛が出始めたこと、腸の調子が悪くなったこと、自律神経失調の症状が出始めたこと等があって、この際徹底的に治療しよう、二度と起こさない身体作りをしようと考えた結果の長期連載なのである。実は腰痛患者の大多数ははわたしのような程度の人なんじゃないかと思う。年に数回腰痛が起こり、仕事休んで整形や鍼灸に通い、一二週間で回復する、たまにはぎっくり腰になって寝込んでしまう、てな感じだろう。整形外科に行くとレントゲンを撮ってもらって、「腰椎の間が狭くなってますねえ」とか「少しずれてますねえ」とか「椎間板が出始めてますねえ」とか言われて牽引や電気マッサージなど受けて湿布をしこたまもらって帰る。しばらく安静にしておればすっかり良くなるが、やがてまた数ヶ月後に腰痛がぶりかえす。こんな状態が五年十年数十年と続いてしまう。そういう人が圧倒的に多いのだと思う。よしっ、それならそういう人たちのためにわたしをモデルとして腰痛根治プログラムを作って教えてあげようという大きな夢を抱いて連載を始めたわけである。

腰痛に関する本はごまんとあり、意識して読まないと訳がわからなくなる。
 そんなわけで試行錯誤を続けているのだが、人間の身体とこころ、病気や痛みなどというのは広くて深い海のようなものでその実体は永遠につかめない。ましてや何億という人が何万年も悩んだ腰痛について、これだっという治療法などわたし個人に解けるはずもない。せめてわたしのもがいている様子をみて、すこしでもヒントが得られたら、、、という思いで書いている次第である。楽しい思いで書いているので、ご心配は無用である。

【今日のじょん】一昨日から脅迫的な天気予報が続いており、大雪がいつ来るかいつ来るかとびびっている。今朝は気温も下がり(-3℃)風も強く、いよいよ感が増してきた。ただ昨日もそうだが空だけはすかっと晴れて余計不気味さを感じる。寒がりじょんもおっかなびっくりで散歩している。

 

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楽しい腰痛(24) 1/22

2016-01-22 | 健康

2016.1.22(金)雪  楽しい腰痛(23)は2016.1.14

 わたしの腰痛は昨年末から様相が変わっている。従来の腰痛は消え左の臀部から大腿、下腿部にいたる座骨神経痛となっている。主な痛みは就寝時で寝返り時に痛くて目を覚ます程度。朝起き上がるのが結構難儀で、着替え時も右足にズボンをはくとき、つまり左脚で立つときに痛みを感じる。起きて動き出すと、1~2時間で痛みは極小さくなり、ほとんど感じないときもある。速歩やストレッチの場合も痛みは無いが、座って膝を伸ばす体操の際には臀部から腰に若干痛みが走る時がある。やはりつらいのは就寝時なんだが日常の生活には何の支障も無い。
 なお、元旦から痛散湯を一日3回再開し15日まで続け、通算1ヶ月続けたが治療効果もプラシーボ効果も無かった。痛散湯が効かないというより痛散湯の効果にはわたしの腰痛は関係が無かったようだ。
 なお、腸の調子については相変わらずの軟便で時々下痢もするのだが、従前ほど気にはならなくなった。ごろごろというお腹の音は少なくなったようである。大腸内視鏡検査の結果、大腸には異常なく直腸のポリープ1個を切除したものでそのポリープも良性のものであった。ポリープは1cm未満で写真で見ると不気味な模様をしているが、この模様が無くなると危ないそうだ。ポリープを切除した場合には1年後に再度検査を受けるよう指示された。そしてこのポリープが腸の不調の原因では無いことははっきりしている。わたしは腰はともかく腸の不調は心因性のものでは無いかと考えている。最近テレビその他で腸内フローラの問題がやたら取り上げられている。大腸がんの増加がその一因なのだろうが、その検査方法が一向に紹介されない。体操や食品、薬などがどんどん紹介され放送翌日の新聞紙上にはこれらのCMが大々的に出ている。国民的な問題なのであればその検査を一般的に受けられるようにすべきかと思う。

理想的な朝食、まず野菜を食べて、パン、コーヒー、バナナ、ミルク、そしてR-1ヨーグルト。ただしR-1ヨーグルトは高価なのでいつもはブルガリアヨーグルト。
 さて腰痛の原因だが、腸の異変、病気によるものでは無いことがはっきりした。続いて前立腺の状態を調べることとなった。腫瘍マーカーの検査結果でどうやら前立腺がんの可能性は無くなったが、前立腺肥大、前立腺炎などの疑いは残っている。触診では痛みを感じているからだ。前立腺の異常と腰痛の関係は立証はされていないが関係はあるようだ。
 わたしの腰痛の原因は筋肉の緊張による、いわゆる筋・筋膜性腰痛かなと思っているのだけれど、座骨神経痛が出るようになってちょっと様子が変わってきた。つまり椎間板ヘルニアの一般に言われる症状が随分似かよっているのだ。この辺のところは整形外科で精査することになるのだが、中井先生も言われるように、機能的要因ばかりではなく器質的な要因もきっかけになっているのではと思われる。つまり心因性だけではかたづけられない一面があるのではないだろうか。ただ器質的要因が骨格ではなく、軟部組織つまり筋肉だろうと考えている。筋肉の収縮、緊張によって神経が圧迫されるということもあると考えている。
【今日のじょん】遅ればせながらの寒波がやってきた。寒がりやのじょんはヒートワンのウェアにダウンのコート、おまけにかみさんのお下がりの襟巻きまで総動員している。うちにいるときはアルミ箔の入った暖かいシートをかぶって冬眠中。

 

 

 

 

 

 

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初積雪 1/20

2016-01-20 | 日記・エッセイ・コラム

2016.1.20(水)雪

 今冬初めての雪である。ちらりと降ったことはあるので初雪ではなく初積雪というところか。随分湿った雪で積雪5cmというところか。いつ来るかいつ来るかと不安に思うより、こうやって降ってくれれば心が落ち着くというのは何とも奇妙な心境である。というのは1月はおそろしく予定が詰まっているからだ。
 昨日は例会登山の日だったのだが、なにしろ一昨日の夜から綾部地方に暴風雪警報が発令されていて中止してしまった。警報が発令されていても天気は晴で風もそよ風程度、何とも納得のいかない警報だ。警報が出ているときに山に行って何かあったらとんでもないことになると思い中止したのだが、一体何を根拠に警報が発令されたのか不明だ。念のためという程度なら天気予報って一体何なのかということになる。警報が発令されている側の時間別予報欄には晴マークが並んでいて、風速も気温も平穏なままなのだ。

19日暴風雪警報発令中の天気、気温だけは0℃以下だったけど、、、。

 医者通い、蟹食い旅行、水道検針、プール行きなど出かける行事が目白押しで、この程度で済んでくれという思いもあるわけだ。

初積雪の朝、じょんも昔のようにはしゃがない。

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雨読 「地球はもう温暖化していない」(3) 1/17

2016-01-17 | 雨読

2016.1.17(日)曇り

 気象に関する科学的なこと、政府や国連機関の対応など詳しく書いてあってすべてを紹介しきれないが、あとがきのところに気になる文が載っているので紹介しておこう。

「齢70代の半ばを過ぎて、近ごろしきりに戦時中のことを思い出す。なぜかと考えてみると、どうやら雰囲気がそっくりなのだ。先の見えない閉塞感の中で『地球温暖化防止』という大義の下で人々が孜々(しし)としてCO2削減に励んでいるさまは、アジアから鬼畜米英を追放して大東亜共栄圏を構築するという大義の下、国を挙げて戦っていた姿にぴったり重なる。その頃、巷には『八紘一宇』や『聖戦』などという標語が飛び交っていたものだ。その雰囲気は、理屈抜きで小学生だったわたしの身体に染み付いている。このような雰囲気、集団パラノイアがまたぞろこの国を覆い始めていることに、限りない不安と胡散臭さを覚えずにはいられない」。
 これは前著のまえがきに用意されたものだが、大多数の読者には共感されないという指摘で、取り下げられたものということだ。確かに物理学者である著者がこのように社会的、政治的なことを言われるのか疑問を感じる方も多いかと思うが、田原総一朗氏の次の文でその意がよくわかると思う。

「私は正直に言って科学者ではないので、二人の指摘(武田邦彦・丸山茂徳両氏)が正しいかどうかは断定できない。(しかし)私は、戦中・戦後の体験から、世の中がある方向に向かって一斉に流れる現象というのは危険だと考えている。そして、現在の『反温暖化』一本やりの日本社会に、その危険な香りを感じるのだ」。

久々に霜の降りる朝が来た。この後、降雪も予想されている。

【今日のじょん】昨日ウッドデッキを塗りおえたので写真を撮ったら、ちょいとじょんが写っていた。昨年の様子はというとこんな感じ。

今年と去年、エライ違いですな-。

 

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雨読 「地球はもう温暖化していない」(2) 1/16

2016-01-16 | 雨読

2016.1.16(土)曇り

 CO2による地球温暖化に疑問を持ちつつも、その確たる根拠というものを持ち得ていなかった。本書ではあらゆる気象データを用いてCO2による地球温暖化の欺瞞性を暴いているのだが、素人には専門的で理解しにくい。その中で35万年前からのCO2濃度と気温変化のデータがあり、どちらもパラレルな変化を示しているのだが、よく見ると気温上昇が先行しているのである。(800±200年)つまり気温が先に上がってあとからCO2濃度が上がっている。海水温の上昇によるCO2の溶解度下降によって大気中にCO2が放出されたものである。気温上昇にはCO2ではない何かがあるということだ。ただこういった現象をミニマムに見せるとあたかもCO2濃度が気温上昇に関係するかの如く見せられるわけである。
 これはマジックの世界である。ただCO2による温室効果が無いわけではない。あったとしても気候変動を来すようなものではないということだ。
 氏は多くのデータからCO2 地球温暖化説を批判し、気候変動の主役は太陽の活動が大きな要素であると説いている。太陽の磁場、宇宙線、雲といった大きな視野で気候変動を語られており説得力がある。そして我々が備えるべきは寒冷化であると言われている。寒冷化は既に人類は何度か経験しているのだが、種の絶滅さえ危惧されるほど厳しいものである。意味の無いCO2削減などに大金をつぎ込むよりも来たるべき寒冷化に備えた研究をすべきと説いておられる。
 ではなぜ世界や日本はCO2地球温暖化対策に躍起になっているのだろう。いや先進国はどこともその欺瞞性に気付いているのに日本だけが躍起になっているとも書かれている。
 京都議定書ができたとき、世界の環境問題の先駆的使命を日本が果たすのだという誇りのようなものを感じた。しかしニュースの中で排出権取引の話が盛んにされ始めると、何となくうさんくさいものを感じた思いがある。各国とも環境問題になど何の関心も無く、ただどうすれば儲かるか、お金の問題にすり替わっただけのことである。排出権取引が真に地球環境にとって有意義なものであれば今日でも続いているはずなのだが霧散している事を見れば何の意味も無かった、というより多くの害のあった事なのだろう。つづく

【作業日誌 1/16】
「楽しい腰痛」の中で書こうと思っているが、長引く腰痛の原因のひとつが作業の遅れでは無いかと気づき始めた。腰痛があるから作業が遅れるのかと思っていたら、実は逆だったようだ。今日は気になっていたウッドデッキの塗装をする。なんと気持ちの良いことか。

【今日のじょん】久々にモモ姉さんが来じょん、17才と2ヶ月だって。何年か前に作った「じょんとも」の写真集に登場するワンコも数少なくなってきた。モモ姉さんはだんとつの最高齢で、京都市の表彰も受けたほどである。それでも寿命は寿命だから、カメラにおさめておこう。

 

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雨読 「地球はもう温暖化していない」(1) 1/15

2016-01-15 | 雨読

2016.1.15(金)晴
 讀賣新聞の読書欄で見つけた新書である。府内の図書館で探しても既に予約済みである。順番待ちでもいいから予約したら、綾部図書館が購入してくれたようだ。専門的な内容なので2週間では読み切れず、延長しようとしたら、次の予約が入っていた。何と人気のある本なのかと思ったが、結構関心事な事なのかも知れない。
 「地球はもう温暖化していない 科学と政治の大転換へ」深井有著 平凡社新書 2015年10月15日初版
 今冬の前半は例年にない暖冬で何とも間の悪いときに発行されたものだ。世間では「暖かい冬は温暖化のせいかな」という声をよく聞く。気持は解らないでもないが、気候の変動というものはそんな瞬間的な状況ではかれるものではない。何百年、何千年というスパンで見るべきものだろう。
 著者は物理学者で気象学の専門家ではないが気象学者がこぞってCO2による地球温暖化を口にする昨今、冷静な目で気候変動をとらえ、CO2による温暖化と国の政策の欺瞞性を鋭く追及している。

4月に咲くレンギョウが1月に咲いた。
 本書を読む動機は、CO2による地球温暖化に大変疑問を持っていたからである。気候の変動という大規模な現象が人間の出したCO2という細分化された個別の事柄で起こるものなのかという疑問である。様々な要素の中の一つであると言うことならまだ理解も出来るが、現状はCO2だけが悪者にされているのである。そうこうしているうちに牛のげっぷなんて馬鹿げた話が出て来たり、今でも真剣に語られているツバルの沈下問題、北極の氷が解けて海面が上昇などという理屈に合わない話が出て来たり、氷河末端の崩壊する映像など見せつけられたりすると国やマスコミの作為を感じずには居られない。
 本書の中ではツバルの問題は珊瑚礁の特性として沈まないものとしている。第一海面が上昇したとしてなんでツバルだけが問題視されるのだ。もし海面が上昇したら、日本の湾岸だって海抜0m地帯はいくらでもあるのだから大問題になるはずだ。
 北極海の氷の問題だって、確かにシロクマ君は困るだろうがそれが直接海水面の上昇には繋がらない。コップの氷が解けても水はあふれない。現実に北極海の海氷は減少している、しかしそれは気温上昇が原因ではなく海流の影響だという説が有力のようだ。南極の海氷は増加しているという報告もある。また北極のシロクマ君も中世温暖期を生き延びてきているのだから今回も生き延びるだろうと本書は説いている。
 ただ、海水面の上昇は氷の消長ではなく海水温による膨張の影響を受けることは間違いない。縄文海進時には数メートルも海水面が上がっていたわけだから。もちろん縄文期に人為的な二酸化炭素の放出ということは無かったはずである。つづく

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楽しい腰痛(23) 1/14

2016-01-14 | 健康

2016.1.14(木)晴

サーノ博士のヒーリング・バックペインを読む-3
 「概念からいっても、理学療法の処方は、われわれが発見した唯一理にかなった方法に矛盾する。われわれは、痛みを発生させている本当の場所は心だと教えることで解決しようとしているのだ。さらに、理学療法を全面的に信頼し、プラシーボ効果を得ている例があることも明らかにはなったが、この場合の痛みは遅かれ早かれ再発する。痛みや治癒に関する構造的説明をすべて否定するのが原則であり、この原則に従わなければ症状はいつまでもつづくことになる。マニピュレーション、温熱療法、マッサージ、運動療法、鍼治療などはいずれも理学的な手段で治療可能な身体の疾患を前提としている。この考え方全体を否定しない限り、痛みもその他の症状も消えることはない。大抵の患者は、これまで背中や腰にいいと教えられてきた運動療法やストレッチの中止を提案されると驚いてしまう。しかし、心がTMSの本質を確実に理解するためには、身体に対する治療の中止は不可欠である。もちろん、健康維持のための運動は別の話で、こちらは大いにお勧めする。」
 なんともショッキングな内容である。なにか宗教的、神秘的な雰囲気さえ感じるのである。これらの療法をやっている限り、心の問題だということに気付かないのだろうか、しっかり理解したということにならないのだろうか。
 わたしがこれらの療法を続けているのは少し違った見方をしているからだ。慢性痛が脳の作用で起きていたとして、その痛みを感じる患部は如何なる状態にあるのだろう。器質の異常は無いだろうが、生理的変化は起きていると思うのだ。サーノ氏もTMSは痛みを伴う筋肉の生理的変化と言っているし、痛みの原因は軽い酸素不足だと言っている。これは単純に考えて「凝り」ではないのだろうか。このことはどの本を読んでも書かれていないのだが、「凝り」とすれば酸素不足というのも肯ける。もしそうだとすると、筋肉内では凝り→酸素不足→痛み→凝りの悪循環が繰り返される。脳内の問題が解決しても筋肉内ではこの循環が繰り返されるので、理学療法でこの循環を断ち切るのは理にかなった治療法なのではないだろうか。例えプラシーボ効果であっても脳内の問題が解決されれば痛みは永遠に消えることとなる。   
 また、これらの理学療法がすべて身体に対する療法とは思えない。温泉に入るのは悪いところを治そうということよりも心も身体もリラックスしようというものである。ストレッチだって痛みを取ろう、凝りをほぐそうとするのではなく、気持ちよさを感じるためではないか。それが心に抑圧された不快な感情、身体の痛み以外の第三極(快楽、落ち着いた感情)を生み出すのではないかと密かに考えている。
 運動療法も同様である。谷川先生推奨の腰、肩、膝の運動もその箇所の凝りをほぐし、筋肉を付け痛みを消すというのが目的でないことはやっていれば解ることである。もちろん相乗効果、おまけとしてそういうこともあるだろうが、本来は「脳の習性を変えるべく行動すること」なのだろう。
 まだまだいっぱい紹介したいことはあるのだが、きりが無いのでこのあたりで終了しておこう。なお、この本は舞鶴市立東図書館からお借りしたものである。おわり

 

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楽しい腰痛(22) 1/11

2016-01-11 | 健康

2016.1.11(月・祝)曇

 サーノ博士のヒーリング・バックペインを読む-2
「痛みの目的が本人の注意を身体に向けることであれば、患者が講義を受けることで身体に出た症状を無視し、心の問題について考えることで疼痛症候群を用無しにしたこととはいえないだろうか」 
「痛みは注意をそらすためのものだという事実を認識し、しっかり理解するや(単なる認識では不十分でしっかり理解しなければならない)、ごまかしは通用しなくなり、痛みは消える。痛みの存在理由がなくなるからだ。」
 こころ(脳)の中で抑圧された不快な感情から意識的な「こころの目」の注意をそらそうとしてTMSを発生させる。というのがTMSの発生する原因で上記の内容がその治療法である。

こころの目の図解はわかりやすい。 
 慢性痛症に関心の無い方には一体何のことか解らないと思うが、わたしにはこの意味がよく解る。「ひと・健康・未来」の冊子に出ていた「恐怖回避モデル」「痛みの悪循環」「痛み・ストレス・うつのトライアングル」もすべてこの事を指しているようだし、認知療法も上記の文と同じもののようだ。
 TMS、慢性痛症の多くは脳内の作用によって発症し、そのことを理解することが治療の第一歩であるということだ。
 氏は治療法プログラムは次の二つが中心としている。
1.疾患に関する情報を得てその本質を十分に理解すること。
2.その情報に従って脳の習性を変えるべく「行動」すること
 これは将に認知行動療法そのものである。
 氏は完全に回復するには、身体に対する処置や治療をすべて中止することが欠かせないとしている。マニピュレーション、温熱療法、マッサージ、運動療法、鍼治療などを中止せよと言っているのだ。ここには書かれていないが投薬も同様だろう。わらにもすがる思いでこれらをやっており、運動療法などは認知行動療法の一環としてすすめられているではないかという反発もあるのだが、さて一体どういうことだろう。

つづく

【今日のじょん】先日プレート田村さんにダウンのコートを見せびらかしに行ってきた。マック隊長のお焼香も忘れずに。

部屋が暗くてちょっとピンぼけになってるけど、、、。

 

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楽しい腰痛(21) 1/10

2016-01-10 | 健康

2016.1.10(日)曇り 楽しい腰痛(20)は2016.1.5

「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」を読む-1
「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」は今日話題になっている慢性腰痛の原因が脳にあるという説の古典的な出版物である。
 従来の整形外科における腰痛の原因や治療法から見るとまるで違った方向なので当初は驚きと疑念の目で見られたと思う。今では日本でも心因性の腰痛というのが認知され、あらゆるメディアで伝えられているのでさほど違和感を感じない。むしろ漫然と旧態依然の診断と治療を行っている医療にこそ疑念を感じる。

 本書では一般的に慢性痛症と呼ばれているものをTMS(緊張性筋炎症候群・TensionMyositisSyndrome)とよばれており、「TMSとは軟部組織(脊椎ではない)に生じる良性の(痛いかもしれないが)生理的変化であり、それを引き起こすのは感情をつかさどる心なのだ」と書かれている。氏はTMSを「新しい治療法」ではなく、「新しい疾患概念」であるとして、新しい疾患概念に合った方法で治療しなければならないとされている。

 本書は図書館で借りたもので、読み直すことが困難で、正しく理解できていないきらいもあるが、特に感じたことをアトランダムに書いておきたい。

「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」ジョン・サーノ著 春秋社 借本
 心(脳)が痛みを発生、増幅させるということについて氏は感情、怒りが関係すると書かれているが(翻訳本なので元の言葉がわからないのだが)他の本などでよく出てくる、ストレス、不安、恐怖などとは別物なのだろうか。痛みの経験、記憶から恐怖を憶え、将来に対する不安やそれから起こるストレスが痛みの原因になるというのは理解しやすいが、感情、怒りとなるとややニュアンスが違うようにも思われるのだ。これは訳文だからの問題だろうか。
 TMSは世界的なものか?という項で、腰痛がケニアの現地人にはめったに見られないということの理由を「アフリカ人はわれわれとは違い、あまり不安を抱かないのではないかとして文化的相違をその原因の一つに挙げている」としている。
 TMSの原因を感情とするならこれは少し矛盾がある。先日某放送局でマサイ族には腰痛が無いという内容の放送があった。中腰の姿勢を見ると腰の部分で90度に曲がっており、何でも骨盤の角度が腰に疲労をを与えないということだった。つまりマサイ族は身体的な構造の違いにより腰痛がなく、従って腰痛の経験が無いということになる。ケニアの原住民には腰痛の経験が無いから腰痛に対する不安も恐怖も起こらないのである。これは文化的相違ではなく、腰痛経験の相違ではないだろうか。つづく

 

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経済走行-5 1/7

2016-01-07 | 日記・エッセイ・コラム

2016.1.7(木)雨 経済走行-4は2015.8.12 

<colgroup> <col width="83" /> <col span="4" width="72" /> <col width="79" /></colgroup>
  給油量(ℓ) 金額 走行距離 Km/ℓ 単価
5月計 106.67 13809 1598.8 14.99 129.46
6月計 81.97 10907 1302.9 15.89 133.06
7月計 92.88 11989 1409.7 15.18 129.08
8月計 109.4 13139 1600.4 14.63 120.10
9月計 95.46 11543 1484.2 15.55 120.92
10月計 91.76 11083 1452.1 15.82 120.78
11月計 111.7 13288 1758.8 15.75 118.96
12月計 98.17 11143 1522.6 15.51 113.51
年計 788.01 96,901 12,130 15.39 123.2
月平均 98.50 12,113 1516.2  --- --- 

新年を迎えてガソリン価格も下がってきたようだが、田舎生活では燃料費は大きなウェイトを占める。愛車はエコカーでもなくしかも1800ccとなんとも非経済的な車である。なんとか燃料費を抑えるべく、運転方法を経済走行にあらため、記録をとることにした。目標はリッター当たり16Km以上、月間ガソリン代1万円以下である。
 結果は上記の通り目標は達成できなかった。しかし統計をとったおかげで自らの走行内容が分析でき、月間1万円以下にする方法が見えてきた。
 これ以上燃費を上げることは不可能だし、ガソリン代のやすいところもそれ以上ない、走行距離を減らすしかない。月平均あと300Km減らすことが唯一の方法であり、それを探ることが第一だ。ところが経済走行を始めてから、無駄な走行は極力省いている。例えば買い物でもその都度走っていたのをまとめて走るとか、郵便局や市役所の用事などもまとめてするようにしてきた。だからそういうところではこれ以上合理化できないわけ。それではどうして300Kmの走行距離を減らすかと言えば、車で走るところを自転車に替えることだ。これって荒療治だと思われるだろうが、例えば現役時代には片道15Kmの通勤を自転車で通っていたわけで、単純に月600Kmを走っていたわけである。ましてや今は時間はたっぷりあるのでもっと可能性は高いはずだ。冬期は困難だが、春が来たらこれやってみようーぜ。

【今日のじょん】先日プールに行った日のことである、その時は気付かなかったのだが翌日大根が何者かに襲われているのを発見。
肩の所を折られてかじられている。土に埋まったところは残っているのだが、食う気はしない。その手口からすると猿、それもはぐれ猿による単独犯行だ。横に積んである薪の一部が崩れていたこと、すべての大根がやられていないことがその証拠だ。

そんなとこで固まってる場合じゃねえど。

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楽しい腰痛(20) 1/5

2016-01-05 | 健康

2016.1.5(火)曇り

 激痛で堪らないというわけでなし、仕事や家事に支障を来すわけでなし、それでいて一向に治らない。とおに3ヶ月を越し、いわゆる慢性腰痛ということになった。鍼灸でのマッサージ、ストレッチや温浴、漢方薬(痛散湯)など続けても一向に改善しなくて、内臓などの検査も異常なく進んでいる。一体何なんだと悩んだときに、前述の雑誌や書籍、テレビ番組で「慢性疼痛は脳の仕業」いうキャンペーンに出合う。内容的には既に紹介済みだが、わたしにとってはこれにすがるしかない。なぜなら外科医に「椎間板ヘルニアはへこむということはありません。根治するには手術しかありませんが、あなたの場合は手術するほどでもありません。わたしもそうでが牽引すれば少しは楽になります」と言われているのだ。つまり一生治りませんよ、痛みと付き合ってくださいということだ。そんな馬鹿な話はない、絶対自分で治してやるぞということになれば、これしかない。認知行動療法といわれるプログラムである。 ①身体疾患→②痛み(感覚)→③感情(認知)の障害→④生活(行動)の③と④を標的にするのが認知行動療法といわれる。「腰痛をこころで治す」(谷川博隆著)
痛みに対する受け止め方(認知)と行動はわたし自身が選択できることでしょうから。
 行動療法のひとつに運動療法というのがある。従来の腰痛治療が安静を主眼としていたのに対し、運動、しかも強烈な運動をして慢性疼痛を治療する方法が進んでいる。谷川先生の運動療法を昨年末から実践しているが、腰に対しては3種類の運動があり、背筋に関するもの、腹筋に関するもの、20分の速歩の三種類のみである。ところがこれらのメニューをこなせたことがない。トレーニングについては常々やってきたつもりだが、これらの1セットがこなせないもの、こなせてもそれを一日3回などとなるととても困難である。それに単純な動作の繰り返しで、面白くないこと。苦しくてもいいからもう少し楽しくやれないものかと思う。しかしいつかはこの運動がこなせるようになりたいとは思っている。シドニーでの心理療法はNHKの放送でも紹介されていたが、3週間、運動とカウンセリングを続けるものであった。苦痛で歩くことも困難な女性が3週間後に実に軽やかにステップを踏み、最高の笑顔を見せていたのが印象的であった。
 わたしは楽しく運動できる、水泳やサイクリングが効果があるのではないかと思っている。この腰痛の間もできる限りプールに通ってきたのだが、今年からきっちりと10日に一度と決め、目的意識を持って取り組みたいと思っている。
 今日は今年の泳ぎ始めで、充分なストレッチと1,000mのクロールをこなした。

ロビーで本でも読んでると実にリラックスできる。

【今日のじょん】プールの日はじょんも楽しみなんだが、苦手の自動車乗りが大変。

どういう訳か一人で飛び乗ったので大喜び、ところが帰りにはいつものように怖がって乗れない、がっかり。

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楽しい腰痛(19) 1/4

2016-01-04 | 健康

2016.1.4(月) 曇り

 さてわたし自身が自分の腰痛をどのように考えてきたかを書いておこう。
 30代で発症した腰痛はなんらかの物理的要因で腰椎やその周辺の筋肉に異変が起きた。捻挫のようなもので時間がたてば治るものと考えていた。(最初の腰痛は無理な柔軟体操と思う)
 同様に初めてのぎっくり腰は子供を抱き上げたときに起きたと認識している。
 その後年に何度か起きる腰痛については、これと言った要因は見られなかった。いきなり違和感を感じ、そのまま何事も無いときもあるし数日間痛むこともある。痛むのは2,3日で1週間もすれば痛みは無くなり、半月では完全に治る。筋肉の疲れとか無理のしすぎと考えていたが今から思えば実際そのようなときには起こっていなかったようだ。つまり何でも無いようなときに起こっていたのだ。ただ車の下を覗いたり、倉庫など狭いところでの作業など妙な姿勢をとった際に起きたこともある。
 今回の腰痛(9月28日発症)は起き方としてはいつもと変わらない。ただ作業としてブロック積みをしており、重くて不自然な動きをしていたことは事実である。2013年秋頃から臀部が妙に冷えること、腰痛の起きかたが頻繁なことが気になっていた。痛みも臀部の痛みが多く、今までと違うこと、いつまで経っても治らないことが気になっていた。いったん治まっていた痛みが10月23日再発、これは痛みがなくなってブロック積みを再開したときに起きている。T鍼灸に通い始め、腰痛と同時に腸の不調が気になりR病院を受診する。CTで椎間板ヘルニアを指摘される。5月のMRIでは指摘されなかったものだが、特段驚きもしない。何十年も前から一歩手前の診断をされていたからだ。5月の時も「この間隔が狭いですねえ」などと言われていた。椎間板ヘルニアの場合一方に偏った痛みがあるという情報もあり、左臀部、左足に偏っているのでそうかなという思いもあった。発症の原因については、例のブロック積み、夏頃から始めた腹筋体操、金スマで見た骨ストレッチなどを考えた。
 結局無理な作業や姿勢から腰椎に異変を来したと考えた。よく起きるのは筋肉の硬化や衰えと考えたが、臀部の冷えと腸の不調は解らない。
つづく

 

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楽しい腰痛(18) 1/3

2016-01-03 | 健康

2016.1.3(日)快晴

  長く続く腰痛の原因がようやく解ってきた。しかしなにか他に原病があって痛んでいるのかもしれない。骨や筋肉に明らかな異常があるかもしれない。これははっきりしておく必要がある。これらは診察や検査で解明することが可能だろう。内臓についても現在大腸ファイバー検査まで進んできた。それらの病気があったばあいには、既に治療法が確立されているわけだから、治療すれば腰痛は無くなるということだ。
 原病が無くて原因が解らない腰痛、非特異的腰痛であった場合、その前述のように原因は解ってきているのである。原因が解れば対処法も出来てくるわけで、それは認知行動療法と呼ばれている。 
 「腰痛をこころで治す」(谷川浩隆著)に書かれていることを紹介しよう。
 認知行動療法とは「認知療法」と「行動療法」をうまい具合に組み合わせる療法を総称したものです。認知とは「ものの受け取り方やとらえ方」です。行動とは「認知の結果としてとる態度・働きかけ・行動のすべて」です。(P193)
 「痛みがあって何もできない」という考えから「痛みがあっても何かできるのではないか」という思考回路に変えていくことが肝心です。「動くと痛いから動かない」から「動かしていきながら痛みと付き合おう」という行動に変えていきます。(P195)
 2015年7月12日、NHKスペシャル「腰痛・治療革命~痛みのメカニズムが見えてきた~」という番組が放送された。大きな反響があり、12月27日断トツのアンコールで再放送された。これをわたしは出先で見たわけだが、映像だけにより分かり易い内容であった。
 多くの慢性腰痛の場合、骨や軟骨などの部分の疾患(器質的疾患)ではなくて、脳の(DLPFC)不活性、回路異常が原因としている。その原因は痛みに対する記憶、不安や恐怖と言われている。
このことを理解するために映像を使って患者に見せると実に38%が改善したとされる。中には完全に痛みがなくなった方もあって、驚きである。次に腰の押し込み体操、上体そらしと同様の体操だが、たった3秒のこの体操を続けることで、改善した人が56%にのぼったということである。この体操は腰椎に対する物理的な改善の体操かと思っていたのだが、今までに「反らしたら痛いだろう」という意識を「反らせても大丈夫」なんだというふうに気付かせる体操だそうだ。
 それでも治らなかった人に認知行動療法という心理療法を施したという。番組ではシドニーに於ける1日8時間3週間の治療が行われて紹介されていた。
 カウンセリング+運動で、カウンセリングでは腰痛についての恐怖や将来への不安などを聞き出し、運動は動いても痛くないという意識をつくり、記録をとりながら徐々にハードな運動となり、筋力もアップするという相乗効果も出てくる。
 このことは「ひと・健康・未来」の02でも紹介されている。つづく

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