2016.1.31(日)曇り 腰痛はガンでなければ怖くない-1
「ヒーリング・バックペイン」や「腰痛は〈怒り〉である」などは腰痛の原因は身体でなく心だという最近話題になっている「脳の仕業」という考え方だ。「そうか骨の異常ではなくて、心の問題か」と気が楽になるように思うのだが、実は逆に気が重くなる要素もある。
生真面目で完全主義の性格は腰痛にかかりやすい、家庭や仕事のストレスが腰痛の原因などといわれると、一体どうすればいいのかいということになる。今更性格は変えられないし、家庭や仕事のストレスなんてちょっくらと解決できるものはありゃしない。性格を変えなくてもいいんだよ、ストレスを無くさなくてもいいんだよ、あなたの考え方さえ変えれば、、、と言われるんだがそれってどうすんのよということになる。
そういう人にはもってこいの本である。
「腰痛はガンでなければ怖くない」井尻真一郎著 創元社 2015年12月20日初版
数ある腰痛本の中で最も最近の発行である。きっとテレビや雑誌で騒いでいる腰痛フィーバーに業を煮やして書かれたものだろう。
マスコミでフィーバー気味の「腰痛は脳の仕業」に対し真っ向から反対の説が書かれているのかと期待したのだがそうでも無かった。最後の章で心因性の慢性腰痛について書かれているが、その中でもNHKスペシャルの放送について意見を述べておられる。
「番組の中のすべての内容が整形外科医に納得できるものではありませんし、慢性腰痛の半数以上が原因不明で、脳の問題だけが原因とも思いません。」
そして自分自身の30年来の腰痛については椎間関節炎→椎間板ヘルニア→座骨神経痛→すべり症→腰部脊柱管狭窄症・不安定性脊椎→足の麻痺と診断し、脳の問題ではないとしている。つづく
【今日のじょん】
正真正銘今朝のじょんなんだが、よ~く画面を見てちょうだい。なに?えりまきしてるって、、、そうじゃない!