2013.6.30(日)晴れ
大学に昆虫学研究室というのがあった。農学部の講座というのはもの凄く多くて、選択するのに困るぐらいだが、昆虫学だけは受講しなかった。なんとなくお宅っぽい感じがして受講しなかったのだが、昆虫学研究室に友達がいてよくお邪魔した。
この友人、山内君といったがどういうわけか気が合って、二人で屋久島に行って一週間ほど山を登りまくった事もある。
研究室ではなんでも物体を数ミクロンにスライスする機械があって、テントウムシの生殖器を成長ごとにスライスして顕微鏡で観察するというなんとも訳のわからん研究をしていた。まあ農学部の研究なんてこんな感じで、世間から見るとなんやねんという研究をしているものである。ある日牛舎から牛が逃げ出した。よく見るとお腹からパイプが出ている。「何だよありゃあ?」って聞いたら、消化物の分析をしてるんだって、、。
昆虫なんて好きでもないし気にもしていなかったのだけど、田舎に住むと否応なしに関わらざるを得ない。それもあまりいい関わりではない。農作物、花卉類、樹木、芝に対する害虫としての関わりである。
今年の今のところの困ったちゃんはこの三つ。
頭にくる虫どもは例年幾種類か居るが、彼らとて周期があるようだ。去年はあれ、今年はこれと発生し、何なんだこれはという新種が毎年現れる。
例えば昨年は、銀ボタンのさなぎでびっくりのツマグロヒョウモン(2012.6.3参照)、これが異常に多かったように思うのだが、本当はそれまでに気づいていなかっただけかもしれない。ことしもひらひら飛んでるのを見るが、さほど多くないようだ。
銀ボタンはきれいだが、つぶしてもほおっておいても真っ赤な汁が出て、そこいら中が汚れてしまう。
カメムシだってそうだ、信じられないぐらい大発生したのが2009年秋、(2009.10.19日参照)こんなんじゃ堪らないなあと思っていたらその後はさほどでもない。
昆虫ではないがダニだってそうだ、一昨年大発生しそこいら中噛まれたが、昨年は一個所のみ、今年はまだ被害はない。
これはその年の気候や食性が影響するのかと思うが、実はそれだけではないようだ。テレビでいってQを見ていたら、アメリカの17年セミというのをやっていた。17年ごとに大発生するそうで、他にも13年セミというのがあるそうだ。昆虫というのは何年も土の中で過ごし、成虫として出てきたら数日で生殖して死に絶えるものが多い。
セミも幼虫の年数がいろいろあるそうだが、例えば2年のものと4年のものなら同時に成虫になるので交雑してしまう。そういう意味である程度期間をおいた素数年に成虫となるのが種の保存としては理想らしい。それで13年、17年が選ばれたそうだが、いってQもなかなか勉強になる。つづく
【作業日誌 6/30】
ドッグランど柵の網張り
【今日のじょん】あじさいが絶好調なので写真に納める。あじさいというとじょんカレンダーを思い出しますねえ。
カレンダーは2011年、写真は2010年のもの。