晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

じょんのびファーム’12春(前編) 4/30

2012-04-30 | 違いのわからん農学士

2012.4.30(月)曇

 世間では真夏日が続いて、春なんて言えないかもしれないが上林は春である。ついさっきまで桜は咲いていたし、雪だって先月の26日まで降ってたのだ。
 しかし野菜作りには気ぜわしい季節である。夏野菜の準備、特に苗ものを植える人はその段取りに忙しい時期である。もちろん米作り農家にとっては最も気ぜわしい時期である。
 さて我がじょんのびファームでは、昨年植えつけたタマネギがぐんぐん育っている。それほど需要はないのだが、とにかく苗は100本単位だったので致し方ない。それでも半分は人に分けて30本程度だろうか。タマネギは肥料食いという話なので、追肥として液肥を週一回程度一畝に施し、もう一畝は無施肥としている。農学士の習性としてなんでも比較実験をしたいわけだ。ちょいと見た目にはあまり差はなさそうだ。P1010589




 右の列が夏野菜準備用、次の列のこちらが戴いたジャガイモ、そのむこうが施肥タマネギ、三列目がスナックエンドウ、サニーレタス、無施肥タマネギである。4列目はキャベツ、一番左列は芽かき種芋の貧弱な発芽の様子。


 さてジャガイモだが、一畝には昨秋収穫のキタアカリとニシユタカを植えつけている。これが実は壮大な実験があるのだ。キタアカリの種芋は昨夏の芽かきをした芽から育ったものである。世界広しと雖もこの実験をしたものはそういないだろう。大体芽かきをした芽は棄てられるものである。それを植えつけたら小さな芋がとれた。それを種芋にして、そこそこに育ったら、これは事件である、、、そうでもないか。
 ニシユタカは秋穫のジャガイモとして有名だが、春に植えたらどうなるのかなと植えつけた。この畝は大変興味深いのだが、すこぶる成長は遅い。
 それに比べて成長の早いのが普通の種芋である。なー尾さんが、タキイの種芋キタアカリ、シンシア、アンデスレッドと少しずつくれた。植え付けは遅いのに、さっさと芽が出て、生育もぐんぐん早い。きっと美味しいジャガイモができるだろう。でも出来の悪い子供ほど可愛いように、前述の芋達が気になって、毎日毎日芽の出ないところは掘ってみたりして観察しているのである。
 スナックエンドウはさーきさんが昨秋撒いた種からの苗をくれたので植えつけ、もう支柱も造り、花も咲いている。毎年春に種を蒔いているのだが、秋に蒔くのと春に蒔くのとなにが違うのか不思議なことである。P1010590

芽かき種芋は早い植え付けにもかかわらず芽出しが遅い。葉も貧弱だ。しかし芋の形は出来上がっているので、養分は足りていると思うのだが、、、。 


 アスパラガスはなー尾さんにもらった苗はしっかり育ち、連日収穫しているのだが、問題は自分で買ってきた苗(というか根というか)は三回目なのだが一向に収穫できない。葉ばかり育って翌年には根が枯れてしまっているのだ。昨秋2本ばかしずいぶん太いのを収穫したのだがこれだけではつらいものがある。今年も根が枯れてしまっているかなと表土から削っていったら芽らしきものに行き当たった。どうやら品種の差で収穫時期が異なるのだろうか。つづく

【作業日誌 4/30】
夏野菜準備
倉庫整理(冬用品片付けと夏用品搬出)

今日のじょん:じょんじょん観察隊
 田舎暮らしをしていると観察眼が研ぎ澄まされてくる。18年間田舎暮らししていたのに何も見ていなかったように思う。観察には意識と機会が必要である。じょんとの散歩は最大の機会である。
 水仙は毒があるので鹿は食べないと言う説もある。ところが最近は食べているという話で、今朝の散歩で確認できた。P1010585

手前の4本の水仙の株を見て頂きたい。上部が食害に遭っている。


 夏になると溝の中で巨大に育って手の付けようのない草が、溝の中で小さな芽を出している。これがああなるかなあと不思議な思いがするのである。P1010587

溝の端に出ている芽が1mほどの巨大雑草に育つわけ。

 

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じょんのびクリーン大作戦 4/29

2012-04-29 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.29(日)快晴

 GWに突入、快晴の日が続き絶好の行楽日和なんだが、痛ましい事故のニュースも入ってきて暗澹たる気分になる。
 今年は冬が長く、急に暖かくなったもんだから誰も彼も気ぜわしく動いている。特に米作りの準備は最盛期で、府道を行き交うトラクターの数も季節の風情と言うところか。
 さて、我がじょんのび村では、入村4年目を迎えて新たな環境整備を始めるかなと考えている。
 その一つは草対策である。
 府道の溝の草を徹底的に無くすること。のり面の草対策は、造成時にのり面用の芝ネットを張ったのだが見事に失敗している。おそろしいほどの草が生い茂り、八回程度の草刈りで対応しているが、それでも溝の部分は手つかずだったのだ。なぜって溝には肥えた土が溜まり、信じられないような草が生い茂るのだ。やわな草刈り機では歯が立たない、無理してやってれば大きなヘビがからみついてきた。こりゃあ草刈りでは対応できない。
 てなわけで、草の無い時期に徹底的に泥をかき上げる。今後泥が流れ込まないように堰をする。定期的に溝さらえをする。溝蓋を増加する。ということにした。P1010464

 
4月6日に溝さらえをする。泥を溜めないことが肝要。


 じょんのび谷の整備。
 堰堤から上の草を刈る。これは谷水の水源があることから例年してきたことだが継続的にやらないので、ジャングルとなっている。
 堰堤から下の葦を刈る。これは今までは陸上に伸びてきた分だけ刈っていたがこれからは元から刈ろうということだ。現在新芽が2,30cmのところだが、この機会を逃すと手が付けられなくなる。自信は無いが取りかかってみよう。P1010484

4月12日の様子。まだ新芽は出てきてない。 



砕石部分の草対策。
 砕石部分は200坪はあろうかというものだが、年々草の浸蝕が激しくなっている。下が砕石だけに草刈り機が有効に働かない。そこで熱湯除草を考案、お釜をもらってきてかまども造り準備万端である。燃料は間伐材や廃材など事欠かないし、水は山の水がある。コストはかからないが、どの程度効果があるのか疑問である。実験的に撒いたが、ぐらぐら沸騰していないと駄目、また相当量のお湯が要ることと、時間的に長時間かかるということが問題だ。この方法は少し実験を重ねないと何とも言えない。P1010490

砕石部分も草が浸蝕、放っておくと大変なことになる。 



芝生の雑草対策。
 当初、芝生の大敵はイタドリかと思っていた。マットを持ち上げるイタドリの芽に恐怖感さえ憶えていたが、3年間まめに刈り取っていたらほとんど見なくなった。残る敵はスギナとタンポポと思っていたら、強敵が現れた。稲科の雑草である。昨年はまだ抜き取り可能な状態だったが、今年になって落ちた種が一斉に育って、芝を凌駕しそうだ。一つの穂に数百の種がついている。芝のために肥料やったり、水撒いたりしていることが奴らにとっても最高の環境となっているわけだ。対策は引き抜くしか無いと思う。この春試しに五坪ほどの草引きをした。やはりその部分はきれいになっている。これしかないと思うが、その時間は無い。なにもせずにそれに専念できれば可能だが、できる部分からやっていくしかないだろう。

【作業日誌 4/29】
屋外ベンチ修理、塗装
じゃがいも芽かき

今日のじょん:さてぽんぽこぽんもジャンプも済んで毛ーとくちんしようとすると、ちっとも着いてこない。家に入るのがイヤなのか、ジャーキーをもらえない抵抗なのか解らないが、何度呼んでも来ないのである。終いにこうして座り込んでしまうわけ。P1010568

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雨読 古代の製鉄(4) 4/28 

2012-04-28 | 雨読

2012.4.28(土)快晴

 「鉄」に関係ある神社という項に三碓(みつがらす)、現在の奈良市三碓のことを書いている。三碓の由来は三つの穴を穿たれた2mほどの自然石にある。それは花崗岩で、長さは2m近く、直径20cm程度の穴が三つ開いている。貫通しているわけで無く深さは10cm程度である。
 この石が三碓の由来というのは納得できるが、三穴の碓(からうす)が何に使われたものかははっきりしない。地元の関戸力松氏が「三碓考」(昭和23年)という文書を書いておられるが、「祭神の三体に対する神饌米を供する」というように、脱穀をしたという風に考えておられる。これに対し山本氏は、脱穀は既に木臼が使用されているとしてこの説を否定し、天智紀九年(670年)の「是歳、水碓(みずうす)を造りて冶鉄(かねわか)す」の水碓ではないかと言っている。この水碓とは水車のことで、連結された碓で鉄鉱石を砕くか鞴(ふいご)で風を送ったのではと考えられている。つまり「三碓」は「水碓」のことで、この碓で、この穴に入る程度に割った鳴石をさらに粉砕したと考えたのである。
 わたしがこの碓に興味を持ったのは、執筆中の「引地のこと」で引地とはこの水車のあった地のことではないかと考えているからである。今や観光名所となっている
引地水車(ひきじり水車)は水碓とは何の関係も無いのだが、この地長沢は伝説や信仰などを垣間見ると金属関連の地であろうと想像するのである。ちなみに弥生時代の国内最大の鍛冶工房遺跡垣内(かいと)遺跡のすぐ南にあることも付け加えたい。
 ところがこの三碓=水碓説には疑問であるという文章を見つけた。「たたら」黒岩俊郎氏である。山本氏は三碓のやまい田、かないけという地名が選鉱による廃液、廃鉱のための金気と言っているが、現地を探索し、本来の地質から来る金気であろうと疑問を呈している。ただ、肝心の碓の石造物については何のためのものか解らないとしている。また富雄の添御県坐神社(そうのみあがたにます)の石段に小穴の沢山開いた、ちょうどたこ焼き器のような石材を見つけておられるのである。
 わたし自身も水碓説には疑問を持っていたので興味深く読んだのだが、核心の部分が杳として解らないのでは期待外れであった。
 わたしが水碓でないと思うのは、本当に鉱石を砕くのならあれほど小さな穴で無くて大きな穴の方が効率的で、杵も太くて重いものを使えるので破壊力があると思うからである。
 それでは何に使ったものなのかということになるが、辰砂を粉末にする石臼であろうと考える。大和水銀鉱床群の中にあり、辰砂の石臼ならこの程度の大きさで良いのでは無いだろうか。古墳時代の辰砂採掘砕石址の阿波吉野川支流若杉山遺跡で発見されている石臼は添御県坐神社石段の石材と実によく似ている。(日本民俗文化大系3 稲と鉄、326ページ) おわり

 
【作業日誌 4/28】
屋外テーブル塗装
予告看板取り付け
湯沸かしかまど完成P1010573




P1010577

P1010572 



今年は筍が豊作でかまどが活躍しそう。

 今日のじょん:散歩から帰ってきてリードを外すと、喜んでピューンと走って行くのだが、おとーが行かないと途中で止まって固まってしまう。写真はその瞬間、尻尾だけ見えるでしょ。P1010566  

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雨読 古代の製鉄(3) 4/27

2012-04-27 | 雨読

2012.4.27(金)快晴

 本書の諸説の中で興味ある説は、古代の鉄製品の原料が岩鉄か砂鉄かという判別にチタン、マンガンの含有量を主にしている一般的な方法に疑問を呈していることである。実はこのことに関しては思い当たる節がある。いくつかの書物を見ると、岩鉄(鉄鉱石)か砂鉄かの判断に、チタンとマンガンの含有量を分析して発表されているのだが結果がまちまちであったり、まるで逆の結果もあったりしているのだ。そのために混乱していたのだが、本書の説で一応納得はいくのである。山本氏は自らが金属に対して素人であるから、専門家の意見を聞くべきと書いておられる。ところがその専門家の意見がまちまちであったり、正反対であったりするとどうすれば良いのかと、わたしが感じたと同じ事を書いておられる。結局砂鉄といえども母岩から出来上がるものだから、そこのところの含有量に左右されるのだから、マンガンやチタンの含有量で岩鉄、砂鉄を云々するのは問題だということだ。
Img_2615
わたしが発見した鉄滓も成分分析して欲しい。


 例えば前述の青谷上寺地遺跡の鉄製品だって、おそらくマンガン、チタンの含有量でもって原料が鉄鉱石とし朝鮮半島の製品と結論づけているのでは無いだろうか。本当のことは解らないが、もし山本氏の説が当を得ているとしたら、古代の鉄製品や製鉄に関する考え方は根底から覆ってしまう。そのような状態になっていないということは、この説は学界にはまるで認められていないということだろう。
 少なくともサンプルによって、専門家の判断が大きく違うことへの反証という意味は充分にあると考える。
 また、鋳鉄と鍛鉄の判断基準の炭素含有量についても、古代の鉄には適用できないものとしている。これは原始的な製鉄方法で出来上がった鉄については、部位によって極端な差があるので、一概に言えないというものである。
 古代の鉄製品の分析による判断はもう少し他の論文等を読んでみないといけないが、気になることは少なくとも出版物として刊行されているものはずいぶん古いものだと言うことだ。新しい学説、新しい見解がどのようなものか知りたいところだ。
 さて、もうひとつわたしにとっては興味深い記事が本書に載っている。それは三碓(みつがらす)に関するものだ。つづく

【作業日誌 4/27】
湯沸かしかまど造り(雑草退治、調理用)

今日のじょん:今日は狂犬病予防注射にキャドックさんに行く。フェラリアの薬ももらって、おそろしい出費。P1010569

シーズンにつき、動物病院は大繁盛。


  溜まりに溜まった用事を済ませるため舞鶴と綾部をあちこち連れ回す。昼食を摂ったイワンさんでの会話。
「うちは人間より犬の方がようけお金使てるんやで」
「ワンゲル係数が高い言うことやな」
「猫やったらニャンゲル係数やなあ」P1010570


当の本犬は玄関で待ちぼうけ。


 
 

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丸山へ’12(3)  4/26

2012-04-26 | 山・峠

2012.4.26(木)曇、雨

 山に登る者にとって林道ほどどっちらけで醜いものはない。趣のある古道を味わいながらそれでいてフウフウいいながら稜線に登りついたら、そこに山肌あらわな林道が横たわり、そのうえモーターバイクのライダーなど居たひにゃあ今日一日を呪いたい気持になる。その林道が林業のため、地元のために役立っているのならまだ許されるだろう。補助金だか予算だか、ただ消化するためだけの林道工事だとしたら、その罪は自然破壊だけでは無い。
 坪坂峠から林道を行けばルートファインディングの必要も無いし、間違いなく府道まで行けるのだが、そんなことはまっぴらだ。「先生山道行きましょか」と同意を求めると、さも当然の様に「そうしましょう」とかえってくる。ただ研究のためだけに山に登ってこられたので無く、自然そのものが好きでいらっしゃるのだろうと思うと嬉しくなってくる。
 林道ができるまでは稜線上の道ははっきりしていたのだろうが、林道ができると利用されなくなり、その上送電線の保守道もからんでくるのでルートファインディングが難しい。時々迷ったりしながら進むと、遂に真下に林道を望む断崖に出くわす。これはよくあることで、信州などの著名な山道ならそこには必ずはしごや階段が用意してあるのだが、丹波あたりではほったらかしだ。やむなく崖の上をトラバースして降り口を探すのだが、段々腹が立ってくる。ようやく細い灌木を伝って降りられるところを見つけ、ズルズルと降りるとすぐ隣に形ばかりの連絡道のような斜面があった。実はこのあたりはずさんな林道工事のため広大な崩壊地と変わり果てている。P1010553 P1010552
 
登山道を分断した林道を行くと、荒涼とした斜面に出る。



 昨夏に市茅野を訪れたときこの赤土の崩壊地が目に付き、「あれは一体なんですか?」と地元の人に聞いたものだ。「川上から上がっている林道やで」と聞き、へーっと驚いていたのだが、将にこの位置がその崩壊地だったのだ。Img_3543

2011.8 市茅野を訪れ、赤土の斜面に驚く。


P1010554  
これ今回の写真、緑化が進んでいないことがわかる。


 谷一面を工事で崩れた赤土が覆っている。赤土の斜面をよく見ると申し訳程度に芝生が生えている。いずれ消え去る芝だけれど、完成時の検査のために吹きつけた芝の残骸だろう。
 問題はこの崩壊斜面が水源の里市茅野(いちかや)のそのまた源流地帯にあるということだ。林道は福井県おおい町のもので、福井県の地所を通っているのだろうけど、崩れた斜面は京都府だ。この林道の崩壊と今冬の倒木で市茅野は洪水、鉄砲水、土石流などの災害の危険性に直面することとなるが、果たして住人、関係者はそのことに気付いているのだろうか。P1010555
 
老富町の山は折れた木々が痛々しい。


 直接か間接か解らないけれど、林道工事に原発の補助金が流れているとしたら余計に腹立たしい。岩石以外にはカメラを向けておられなかった先生も、「これはひどいですねえ」とカメラを向けておられた。
 その後も絶対に林道は歩かないようにして、府道の県境に降り立つ。のんびり小唐内に帰れば、あまりに時間が遅いので家本さんも橋本さんも心配しておられた。
 三日たった今日でも、まだ節々が痛い。先生大丈夫スカ?。おわり。

【作業日誌 4/26】
予告看板ニス塗り
芝生刈(第一回目)

今日のじょん:ぽんぽこぽんが寂しいので、特別に竹輪を用意する。俄然張り切っている。P1010561 P1010563

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丸山へ’12(2)  4/25

2012-04-25 | 山・峠

2012.4.25(水)晴

 丸山上林側斜面はほとんど風化したガレ場となっているが、一部岩塊として残っているところがある。これは節理をなしているようでは無く、先生は「溶岩が水で急激に冷やされてできたものかも知れませんね」といいながら盛んに調べておられる。なんとかと言われたが忘れてしまった、枕状溶岩のことらしい。溶岩が急激に冷やされると表面にガラス質のものができるそうだ。ここの岩にそのようなものがあるか否かは解らないが、サンプリングしておられたので、後日判明するだろう。
 なお、丹波負笈録にある「鬼の岩屋」といわれる洞窟はこのあたりにあったそうで、家本さんが若い時分にはタヌキの穴ぐらいになっていたというので、確かに存在はしていたのだろうが現在では完全に埋まっている。P1010547
 

上林側の斜面。

 灌木伝いに主稜線まで行きいよいよサンドラ岩を目指す。昨年来たときは岩壁伝いにトラバースしていったが、あまりに危険なので下方のガレ場をトラバースして若狭側に進んでゆく。足場は悪いが転倒しても落ちないだけ安全だ。尾根状になったところをよじ登って岩に近づくが、足場が悪いのは相変わらずである。一応ザイルとカラビナなど準備してきたのだが、先生は思いの外健脚で大丈夫そうなので使わなかった。火山が専門とのことで、世界中の火山を巡っておられるということだ。
 いわゆるサンドラ岩とは柱状節理になったものをいうのもので、特定の岩壁を指すものでは無いと思う。大規模なものは若狭側に二ヶ所あり、小規模なものや節理のはっきりしないものは沢山あり、丸山の八合目辺りをはちまき状に取り巻いている。先生に見せて頂いた地質図では、P1010548
緑輝凝灰岩(含玄武岩質熔岩)云々と書いてあったが、実際そういったものらしい。



こういった節理が帯状にある。


 ある程度観察を続けて、元来た道を帰る気はしない。登りは容易でも下りは難しいものだ。この際北のコルまでトラバースした方が安全そうだ。
 北のコルから少し頂上側に辿り着いて、しばし休憩する。その後丸山頂上をに登り、主稜線を南下する。永谷坂峠、府道一号線に出るルートは大変大回りだが、あの倒木の谷を降りる気はしない。P1010549

頂上から若狭側、葉の無いこの季節は眺望が良い。川上の尾根は林道の土砂が茶色に目立って醜い。



 懐かしい猪鼻峠を越え、稜線上を辿る。やがて市茅野から上がってくる坪坂峠に出る。ここには立派な地蔵さまがあり、雪に備えて囲いがしてあるが、倒木が乗っていて痛々しい。若狭側には林道が上がってきており、稜線上の山道はわかりにくくなっている。つづくP1010551

坪坂峠のお地蔵様。ここから若狭、関屋へは猪鼻峠からの道と合流するのだが、林道で無くなっているかも知れない。



【作業日誌 4/25】
予告看板(綾部側)ニス塗り、支柱防腐剤塗り終了
畑草引き

今日のじょん:ぽんぽこぽんののりが悪い。なんでってここ三年あまりぽんぽこぽんのご褒美は手作りジャーキーだったわけだ。それがアレルギー対策で御法度になり、食事と同じ成分のお菓子フィッシュアンドポテトにかわった。ぽんぽこぽん以外の時は食べるのに、この時ばかりは口にもしない。習慣というのはおそろしいものだとは思うが、ちょっと頑固すぎやねえかい。P1010557
 
ユキちゃんはすんなり食べるで。

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丸山へ’12(1)  4/24

2012-04-24 | 山・峠

2012.4.24(火)快晴

 理学博士小滝先生にサンドラ岩を案内すべく丸山に登る。当初20日を計画していたのだが生憎の荒天で今日になったわけだ。今日は絶好の登山日和なのだが、先生の授業の都合で昼からの行動となる。
 じょんのびスタート   12:40(軽トラ)
 小唐内谷橋本宅発   13:26
 マ谷出合い        14:09
 丸山頂上         15:40
 府道1号線長谷坂峠  17:15
 じょんのび着       18:10(軽トラ)
 
 おおざっぱなコースタイムだが、色々とトラブルがあって予定がずいぶん遅れ、先生をはじめいろんな方に心配を掛けた。
 一年ぶりの小唐内谷に入り、家本さん宅にあいさつによる。家本さんは昨年4月15日、初めて丸山に向かった際案内をして頂いた方で、ご高齢にもかかわらず元気に登山され驚いたところだが、今回もかくしゃくとして田植えの準備をされており安心もし感心もする。問題は家本さんに「倒木で林道は行かれへんで」といわれたことだ。橋本さん宅から数百メートルの林道終点まで、倒木があればそこに軽トラ駐めて歩けばいいと気楽な気持でいた。橋本さん宅に車を置かせてもらって、林道に踏み行ったとたん、びっしりと倒木が埋め尽くしているのだ。P1010545
 
これが小唐内の林道だ。橋本さんの先からもうこれ。


 昨年の雪も強烈だったが、倒木は数本で登山道をスイスイとマ谷出合いまで20分で到着している。今回は埋め尽くされた倒木をまたいだりくぐったり、高巻きしたりで倍の時間頑張る。時間だけでなく、精神的にほとほと疲れる。
 猪鼻峠までたどり着けるかも心配だが、帰り道も心配である。この花粉とヤニだらけの倒木と格闘する気はしない。つまり大唐内(おがらち)にしても小唐内(こがらち)にしても市茅野(いちかや)にしても谷に降りるのは御法度だ。登る前に降りる心配をして、マ谷出合いを出発する。P1010546
 
マ谷の出合いから下流を望む。このあたりの倒木は優しい方。



 ここからは右股の本谷を詰めると猪鼻峠に出るのだが、延々と倒木は続いており、谷巾が狭いだけに通行不能状態だ。従って丸山南東面に直接出る尾根道を辿る。これは大正解で、昨年4月初めて丸山を登った際の下山路にあたるが、よくぞこの道を憶えていたというところだ。右下眼下には倒木で埋め尽くされた本谷が見える。植林が途切れ始めると、例のサンドラ岩の風化した破片が見られるようになり、先生は愛用のハンマーで盛んに調べておられる。つづくP1010547

丸山上林側斜面ははっきりした節理は見られず、風化が激しい。



 今日のじょん:良い天気なのでシャンプーする。体重計に乗ってびっくり、なななんと19,2Kg、過去最高だ。注射などの料金が変わるのが20Kgだから、黄信号というところか。この前まで体重が減ったと大騒ぎしていたのが、今度は増えたと大騒ぎ、しかも高い「クリニカル ダイエット」なるフードをやってるのにだ。P1010543


今朝の写真、そんなに太ってるとは思えないのだが、かみさんは腰のくびれがどうのと言っている。



 

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雨読 古代の製鉄(2) 4/23

2012-04-23 | 雨読

2012.4.23(月)晴

 水生植物の根に沈殿した水酸化鉄が鉄バクテリアの自己増殖によって固い外殻を形成し、褐鉄鉱の団塊となったスズ、また海中で同様に生成されただろう鳴石から日本の初期の製鉄がなされたであろうという説は奇抜ではあるが画期的な発見であると思う。しかしながらその説が歴史や金属の学界で認められているという感触はない。その理由は何なのだろうと考えたとき、前述の著者の略歴を簡記した次第である。古代の鉄を語るときその著者に考古学者や金属関連の学者はあまりに少ないのである。もちろん学術論文などを探ればそうでないのかもしれないが、一般的な著作物についてはそういうことが言えよう。わたしは学界のことなど解らないのだが、専門外のいわゆる門外漢の説が認められるのは極まれなことなのではないだろうか。P1000286 P1000299
 

高師小僧



 そしてもうひとつ上記提唱者の真弓氏にしても山本氏にしても素晴らしい説を報告しながらも自らが実験していないことである。真弓氏はスズが弥生時代の鉄の原料であることを断言しながらも、その間接的な証拠として祭祀や祭神を語るばかりである。専門がその分野だから致し方ないとしても、スズ、高師小僧から鉄を造る実験はそう難しくはないと思う。
 山本氏はもう少し科学的に鳴石や鉄滓などの分析などもしておられるが、直接鉄を造る実験はしておられないようだ。P1000287
 
壺石(岐阜県)鳴石と同様のものである。


 問題は原料である。スズや鳴石が砂鉄のように簡単に集められるもので無いことは確かだろう。しかし当時造成現場などからごろごろ出たという話も聞くし、何も実際に造っていたと思われる量を造る必要はないだろう。要は製鉄が可能か否かと言うことだけなのだ。実験装置にしたって野たたらそのものを造らなくても、条件に合った現在の機器を使えば良いことだと思う。
 両氏が自説を発表した際に、すんなり学界に認められるとは思っておられないだろうからこそ製鉄実験をして欲しかったと思うのである。これが文系と理系のスタンスの違いなのだろうか。つづく

【作業日誌 4/23】
予告看板修理
夏野菜用畑作り

今日のじょん:体調が良くなってきたら、きょーとギンコウをするようになってきた。ピンクの枕を連獅子よろしく振り回すのだが、夜景手ぶれ防止モードで撮ったら枕が見えないほどのスピードだ。P1010533 P1010535 P1010534
 

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雨読 古代の製鉄(1) 4/21

2012-04-22 | 雨読

2012.4.21(日)曇、雨 強風

 古代の鉄に関する書物で雨読で紹介済みのものは以下のとおりである。
 「古代の鉄と神々」真弓常忠  神道学、神道史学、祭祀学
 「和鉄の文化」井塚政義、実業界出身、大同工業大学名誉教授
 「鉄の生活史」窪田蔵郎、明治大学専門部法科卒、鉄鋼連盟入社、たたら研究会
 「鉄の語る日本の歴史」飯田賢一、東洋大学文学部哲学科卒、技術史思想史専攻
 「たたら」黒岩俊郎東大工学部冶金学科卒、技術論、資源論教授
 そして今回は
 「古代の製鉄」山本博、九州帝大法文学部国史科卒、日本考古学協会・日本歴史学会会員、文学博士
 昭和50年9月初版、学生社発行、借本京都市中央図書館

 図書館で借りた本は二度読みをすることにしている。一度読んで重要なところを頭に入れ、二度目はノートを取りながら読むことにしている。その本が手元に残らないので資料として残しておきたいからだ。現在二度目の読書の最中にこれを書いている。P1010540
 今回今までの書物を紹介したのは、著者の履歴、専攻分野を見て頂きたいからだ。「たたら」の黒岩氏のみが冶金学の専攻で金属の専門家であることに注目して頂きたい。
 真弓常忠氏の「スズ」いわゆる水生植物の根に吸着された褐鉄鉱の団塊を原料とし初期の鉄が作られたという説はたたらや砂鉄以前の製鉄として震撼させられた。
 そして今回山本氏による鳴石(なりわ)による古代の製鉄も真弓氏と機軸を一にするものである。山本氏は水碓(みずうす)を使って鳴石を砕き、砂鉄に混ぜて製鉄を行ったものと具体的に述べられており、鳴石の成分分析も行われている。鳴石の鉄の含有量は実に80%もあるのだ。これは東北の大槌辺りで採取された磁鉄鉱、餅鉄にも匹敵するではないか。
 スズや鳴石による製鉄はわれわれ素人はすぐになるほどと納得してしまうのだが、果たして学会というか業界というか、金属の専門的な分野で認められているのだろうかという疑問が生じてきた。
 少なくとも今まで読んできた書物で唯一金属の専門家であるところの黒岩氏の書物の中ではこれら褐鉄鉱からの製鉄というのは見られない。
 わたしが訪れた鳥取県の弥生遺跡、青谷上寺地遺跡のノミと思われる鉄器も弥生時代のものとは言えるそうだが、分析の結果朝鮮半島で作られたものらしいと推定されている。いかなる分析結果だったのか内容は分からない。
 また、2001年に発見された淡路市の垣内(かいと)遺跡についても弥生時代国内最大の鍛冶遺跡ということだが、原料の鉄については他所からの輸入という見方のようだ。
 弥生時代の鉄の原料は半島からの輸入という見方が、学会の見方のようで日本独自の製鉄というのは考えられておらず、前述の両氏の説など無視されているようにさえ思われる。つづく

今日のじょん:じょんくん嵯峨豆腐を食う。
 モモ姉さん一家が来じょんして、上等の嵯峨豆腐を戴いた。前回キムチ鍋にして叱られたので今日はしっかり湯豆腐にする。食療養中のじょんも豆腐ならいいかなと少し御相伴にあずかる。なんとも贅沢なやつだが、「そんなもんよりふつーにジャーキー食わせろ」と言っていた。わわんわおわおわんわわん。P1010538 P1010539

もの凄い風の中でうんPしてんだが、写真じゃわからないか。 

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続々・大飯原発再稼働問題 4/21

2012-04-21 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.21(土)曇

 さてわたしの思惑が杞憂であって、節電などの努力をしても電力が不足する場合どうすべきかというのは悩ましい問題である。
 わたしはこの場合再稼働やむなしという考えである。停電はそれが計画的なものであっても突発的なものであってもあってはならないことである。
 政府は脱原発の方針を持っており、今夏にも法的な提案をするというのが今朝のTVで語られていた。緊急避難として再稼働をするとしても、やがては原発を無くし、安全な発電に切り替えるという方針がなければ駄目だ。その間に原発の事故に対する安全策、使用済み核燃料の処理方法が確立されれば原発の稼働というものは大賛成である。
 これが原発30Km圏内に居住するわたしの端的な意見である。
 残念ながら現在の政府が脱原発の方針を貫くとは思えない。大飯原発の再稼働をテコに全国の原発を稼働させようというものだろう。夏期には脱原発の指針を云々という言葉を一体誰が信ずるだろう。嘘ばかりついてきた狼少年政府を信ずる国民はいない。狼少年はいたずら心の嘘だったが、現政府の嘘は悪意としか思えない。
 
 今日本の電力行政について一番やらなければならないことは、原電推進の反省である。安全性が確立されていないことを知りながら、利権に溺れて原発を推進してきた、政府、地方自治体、地元の首長、議員、町内会の役員、業者に至るまで原発推進を標榜してきた人々の反省の言は未だに聞いたことが無い。原発事故の直後にニュース映像の中で、現地の業者の一員が、「わたしは住民を騙していました。申し訳ありません」と涙を流していたのを見ただけである。
 例えば東北の被害に遭った自治体の長にしたってそうだ、自らも被災し避難を余儀なくされ、被害者として政府にもの申しておられるが、その前に自らが原発を容認、推進してきたことを公に反省、表明すべきである。それが原点であると思うし、それが見られない以上、脱原発の方向に日本が進むとは思えない。この項おわり

【作業日誌 4/21】
予告看板描き
畑草引き
豌豆支柱立て

今日のじょん:自慢のハナモモが満開なので記念撮影する。その他の花も満開なのでご覧あれ。今年の花は冬が長かったせいか数が少なく咲いている期間も短いように思うのだが、、、。P1010531
 

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続・大飯原発再稼働問題 4/20

2012-04-20 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.20(金)

 本日おおい町の隣高浜町と老富町の境界尾根、つまり若丹国境稜線上の丸山を登る予定だったのだが、雨天予想のため延期した。その高浜町で先般町長選が行われ、原発推進派の現職町長が無投票で再選されたということである。
 腑に落ちないのは対立候補が居なかったということである。高浜原発もいずれ再稼働問題が出てくるのは必定で、今回の結果は関電にとっても政府にとっても大変喜ばしいことだろうと察する。
 昨夜NHKのニュースでおおい町や周辺市、近畿地方の都市などで原発再稼働の賛否についてのアンケート結果を公表していた。おおい町以外では圧倒的に反対意見が多かったのだが、おおい町では賛成意見が54%であった。しかし反対意見も相当のパーセントにあがり、地元と雖も二分する意見があるのだなと感じた。
 ところが顔を見せるインタビューでは賛成の人ははっきり応えているのだが、大方の人は逃げていくのだ。中には勇気のある人だろう、「誰だって反対の気持ちなんだよ、でも言えないんだよ」と言っておられる人があった。
 原発地元という事故が起きれば真っ先に被害を受ける地域の人が自由に物が言えない事態となっているのではないだろうか。高浜町長選挙に対立候補が出ないのは異常としか思えない。原発反対の意見を持つ町民は投票という最低限の政治参加もできないわけだ。
 原発立地地元でこういう社会情勢になっていたとしたら、それは臨界事故が起こらなくても心理的な被害を被っているということにはならないだろうか。住民に対する思想、言論の抑圧と住民同士の確執があるとすれば、それは金には換えられない悲惨な状態といえよう。
 昨日、今日と提起した問題は単にわたしの杞憂かもしれない。現実にはそのようなことは全然無いのかも知れない。
 もしわたしのげすの勘ぐりが当たっているとしたら、原発の再稼働は絶対に阻止しなければならない。しかしわたしの思惑は全然的外れで、どう転んでもこの夏には電力不足となり停電の日が幾日か出るよということであれば、これは別問題である。
 不可抗力で無い限り絶対に停電することは許されない。そのために電力会社は一般の会社とは別の特別の援助を国家から得ていたのではないか。つづく

【作業日誌 4/20】
予告看板修理

今日のじょん:じょんはお留守番にして、おとーとおかーは桜井邸に夜桜見物に行く。人間は放っておくと食っちゃ寝のいかにも動物的な生活に陥ってしまう。文化的な生き方をすると言うことはアクションを起こす勇気や努力が要るということだ。P1010529 P1010527
 



 藁屋根に はな寄り添いて 夕げかな   うとく

 じょんはそういう楽しみを自分で作り出すことはできないだろうから、わたしたちがつくってあげなければいけないと思う。それは人間と同じものではなくて、彼が嬉しいなあ、面白いなあと思うことだろう。

 

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大飯原発再稼働問題 4/19

2012-04-19 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.19(木)晴

 大飯原発の再稼働に関する問題が連日クローズアップされている。30Kmちょい圏内の我が家としても態度をあきらかにする必要があろうかと筆を執る。
 京都、滋賀両知事が提出した七条項共同提言が話題を呼んでいる。
 その前文はこうだ。
 「日本で原子力災害を二度と起こしてはならない
  京都と滋賀は大飯原発で事故が起きれば、立地自治体同様大きな被害を受け
  る「被害地元」
  原発の安全性と再稼働の必要性について、国民への説明は不十分で、理解は
  得られていない」
 というものである。一見妥当な意見と思われるのだが、原発の安全性云々という   箇所は政府の再稼働ありきの論理に同調しているものである。
 つまり原発に安全性があり、それを国民に十分に説明していないじゃないかという理論だからだ。原発を語るとき、原発の安全性は今のところ無いという明らかなことから話を始めないといけない。
 再稼働の必要性とは最需要期の夏期に供給電力が足りるかどうかということであろう。ここのところについて関電側があやふやな数字を出すものだから紛糾しているわけである。なぜあやふやな数字が出るのだろう。過去の使用電力の統計と火力発電等の供給電力を比較すれば簡単に明確な数字が出るはずである。それが出ないのは、節電の努力如何によっては供給可能であるということでは無いだろうか。
 そうであるとしたら、再稼働が不可能になるということでは無くて原発の存在そのものが矛盾することになるからだ。なぜなら、総ての原発が停止しても需要電力が賄えるとなれば、一体原発って何だったのだということになるからだ。
 関電と政府の本音はどんどん電力を使ってもらいたい、しかしそうすれば電力は不足する、だから原発の再稼働をして欲しい、ということではないだろうか。原発無しで節電されて夏を乗り切られても利潤は出ないし、営々と培ってきた大きな利権が消滅してしまうと言う身勝手な都合があるのではないか。つづく

【作業日誌 4/19】
草刈り(1/3)

今日のじょん:朝の散歩はコゴミ採り。じょんには興味無いかも知れないが、夜は美味しくいただきやした。P1010523

 

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山菜ぱらだいす 4/18

2012-04-18 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.18(水)快晴

 朝夕は寒いくらいなんだが昼間はずいぶん暖かくなってきた。年がら年中こんなだといいのになあと思わせる日和である。先日出てるかなあと言ったコゴミを見に行く。いやいやしっかり出ているぞ。かといって毎日たらふく食いたいものではない。季節を味わいながらちょこっと戴くのが山菜の醍醐味だろう。P1010507
 
じょんのびに来たら教えてあげる。


 コゴミが出てるんだからと他のものもどうだろうと点検する。タラの芽も順調に出ている。タラの芽の天ぷらは絶品の味だが、我が家では天ぷらをすると臭いが残りコーヒーの香りに影響するので控えているのだ。休みの日に屋外ででもやってみるかな。P1010514
 
じょんのびに来たらあげる。


 ツクシはもう旬を過ぎているみたいだが、スカンポは良い感じで出てきている。じょんのび谷の土手にはそれは見事なスカンポができるのだが、どうも食指が動かない。谷を眺めていると堰堤の下にワサビが一株育っている。元々そこには無かったのだが上流から流れてきたのが着いたのでは無かろうか。実は堰堤の上に大きな株があったのを一昨年小分けにして植えつけたのである。ところが猪が出没して、ワサビを食べるわけでは無さそうだが掘り返してしまい、ほとんど絶滅状態になりかけていたのだ。おそらくその一株が流れ着いて育ったのかも知れない。何となく嬉しい気分になり、またもや増やしてみようという気になってきた。
 もしやと思いもうひとつ上の堰堤に行くと、三年前に三和町の谷から取ってきた株が元気に育って増えている。久々にワサビのおしたししてみるかな。P1010515
 
ここはイノシシ来ないので増やしてみるかな。上の方はフキ。


 そして極めつけはギシギシの芽である。タデ科ギシギシ属の羊蹄(ギシギシ)という名称だそうだが、小さい頃は牛のスイスイと呼んでいた。名のとおり牛が好んで食べていたが、この化け物のような草が食べられるとは知らなかった。先日店に来られたお客さまに教えてもらったのだが、この時期に出る芯芽の部分を食べるそうだ。この草なら府道側ののり面にいくらでもある、おそろしく繁殖して困っているぐらいだ。葉や茎は不気味なほどでかいが芯芽は軟らかくて5cm程度の可愛らしいものだ。オカジュンサイと言われるようにヌルヌルしていて摘まんで切るのは至難の業だ。はさみで切るべしと言ってお客さまは沢山採って行かれた。いやあいろんなものが食べられるんやね。P1010517





 今日のじょん:阪田さんに中国土産の上等な紹興酒をもらった。八年物の紹興黄酒なるもので度数は10%とマイルドなものだ。実に10年ぶりぐらいの紹興酒だが、やはり香りが良い。じょんも盛んに臭いでいた、どうやらいけるくちらしい。P1010521
 

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薪集め始まる 4/17

2012-04-18 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.17(火)曇

  今冬は永く厳しかったので予想以上に薪を使った。11月下旬から4月上旬まで120日あまりを炊き続けているのだから相当な量である。薪にしたら一日三把ぐらいかと思っていたが、どうも四把ぐらいは使っていそう。一把400円として20万円弱の燃料費が要るのだから堪らない。というわけで苦労して薪集めをしているのだが、今年は出足が遅い。P1010511 P1010512
 



 一列の薪を一枚と呼んでいる。木小屋一号にあと一枚、二号にあと五枚が必要。

 3月に近所で倒れた桜の木を一本片づけただけで、それもまだ割っていない。昨年は4月下旬には二年分の原木を集めていたのだから、焦りを感じる。
 近所の方が広域農道の伐採の木をもらえるように市役所と森林組合に話を付けてくれた。じっかんさんと取りに行くが、あまり太い物が無く二日分の薪ぐらいだった。
 近所の山で間伐の際に倒した雑木をもらえるように言っていたのだが、ほったらかしで腐りそうになっている。もう限界とばかし取りに行く。直径20cmあまりのが4,5本、半日かかって一本を運び出す。兎に角山仕事になれていないのでしんどいことこの上ない。夜になれば身体がバラバラになりそうだ。あと一ヶ月半はこの重労働を続けなければならない。P1010506

今年の作業はまだこれだけ。



 【作業日誌 4/17】
薪集め
キャベツ苗植えつけ

今日のじょん:いっぺんに春が来て、花もそうだけど山菜が出始めた。昨夏に当たりを付けていたコゴミの場所をじょんと探ってみるが、遠目にはまだ出ていないようだ。
ところが昨晩は綾部温泉にしっかり売っていてさっそく賞味したのだ。もう一度しっかり見てみよう。P1010492
 

 確かこのあたりに~。ソンナノカンケーネエ。

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上林開花情報 4/16

2012-04-17 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.16(月)曇

 一昨年上林さくら情報ってやったら、やたらアクセスがあり、変だなあと思ったら同名の芸能人、元芸能人かな、が居たらしい。従って今年は開花情報とする。
 今年は全国的だろうが桜の開花が遅れている。じょんのび村では一週間弱の遅れと言うところか。梅なんぞはもっと遅れていたので桜と同居と言うところもあった。とりあえず本日の状況をご覧あれ。P1010498
上林川忠との境の堤防沿い、一昨年じょんカレンダーを撮ったところ。満開。



P1010497
隣の森井さん宅の桜、じょんのび規準木、満開

P1010502 斜め向かいの水嶋さん宅の桜、満開

P1010503 隣の上田さん宅のしだれ桜、八分かな。人気の木蓮もまだまだと言うところ。



P1010496 よその花ばっかしやないけい、ってんで我が家のじょん桜、満開。
えっ、これだけかいって、これでも去年の倍はあるんだぜ。連翹と一緒に咲いているのがみそ。




というわけで大町あたりまでは満開の様相、それより奥は今少しというところらしい。という風に上林の20Kmに及ぶ長い谷は標高差があるので、桜も長期間楽しめるというもの。

今日のじょん:じょんも花見しているが、花よりジャーキーというところか。そのジャーキーもアレルギー対策で禁止とか、ぐすんP1010499_2

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