2015.12.31(日)曇り
腰痛と 二人で聞くや 除夜のかね
腰痛と 原稿抱えて 年を越し
腰痛も 年をまたいで はや三十路 うとく
腰痛と共に年を越すとは思わなかったが、致し方のないところか。
来たる年には、それも早いうちに腰痛と縁を切りたいと思うのであるが、中井先生の著書にあるように、「病気になってよかったこと」を思い起こしてみよう。喜怒哀楽という言葉があるが、喜びというのは最初から在るものでは無くて、苦しみや苦労があってこそ生じるものであって、腰痛を苦しんだからこそ治癒の喜びが生まれるのだろう。その日が必ず来ることを楽しみにしながら、治療しているわけだ。
痛みの悪循環という構図は今回のわたしの腰痛を思い起こすとではっきりと理解できる。
腰痛が起こったのは運動器の異常や疲労が原因なのだろうが、その後長引く痛みは恐怖や不安といったストレスが原因だということだ。
そのストレスの原因は何だろうと考えてみた。
1.この腰痛の期間常に腰痛のことが頭から離れない。過去に何十回と起きた腰痛では、一所懸命鍼灸や整形に通っている内は治らなくて、もう諦めの境地あるいはそろそろ治るだろうと思っていた頃に、なにか知らないうちに治ってしまっていた。腰痛のことが頭にある間は治らないのだ。今回いつまでも頭を離れないのは、「腰痛を徹底的に根治して二度と起こらない身体にしよう」と決意したからである。そのために病院、鍼灸に通い検査や治療を行い、ストレッチ、温浴、灸など出来ることは何でもやってきた。毎日体調を記録し、漢方薬、ビタミン剤、整腸剤なども服用してきた。水泳は12月はできなかったがそれまでは月2回通い、1,000mに落として泳いできた。運動や仕事は重いものを持ったり、無理な姿勢のものは一切しないこととしてきた。これじゃあ腰痛のことはひとときも頭を離れない。そして目覚めたときや座った後、降車時や作業などの終わった後いつも痛みを探している自分に気付いた。
2.腰痛が続いている間、常にイライラして何でもないことに腹立てたりしていることにも気付いた。また猜疑心が強くなり、人に良く思われていないのではなどという不安につきまとわれている。
会合や人と会うことが嫌でおっくうになる。12月予定でキャンセルしたものは、プール2回、忘年会、山行、大英博物館行、餅つき大会、里山新聞の投稿などである。わたしの都合だけでキャンセルしたものばかりではないが、中止となってほっとしている自分を見つける。
3.用事、家事が出来ていないこと、そしてそれが目に付くこと。
草刈り、庭木の剪定、庭木の防雪対策、芝の管理、野菜の収穫、畑の管理、防獣対策、薪割り、裏山伐採、ドッグラン塗装、看板書換え、ラティスの修理、ベンチ作り、焼却炉作り、薪小屋作り、自転車小屋造り、お灸セット作り、机周りの整理などなどきりが無い。腰痛が始まったときに一切気にしないことを自分なりに決めたのだが、その総ての停滞が目に映るたびに気に掛かりストレスとなっていることは間違いない。
【今日のじょん】heat wan(ヒートワン)
12月10日に案内したじょんのウェア、その時は嫌がっているように書いたのだが実は結構喜んで着ているようだ。
ウェア嫌いのじょんが不思議だな-と思っていたら、かみさんがそのウェアのタグを見つけた。読んでみると蓄熱、保温機能を持つウェアで表面温度を31度に保つという優れものである。寒がりのじょんが好きなはずだ。