晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

楽しい腰痛(16) 12/31

2015-12-31 | 健康

2015.12.31(日)曇り

 腰痛と 二人で聞くや 除夜のかね
 腰痛と 原稿抱えて 年を越し
 腰痛も 年をまたいで はや三十路  うとく

 腰痛と共に年を越すとは思わなかったが、致し方のないところか。
来たる年には、それも早いうちに腰痛と縁を切りたいと思うのであるが、中井先生の著書にあるように、「病気になってよかったこと」を思い起こしてみよう。喜怒哀楽という言葉があるが、喜びというのは最初から在るものでは無くて、苦しみや苦労があってこそ生じるものであって、腰痛を苦しんだからこそ治癒の喜びが生まれるのだろう。その日が必ず来ることを楽しみにしながら、治療しているわけだ。
  
 痛みの悪循環という構図は今回のわたしの腰痛を思い起こすとではっきりと理解できる。
 腰痛が起こったのは運動器の異常や疲労が原因なのだろうが、その後長引く痛みは恐怖や不安といったストレスが原因だということだ。
そのストレスの原因は何だろうと考えてみた。
 1.この腰痛の期間常に腰痛のことが頭から離れない。過去に何十回と起きた腰痛では、一所懸命鍼灸や整形に通っている内は治らなくて、もう諦めの境地あるいはそろそろ治るだろうと思っていた頃に、なにか知らないうちに治ってしまっていた。腰痛のことが頭にある間は治らないのだ。今回いつまでも頭を離れないのは、「腰痛を徹底的に根治して二度と起こらない身体にしよう」と決意したからである。そのために病院、鍼灸に通い検査や治療を行い、ストレッチ、温浴、灸など出来ることは何でもやってきた。毎日体調を記録し、漢方薬、ビタミン剤、整腸剤なども服用してきた。水泳は12月はできなかったがそれまでは月2回通い、1,000mに落として泳いできた。運動や仕事は重いものを持ったり、無理な姿勢のものは一切しないこととしてきた。これじゃあ腰痛のことはひとときも頭を離れない。そして目覚めたときや座った後、降車時や作業などの終わった後いつも痛みを探している自分に気付いた。
 2.腰痛が続いている間、常にイライラして何でもないことに腹立てたりしていることにも気付いた。また猜疑心が強くなり、人に良く思われていないのではなどという不安につきまとわれている。
 会合や人と会うことが嫌でおっくうになる。12月予定でキャンセルしたものは、プール2回、忘年会、山行、大英博物館行、餅つき大会、里山新聞の投稿などである。わたしの都合だけでキャンセルしたものばかりではないが、中止となってほっとしている自分を見つける。
 3.用事、家事が出来ていないこと、そしてそれが目に付くこと。
草刈り、庭木の剪定、庭木の防雪対策、芝の管理、野菜の収穫、畑の管理、防獣対策、薪割り、裏山伐採、ドッグラン塗装、看板書換え、ラティスの修理、ベンチ作り、焼却炉作り、薪小屋作り、自転車小屋造り、お灸セット作り、机周りの整理などなどきりが無い。腰痛が始まったときに一切気にしないことを自分なりに決めたのだが、その総ての停滞が目に映るたびに気に掛かりストレスとなっていることは間違いない。

【今日のじょん】heat wan(ヒートワン)
12月10日に案内したじょんのウェア、その時は嫌がっているように書いたのだが実は結構喜んで着ているようだ。

ウェア嫌いのじょんが不思議だな-と思っていたら、かみさんがそのウェアのタグを見つけた。読んでみると蓄熱、保温機能を持つウェアで表面温度を31度に保つという優れものである。寒がりのじょんが好きなはずだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(15) 12/30

2015-12-30 | 健康

2015.12.30(水)晴

 このシリーズ年内に終わりたいと思っていたのだが、来年に持ち越しそうだ。腰痛発症から3ヶ月を超えてもまだ続いている。のたうち回ると言った激しいものではないのだが、間違いなく続いているのだから明らかに慢性腰痛といえる。こうなったらとことん付き合って腰痛、いや腰痛治療のエキスパートになってやろうと野望を抱いている。そのためにはしっかりした分析をすること、真剣に治療に取り組むことが肝要なんだけど、こうなると楽しいなんて心境でないことは確かだ。
 
 TVの特集番組や健康雑誌では理解しきれなかった慢性の痛みについて、「ひと・健康・未来」は実に明解に教えてくれたばかりかその解決法まで示されている。実は病院の待合室でぱらぱらと読んだだけでは何のことか解らなかった。財団に連絡しバックナンバーを送ってもらい、数回読み返してようやく理解できたというものである。
 痛みの原因、痛みの増幅、痛みの悪循環についてはよく理解できたのだが、一般に言われている「脳が痛みを憶えているから、、、」というのがなんともわかりにくい。
01の下行性疼痛調節系というのがそのことなんだろうか、02では「痛みを調節する神経が歪んでしまって脳が痛みを記憶しているのだと思う。」03の「そういう目に見えないストレスも痛みを感じる脳レベルで慢性化する要因の一つにもなっています。」という記述がある。
 ところがNHKの特別番組でこのことを分かり易く説明している。脳のDLPFCという部分が痛みを抑制する作用(わたしはドーパミンとかセロトニンといった物質を出していると思っているのだが)を持っているのだが、経験から生ずる腰痛に対する恐怖などのストレスがDLPFCの活性を阻んでいるということだ。痛みの原因がなくなっても脳の記憶、恐怖心や不安が残っていて痛みを感じるということのようだ。
条件反射が脳を介せずに運動器官内だけで行われる反射あるとしたら、その逆で脳内だけで痛みを感じているという現象があるのだろうか。
つづく

【今日のじょん】失敗のじょんじょんつぐら

寒がりのじょんにとかみさんがクリスマスプレゼントを贈った。ちょっとちいさいんじゃないのと思っていたのだが、なんとか丸く収まった。
とまあここまでは良かったのだが、身動きが出来ない上に出てこられない。大笑いのあげくにいくみちゃんとこの猫どもにプレゼントすることになった。ちゃんちゃん。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(14) 12/23

2015-12-23 | 健康

2015.12.23(水)
 心療内科の待合室でかみさんが一冊の雑誌を見つけた。「ひと・健康・未来」という研究財団の機関誌である。その最新号に「長引く痛み、どうすればいいの?-痛み治療の最前線」という特集が組まれていた。何ともタイムリーにわたしが知りたいこと納得いかないことを教えてくれたのだろう。

 医師や医科大学教授、患者も交えた6人の論者が慢性痛症(原因はよく解らないが痛みだけが続いている疾患)について、それぞれの立場で書いておられる。中身について総てを紹介できないので、表題を並べてみよう。
01 痛みを長引かせる脳の仕組みーストレスと痛みの関係について
02 オーストラリアで経験した慢性痛治療ー間者としていま私に出来ること
03 チーム医療による慢性の痛みの対策
04 心療内科医は慢性の痛みをどうみているのか
05 腰痛をこころで治すー診療整形外科のすすめ
06 長引く痛みを緩和するリハビリテーションー痛みのない健やかな毎日を送るために
07 総合討論 コーディネーター 中井吉英
 長引く腰痛を持つ者にとってなんと魅力的な内容だろう、07のコーディネーターはわたしのかかっている中井先生である。
 異なる分野の方々が書いておられるので内容は違ったものだが、基本的な考え方には共通点がある。少し乱暴かもしれないがわたしなりにまとめてみよう。
0.腰痛はこころ(脳)と多いに関係する。 
1.慢性痛症はストレスにより痛みが増幅される。
2.痛み・ストレスが亢進するとうつ状態となりさらに痛みを増幅する
3.痛みの悪循環

 

損傷→痛み体験→恐怖無し→対峙→回復
         ↓
 認知(否定的な思考・認知、脅迫的な病気情報)
         ↓
 情動(痛みへの恐怖)
         ↓
 行動回避(不適切な認知や行動による疼痛行動がさらなる疼痛憎悪を招く)
 活動性機能(不活動、抑うつ、機能障害、社会への適応障害)
         ↓
    痛み体験へ
4.痛みの悪循環を断ち切るには、運動療法

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(13) 12/22

2015-12-22 | 健康

2015.12.22(火)晴
 大腸は問題なく、直腸に小さなポリープが見つかり生検にまわされることとなった。見たところは大丈夫そうで、なんとわたしの予想通りの結果となりそうだ。20数年前に直腸にポリープがあり、良性で問題なしとしてそのままにしていたものである。その後消滅したりしていたのだがまさかあのときのポリープが生き延びて成長していたのだろうか?

24時間食ってなく、胃も腸も空っぽの人間にとってこれはつらい食事である。
 さて腰痛の現状だが、痛みというより違和感と言った微妙な状態が続いている。特に就寝中朝方から起きて数時間違和感を感じる。降車時の痛みは短時間運転では出ないが、そこそこ長くなるとかすかな痛みを感じる。一回膝下まで傷む座骨神経痛が就寝中に起きた。強い二つ玉低気圧が通過した時間帯である。臀部の冷えは少なくなったが、ほぼ毎日朝方に熱感を感じる。右手の平に極わずかなしびれを感じるときがあるが気にするほどではない。体温、体重等平常通りで食欲も普通、睡眠も普通にとることが出来、寝覚めも良い。だから病人のようで病人で無い感じなのだ。これはいつも思うことだが、整形外科の医師に必ず「足にしびれはありますか?」と聞かれ、「足がしびれたことはありません」と正直にこたえると、手のひらを返したような態度をとられるのだ。
「しびれも無いんじゃ、患者じゃ無い、忙しいんだから帰ってくれよ」と言われているみたいなのだ。確かに周りを見れば歩くのもままならないような患者ばかりで、わたしのような半端な病人は恐縮してしまう。
 痛くて堪らないというものではないけれど、あるやないやの痛みのために店の用事も家の用事も、好きなこともやりたいこともみんなストップして数ヶ月が経過しているんだ。この痛みわかってよって思うよなあ。 この痛みが腰でなく手足だったらどうなんだろうと思うことがある。きっと少々の痛みは我慢して普通に生活し、やるべきことはやって好きなこともやって、そのうち痛みも忘れてしまうんじゃないかと思う。
 腰だからいけないんだ、腰だからかすかな痛みも感じてしまう、腰だから少し痛くても何にも出来ない、、、という風に思ってしまうのだ。
 腰痛についてのテレビ番組を見たり、雑誌記事を読むようになり、「腰痛の85%は原因が解らない」とか「脳が痛みを憶えていて、もう痛みが無くなっても痛みを感じるのだ」とか言われているのが多くあることに気付いた。いくつかの例を見て「そうかなあ」と思うのだが、こころから納得できる話でも無かった。でももう少し詳しく知って治療の糧にしようと考えたのが心療内科の受診である。つづく

【今日のじょん】12月18日一応の今冬の初雪が降った。例年なら積もっているのだが、今年は遙か山上のみ白くなっている。

じょんの歩くこの風景にも憂いがある。未剪定の梅、一年たっても基礎も出来ていないじてんちゃカフェ、伸び放題の野菜畑、鹿の獣道となった土手、破れた鹿ネット、倒れかけのネットの支柱、空っぽの薪小屋などなど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(12) 12/21

2015-12-21 | 健康

2015.12.21(月)雨
 そのひとつの理由は、昨年秋頃から就寝時に臀部が冷えるという今までに無い症状が出始めたからである。冷え性ではないわたしにとってこのお尻の冷えは不気味だった。最初は布団がずれてて冷気が入ってきているのかなと思ったくらいである。ところが布団も毛布もしっかり掛かっていてお尻だけが氷のように冷たいのだ。これは恐怖である。これは神経の異常か、座骨神経痛の一種の症状か、とにかく初めての症状なのである。春に腰痛が出た後に明治国際医療大学の整形外科を紹介で受診する。MRIを撮って、骨格にはさしたる異常は認められず、周辺に腫瘍なども見つからず、臀部の冷えについては回答が無かった。MRIの画像、触診、問診の結果さしあたって異常はないという診断であった。
 5月、8月に再度腰痛が出て、治ったと思ったら9月末にも腰痛となった。それも一旦治ったのだが10月末に再発、こりゃああまりにも数が多い。整形外科に行っても同様の診断かなと思い、たまたまお試しサービス期間のT鍼灸院に行く。先生と話しているうちに、根治つまり腰痛を起こさない身体作りを目指しておられることに気づき、ここで徹底的に治そうという気になった。
 ところが今までの経験による治癒時期になっても治らず、一緒に腸の調子が悪く、下痢や軟便が続くのが気になる。なにか原病があるのではないかとR病院を訪ねる。ここでは腰痛と腸の不調の関連を知りたかったのだが、その辺りの経緯はすでに書いたとおりである。CTによる椎間板ヘルニアも指摘された。30数年間腰痛に苦しめられたが、椎間板ヘルニアとはっきり告げられたのは初めてである。じゃあ今までの腰痛は何だったのか、腸との関連も曖昧で納得のいかない診断なので病院を変えて中井先生に看てもらうこととなった。
 中井先生の診察は先に書いたとおりだが、わたしの期待どおり、腰痛の原病が無いか調べてみようと言うことだった。前立腺がんはクリア、続いて大腸ファイバーの検査をすることとなった。西京都病院に入院し、まづ2ℓの洗浄液と1ℓの水計3ℓを飲むこととなる。ビールなら簡単なんだけどこれはいただけない。

つづく

【今日のじょん】年末のこととて縁さんにシャンプーに行く。車に乗るのが大変で、みてこの心配そーな顔。足が悪いのではなく勇気が無いわけ、困ったものだ。

終わったら嬉しくて動き回るので巧く写真が撮れない。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(11) 12/20

2015-12-20 | 健康

2015.12.20(日)晴れ

 それは2006年から2007年の日本一周自転車旅行の経験からきている。重い自転車で連日走行していると数回の腰痛が起きた。ところが旅先では医者にかかるわけにもいかず総て自力で治した。温泉と温泉がなければ泡の出る入浴剤バブだけで治したのである。実際それだけで治ったのだが、連日の自転車走行で腰に関係する筋肉が鍛えられていたことが大きな要素だったと思う。
 腰痛が起きても停滞することなく旅を続けられたのは、自転車に乗っても腰は痛くないという理由からだ。多くの方が意外に感じられるかもしれないが、これは事実である。ただし、上体が立ったままで乗るママチャリなどは駄目で、ロードレーサーやMTBなどの前傾して乗るタイプの自転車に限る。それは前傾しているために重心が腰に来ないということと両手と臀部に体重が分散されることのためである。だから座って漕いでいる場合は痛みは無いのだが立ち漕ぎをすると重心が腰に来るばかりでなく左右アンバランスに体重がかかるので最悪となる。また自転車の乗り降り時、自転車を押して歩いている場合は当然痛みがある。
 最も強烈なのは伊良湖崎に居たときで、風呂上がりに鏡を見ると完全に身体が曲がっているのが解るくらいであった。それでも翌日には豊橋まで走ることが出来たのである。この旅行では鍼灸師や医者の世話になることなく腰痛を治した、すなわちそれらの治療はさしたる効果は無く自分で治癒することが出来るという思いを持つに至ったわけである。

 腰痛のまま旅を続けた伊良子崎(2006.12.5)

 自転車旅行が終わった2007年からの8年間整形にも鍼灸にもかかることなく腰痛を治してきた。ただ何もしないというのではなく、休養と温灸、湿布、腰痛ベルトの使用などは行ってきた。治り具合は整形、鍼灸に通っていたときと同様であった。
 それが今年になって病院や鍼灸に通うようになったのかというのには訳がある。つづく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(10) 12/19

2015-12-19 | 健康

2015.12.19(土)雨  
 腰痛に対してこれほどまで考えたことはなかった、完治させたいがためである。完治とは痛みがなくなることではなく、二度と腰痛を起こさない身体を作ることである。
 何で起きるのだろう、何でぶり返すのだろう、何で長引くのだろう、解決するためには過去30数年間、何十回と経験した腰痛を思いだして冷静に分析することが必要かと思う。
 まず最初の腰痛はというと、30代の頃のことだがはっきり憶えている。岩登りのトレーニングとしていわゆる柔軟体操を二人でやっていた。前屈の際にもう一人が背中を押していた。自分だけで行うストレッチと違って力加減が出来ない。少しきついなと思っていたら、その夕方から腰が痛くて動きもままならなくなった。次は娘が赤ん坊の頃、ひょいと抱き上げてぎっくり来た。これは初めてのぎっくり腰である。整形外科に行くとレントゲンを撮って、「骨の異常は無いですねえ」ということでマッサージと電気を当てて回復を待つという治療である。以来30数年間、年に2回程度の腰痛に襲われ、整形や鍼灸に3,4回通って痛みがとれ1,2週間で全快するというパターンが続いてきた。いいと聞いたら次々と治療先を変え、整体鍼灸が6院、整形外科が5病院を憶えている。治療法はまちまちだがその治療が効いたとは思っていない。あくまで自分の自然治癒力を補助してもらっているという思いだった。自分自身でやる治療も腰痛ベルトを使った骨盤矯正(腰廻し)やビワ葉温圧、温灸やヨーガなど様々。結構根気よくやったが、それでも再発していたということは目に見えた効果は無かったと言える。
 治療に通ったのは2008年の春が最後で今年の腰痛までどこにもかかっていない。その間腰痛が起きなかったわけではなく、治療に通っても通わなくてもそう差はないということが解ってきたからだ。
つづく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(9) 12/16

2015-12-16 | 健康

2015.12.16(木)曇り

心療内科を受診する(後)
 わたしの場合長引く腰痛と下痢軟便ということで、前立腺と大腸を検査することになった。前立腺については先生の触診でなんらかの異常があることがわかり、血液検査(腫瘍マーカー)をする。大腸については潜血反応を看る検便をまず行うことになった。
 最悪はがんなんだが、実は6月のがん検診でどちらも異常なしということになっているのであまり心配していない。しかしこれは白黒つけておかないと先に進まない、明治国際医療大学の糸井先生もおっしゃっていた「病気の原因を探るのは消去法ですからネ」。
 しかし前立腺というのは意識になかった。前立腺がんの検査はいつも異常なしだったし、かつて人間ドックで触診を受けたときもそうだった。人間ドックは大昔のことだし、がんでなくても前立腺の異常はいくらでもある。どういう結果が出るか分からないけど、腰痛の原因のひとつが前立腺かもという予想は他の先生では出てこなかっただろうと思う。
 もちろん世にも不可解な腰痛の原因探りはそう簡単にいくものではないと思うが、中井先生ならしっかり見つけて治療していただけるだろうという安心感がある。これまでの病院では疑問や不安ばかりを抱いてあとにしていたのだが、今回ばかりは希望を持って頑張れそうな気がするのだ。

 12月15日、再診する、PSA1.61で前立腺がんの心配は無い。ただし、前立腺の触診では圧痛を感じているので前立腺炎などの可能性は残る。泌尿器科において検査する必要があるのだが、急を要するものでもないので大腸ファイバーによる検査を先行することになった。
 40代の頃毎年人間ドックでファイバーの検診を受けていたが、その当時は直腸だったと思う。直腸にポリープがあり、念のため大腸の検査を受けたがそれはファイバースコープではなくてバリウムだったように思う。いずれにしてもさしたる問題も無いときにしっかり検診を受け、そろそろマジに心配な時期にそれらしい検診を受けられない(経済的に、、、)というのはなんとも納得のいかない矛盾である。

【今日のじょん】

このじょんを含むのどかな初冬の風景の中にわたしの憂いが七つ存在する。
割残した薪、ほったらかしの長椅子、作りかけの焼却炉、選定の出来ていない木々、草ぼうぼうの庭、伸び放題のススキ、破れかけのネット、実はこれが腰痛の一因だとしたらどーする?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(8) 12/14

2015-12-14 | 健康

2015.12.14(月)晴 楽しい腰痛(7)は2015.12.10

  心療内科を受診する(前)
腰痛の原因を探るべくR病院を受診し、なんともまのぬけた診断をされた。困っていたところに予てから縁のあった中井先生の受診を受けることができた。心療内科を受診すると言ったら誰もが「うつかい?」と聞いてくる。心療内科の何たるかを知っているわたしにはなぜこういう質問が出るのかというのが不思議だったのだが、先生の著書や医学の雑誌などを見てその意味が解った。例えばうつになれば精神科を受診する訳だが、精神科というと患者さんが行きにくいので心療内科という看板を揚げられるそうだ。心療内科の先生の多くは精神科のDr.だそうで本来の精神科の診察や治療をされているのかも知れない。
 中井先生の著書「心療内科からの47の物語」の冒頭に書かれていることがこの科についてよく解る。
 私は心療内科医です。からだだけを診る医師ではありません。こころだけを診る医師でもありません。こころとからだが触れるところの病気を診断し、治療する医師です。いわばこころとからだを分けないで診るのです。病気そのものに焦点をあてるのではなく、病気をもち、悩み苦しんでいる「人」を診る医師だともいえるでしょう。
 
 何と素晴らしい医師でしょう。わたしがかつてかかった医師は病気だけを診る医師だったようだ。それならまだしも、なかには診療報酬の点数だけを見る医師もあった。
 さてその診察だが、まず30分のカウンセリングを受ける。その後1時間弱の先生の診察となるのだが、脈、目、舌、手足、指、腹、背中など体中を聴診、触診、打診そして問診と徹底的に診察される。かつてこのような丁寧な診察は受けたことがない。おそらく誰でもないだろう。今までに受診したパターンは、まずレントゲンやCT,MRI、血液検査などを受けて、出てきたデータや画像などから診断が下されるというものである。触診も聴診もない、問診もこちらの症状を伝えるだけというのが多い。
 中井先生はまず自分で診察されて、患者の症状や経緯などを聞かれた上でこの部分が心配ですから検査しましょうということになる。検査結果から診断するのではなく、診断された上で怪しい部分を検査されるというものだ。

【今日のじょん】じょん君ふくを食う
 ふぐ当たった!なーんていうとみんな「え゛~だいじょうぶ?」と心配される。そーじゃ無くてふぐが当たったってわけ、、、、。懸賞でふぐ500gが当たって送ってきたということ。さっそく鍋にしていただいたというわけだが、もちろんじょん君もお相伴したのだ。ふぐ食ってるワンもめずらしいぞ。

銘酒長老も一番廉いの買って失敗、余り美味くネエ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよなら街道 12/11

2015-12-11 | Poem

2015.12.11(金)雨

 さよなら街道

サヨナラダケガジンセイならば
このみちはさよなら街道
1000米ばかりの直線がいけない
「さよなら」といって
すぐに見えなくなればいいのに
いつまでも後ろ姿が目にうつる
無理矢理つくった笑顔が
窓の中で手を振ってゐる
さよなら さよなら
ちぎれんばかりに振った手も
すぐに見えなくなって
車の背中とテールランプが手を振ってゐる
さよなら さよなら
おそろしくながい時間が
車の背中と対話する
小さな峠にさしかかるころ
テールランプはずいぶん小さくなって
やがてにじんで見えなくなる

「きっとまた来るんやで・・・・」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(7) 12/10

2015-12-10 | 健康

2015.12.10(木)

タイトルを「楽しい腰痛」としたわけ
 もちろん楽しいはずはなく、苦しくて堪らないわけだが敢えて楽しいとしたのは、永年付き合ってきた腰痛を根治して、二度と起こさない身体作りを目指そうという並々ならぬ思いがあるからだ。そして腰痛で苦しんでいる人々に、こういうやり方もあるんだという希望を伝えていきたいというなんとも大仰な思いもあるからだ。

日野原先生の3年日記に症状や治療、トレーニングの記録を書いている。
 ところが2週間もすれば痛みは去って、その後の身体作りに励もうかというもくろみが見事にはずれ、痛みが去ってはぶり返しの連続で2ヶ月と少しの日がたってしまった。さすがにもう楽しいなんて言ってられないのだが、ここでくじけるわけには行かない。腰痛は落ち込み出すときりが無い、蟻地獄ならず腰痛地獄にはまり込んでしまう。
 腰痛の八割はその原因が解らないと言われている。解らないということは、いくつかの原因が複雑に影響し合って痛みを発症しているということではないだろうか。ひとつの原因だけを考えると矛盾が起きてくるということである。例えば椎間板ヘルニアが原因とされていた人が、ヘルニアを取り去っても痛みが残るということがよくあると聞く。これは脳の勘違いという風に言われているが、元々ヘルニアだけが痛みの原因ではなかったとも考えられまいか。
 痛みというのは身体の変調をしらせるサインである。その変調はなにか、変調の原因はなにかと探っていけば腰痛の原因は必ず発見できよう。そしてそれは多くの場合ひとつだけの原因ではないという風に思う。
 原因が解れば対処法も出てくる。それでも痛みが残れば他の原因が考えられる。これを繰り返せば原因はわかるはずだ。原因がわかれば治療法も決まってくる。強い意志と良き協力者(優秀な医師や鍼灸師など)があれば必ず治るものである。
 このようにどんどん深みにはまっていたものがどんどん快方に向かったとしたらこれはとても楽しいことである。

【今日のじょん】かみさんが、じょんは寒がりだからと言ってウェアを買ってきた。小さいときにウェアでもレインコートでもハーネスでさえも固まってしまったことを忘れたのだろうか。案の定固まってしまった。ストレス多そー、、、、

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しい腰痛(6) 12/5

2015-12-05 | 健康

2015.12.5(土)晴 楽しい腰痛(5)は2015.11.24

 R病院の受診は何の役にも立たなかった。わたしは腰痛が長引くこと、同時に腸の具合が悪く、なんらかの関連があるのか調べて欲しいとはっきり文書に書いて受診したのである。腰痛の原因が腸にあるのではという不安があってのことである。
 外科ではCT、レントゲン撮影で腰椎4番と5番の間にヘルニアがあること、つまり椎間板ヘルニアが腰痛の原因とされた。わたしの腰痛歴、現在の症状など聞くことも無く、身体の一箇所も触ることなく、つまり問診も触診もなく、CTの画像を見るだけである。
そして根治は手術で切り取ること意外にはないこと、ヘルニアはへこむことはないこと、ヘルニアと腸は関係ないこと、しびれのない現状で手術する必要は無いこと、牽引で楽になることを告げられた。
 次に内科の受診をし、こちらも問診も触診もなく、例のCTの画像を見るだけで次の診断を下された。
 腰痛の原因はヘルニアで、腸につながる神経もあるのでその影響で軟便等の症状が出ている、腰が治れば腸も治るだろう。こういう場合普通便秘になるのだが、便秘の薬はあるが、下痢には薬もない。
 こんなまぬけな診断あるだろうか。ヘルニアがあるのは間違いないが、それが腰痛の原因であるかは他の事項を調べなければ解らないことだろう。腰痛は30年前から始まっており、その時ヘルニアは無いわけだから、、。画像を見るだけで腰痛の原因を椎間板ヘルニアとするのは、稚拙な診断と言えまいか。
 胃腸の不調との関連も何一つ説明されていない。二人の先生がまるで逆の見解なんだから、、、。わたしの希望は腰痛の原病が胃腸に無いか調べて欲しいと言うことである。
 ともあれこの診断でわたしの不安や疑問が解消することはなく、逆に拡大してしまった。見立てが悪いとか治療方法が悪いとかという問題ではなく、ドクターに患者の痛みや苦しみを解消してあげようという気があるかないかということだろう。
 さてこの腰痛と胃腸の不調の原因を探るためには他の病院を探さねばならない。残念ながら綾部には応えてくれる病院は無さそうだし、近隣にも期待は出来ない。そうこうしているうちに、ひょんな事で著書も多いN先生の診察を受けることとなった。先生の診察は以前から聞くことがあったので大変楽しみにしている。京都まで出かけることになるが、近隣で何十軒のドクターショッピングをするよりも意味のある受診となるだろう。

【今日のじょん】じょんのオリジナルウェアを作ってもらうための採寸にマリンさんが家族連れで来られた。ついでにおとーのバイク用冬ズボンも作ってもらうことにした。といっても古着を仕立て直しというか加工して作ってもらうので超格安で作ってくれるのだ。出来上がったらお知らせするね。

ショコラとマリンもご来じょん

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする