晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

三度目の蕎麦 7/31

2007-07-31 | 日記・エッセイ・コラム

2007.7.28(土) 晴れ   

 本格的な夏がやってきた。かつては琵琶湖に赤潮が発生し、京都の水道は臭くて飲めない状態が続いた。最近ではそうでもないようだが、やはりコーヒーや料理にはおいしい水が欠かせない。あちらこちらの水を探し求めたが、味だけでは常時使うわけに行かない。近くて汲みやすいことが大切である。そんなこんなで、亀岡の出雲神社の名水を利用している。水汲み場は二カ所あり、量も豊富で並ぶことは希である。駐車場も近く、石段にスロープが取り付けてあり、神社側の理解もあるようだ。気持ちがいいので少しだがお賽銭を供えて水を汲んでいる。今日は土曜なので混み合っているかなと思いつつ訪れるが並ぶことなく40?の水を頂く。地元の野菜などの出店も出ており、トマトと珍しい真桑を買う。Img_5968
出店も並ぶ参道、この奥に水場がある。

 

自転車旅行試走時(2006.7.16)に訪れ、満員で食べられず、その後訪れたときは臨時休業で食べられなかった蕎麦屋さんを再度訪れる。国道27号線から美山町方面に入ったところの蕎菜座延(きょうなざ えん)という憶えられない名の店は今日も駐車の車も無く、人影もない。またしても休業かとがっかりしながらも覗いてみる。食事時間を過ぎているせいか、他にお客はないが営業していた。座敷に上がりゆっくりとお茶を頂く。古い大津絵があり、風情満点だ。蕎麦と地元の野菜などの鉢物が付いている昼膳をいただく。三度目にしていただく蕎麦はなかなかの味だ。
Img_5969 Img_5970 蕎菜座 延の玄関とお気に入りの大津絵



 食事の後はぼけ封じで有名な天足さんこと祥雲寺にお参りする。最近とみに物忘れが多くなっているので、少しはご利益があるものか。Img_5975_1

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犬、薪ストーブ、喫茶店 7/25

2007-07-26 | 日記・エッセイ・コラム

2007.7.25(水)晴れ

 近畿地方もやっと梅雨明けとなった。昨年の今頃は大雨とバイクトラブルにめげて再出発の準備をしているところであった。その後にあの強烈な夏が来るとは思いも寄らなかった。さて今日は、かねてから行ってみたかったところへ出かける。
 ひとつは沓掛にある動物愛護管理センターである。田舎暮らしにには番犬は必要である。昨年の旅の8月6,7日と宿泊した福井県の萌叡生活塾には放し飼いの犬がいる。保健所や町内から再三注意されたそうだが頑として繋ぐことをしないでいたらしいが、その犬が村で認められるようになってきたのだ。確かに夜の間やかましいほど吠えまくっている。実はイノシシやイタチなどの獣を追い払っているそうだ。沢山の鶏を飼っているにもかかわらず獣の害は一度も無いそうだ。それどころか村中の田んぼを廻ってイノシシを追っているそうである。最近そのことが村中で感謝されているそうである。昼間に寝ぼけているその犬を見るととてもそんな優秀な犬とは見えないのだが、人は、いや犬は見かけによらないものだ。Img_0157

犬小屋は留守がち

 そんなこんなで犬の譲渡をしているセンターを訪ねる。沢山の子犬がいて人が近づくときゃんきゃん鳴きながら寄ってくる。今は飼えないが家が出来たら迎えにくるからね。200707251420




 次にいつか立ち寄ってみたかった日吉から美山に抜ける道のログハウスの喫茶店に行く。山の中の一軒家で素敵な建物なので、内部も見たいし、コーヒーも味わってみたいというところだ。Img_5961
Img_5964
喫茶の建物とプライベートの建物、枕木が多用されていて雰囲気がいいが、今は枕木を入手するのが難しい。

 コーヒーは美味しい、水が美味しいからだろうか。気に入ったのは実用的なストーブである。装飾性の高いストーブより実用の美というのが好みである。Img_5962

次に訪れたら入手先を聞いてみよう。

次に訪れたのは美山町のハートカントリーストーブだ。この店が出来たことは随分前に聞いていたが、特段の需要も無かったので立ち寄ることもなかった。広大な土地にストーブ、カントリー雑貨の店舗と喫茶店、工房があり眺めているだけでも楽しい雰囲気である。社長不在の様子で、奥さんにストーブについていろいろと教わる。ストーブは本体よりも煙突やその施工にお金がかかるようで、予算が出てしまわないと導入できるか解らない。しかしいつかは備えたいアイテムである。Img_5966

おしゃれな店舗


帰りには綾部温泉に行き、サウナで例の五十肩エクササイズを行う。
今日で三日目、まじめに続けていればきっと治ると信じているのだが、、、、。

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京都アクアスロン  7/22

2007-07-24 | 日記・エッセイ・コラム

2007.7.22(日) 曇り

 西京極のプールで行われる京都アクアスロンの見物に行く。第一回から役員で参加していたが、昨年は旅の準備で参加できず、関係者の皆様も二年振りとなっている。競技はスイムとランを継続して行うものだが、立派なプールとクローズドされたランコースで安全に楽しく楽しめそうだ。競技者だけでなく一般の人が参加するようになるともっと楽しいと思う。私にとっては多くの友人達に会えることが一番の期待である。
 奈良県立医大の笠次先生は20年来のお付き合いだがスポーツ医学の啓蒙に頑張っておられる。熱中症や溺水などトライアスロンに関連する分野の研究をしておられ、大変お世話になったものだが、最近は野球選手や水泳選手の肩の故障について研究されているとのこと、五十肩の私には願ってもない出合いである。
 私の五十肩であるが、最初のものは一昨年の2月、大雪の日に自転車で転倒して起きたいわゆる外傷性の五十肩である。通勤途上であったので公務災害となり、少し違和感がある程度で3ヶ月もすれば治ってしまった。次は自転車旅行中、昨年10月頃から肩に違和感を覚え、日ごとに痛くなってきたものである。ついには手が上がらない、後ろに回らないという状況になり、寝ていてもままならない状況になってきた。しまった、公務災害は治癒の届けを出してしまったと思いながら書類を出してみると、公務災害のは左肩、今回のは右肩である。正真正銘の五十肩なのだ。正月の休養中に治療すべく鍼灸に通うが、一向に良くならず、携帯用の鍼と温灸を持って後半戦の旅に出る。後半戦は独立編の名の通り、新たなる仕事を発見すべくの旅のはずなんだが、この肩じゃどうしようもない。スキューバダイビング、ラフティング、クライミング、農業体験などすべてがぽしゃってしまった。沖縄など泳げるかなと思いスイム用具を持参したにもかかわらず、沖縄初日のプールでいきなりめげてしまった。その忌まわしい五十肩を帰京後には徹底的に治療しようと整形外科医院、鍼灸院、温泉、温灸などなど試してみるが一向に良くならない。一時の症状は越えているようだが、運動もままならない。ゴルフはクオーターショットでフィニッシュが取れない。もっとも力が入らないので、以前よりいいようだが。
 笠次先生自慢のエクササイズを教えてもらう。もしこれで完治したら、写真入りで案内することとし、今回はお題目だけ紹介しよう。
 ウチワエクササイズ  2分
 スリーパーズストレッチ 5秒、10秒を10回
 アイソメトリックエクササイズ 脇締め、肱てつ、机押し、腹押し 各5秒づつ10~20回
 何のこっちゃわからんと思うけど、真に五十肩で悩んでいる人があれば、具体的に教えてあげましょう。※効果には個人差があります。

 舞鶴の橋立さんには格安の軽四トラックの紹介、竹炭の納入、アルバイトの紹介など、良い情報をもらい、橋工務店の橋詰めさんにはイノシシの捕獲の話などおもしろい情報を頂いた。来年は選手で出場出来ることを期して、例年出場の八尾君に挑戦すべく、競技場を後にする。もっとも五十肩が治ることが先決だが、、、、、。070722_120131_m 070722_121956_m 
オリンピック出場候田山選手も参加。
右はゴール風景

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判明 粉のさしみ 7/20

2007-07-23 | 日記・エッセイ・コラム

2007.7.20(金) 曇り

 2006年12月6日のブログで案内した、「粉のさしみ」についてトラックバックがあり、何か判明した。検索しても解らなかったものがここに来て判明するとはインターネットとは素晴らしい。「粉のさしみ」とはきしめんの商品名であった。きしめんの口当たりから察するに意を得た表現ではある。

 さて7月5日以降も土地探しに奔走しているわけだが、いろんな人にいろんな物件を紹介してもらい、いろんなところへ下見に行った次第である。条件も値段も様々で驚くばかりである。
 7月8日(日) 三和町上川合稲葉の物件を見に行く。恐ろしく山奥の古い家屋で、ちょっと住むには勇気が要る。土地はたっぷりあり、畑や田んぼや山林もふんだんに使えそうだ。買うと800万円、借りると年間1万円とか。隠遁生活にはもってこいの物件だ。帰りに向学のため三和ダッシュ村を訪れる。広い農地に山羊なんかがいて、のんびりとして魅力的だ。谷向かいにある分譲地に行く。数軒の住宅が夏草の中で息づいている。ログハウスもあり、田舎暮らしを満喫できそうだが、地形的なものか閉塞感があり好きになれない。070708_135828_m
 




 7月9日(月)曇り 綾部の不動産会社と建築やさんを訪れる。上林の物件について見積をしてもらうために立ち寄り、2,3日中にもらうこととする。
上林から舞鶴に抜ける菅坂峠が開通したと聞いたので帰りに通ってみる。総ての道が完成しているわけではないが、トンネルは立派で、綾部から東舞へ行くには、国道27号線を
行くより早いかも知れない。西舞鶴への道は狭いが、光の湯の温泉に行くために下ってゆく。

 7月16日(月・祝)雨 先日田舎に住むためには隣人が一番大切という話をしたが、土地を取得する前に是非とも会ってみなくてはと思い訪問する。ご主人がお留守で奥さんとお話しするが、いろいろと新しい情報も教えてくれて親切なお家であった。もう一方の隣は既に町にでておられ、空き家となっている。さてこの地域、上林の睦合町の一区域は戸数約60軒で小学生が2人とか、予想以上の少子高齢社会である。農家にとっての問題はイノシシ、猿、鹿の害である。上林にかかわらず、日本各地の地方の問題であるが相手が獣だけに一生戦いに明け暮れるのかも知れない。それがいやだと言えば日本中に住む田舎は無いだろう。

 7月17日(火)曇り 土地の見積もりが出ている。予想していた通りだが予算からは随分離れている。土地が広すぎるのだ。200坪は欲しいと思うのだが、500坪となるとかなり値がかさんでくる。逆にこれだけの土地があればなんでもできて楽しいかも知れない。なかなか気に入った土地も無く、決めようかと思うが踏ん切りが着かない。この際少しでもまけてくれるようお頼みする。その上で決定しよう。家については詳しい見積もりを出してもらうよう依頼して、綾部温泉に入って帰る。

 7月19日(木)曇り 予算の都合上、予定していた民宿は開業できない。将来開業出来ることを目標に、とりあえず喫茶店でも食堂でも開業すべく、食品衛生責任者の免許をとりに亀岡に行く。6時間の講習を受けるのだが、食品の安全や衛生について考えさせられる一日となった。帰りには久々の日吉温泉に寄ってみる。地元のお年寄りに喜ばれているようで顔見知りの数人が田んぼの話や村の話に花を咲かせている。難点は温泉部分の露天風呂が狭いことだ。入浴には生協の会員証や他のカードで割引があり、調べていくとお得感あり。

 7月20日(金)曇り インターネットの環境について、関西電力の方に相談する。地方ではインターネットの環境も厳しい。上林地区にはNTTの光は入っておらず、フレッツは解約することとなる。昨年かにeoネットが入り、お世話になることとなる。光電話や光テレビも利用できるが、問題は費用である。ネットと電話は今までより安くなりそうだが、テレビはそうはいかない。ただ地上波デジタルとなった際にチューナーを買わなくていいのがお得なかと思う。
 新潟の地震のニュースで持ちきりだ。都市部ではライフラインが切れ、生活が大変なようだが、田舎では通常の生活が可能なようだ。水は湧き水があるし、ガスはプロパン、食料は自給できるというものだ。3年前の中越地震に続いて今回被害に遭われた方々は大変なご苦労と察する。人が災害、特に地震の災害に遭うのは確率的には希なことと思うが、今後もどこかで起こりうることは確かなことである。出来うる限りの対策を練っておくことは肝要ではないか。そういえば、阪神淡路の震災後、どこの家庭にもあった震災グッズは今ではすっかり影をひそめた。「天災は忘られたる頃来る」寺田寅彦の言葉が思い起こされる。

 

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土地探しその後 7/5

2007-07-10 | 日記・エッセイ・コラム

2007.6.30(土) 曇り

 やがて京都を去ることになると、繁華街特に祇園界隈が懐かしくなってくる。夜な夜な飲み歩いた街並みを昼間に歩いてみる。昔から残っている店も無くなってしまった店もあるが、街は生き物だと思わせるものがある。Img_5945 Img_5944

昔ながらの太田金物店と卵焼き器



Img_5947 Img_5948
昔ながらの街並みと、私の行った最も高級なクラブ 



東山通りなどに沢山の骨董品というよりがらくた屋さんがあったように思うのだが、なくなっていて寂しく思う。八坂神社、知恩院と観光コースを歩いてみる。本当に沢山の思い出があるが、中には思い出すのもつらいような事もある。いずれにしても、いつかまたもっと懐かしいなあと思いながら来ることだろう。 

2007.7.2(月)曇り

 綾部ばかり通っていたが、山ちゃんから美山の物件を紹介され行ってみる。美山は今は南丹市となっているが茅葺きの民家が多く残り、おしゃれな食事どころやログハウスの分譲地などもあり、田舎暮らしのメッカとなっている。物件は長老岳の麓の谷間でのどかな村の一画の別荘である。私の希望する条件には合わないのだが、土地建物ともいい物件で、農村の風景も申し分ない。庭の芝がよく育っており、生育法を教えてもらおう。Img_5955
Img_5950_1
おしゃれな建物と芝の庭




 2007.7.5(木)曇り

 土地が見つかっても、さてそこに住むとなると様々な問題がある。やり直しは効かないから事前にリサーチすることが沢山ある。上下水道、電気、ガス、インターネット環境、テレビなど都会ではあまり気にしないでいいことが実は微妙な問題となる。病院等の医療環境、買い物などの施設、交通機関、防犯の状況、災害の有無等など事細かに調べる必要がある。動物の問題もありそうだ。いのしし、猿、鹿、熊、狸の他アライグマなどの外来生物もいるそうだ。ヘビや蜂もいるぞ。しかしなにより大切なのは隣人、近所の付き合いである。役所に行けば解ることもあるが、実際に村に行って見なければ解らないことも沢山ある。インターネットで何でも解るという横着な考えの私たちには、現地で聞き取りをするというのは面倒であるが楽しいものである。幸い近所に昔行ったことのある料理屋さんがあり、食事を兼ねてリサーチする。
   テレビ、インターネット、水道、下水、獣、畑作、雪、雨、交通、消防団などいろいろ聴いて、究極は「隣人はどうか?相談したりできる人をつくる」というのが村で暮らす上での最大のポイントということだ。西川きよしさん夫妻の話や、柿の木に熊の爪痕の怖い話など聞いて暗い夜道を京都に帰る。蛍はもう季節が終わっているようだ。Img_5931


里山万歳

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