2006.12.20(水)晴れ
7:30 起床
9:50 浜田部長宅発~R169~県道754号線~R24~木津川自転車道~
15:50 京都市着(久世橋)
浜田部長は私たちが入社したころリーダー的存在で10月10日に話題とした北陸トンネル事故列車遅刻事件の本人である。強運の持ち主というのもさることながらやさしい人柄で、角館の樺細工の茶筒の話をしていたら、出張の際に買ってきていただいたことがある。勿論今日まで大切に使っている。お酒は昔から豪快で、ビール、日本酒、焼酎としこたま頂いた。旅の話や昔の話、酔っぱらってかつての同僚や先輩後輩に電話をしまくって楽しく過ごさせていただいた。朝は出勤される部長を見送り、ゆっくり準備をして出発する。
仲良し浜田夫妻
国道169号線は天理市から奈良市まで東側の歩道が自転車でも走りやすい段差の無い歩道となっていると厚ちゃんに教えてもらう。この歩道はまさにコロンブスの卵で、今までの歩道がなぜ土盛りしてあるのか不思議である。自転車ばかりでなく、車いすやお年寄りの歩行など絶対この方が通行しやすい。歩道の造成費も安つきそうで良いと思う。
優れものの歩道
道はそのまま奈良の中心街に入り、奈良ホテル、荒池、興福寺、県庁などを横目に見ながら北上する。木津に向かう県道に入るつもりが一本西の道に入り、立派な煉瓦造りの建物に出くわす。近寄ってみると少年刑務所だ。西の国道24号線に抜ける道を探して周囲を回るがそれらしい道はない。それにしても大きな刑務所だ、静まりかえった所内に多くの若者が生活しているのかと思うと複雑な気持ちになる。東に進み般若寺に出ると木津への県道が見つかった。
京都に帰ってきたという実感を感じながら木津の町内を巡る。泉大橋で木津川自転車道を探す。自転車道入口の道標はあるのだが、上流に向かってあるものと思いこんでいたのであちこち探し回る。ロードレーサーの男性に出逢い自転車道を聞く、やはり最初の道標のところであった。自転車道の入口で記念撮影、最後の走りを楽しむこととする。
この自転車道は木津から嵐山まで45Kmで木津川、桂川に沿って走っている。単純に堤防上を走るだけでなく、河川敷内や支流の堤防などを巡り変化に富んでいる。道標や休憩所もしっかり設置されており路面や周りの雑草の管理などもよくできている。利用者も子供達のサイクリングからロードレーサーのトレーニングまで多く利用されており、関西では有数のサイクリングロードである。映画の撮影で有名な八幡の流れ橋で休憩し、5ヶ月に及ぶ自転車旅の一日一日を思い出しながら走って行く。
自転車道入口と出逢った望月さん
右は上津屋橋(流れ橋)
三川合流のあたりで後ろから声を掛けられ、振り返るとツーリングの外国の青年だ。ツーリングの人にあうのは北海道10月4日以来であるから感激である。
Eelco Weijmans というオランダの青年はオランダを出て15ヶ月、世界一周をしている凄い青年だ。自転車道なので併走しながらお話をする。旅の話、仕事の話、彼の流暢な英語と私の片言の英語で何とかなるものだ。京都駅方面に行く彼を久世橋で見送り、私の前半の旅は終わった。旅の最終の日に素晴らしい出会いをした。彼のホームページはhttp://backtobali.net オランダ語なのでよく解らないが、写真も多くあり楽しめるホームページだ。
Eelcoはオランダの学生さん
今日まで病気もせず、事故にも遭わず来られた事を感謝する。応援をしてくれた方々、ブログのコメントやメールがどれほど勇気づけられたことか。6,100Kmもの距離を故障もなく毎日を共にしてくれた私の初恋号6世に感謝する。
前半のまとめと反省をし、自転車を整備し直して、来年の1月には再度出発する予定だ。
それまで旅行記は中断ということだが、来年の1月終わり頃また開いてみて欲しい。
それでは皆さん良いお年を。
距離65Km 累計6,098Km 費用0円