2014.4.27(日)晴れ 「青」と「オウ(オー)」の地名学を読む③
そしてさらに外間氏が「大島」をオウに対比させていることを批判し、「全国一多いと思われる「大島」地名を「奥武」とするのは疑問であり、オー考の展開を混乱させると思われる。」という風に書いている。
もちろん全ての「大島」を「奥武」に対比させるのは無理があるとしても、地形的、民俗的に似かよった「大島」はあり、わたしのオー、オウに対する関心の発端は、大きくもないのに大島、広くもないのに大野、大原などという地名が沢山存在することに気づいたからである。地図を眺めていると大島、小島が列んでいて、小島のほうが大きいものがある。大島の大は決して大小の大でないことがわかる。「大島」を「奥武島」に対比して考えてみるのは当然ではあるまいか。
本書では、伊勢志摩地方で「奥武」に類似した地名を探ると、「相(お、おう)」が多いとして、相島(おじま)、相差(おうさつ)、相賀(おうか)、相可(おうか)について考察している。
相島は鳥羽市の真珠島のことで、おしまと呼ばれる。現在は架橋されており、観光地なので訪れた方も多いと思う。御木本幸吉が世界で始めて真珠養殖に成功した島で、博物館やショップなど賑やかな島となっている。しかし元々は樹木の鬱蒼とした無人島で地形的にもオウの島と言える。
常滑から鳥羽港に向かうフェリー船上から、渥美半島方面。船はやがて坂手島と相島(真珠島)の間を通って港に入る。(2006.12.8)
本書では大正9年と昭和24年の地形図を示し、相島の仮名が前者では「アフ」、後者では「オウ」となっていることに注目している。これは沖縄の奥武島についても同様の変化がみられ、共通の意味を持つ島であろうと考えられる。相島には古墳もあり、墓地もあると書かれているが、その詳細については書かれていない。つづく
【今日のじょん】ミニ同窓会に行ったおかーを迎えに行く。最終のあやバスで帰ってきたのだが、こういうのって嬉しいみたい。
おっきたきた、あっおかーや、おかえりん