晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

国道42号線 12/17

2006-12-17 | 旅行記

 2006.12.17(日)曇り~快晴~曇り        
 7:45 起床   
 8:30 みかん茶屋発~R42~
16:00 プリンスイン海南着
 
  田辺の町は旧の市街は高齢化が進み、郊外へ若い人の居住が進んでいるそうである。どこの地方都市も同様の状況だが、ここで古い町が頑張る都市とほったらかしでシャッター街になる都市を随分見てきた。観光資源、産業資源がしっかりある都市でも、民と官がうまく手を携えなければ寂れてしまう。ましてや観光資源も産業資源も無い町においてはいわずもがなである。田辺の旧市街はプラモデル屋さんや駄菓子屋さんが残っており、私の好きな雰囲気である。煎餅屋さんで鶯ボールを買ってきて昨晩のつまみとした。こういったお店も単なるノスタルジアだけでは続いていかないところが難しい所である。
 今日は闘鶏神社の朝市で花火の音が聞こえる。今は使われていない馬場で市が開かれるそうで、昨日訪れたときはテントなどの準備が行われていた。
 南方熊楠顕彰館も今年の6月に開館された所であるが、昨日訪れたときは1時間しか余裕が無く、いつか再度訪れることとした。白浜の熊楠記念館はいつか訪れたが、しっかり見るためには半日は準備することが必要と思われるからである。Img_2253_1 Img_2254 Img_2255





左:闘鶏神社  中:南方熊楠顕彰館  右:煎餅屋さん、なつかしいお菓子が一杯。

 みかん茶屋ではブログを作成していたので、同宿の人や主とお話しすることが出来なかったのだが、徒歩で旅をしている堀君や世界中を旅している主のお話はきっと面白いと思う。このゲストハウスはまた必ず訪れると思う。
 今日は日曜日で交通量が少ない。走りにくいR42を出来るだけ走っておきたい。とりあえず今日は走っておこう。それにしても42号線なんてげん悪いよな。飛ばすわけにいかんのかいな。醤油の町湯浅、みかんの町有田を越え海南に着く。
 途中3個の峠があるとのことであったが、水越峠が一番峠らしい峠で後は良く解らない。また、有田川沿いにサイクリングロードらしきものがあったが、距離も短く特筆するものではない。
海南でこれほど盛況になった和歌山マリーナシティがまだ造成中というか、土砂の山であった頃この地でMTBのレースをしたことがある。懐かしい話だ。
 夜は恐ろしいほどの風が吹いた。明日はいかなる日となるのか。

 距離90Km 累計5,915Km 費用13,759円

★みかん茶屋 (田辺市)1泊1,900円 紀伊田辺駅に近く、安さと便利さではピカイチ。Img_2244





★峠列伝(32)水越峠(和歌山県広川町R42) 困難度 2 歩道 無し 水場 有り 景色 2  だらだらと長い峠、歩道はないが路肩広い、峠は越水トンネルImg_2257

コメント (2)
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龍神村 12/16

2006-12-17 | インポート


 2006.12.16(土)曇り        
 8:20 起床   
 9:15 みかん茶屋発~もんぺとくわ~丹生ヤマセミ温泉館~G.WORKS~
      闘鶏神社~
17:00 みかん茶屋着
 
  愛須君の案内で、彼の愛車の軽トラックで龍神村に行く。私が20年あまり愛用している梅肉エキスの故郷である。一度スカイラインを通ったのだが素通りしていたので是非訪れてみたいと思っていたのだ。まず「もんぺとくわ」に寄る。国産の小麦を石窯で焼いたパンを販売しており、コーヒーとパンを頂く。どちらもおいしい。Img_2245

この奥にパン工房がある。


嫌というほど山を分け入りヤマセミ温泉に着く。土曜日とあって混んでいるかと思いきや私たちを含めて3人の入浴であった。ツルッとしたアルカリ性のきつい温泉で、露天風呂もありゆっくり出来る。昼食に茶がゆ定食を頂いたが、素朴な田舎のおかずが付いており大変おいしく頂いた。Img_2246

温泉以外にキャンプやバンガローなど野外活動施設もある。


 帰りにG.WORKSという木工の展示場へ行く。京都で言えば京北や美山のように陶芸や和紙づくりの芸術的な職人さんが住み着くようになり、木工以外でも魅力的な作品が展示販売されている。特にチェンソーアートの作品は異色で世界大会のチャンピオンが龍神村で活躍されているそうである。龍神村はいつかゆっくり滞在したい所である。Img_2247 Img_2248
チェーンソウアートの展示販売、その他材木流木なども販売している。

 今回は愛須君が私の好きそうな所を上手にチョイスしてくれて、案内してくれた事を感謝したい。満足の一日であった。

 距離0Km 累計5,825Km 費用3,170円

★丹生ヤマセミ温泉館(田辺市龍神村丹生ノ川) 600円 循環 アルカリ性単純泉
源泉28.3度で加温 phが9.なにがし有りつるつるの美人湯、空いているのがいい

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愛須君に会う 12/15

2006-12-17 | 旅行記

 2006.12.15(金)快晴        
 7:45 起床   
 9:15 KKR白浜美浜荘出発~温泉民俗資料館~千畳敷~臨海浦~サニービーチ~      とれとれ市場~R42~田辺市歴史民俗資料館~ショップOHANA~
17:00 みかん茶屋着
 
  KKR美浜荘の温泉も源泉掛け流しで崎の湯と同じ感触の湯である。源泉はエネルギーランドの所にあり崎の湯とは違うそうである。崎の湯が混合泉となっている現在こちらの方がいい温泉なのかも知れない。朝風呂に入った後、野中の清水と富田の名水を飲み比べてみる。結果は残念だが違いがわからない。私の舌が鈍感なのか、味が拮抗しているのかわからないが、水の味なんてそんなもんかなと思う。
 前回白浜を訪れたとき、閉館時間となり入館できなかった温泉民俗資料館に行く。白浜温泉の歴史やボーリングの歴史、漁業や農業の民俗資料などが展示されている。今回の旅でも温泉にはすっかりお世話になっている。疲れた身体を癒すだけでなくイライラや不安など精神的な疲れも取り去ってくれる。私が初めて温泉の効果に出逢ったのは皆生トライアスロンである。それまでマラソンやトライアスロンをした時2,3日は疲れ切ってぐったりしていたのが、皆生でレース後に温泉に入って翌日から通常の体調に戻っていたのである。今回の旅でも温泉でないときは少しずつ疲れが蓄積しているのが解るのだが、温泉に入った日はそれが無いのである。
 白浜の歴史に興味深いのはかつて鉛の鉱山であったことである。16,7世紀のことであるが、そのため鉛山(かなやま)と呼ばれていた時期もあったようである。鉱山入口の一部が残っているようであるが、文書以外にさしたる資料も無いようである。Img_2234 Img_2232  

温泉民俗資料館と鉛山鉱山の絵



  温泉資料館の隣に白浜博物館がある。今回明治以降の白浜写真展をやっているが、入館料が700円と高価なので、遠慮する。三段壁に下って、千畳敷に行く。何かのパンフレットに潮吹岩の表示があったからである。風があるのでいい潮吹きがあるかもしれない。ところがどれが潮吹きか解らない。案内も表示も無いのだ。一番波の上がっているところ、周りの岩が海水で濡れているところを写真に納め、これと決める。いずれにしても三陸の潮吹き穴には勝てない。Img_2235
Img_2240
白浜博物館前の展望台からの白浜の眺め
これが潮吹き岩と思う

 宿に荷物を取りに寄って田辺に向かう。時間的に余裕があるので海岸沿いに進んで、景色を楽しむ。最後にとれとれ市場で昼食、いつも思うのだがここの食事、決して安くないし旨くない。Img_2243
ご存じ円月殺法いやもとい円月島

 田辺ではまず郵便局へ行く。局留めでチューブを送ってもらっているのだ。バルブを2本飛ばしているので替えチューブが無くなっているのだ。郵便局を出ると、おばさんが「お兄ちゃん格好いいねえ、頑張ってねえ」と声を掛けてくる。ありがとうとお礼を言ってものの10mも行かないうちにカブに乗ったおじさんが「どこいくの」って声を掛けてくる。
色々話してると「俺も退職したらやるかな」なんて盛り上がる。歴史民俗資料館に行くと言ったらカブで案内してくれる。なんとも気さくな町である。
  歴史民俗資料館は無料で古代から近代の田辺を紹介している。興味深いのはやはり熊野古道コーナーである。熊野詣はもともと皇族の習慣でやがて武士や庶民が詣でるようになり、「蟻の熊野詣」と言われるほど盛んになったと言うことである。京都から熊野まで72里、往復で1ヶ月かかったそうである。その間99の王子社がある。
 田辺の主な目的はアウトドアショップをしている愛須君に会うことである。愛須君とは
トライアスロン関係で十数年のおつきあいとなるだろうか。美山のトライアスロン大会の運営には粉骨砕身その行動力には頭の下がる思いがする。白浜に行くたびに田辺に寄ってよと言われていたのだが、そのたびに機会を逸していたので今回は必ずと心に決めていたのである。田辺駅から電話をするとさっそく迎えに来てくれて、彼の城であるショップOHANAに行く。鉄筋3階建てのおしゃれなショップである。開店から18年、よくぞここまでのショップにしたなと感心する。小さくて不自由であったフロントバッグと靴の雨対策としてショートスパッツを購入する。2度もバルブが飛んだ前輪については、私の予想通り米式バルブ用であった。(私は仏式バルブを使っている)アタッチメントを取り付けて一件落着。Img_2250
Img_2249 床材、壁材調度等凝った造りのお店、看板も実は凝っている。

 夜は二人で心ゆくまで飲んで旧交を温める。すっかりごちそうになって感謝、感謝。

 距離33Km 累計5,825Km 費用20,672円(装備1万円)

★KKR白浜美浜荘 7,800円 20数年ぶりに宿泊したのだが、すっかりリニューアルされて、綺麗になっている。職員さんの対応も良く、気持ちよく宿泊できる。なんと言ってもお風呂が良い。

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