晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 80歳、歩いて日本縦断 8/6

2021-08-06 | 雨読

2021.8.6(金)曇り

 長い間ブログを休み、ご心配をかけた。決して健康を害していたわけではなく、考えるところがあってのことでお許し願いたい。少しずつ再開したいと思うのでまたおつきあい願いたい。
 「80歳、歩いて日本縦断」 石川文洋著 新日本出版社 2021.2.25初版 綾部市図書館借本

 京都新聞の書評でこの本を見つけ、すぐに読みたいと思ったが、2、500円の定価はちょっとつらい。市の図書館にリクエストしたら、在庫はなかったが買っていただいた様だ。70歳になって今後の人生の目標を考えたとき、80歳になったら日本一周の歩き旅に出ようという思いがあった。そんな時に本書を見つけたわけだから、何が何でも読んでみたかった。北海道の宗谷岬から沖縄の那覇まで2018年7月9日から2019年6月8日までの11ヶ月の歩き旅の記録だ。石川文洋氏は報道カメラマンで、ベトナム戦争をはじめとする戦場カメラマンとしても著名である。ところが65歳の時に日本縦断歩き旅をなされておられ、四国八十八ヶ所遍路などもなされている。いずれも岩波新書などで発行されているのでいずれ読んでみたい。
 さて80歳の歩き旅とは如何なるものかと読み進めたが、有名人でもあり多くのサポートがあることに気づいた。車で迎えに来てもらったり、宿を取ってもらったり、うらやましい反面がっかりしたりしたが、氏が2006年に心筋梗塞を患い、身体障害者手帳をもっておられることを知り、納得するとともに敬意を持つに至った。
 北海道から沖縄まで2006~2007年のわたしの自転車旅と重なる地域がいくつかありとても懐かしく感慨深いものがある。名所旧跡やミュージアムなども同様で、焼津の歴史民俗資料館の第五福龍丸や小倉の松本清張記念館など写真もあって嬉しい。氏の歩き旅が素晴らしいのは反戦と弱い者の立場に立つというポリシーに貫かれていることだ。従って訪問先も各地の米軍基地や地震や津波、水害の被災地が多く、その都度自らの主張を述べておられる。観光地を巡り、美味しいものを食べるだけの旅行記でなくて値打ちがある。そういえばわたしの自転車旅のあと大災害が起きたようだ。わたしの時は、東北の海岸沿いも熊本の街並みも倉敷の周辺も実に穏やかだった。辺野古の海だって、きれいな珊瑚礁が見えていた。(辺野古は天災ではないが、、、)(2007.2.26参照)唯一災害の痕といえば2004年の新潟中越地震の傷跡を小千谷周辺でみつけたぐらいである。(2006.8.26参照)わたしが通過したとき、山古志村からの道路が完全に開通したと聞いた。
 天災とは言っても苦しむのはその地の被災者であって、氏はカメラとペンで被災者の声を表現しておられる。歩き旅に無縁の人も是非読んで頂きたい一冊だ。
  

【今日の”のびちゃん”】NO. 56
 オープンしていた福井県の海水浴場がコロナ対策のためクローズとなってしまった。写真は6月25日の和田浜で、オープンに向けて清掃など準備をしておられた頃で、コロナもこんなにひどくなるとは思ってなかった。


コメント (1)
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