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カダフィ大佐が退陣拒否 テレビで演説「リビアに残る」

2011年02月23日 07時23分01秒 | ニュース
政府がデモを弾圧し緊迫が増すリビアで22日、最高指導者カダフィ大佐が国営テレビを通じて演説し、「革命の殉教者となるまでリビアに残る」と語って退陣の意思がないことを改めて強調した。同国では同日も市民への攻撃が続いたほか、バーレーンでは14日のデモ開始以来最大規模となる数千人参加のデモが発生。中東・北アフリカの混乱は一段と深まっている。



22日、国営テレビで演説するリビアの最高指導者カダフィ大佐=AP
 カダフィ大佐は「武力は必要ならば使う」と述べ、今後もデモ弾圧を続ける考えを示した。23日に自らへの支持を表明するデモを実施するよう呼び掛けると同時に、新しい統治組織を同日設置すると語り、一定の改革を進める姿勢を示した。

 AP通信などによると、リビアの首都トリポリでは22日、治安部隊や外国人雇い兵が威嚇射撃を続け、市民にデモに参加せず屋内にとどまるよう警告した。ロイター通信によると、北東部ベンガジなど東部方面を制圧する反体制派は22日、地中海沿いでエジプト国境近くの街トブルクなどを制圧した。

 一方、リビア政権内では22日、駐米国大使がカダフィ大佐の退陣を求め、辞意を表明。駐インド大使や駐インドネシア大使も辞表を出すなど、体制の求心力低下が続いている。

 国際人権団体は20日までの死者数を233人だと指摘。一方、中東の衛星テレビ、アルアラビーヤは、ロンドンに拠点を置く反体制派が死者数を600人、行方不明者数を1400人だと語ったとしている。

 リビアの混乱で、エネルギー生産への影響が広がっている。仏AFP通信によると、イタリア炭化水素公社(ENI)のリビアでのガス生産が滞り始めた。またスペインの大手エネルギー「レプソル」もリビアでの原油生産を一時中断した。情勢が緊迫化したため従業員が職場から退避したためという。


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