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国の借金、10年末過去最悪の919兆円に 1人722万円

2011年02月12日 08時55分41秒 | 経済
 財務省は10日、国債や借入金などを合わせた「国の借金」総額が2010年末時点で919兆1511億円に達したと発表した。09年末に比べて47兆6407億円増え、過去最悪を更新した。今年1月時点の推計人口(概算値)で計算すると、1人あたりの借金は約722万円となる。

 「国の借金」は国債、借入金、政府短期証券の総額。財務省が四半期ごとに公表している。10年末時点の内訳は国債が753兆8080億円、借入金が55兆561億円、政府短期証券が110兆2870億円だった。国債は09年末に比べて48兆円あまり増えた。

 10年9月末時点では908兆8617億円。3カ月で約10兆3000億円増えた。

 財務省が国会に提出した資料によると、国の借金は10年度末に943兆円、11年度末には997兆円に達する見通しだ。

 日銀の資金循環統計では、10年9月末時点の家計の金融資産から負債を差し引いた純資産は1076兆円。三菱総合研究所の試算では、20年ころには地方も含めた一般政府の債務残高が家計の純資産残高を上回る可能性があるという。日本国債は95%以上を国内で消化し、長期金利は欧米各国に比べて低い水準で抑えられているが、この構図がどこまで続くか不透明だ。

 借金が増え続けるのは、政策経費を税収だけで賄えず、新たな借金を重ねる財政構造のためだ。政府は20年度までに政策経費の財源不足を解消して、債務残高の増加に歯止めをかける目標を掲げているが、名目3%を上回る経済成長でも達成できない見通し。目標達成には成長戦略を前提にしつつ、一段の歳出削減や歳入増が不可欠だ。税と社会保障の一体改革の議論を急ぐ必要もある。


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