翼と胴体と主脚などのグループ毎に並行して製作しつつ、同じ色はなるべくまとめて塗装するなど、工程順をイメージしながら進めます。
そうすると、士の字に合体させた日のように、家の上棟式に匹敵するような派手なイベントの日もありますが、どうしても小さなパーツばっかりを処理する地味な日というのができてしまいます。
今週の土曜日がそれでございました。
蛇の目の手描き修正をシラフの月曜日に済ませ、水曜日の帰宅直後「先にお風呂ですか?お食事になさいます?」と妻に問われ、「いやクリア吹きが先だ」と答え2階に駆け上がりました。
塗膜厚を稼ぐために、普通のクリアをデカールの外周を狙って部分的にドバっと吹きました。
デカール軟化剤が効かないくらい強情な東欧の厚デカールなので、砂吹きしなくてもびくともしません。
ドライブースにぶち込んで風呂に入り、ディナーは全員の入浴後なので、風呂上りにスムースクリアを吹いてつや消しに戻しました。
この晩は盛大に吞めました。
さて土曜日。
上の主翼を接着するのが、もっとも重要で困難な工程だと想定しています。
また2枚とも翼を付けてしまうと、細々した部品を付けづらく、先に付けてしまうとリギングの時に触れて取れそうです。
まず、風防の目の前にある望遠鏡(?)です。
キット(左)は乱暴で合理的な表現なので、実物のように脚部は真鍮線に替えて、鏡筒は1mmのプラ丸棒。
両端には1mmX1.2mmの高級薄肉真鍮パイプ(100mmで¥300)を嵌めました。
まさにキセル。入口と出口にはカネを使ってる、ってやつね。
全体を黒く塗ってから、金属部だけシンナーで拭けば、ほらカワイイ!
リギングが終わってから付けるの。
艶消しクリアを吹いたら、胴体と下翼の付け根付近は吹き返しで荒れました。
翼端方向から吹かずに、前後方向に吹けば軽減されるので、緑の時はそうしましたが、クリアは無神経に吹いたから少々白化しました。
この画像ですと今日の作業は、ヘッドレストとコクピット周囲の皮のレッドブラウン塗り、胴体先端のラジエーターを黒で塗ってフラットアルミでドライブラシ。
胴体には軽く、タミヤエナメルの黒と茶の墨入れ塗料を流しました。
縫い目部が目立つのはそのせい。
まだ付けいていないエンジン(シリンダーヘッド)、の接着部にそのままでは隙間があって、向こうが透けて見えるのでプラ板で塞いで黒く塗りました。
車輪とかプロペラとか。
プロペラや支柱の木部はタンをベースに塗って、茶色っぽい色で木目を描いて、クリアオレンジでニスっぽく塗る予定。
タイヤは黒ではなく濃いグレイだそうです。
天然ゴムに加硫して工業材料に用いる発見は明治時代に広まりましたが、カーボンブラックを添加してゴムを強化する技術の発明は1912年なので、WW1の頃だとそれほど普及してなかったのかもしれませんね。
だからタイヤがタイヤブラックでは塗れない。
タイヤが黒いのはカーボンを加えてるからなんだね。カルボナーラ。
木部はまずタンで塗っておいて、木目を大げさに描くか、どうしましょ。