模型と魚釣り

インドアはプラモデル。アウトドアなら海釣り。田舎暮らしのジジイの日記。
アイコンはボーダーの愛犬みぃちゃんです。

ひさびさの一人旅行 1日目

2023年03月26日 | お出掛け

永年勤続でリフレッシュ休暇を3日もらいました。9月で定年退職なのでサッサと使ってしまわないと消滅します。
暑くも寒くもない早春の今が最適だと思い立ちました。年度末は勤め人は多忙で休めない人も多いでしょうから。
もう自身は職場の戦力としては期待されていないし、業務に関する責任もないので、好きな時に好きなだけ有給休暇を取っても問題ありません。(と本人は考えている)
自分勝手にわがままに行動したかったので、「一人で出掛けてくる」と嫁に宣言しました。現役の彼女は私に合わせて急に休暇など取れないでしょうから。

今回の旅行の計画にはいくつかのテーマを盛り込みました。
(1)行った経験の少ない中国地方に向かう。
(2)昼間からアルコールを呑みたいので、自家用車ではなく鉄道・バスを利用する。
(3)未乗車のJR路線に乗る。
(4)中国地方にある醸造所の地ビール(クラフトビール)を地元で呑む。
(5)一眼レフには最近使用することが少ないMFレンズ、Ai28mmf2.8の1本のみを付け持っていく。

3/22(水) 朝6時に最寄り駅から出発しました。
泊りで出かける日に、自宅を出る時から雨だったことは生まれてこのかた一度もありません。(晴れ男自慢)
長い望遠レンズを入れることができるように友人がカスタムで作ってくれたショルダーバックに、着替え他すべてを詰め込みました。

いつも車で出掛ける時はカメラバッグとして使っています。あとでこのチョイスが失敗だったと気づきます。

名古屋での新幹線自由席は想定外に混んでいましたが、一人なので3人掛けの真ん中にギリギリ席を確保できました。
外人と春休みの学生が多いように感じました。
新大阪からは904発 特急こうのとり3号城崎温泉行に乗り換え。
新幹線で米原通過時に霧でかなりガスってるなと思ったら、この濃霧の影響で東海道線が遅れ発車が6分遅れました。

この直流電車は中央西線では見かけない車両。
全席指定ですが、新大阪を出る時にこの車両は私一人で貸し切り状態でした。
学生は温泉には行かないのですね。

城崎温泉に向かうのであれば、通常は京都で降りて山陰線を下るのですが、テーマ(3)の乗ったことのない福知山線に乗るコースにしました。
柏原駅の桜はまだ蕾で、開花は来週と思われます。

福知山線は篠山口までは複線で線路状態も良く、ローカル線のイメージはまったくありません。
複線のうちに遅れを余裕で回復しました。

福知山から山陰本線に入り快調に飛ばします。
ともに未乗車の福知山線と播但線でしたが、今回は福知山線に。

和田山駅に到着前に合流する播但線を車窓から見ると、良い感じのローカル線でした。
しかしこんな風に乗っていた特急こうのとりの到着直前に、姫路方面の各停が発車してしまうところなどチグハグな感じ。

和田山にはSLの時代から知られていたレンガ造りの機関庫が残っていましたが、屋根が抜け落ちていました。
給水塔と共に完全に処分していないのは文化財として保存の思惑でもあるのでしょうか。
壊すのにも費用が掛かるので、朽ちるのを待っているのか。


山陰本線の車窓からは養父駅の駅舎(https://www.city.yabu.hyogo.jp/soshiki/kyoikuiinkai/shakaikyoiku/1/1/1954.html)や八鹿駅の跨線橋(https://www.tajima.or.jp/furusato/147798/)など、国鉄時代そのままの建造物を見ることができました。

車窓からはろくな写真が撮れなかったので帰ってから調べると、すぐにヒットするくらい有名なようです。

最初の下車駅城崎温泉には1151着。
故郷の丹後に近いので子供の頃から城崎の地名は知っていましたが、日本海に面していると勝手に思ってました。まだ円山川沿いなんですね。

テレビなどでよく見る川の両側に並ぶ温泉街です。
川にイモリを探しましたが見つけられませんでした。石をぶつけたかったのに。
下車目的は温泉ではなく、テーマ(4)の地ビールで昼食。まだ近畿ですが。

城崎町家 地ビールレストランgubigabu という直営店です。
記念すべき旅行1杯目はソフトなヴァイツェン。
つまみはソーセージだけ。これだけあれば一人なので十分。

ビールのおかわりは呑み比べで全種類制覇。
ここは定番のIPAがありません。くせの少ない呑みやすいものばかりでした。

おいしいなぁ。
ここでWBCの日本優勝の一報を聞きました。気持ちよく乾杯。

30分ほどで店を出て駅に戻ります。
血圧が高いので、飲んだら風呂には入らないことにしてるので温泉はパス。
鳥取に向かいますが、1本で直通する各停は1日に2本しかなく、次の1317発で行くと乗り換えが2回必要です。
途中の酒屋を覗くと丹後ビールのIPAがあったので、ホームで電車を眺めながら呑んで時間つぶし。


かなり強烈な個性のIPAでした。丹後やるな。弥栄町の蔵。

各停はほとんどキハ40系のタラコ色です。

乗ったのはキハ47の若番車。1977年製だそう。

若い頃は新参者の40系なんて全然興味がなかったけど、50年近く前の車なんだから今じゃ大ベテランです。調べてみたら、このキハ4710というのはマニアの間では有名な車でした。ラッキー。
新幹線で儲けているJR東海では既に全車廃車ですが、山陰線ではサッシなどを手直しして大事に使っているようです。

30分で香住着。ここで1時間待ち。乗って来た香住行きの1時間後に城崎温泉を出る浜坂行の各停に乗ります。
城崎でもう1時間潰すか香住に行ってから待つかの選択で、香住にしました。

海に向かって歩くと、しおかぜ香苑という公園がありました。

この後何度も痛感するのですが、ローカル線の各停は狭い地域のサービス・利便性に徹しており、各停を乗り継いで遠くまで行くという用途は考慮していないようです。
効率が悪くて、青春18きっぷで元を取るのは大変じゃないでしょうか。
じじいが海を見てるだけでは1時間は潰れないので、駅で鉄分補給。

このキハ189という特急気動車は往年の181系などを彷彿とさせるデザインでカッコイイと思いました。

浜坂駅の留置線が手狭なので、ここまで退避しているのでしょうか。
香住駅の桜はチラホラ咲き始めていました。

香住を出ると遠くに海を望みながら高度を上げていきます。

こんな入り江で釣りがしてみたい。間違いなく釣れると思う。

登りきったところでトンネルを抜けると有名な余部橋梁です。

旧鉄橋は架け替えられてしまいました。ここは上から見るもんじゃなくて下から眺めるものですね。
浜坂着1509。ここは乗り継ぎが良く、同じホームから9分待ちで鳥取行きが出ます。

タラコ同士の交換なんて見るのは何十年ぶりでしょうか。
部活帰りの高校生らを乗せて鳥取に1612着。

夕食はこの旅2軒目のクラフトビール屋として、駅前のビアボンズ アカリ(Beer Bonds AKARI)というバーを予定していたのですが、残念ながら臨時休業で目論見が外れました。
仕方ないのでこの日の2軒目に予定していた、全国旅行支援のクーポンが使える居酒屋を1軒目に変更。

当初はクラフトビールを軽いツマミで2杯呑んで、ここで日本海の魚と地酒を楽しむ計画でした。
まずはモサエビ。北陸で言うガサエビと似たもの。
足が早いのでほとんどが地元で消費されるといいます。

クセもなく甘くおいしい。
それとやっぱりアジ。

鳥取県内の純米酒を3種類呑みました。
共通していたのは色が濃い目で、樽の香のような古酒のようなテイストだったこと。

ホテルに戻ってTVを見るとWBC優勝のニュースで盛り上がっていました。

コメント
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