この夏は大気が不安定で、晴れていてもいきなりひどい夕立になったりすることが多くありました。
今日は一日中降ったり止んだりでしたが、定時退社して家に着く時間は、丁度雨が止んでいました。
犬の散歩はこのタイミングで行くしかないと、早々に着替えて出発しました。
路面は濡れていて、落ち葉やコケでツルツルです。
近くの溜め池の縁の道を歩いていると、増水して池の水がオーバーフローするのを防ぐためか、ドレン蓋が開けられているようで、水を吸い込むズーズーという大きな音がしています。
どれどれと覗いてみると、何かが引っ掛かっているように見えます。
だからズーズー音がするのです。それが動いたようにも見えました。
じっと見ているうちに、やっとそれがカメだと気づきました。
イシガメが左肩から半身を排水口の引き込まれて、動けないでいるようです。
口径が100mmほどなので、身体ごと流されずに引っ掛かったのでしょう。
懸命に首を伸ばして、苦しそうに耐えています。
もう少し水位が高かったら、顔が出せずに溺れてたでしょうね。
散歩を途中で切り上げて、犬を連れ帰り家から何か棒を持って来ることにしました。
カメにはサルモレラ菌がいると聞いたことがあるので、直接手で触りたくなかったので。
アルミパイプを持って戻り、動かそうとしましたが、吸う力が強くて役に立たず、結局手で甲羅を持って引き剥がしました。
甲羅長が20cmほどもある、野生のイシガメにしては大きめの個体です。
どの位こうしていたのかわかりませんが、左後ろ脚を痛めたようで曲げにくそうです。
画像でも左後ろ脚に白い傷痕があり、伸びてしまっているのがわかります。
後ろ脚が不自由なので、潜水はできないようでしたが、沖に泳いで消えました。
何か恩返しがあると良いなぁと思いますが、実はこのカメを見つける直前、坂道で滑って派手に転び、尻もちをついたのを思い出しました。
犬のリードを放り投げ、心配した犬が「大丈夫か」と駆け寄るほど派手にです。
ところが、かなり痛かった割にはついた手もお尻もどこも怪我はなく無事でした。
怪我をしていたら散歩を取りやめて家に帰っていたでしょう、そうなっていたらカメは救助されないまま雨で増水して・・・。
この時間に溜め池を覗き込むような、酔狂な人間はそんなにいないでしょうから。
神様は一計を案じ、私にカメを救助させるために、転んでも怪我をさせなかったのでしょう。
もしかして雨を止めて、まんまと散歩に行かしたのまで策略なのか。
つまり恩を前払しておいて、策略通りレスキューさせ、前払い金を回収したのです。
すると、カメを助けたご褒美は、もうないということになりますね。
なんかそう思うと肩の辺りに痛みがあるような、ないような。この取引は赤字の気がするなあ。
赤字分は帳簿に付けといて別の機会に助けて欲しいなあ。
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「亀の恩返し」って日本昔し話しになかったっけ?
淡々と考証していったら、偶然の積み重なりにしては運命的なものを感じますねえ。
亀のことだから、万年生きる力を持ってくるかもね?迷惑?
本当に運命というか、偶然のようで必然のような、あやつり人形やらされたような不思議な感覚です。
自然界で手負いで生きていけるか、これからのヤツの強運を祈りたいです。