温かい認知 2007-04-17 | Weblog 温かい認知 海保博之 ●情と知 近代科学論の主流である「分析による統合」は、幾度となく手を変え品を変えての「統合による分析」の挑戦を受けながらも、依然としてその主流の座を譲る気配はない。科学的な思考の基本であり、かつ人間思考の本性から発しているからであろう。 それはさておくとしても、情と知も、心のタキソノミーとしてアリストテレスの時代から近代科学として体裁を整えた現代心理学まで頑固なまでに使われ続けてきた。 しかし、日常の心の働きは、そうしたアカデミックなタキソノミーを無視するかのごとく、情と知は、渾然一体としている。そうした心の現実に適切な名称さえ与えないまま長らくほっておかれた。 温かい認知という用語は、1986年、ソレンチノ(Sorrentino,R.M.)らがハンドブックを編む時に意図的に使ったのが最初と思われる。彼らは、まず、「熱い認知」と「冷たい認知」とを区別した。 熱い認知は、ブルナーらが1950年代に精力的に行った力動的知覚の現象、つまり、欲求によって知覚が歪むような現象をさす。情が知を支配するイメージである。 一方、冷たい認知とは、これも1950年代、認知現象をコンピュータの記号処理になぞらえて考えていこうとした認知科学者が関心をもった認知現象をさす。 このように認知現象を2つの両極端にわけで、それをブレンドしたものとして、温かい認知を考えたのが、ソレンチノらであった。結果として、彼らの本では、「自己」「感情」「目標と指向性」の3部から構成されることになった。
半年で6300キロ 2007-04-17 | Weblog この調子だと、1年で1万は越えそう。 人生設計では、この車が10万キロになった時点で 現役引退、とひそかに?考えていたが、 これでは、やや予定よりその時期が早まりそう。 この前、近所の人が新たらしい車で来宅 買い替えですか、と聞いたら、 実家の父親が87歳でまだ運転しているので、 取り上げてきた、とのこと。 70歳を越えての運転は考えどころだよなー ある70歳に近い先生、 昔はどこへいくのも車 それが最近はのらない。 どうしたのですかと聞くと 「おっくうだから」とのこと いろいろある。
HPが閉鎖された 2007-04-17 | Weblog 筑波大学のサーバーに定年後も自分のHPが生きていたが ようやく閉鎖されたようだ。 ところがぐーぐるで検索すると、 そのHPも、また、すべての記事のタイトルがひっかかってくる そこへ飛ぼうとすると、だめ、のメッセージが返ってくる これって、あまり良いイメージを与えない。 一層、検索リストからも除いてくれたほうがよいのだが。
麻雀の認知心理学 2007-04-17 | 認知心理学 05/7/1海保博之「認知と学習の心理学」培風館 07年2月発行 30文字 39行 1200文字/1枚 1章 コンピュータ・ゲームで楽しむ 1.1 ひそかな楽しみ 書斎に入ると、まずは、コンピュータを立ち上げる。そしてまずやることは、麻雀の一人ゲーム。 1回およそ10分。これで頭をならしてから、おもむろに仕事にかかる。しかし、書斎を出るまでに、1回のゲームで済むことは、実はまれで、原稿が書けなくなってしまったような時、一段落ついて次の仕事にかかる時などにも、つい、ゲームのファイルをクリックしてしまう。時折、家内に見つかり、ばつの悪い思いをすることもある。 麻雀は大学生時代に覚えた遊びである。今考えると、よくあれほど暇な時間があったものと、びっくりする。しかし、友人4人とのゲームは実に楽しかった。さすがに、就職してからこれまでは、まったくしなくなった。時間もないし、仲間もいない。 それが、ある日、大学院生からコンピュータで麻雀ができることを教えてもらってからは、ほとんど日課の遊びになったのである。 いつでもどこでもできる一人麻雀ではあるが、それでも、自分なりにルールを決めて自己規制はしている。そうしないと、際限がなくやってしまう不安があるからである。そのルールは、「半チャン一回だけにする」「特定のパソコンだけでする」である。 それでも、このルールを破りたい誘惑にかられてしまう。ルール破りをして自己嫌悪に陥ってしまうことも何度となくある。 ***コラム「遊びの4つの機能」 哲学者・カイヨウ***確認**は遊びには4つの機能があるという。麻雀には、この4つの要素がしっかりと作り込まれているのがわかる。 1)競争に勝ている力のあることを見せられる 2)偶然を楽しむ 3)熟達する 4)緊張から解放される ********* そまでしてやってみたいと思わせるコンピュータ・ゲームの魅力はなんであろうか。3つ取り上げて、分析してみることにする。
助かった!! 2007-04-17 | Weblog 孫引き引用で不安だったので、 原典をほしいとかつての指導学生にメール ただちに、pdfで送ってくれた これだけでもびっくり仰天 さらに仰天したのは、関連した文献の日本語訳もかつて してあったので、といって送ってくれた これまたびっくり仰天 こんな優秀な学生の就職がまだ決まらない 日本の心理学会にとって大いなる損失!!、