声を出すのは気持ちがよい
小学校の頃は、教室で一斉に教科書を音読したことを覚えていますが、だんだん音読はしなくなります。
大ベストセラー「声に出して読みたい日本語」の著者・斉藤孝氏は、さらに、今、暗誦文化が危機に瀕しているとの認識を示しています。
いずれにしても、声を出して本を読んでいるような光景は普通はみかけません。
でも、斉藤氏の本のお陰で、声を出して本を読むのも悪くないことに気がつかされました。
なにより、ごまかしがきかないことがいいですね。黙読だと、読み飛ばしや読み返しがありますが、音読は、きっちりと流れに従わざるをえません。それが集中した状態を作ってくれます。
そして、読むものにもよりますが、斉藤氏の本にある素材はさすがに音読のために厳選されたものだけあって、リスムがあり、それが実に心地よい気持ちにしてくれます。次の1節、童謡の歌詞ですが、音読の醍醐味を味わってみてください。
「夏は来ぬ」(佐々木信綱)
うの花のにおう垣根(かきね)に、時鳥(ほととぎす)
早もきなきて、忍音(しのびね)もらす夏は来ぬ。
小学校の頃は、教室で一斉に教科書を音読したことを覚えていますが、だんだん音読はしなくなります。
大ベストセラー「声に出して読みたい日本語」の著者・斉藤孝氏は、さらに、今、暗誦文化が危機に瀕しているとの認識を示しています。
いずれにしても、声を出して本を読んでいるような光景は普通はみかけません。
でも、斉藤氏の本のお陰で、声を出して本を読むのも悪くないことに気がつかされました。
なにより、ごまかしがきかないことがいいですね。黙読だと、読み飛ばしや読み返しがありますが、音読は、きっちりと流れに従わざるをえません。それが集中した状態を作ってくれます。
そして、読むものにもよりますが、斉藤氏の本にある素材はさすがに音読のために厳選されたものだけあって、リスムがあり、それが実に心地よい気持ちにしてくれます。次の1節、童謡の歌詞ですが、音読の醍醐味を味わってみてください。
「夏は来ぬ」(佐々木信綱)
うの花のにおう垣根(かきね)に、時鳥(ほととぎす)
早もきなきて、忍音(しのびね)もらす夏は来ぬ。