日記を活用する
ネガティブな心は深読みに直結します。しかし、それがいつも妥当な読みになるわけではありません。あらぬ方向への深読みもしばしばあります。そして、あらぬネガティブスパイラルに陥ってしまうこともあります。
日記である必要はありませんが、そんな気持ちをもう一人の自分の目(メタ認知)で客観的に見つめてみることで、深読みの軌道修正ができます。
さらに、気持ちを「普通」に引き戻す効果も期待できます。感情の平穏化ですね。

奥野:私も『人生は1冊のノートにまとめなさい』という本に、「体験の使い捨てをしない」という言い方で、そうしたミスや反省を積極的に記録しておくように書いたのですが、佐々木さんも、メモすることで、同じ失敗を繰り返さないように、なぜミスが起こったのかを分析したり、次はどうすればいいのかを考えるようにするということでしょうか?
佐々木:書いてみると、原因がよくわかるんです。ノートを読み返せば反省も倍になるからですね。単に反省しているだけだとすぐに忘れてしまって身に付きませんが、書くと覚える。覚えると使う。使うと身に付くという好循環が生まれるんです。
奥野:記録と改善の好循環については、ご著書の『働く君に贈る25の言葉』でも書かれていましたね。
私も本の中で、まずは何を食べたのか、何時に寝たのかといったことから積極的にメモすること、次に、記憶のカギになるようなものを貼っておくこと、そして書いたものをあとで読み返すことの3つの重要性を主張したのですが、読者の方からは、なかなか日常的に記録したり参照したりするのは難しいと言われたりもします。どうすれば続けられるのでしょうか?
(ダイアモンド社)
反省し、それを消化することで、人は自律神経が安定する。だから一日の終わりに、7行前後の日記を書こう(3年日記)。ただし順番は、最初は一日で一番失敗したこと、最後は一番感動したことにする。こうすれば暗い気持ちにならず、安眠できる。そして、必ず手書きにすること。書くことは、実は人間の本能。人間は頭でいくら思っても学習しない。手で書いて、目で見て、はじめてインプットされるのだ。だから外国では文書に必ずサインをする。
ネガティブな心は深読みに直結します。しかし、それがいつも妥当な読みになるわけではありません。あらぬ方向への深読みもしばしばあります。そして、あらぬネガティブスパイラルに陥ってしまうこともあります。
日記である必要はありませんが、そんな気持ちをもう一人の自分の目(メタ認知)で客観的に見つめてみることで、深読みの軌道修正ができます。
さらに、気持ちを「普通」に引き戻す効果も期待できます。感情の平穏化ですね。

奥野:私も『人生は1冊のノートにまとめなさい』という本に、「体験の使い捨てをしない」という言い方で、そうしたミスや反省を積極的に記録しておくように書いたのですが、佐々木さんも、メモすることで、同じ失敗を繰り返さないように、なぜミスが起こったのかを分析したり、次はどうすればいいのかを考えるようにするということでしょうか?
佐々木:書いてみると、原因がよくわかるんです。ノートを読み返せば反省も倍になるからですね。単に反省しているだけだとすぐに忘れてしまって身に付きませんが、書くと覚える。覚えると使う。使うと身に付くという好循環が生まれるんです。
奥野:記録と改善の好循環については、ご著書の『働く君に贈る25の言葉』でも書かれていましたね。
私も本の中で、まずは何を食べたのか、何時に寝たのかといったことから積極的にメモすること、次に、記憶のカギになるようなものを貼っておくこと、そして書いたものをあとで読み返すことの3つの重要性を主張したのですが、読者の方からは、なかなか日常的に記録したり参照したりするのは難しいと言われたりもします。どうすれば続けられるのでしょうか?
(ダイアモンド社)
反省し、それを消化することで、人は自律神経が安定する。だから一日の終わりに、7行前後の日記を書こう(3年日記)。ただし順番は、最初は一日で一番失敗したこと、最後は一番感動したことにする。こうすれば暗い気持ちにならず、安眠できる。そして、必ず手書きにすること。書くことは、実は人間の本能。人間は頭でいくら思っても学習しない。手で書いて、目で見て、はじめてインプットされるのだ。だから外国では文書に必ずサインをする。