熱中する経験が生じるためには,いくつかの条件がある。
まず1つ目は,その活動が自分にとって楽しいものであること,好きなものであることが挙げられる。誰かに強制されたり,良い結果や成果を獲得するために取り組むのではなく,その活動をすること自体を楽しむことができなくては,時間を忘れるほど熱中しないだろう。
熱中する経験が生じる条件の2つ目は,それが勉強であれ,スポーツであれ,レジャーであれ,自分の能力の限界に挑戦するような経験でなくてはならないということである。
自分にとってあまりにも簡単に達成できるような活動であるならば,特に集中する必要もなく,退屈してしまうだろう。逆に,自分の能力をはるかに超えた難しい課題であるならば,自分には到底できそうもないと初めから挑戦しないかもしれないし,やっていても失敗続きであれば集中するどころではないだろう。その課題を行なうために自分の中で普段よりも少し努力を要するような課題に取り組んでいるとき,つまり自分の能力に適合したレベルで挑戦しているときに,最適な集中が生じ,熱中できるのである。(外山美樹。夢中を熱中の変更)「ポジティブ・マインド」(新曜社)より
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
考えてみよう(興味関心 内発的動機づけ 挑戦心)
●あなたを熱中させるものを2つ挙げ、上の2つの条件を満たしているかどうか考えてみよう。
①
②
●いつ頃、どうして、熱中するようになったのですか。
①
②