振り込め詐欺の被害者にみる日本人のメンタリティ(心性)
1)母子密着
アメリカで活躍していて20年ぶりくらいに帰国したある教授によると、こういう詐欺事件はアメリカでは聞いたことはなかったし、起こり得ないのではないかという。
その理由は、2つ。
一つは、母子分離がきちんと出来ているので、成人した子供の尻拭いを親がすることはありえないというのが理由の一つ。
もう一つは、金銭決済の方式が小切手なので、お金が決済されるまで時間がかかるというのがもう一つの理由。
後者の理由は、こうした詐欺事件が多発したら、銀行側でとるべき対応のヒントになるはずだが、その気配はまったくない。
2)リスク感覚の欠如
関西人は、この詐欺にあまり引っ掛らないらしいーーー本当かどうか、データで確認中。
また、もっぱら、高齢の専業主婦が被害者になる。
そこには、リスクに対する感受性の欠如があるように思える。
100万単位のお金の振り込みには、崖から飛び下りるようなリスクがあると思うのだが、いかに大切な人のためとはいえ、いとも簡単に振り込んでしまう。
商売をしている人なら、そんなことはまずありえない。金銭の移動に関しては最大限のリスク感覚を発揮するように習慣づけられているからである。
その点、関西人は、商売人ならずとも厳しい金銭感覚、さらには、”ホンマカイナ-”に見られるようなリスク感覚を身に付けているようなので、詐欺師も警戒しているのかもしれない。笑い
関連して余談を一つ。 インターネットショッピングがかなり普及しているようだ。
一体、買う人は、どれくらいのリスクを見込んでいるであろうか。あるいは、どのようにしてリスクを計算しているのであろうか。詐欺行為も多いので警戒するに越したことはない。