心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

説得を効果的なものにするための7か条 」10年前の今日の記事

2019-06-19 | わかりやすい表現
●説得を効果的なものにするための7か条

・親しみを見せる
・実益を先に示す
・知的好奇心に訴える
・情報を少なめにする
・議論する
・人、状況をみて説く
・広告宣伝の手法(アイドマの法則)も使ってみる   
 注意を引く(Attention)  利益に訴える( Interest )   欲求を刺激する( Desire) 記憶してもらう( Memory)   買いにきてもらう( Action)

大学での学び方

2019-06-19 | 教育
「授業に出席し、黙って先生の言うことを聞き、楽勝試験で単位がとれること願うような学生像」ですね。
これでも、そこそこの付加価値をつけることはできますが、
はっきりいって社会に出て勝負するには不十分です。
大学は講義室の外、キャンパス内にも、膨大な知的資源をもっています。
それを使い尽くしてください。これがあなたの付加価値を高めます。

そこで、こんな心がけと実践を4年間してみてください
① 自分の好みの先生を1人か2人、見つけて、4年間、食らいついてみることです。
 すべての先生が[研究室で諸君がくるのを待っています]という時間帯、オフィスアワーといいますが、掲示してあります。
研究室にお菓子をもって、お茶をのみにいくだけでもいいのです。
ちょっとした相談でもいいのです。
足繁く先生方の研究室へ通ってみてください。
薫陶を受けるということばがあります。
きっと一生の宝物になると確信しています。

② 学内滞在時間をできるだけ長くしてください
皆さんは、これまでは、「生徒」でした。しかし大学に入ると「学生」と呼ばれるようになります。
なぜでしょうか。
それは、自律した学びのできる者を意味させたいからです。放って置いても勉強する者だからこそ、「学生」と呼ばれるのです。
・図書館を自分の書斎のごとくするのもよし
・情報処理室にこもって、IT技術を磨くのもよし
・課外活動を楽しむのもよし
・友達と語り合う場所としてもよし
・新築の体育館でスポーツを楽しむのもよしです

さらに、大学生でありながら、大学の講義室、キャンパスとは無縁でもよい残りの20週間をどう過ごすかもとても大事です。
これも、諸君それぞれが、自律のための挑戦の場としてください。
大学の講義室、キャンパスだけが学びの場ではありません。
世の中には、大学とは質の異なった学びの場が豊富にあります。
アルバイトも結構、
恋をするのも結構
バックパックしょってのひとり旅も結構
スポーツに、趣味に没頭も結構
たくさんの付加価値をそれらから身に付けることができます。

1年52週
4年間で208週
精一杯「自律的に」生きてください
精一杯「自律的に」学んでください
精一杯「自律的に」楽しんでください

「精一杯」「自律的に」何をしたかが、あなたの付加価値を決めるキーポイントになります

会話力アップ」表現力アップ

2019-06-19 | わかりやすい表現
会話力アップ

●会話にも決まりがある
 「たかが会話、されど会話」である。
グライスという言語学者が、かつて会話が成立するための公準を提案したことがあります。
①適度の情報量
 会話では、必要とされている情報よりも、多すぎても少なすぎても、よくない。
②真実性
 ことわりのない限り、あるいは自明でない限り(自明なら嘘は一つの修辞表現)嘘を言わない。
③一貫性
 会話の流れに関連したことを言う。それをそれる時は、「話は違うけれど、」といったヘッジ(枕言葉)を入れる。
④明瞭性
 簡潔にはっきりと話す。

 この公準、至極当たり前ですが、よくよく自分の会話や周りの会話を観察すると、公準違反があることに気がつきます。
自分の知っていることを長々と話したり、確かめようのないうわさを話したり、平気で話題を変えてしまったり、専門用語をも造作に使ったりといった会話です。
会話をしてどっと疲れたりストレスを感じるのは、こうした公準違反に原因があることが多いはずです。

●言葉のキャッチボールをする

 誰と会話するにしろ、会話は、言葉のキャッチボールというくらい、思いや感情が相手との間で頻繁にいったりきたりします。
 ところが、時にはピッチャーが投げキャッチャーがとる関係になってしまう会話もあります。
 電車で遭遇した光景。
3人の中年女性が賑やかに会話しているのですが、真ん中の女性がひたすらしゃべり、左隣の女性がもっぱら聞き役。右隣の女性は我関せず。これが下車するまで30分も続いていました。こうなると会話を装った演説ですね。
 会話を分析するときの一つの指標に、ターンテーキング(turn taking)というのがあります。
 攻守ところを変える会話のキャッチボールが何回行われたかを数えるのです。それが、会話の質、さらには会話参加者の相互関係作りに大事ということです。

●会話には癒し機能がある
ただ、会話には、話すことでうっぷんがはらせる、という癒しの機能もありますから、お互いさまで、「今日は私の話を聞いて」ということで会話をすることもありだそうです。会話(おしゃべり)好きの女性から聞いたことがあります。
  「ものを言わぬは腹ふくれる業なり」です。でも、そのお返しは必要です。次にあなたが聞き役を引き受けることです。大きな流れの中でで、公平なターンテイキングにするのです。
カウンセリングではここに注目して、クライアントにもっぱら話させて、カウンセラーはもっぱら聞き役という会話場面をあえて作ることもあります。
保健室では、子どもからの一方的な訴えをひたすら受け止めるような会話が多くなります。ストレスが溜まりますが、職務としてたんたんとこなすことになります。

●会話の知的機能を活用する
 会話にはさらに大事な機能があります。それは、情報を収集したり、相手に情報を提供したりすることです。
 今はコンピュータの検索機能やメールが、かつては会話でしていたことのかなりの部分を代替するようにはなってきていますが、それでも、対面会話から得られる「生の」情報には捨てがたいメリットがあります。
 メリットその1は、会話では、情報のその人なりの評価、それも明示的な評価だけでなく、その情報を言ったり聴いたりした時の表情や声の調子などの言外の評価情報が生のまま得られることです。
 メリットその2は、会話での知的触発です。会話の最中に、突然、何かを思いついたという経験はなかったでしょうか。あるいは、会話内容を後で思い出して、「そうだ! そう言えば」といったことはなかったであしょうか。相手のちょっとした言動がそうしたことのきっかけになっているのです。

●表情と視線は、会話の潤滑油
 対面会話では、言葉以外の情報も否応なしに相手に伝わります。なかでも、表情・ジェスチャーと視線の役割は重要です。相手の話に同意、不同意も表情やジェスチャー、時には視線で即座にフィードバックできます。
 にこやかで応答的な表情は、相手の話を促すし、不機嫌な表情は、会話を抑制します。
さらに また視線は、主に会話でのターンテーキングの調整をしていることが知られています。自分が話す時には相手から視線を避け、終える時は次はあなたの番とばかりに相手を見るのです。
 表情・ジェスチャーと視線はいずれも、あまり意識的にコントロールされていないのが特徴です。それだけに、本音が出ます。それだけに、意識的なコントロールのもとにある言語情報との整合性が問われることになります。
これに関連して、「二重拘束」というおもしろい概念が哲学者・ベイトソンによって提案されていますので紹介しておきます。
 たとえば、保健室登校をしてきた子どもに、本当は教室にいってほしい気持ちを押し隠して元気で「おはよう」の挨拶を交わすような光景を想像してみてください。子どもは、あなたの2重の矛盾した気持ちを瞬時に読み取り、戸惑います。本音と建前のギャップにとまどうことといってもよいかと思います。
 表情・ジェスチャー、そして視線がこんな大切な役割を果たしていることをまずは知ってください。その上で、それなりの配慮ができるようになってください。項をあらためて、考えてみます。

●会話では、知的共感性が大事
 1章で、共感的理解の話をしましたが、それはもっぱら感情的共感についてでした。共感には、それに加えて、知的共感性も会話も含めたコミュニケーションでは大事です。
 知的共感性とは、以下のようなものです。
・相手の立場にたって物事を考えることができる
・反対意見も尊重する
・どんな問題でも対立する意見や考えがあることを承知している。
・批判や悪感情を持つ前に、相手の立場を考えられる
これらは、桜井茂男氏が作成した共感性をはかるための項目から抜粋したものです。
知的共感性とは、このように、相手の頭の働きや知識の思いをはせられることです。
会話だと相手が目の前にいますから、この知的共感性が直接試されることになります。