天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて/アバウト・タイム~愛おしい時間について【41~42作】

2014年10月15日 | 映画感想
レディースデーだから頑張って2本観て来たぜ。
本日のお題はズバリ「愛」
2本共タイトル副題に都合よく「愛」の文字が入ってますね。2本のジャンルが呆れるほどかけ離れてますが(苦笑)

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「荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて」

エロ熊おバカ映画「ted(テッド)」で大ヒットを飛ばしたセス・マクファーレン監督最新作は西部劇映画。
テッドでガッツリ儲けたからなのかテッドのお陰でスポンサーが景気良く付いたのか?本作とにかく出演してる役者が超豪華。
主演を監督が兼任し、シャーリーズ・セロン、アマンダ・セイフライド、リーアム・ニーソン等の超豪華な名優がズラリ。
更にはカメオ出演でデロリアンとドクだったりジェイミー・フォックスがチョイ出演していたり、私は気付かなかったけどユアン・マクレガーや
パトリック・スチュワートもカメオ出演してたらしい!えー!ユアンー!どこに出てたのぉ~?(涙

本作もレイティング(R15+)付いてるからエロとか残虐表現含むのね…というのは分かっていたけどそれだけじゃなくて糞尿ネタまで網羅した
もうどうしようもない品性下劣なバカ映画。よく某巨大掲示板でいつまで経ってもイタい奴の事を「中2病」って呼んでるけど本作は中2どころか小2レベル^^;
チ○コだウ○コだシ○コだ激エロだてんこ盛り。ついでに宗教ネタから人種差別まで幅広くNGワードを網羅して下さってやりたい放題し邦題w
人も気軽にバンバン殺される&突然ギョッとするほどグロいシーンとか放り込んで来て、もうこの監督の暴走を止める人はハリウッドにいないんだろーなwww

という訳で、この手の品性下劣なヤツはダメな人は徹底的にダメだろうと思うのですが、そもそもそんな清廉潔白な方はテッドの評判聞いてたらこの監督さんの
作品を観に行こうとは思わないでしょうし、大らかにお下劣ネタを笑い飛ばせる方だったらガッツリ楽しめるだろうと思いますね。
話は案外単純なラブコメに主人公の成長物語的な側面も付帯している平々凡々なネタなんだけど、それが西部劇になっていて小ネタ放り込んでるだけと考えてもらっていい。
てかこの監督さんシャーリーズ・セロン嬢とイチャイチャしたいが為だけに本作を企画したんじゃねーの?と勘繰りたくなるほど…セロン嬢が美し過ぎて!!
アマンダ・セイフライド嬢のビッチぷりもなかなかCUTE。まーでもやっぱぶっちぎりでセロン嬢がお美しかったなぁ!

ところでリーアム・ニーソンはよくもあんなアホな役引き受けたわね…ケツにお花刺した時には流石に「マジすか…^^;」って息を呑んでしまったワ!



「アバウト・タイム~愛おしい時間について」

ラブ・アクチュアリーで大ヒットを飛ばしたリチャード・カーティス氏が監督&脚本を手掛けたラブファンタジー(なのかな?)作品。
カーティス氏は本作で監督業を引退すると発表しているようですが、何で辞めちゃうんだろうね?今後は脚本家一本で行きたいって事なのかしら???

ファンタジーと上に書いたのも…本作が「タイムパラドックスネタ」だから。でもちゃんとした恋愛映画なんだけどね。
主人公のティム青年は女の子になかなか声も掛けられない冴えないヤツ。ところで21歳になったある日父親から自分の家系の男性が実はタイムトラベルの
能力を持っているという事を告げられる。言われた通りに試してみると本当に過去に戻れたのでびっくり仰天。でもタイムトラベルの能力のお陰で
ティムはお目当ての女の子に過去に戻って何度もアタックを試みるのだが…という話。
タイムトラベル能力には条件がいくつかあって、まず自分の過去にしか戻れないという事。歴史の大事件の場面だったり自分が生まれる前には戻れない。
それから未来には行けない。あくまでもタイムトラベル出来るのは「自分の過去」限定。

失敗しても上手く行くまで何度も何度も過去に戻れるのでそりゃーいつかはお付き合い出来る。て言うか最初に出会った時に彼女もまんざらでもない表情だったので
後はヘマをしないように繰り返せばかなりの確率で彼女と付き合える訳で。実際この能力を知って最初に好きになった女の子(妹の友達)は過去に戻ってアタック
し直したけど彼女が全く相手にしてくれなくて失敗している。いくら過去に戻れても相手が自分に興味持ってくれなくちゃー仕方ないよね。
その後のお付き合いにしろ、仕事にしろ、何か失敗する度にちょこっと過去に戻って修正出来るので絶対に彼女に嫌われる事もないし仕事も全て上手く行く。
なんだかなぁ~と思いながら観ていたんだけど、話はとんとん拍子に進んで彼女と結婚して子供が生まれた辺りで少しずつ色合いを変えて行く。

ビル・ナイ演じる主人公のパパがいいんだなぁ!ビル・ナイってやさぐれ親父の役のイメージ強いんだけど、本作の穏やかで慈愛に満ちたパパも物凄くいい!
元大学教授で50歳に早々にリタイアしたという知性派のパパはある人生のターニングポイントを迎えるに当たって、自分と同じ能力を持つ愛息ティムに対して
1日を2回体験してみろ、と言う。そうすると1回目では気付かなかった小さな変化や感動、驚きを見つける事が出来ると。1回目では見過ごしてしまった事に
気付けてより1日が充実した素晴らしいものになる、と。
過去に戻れる能力があるから気に入らなきゃやり直せばいい、というおざなりな生き方をするのではなく、もう一度体験出来る能力があるからこそ1日1日を
精一杯生きて行こうという逆の発想な訳です。なるほどなーと考えさせられましたね。

2回同じ1日を体験する事で、主人公はある心境に行き当たる。
本作は恋愛映画のアプローチであるものの、最終的には親子愛のヒューマンドラマに着地するという変化球モノでしたね。
感動で涙が出る!という程ではないけど…もっと穏やかでふんわりと温かく優しい気持ちになれる、そういうタイプのお話でした。
コメント
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