天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】天空の蜂、ピクセル【24~25作目】

2015年09月14日 | 映画感想
「天空の蜂」

東野圭吾氏著の同名タイトル小説を映画化。原作小説は発刊当時速攻で読んでます。当時東野圭吾大好きだったので♪
…と言っても本作の原作小説、なんと20年前に発刊されたんですよね。大まかなあらすじやオチは覚えていたものの細かいディティールはもう忘れてるわ^^;

という訳で、自他共に認める「超右翼主婦」です。おこんにちは♪^^

なーんて書くと「はいはい反原発アンチ沸いたねー」って一刀両断にされそーなんですが(苦笑)本作の原作小説は「で、結局原発ってどーなのよ?」という
超デリケートな問題を右にも左にも偏らずに本当に上手い具合にバランス取って描かれていたという印象があります。
そんな訳で簡単にあらすじ書くと…江口君演じる湯原は軍用巨大ヘリ「ビッグB」の開発設計者。ようやく完成したビッグBを航空自衛隊に引き渡す式典をする当日に
何者かにビッグBを奪われてしまう。しかも式典を見学させようと連れて来ていた湯原の息子がイタズラでビッグBに忍び込んでいた。
息子を乗せたまま飛んで行ってしまったビッグBは敦賀の高速増殖炉「新陽」の真上でホバリングを始める。果たして犯人からの要求が政府に突きつけられた。
「日本にある全ての原発を破壊して稼働出来なくさせろ。さもなくば爆弾を積んだビッグBを新陽に落とす」と。

という訳で、話が始まってから「あーそうそう、こんな話だったそーだった」と思い出して来たんですが、映画なので多少仕様変更だったり展開変更もありました。
例えばモッくん演じる三島がアチコチ傷だらけで足引きずって歩いてるんだけど「あれ?こんなキャラだったっけ?覚えてねーなー」と思って見てたら
後にどーしてこーなったかというシーンが出て来たんだけど…原作は違うよね!?絶対にこんなんじゃなかったもん!
後さ、綾野剛君演じる雑賀が…うげぇーーー!勘弁してくれえーーー!!…てな調子で、絵ヅラ的に観客にショッキングなシーンを盛り込もうとアレンジが加えられてます。
個人的にここまでグロいシーンはいらねーよ。マジ頼むわー><

自分の中で一番盛り上がったのが「息子を救出するシーン」だなぁ。
文章で読むよりもこういうシーンって映像で見た方が絶対にハラハラドキドキワクワクすると思う。
それ言ったら勿論クライマックスの江口君がコントローラーで操作しようとするシーンもそうなんだけど、でも子供救出のシーンの方が「自衛隊員カッコイイ!(*^ェ^*)」
となれるので個人的には好みかなーって。言っちゃアレだけどクライマックスシーン、別に江口君じゃなくても自衛隊員さんにお任せしても出来るよねぇ?(ヲイ

まあ、映像的に「邦画だよね(予算が)」と感じずにはいられない訳ですが、限りある邦画予算の中でよくここまで作り込んだな、とも思います。
何より本作はキャストが良かった。江口君、モッくん、綾野剛君の主要キャラ3人それぞれ魅力的に演じられていたと思うし、刑事役の柄本明さんも流石のいぶし銀の演技。
ちょっと残念だったのは江口君の奥さん役の女優さん(誰だろう?私は知らない顔だったな)、家庭を顧みない夫に辟易していて冷めきった夫婦関係だという
下敷きがあるにしろ、ちょっと意地悪過ぎるんだよね表情とか口調とか目付きが…本来ならもっと同情されるべきキャラのハズなんだけど全然同情出来なかったわ。

という訳で、なかなか骨太なドラマになっていてかなり満足度が高かったんですが…映画の方が原作に比べてかーなーりー左に傾倒している印象。
今この時期にこの内容の映画を作るってかなり勇気がいると思うし、逆にこのタイミングで公開するというのもある意味「狙ってる」感満載なので致し方ないのかなーと
思うけど、東野氏の絶妙なバランスで問題提起したあの原作小説がプロバガンダに利用されたのか?と勘繰りたくなる改変だったのはちとファンとしては悲しい。

そうそう、ムカイリ君が最後の最後でチョイ役で出演しててびっくりしたわ。予告編でも全く出て来てないよね?全然知らなかったから嬉しいサプライズだったワ!



「ピクセル」

予告編観て「アホだな~ハリウッドってホントに定期的にこういうアホB級映画作るよなぁ~」と思って楽しみにしていた一作。
えーと、自他共に認める「バカアホB級映画好き主婦」です。おこんにちは!←もうこのパターンいいってか^^;

この映画に登場するゲームにハマった世代って多分40代~50代じゃなかろうかと。いわゆる「デジタルアーケードゲーム黎明期」の代表的なゲームの数々。
まーそんな訳で本作のあらすじとしては…かつて80年代前半の頃に地球の人類や文化の情報を電波で宇宙に飛ばして宇宙人と交流しようという計画があり、
その中でアーケードゲームの大会の様子も宇宙に流したところ、どこかの星のヤツらが受信して地球から宣戦布告を受けたのだと勘違いされる。
宇宙人達は映像を基にゲームと同じキャラを作って地球に攻め込んで来たのだった。

うん、アホ。そんだけ(笑)
て言うか映像はムダにいいんだよねー。コレさー「ピクセル」の予算で「天空の蜂」作ったらもっとずっと良くなってたんだろーなー…って話どんどんズレるわ^^;
そもそもデブのゲームヲタが何故30年後にアメリカ合衆国の大統領になれているのか、しかも世間から大バカ扱いされてるし。おかしいだろアメ公達よw
そんでもって宇宙人達も律義に「何時何分にどこの緯度経度の位置に何のゲームでアタックするのか」予告編を流してくれる。マドンナが若いわ~♪
宇宙戦争仕掛けてる割に地球のアーケードゲームのルールに妙に忠実だというのも「流石(アホのハリウッド)っすね!」と感心してしまうではないか!

まー後はギャラガとかパックマンとかドンキーコングとか昔懐かしいゲーム見て楽しめばいいだけ。ぬるいわぁ~♪
でもこーいう毒にも薬にもならない、本当に時間潰し位にしかならないのに無駄に頑張っていい映像にこだわってるB級映画って好きですよ。
子供もきっと楽しめるだろうけど大人(40代OVER)はもっとうんと楽しめる!私の弟、当時パックマン大好きだったらメールで本作薦めておこうかなw
コメント
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