天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「ワンダー 君は太陽」@23本目

2018年06月25日 | 映画感想
やべえ…飯ネタが溜まっている(滝汗)
ちょっとここんとこバタバタしててBLOGが全然更新出来てなかった。なんとかせねば…^^;

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「ワンダー 君は太陽」

R・J・パラシオの児童小説を実写映画化。監督はスティーヴン・チョボスキー氏…多分彼の作品を1作も観た事ない気がする(汗)
本作の予告編を一度も観ていないんだけど、どうやら「泣かせるヒューマンドラマだな」というのは映画館のポスターを見れば何となく分かる。
個人的には主人公の父親を演じたオーウェン・ウィルソンが大好きなのでオーウェン目当てで鑑賞したんですが…

あらすじ
先天性の障害で生まれてから27回も手術を受けたオギー少年(ジェイコブ・トレンブレイ)は、度重なる手術で少しはマシにはなったものの顔が手術痕だらけで変形している。
幼い頃から母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習を続けて来たオギーだったが10歳になった年にようやく普通学校に通う事になった。
生まれて初めて学校に通う事になったオギーは沢山の友達が欲しいと思っていたが、その醜い容貌からクラスメイトは遠巻きにするだけで誰も彼に声を掛けてくれなかった。
そんなある日、選択授業の理科のテスト中、隣に座っていたジャック(ノア・ジュープ)にこっそりテストを見せてやった事からすっかり打ち解けて仲良くなったのだが…

まー心が洗われるって、こーゆー映画観た時の事言うのねー。
とにかく何もかもが優しさ成分と思い遣りに包まれた世界。言っちゃアレだけどオチまでの展開スルッと想像付いてそのまんま予想通りなんだけど、んな事ぁ~どーだっていいw
オギーはとにかく残念な見た目なんだけど(子供版エレファントマンって感じ…まーあそこまでグロではないけど)とにかく素直で優しくて、そしてとても賢い。
映画冒頭オギーの一人語りで物語が始まるんだけど、10歳とは思えない洞察力を発揮して…例えば初対面の人間の生活環境をその人が履いている靴で見分けるトコロなんて
「すげーなー。昔どっかのブランドの販売員も同じ事言ってたわー(客の懐具合を見定めるのに先ず靴を見れば大体想像が付くそうだ)」と思ったし、
他にも「大人よりも子供の方が反応が残酷だ」と語ってみたり、皆が自分を奇異な目で見るのを自分が宇宙飛行士(ヒーロー)になった妄想で心を落ち着かせてみたり
自分が大好きなスター・ウォーズの「チューイ(チューバッカ)」がもし学校に居たら…と想像を巡らせてみたりと、柔軟な発想で物事を見ている姿がけなげで可愛らしい。

で、勿論オギーが本作の主人公なんだけど、語り部が「オギー」からオギーの姉の「ヴィア」へバトンタッチしてヴィア視線の話になり、それが更にヴィアの幼馴染みで
親友だったのに夏休みが終わったらすっかり様子が変わって何故かヴィアを避けるようになってしまった「ミランダ」に移り、ミランダ視線の話の次はオギーと仲良くなって
オギーが大好きになったのに、周囲の雰囲気に飲まれてとんでもない過ちを犯してしまったクラスメート「ジャック」の視点になり…と、語り部をどんどん変えて
その度に語り部の視点で物語が進んでいくというリレー形式を取っていました。

オギーの苦悩もさることながらオギーの姉・ヴィア、そしてヴィアの幼馴染みのミランダ、オギーの一番の友達だったジャック、それぞれの心の叫びが痛いほど分かる。
子供の頃って時として場の雰囲気に飲まれて心にもない事を言ってしまったり、逆に心にある事を素直に言えなくて相手に誤解を与えてしまったり、
それが相手をどれだけ傷付けていたのかに気付かなかったり、はたまたそれで自分がこんなに苦しい気持ちになっているという事を分かってもらえなかったり
…彼らの苦悩は1つならず成長していく過程で自分達も必ずブチ当たって来ているハズ。
個人的にジャックのパートはキュンと来た。ハロウィンの日を境に急に自分を避けるようになったオギーの気持ちが分からなくてうろたえたジャックが
クラスメートの「サニー」からヒントを貰ってハロウィンの時の様子を思い出して、そして自分が犯した致命的なミスに気付いた瞬間のあの絶望的なジャックの顔が
もうとにかく可哀想で切なくて思わずギューッと抱きしめて「大丈夫、大丈夫、君の気持ちは痛い程分かるよ。一緒に着いて行ってあげるからちゃんと謝ろう?」
って頭撫でながら言ってあげたくなっちゃったわね。

みんな色んな壁にぶつかって、あがいて、もがいて、その壁を1つ1つ傷だらけで乗り越えて、乗り越える度に優しく、そして強くなって行く。
小さな「気付き」があって、相手を思い遣る事を覚えて、そして人として成長して行く。
そういう「正しい人間の成長する姿」を誰が見ても気持ち良くなるように作られていました。

あー。オーウェン目当てで観に行ったハズなのにオーウェンどーでもよくなってるじゃないかー(薄笑)
でもね、ジュリア・ロバーツとオーウェンの夫婦ってキャラ的に合うのか?ってちょっと心配だったんだけど、なんのなんの!やっぱりハリウッド俳優って凄いねー
まるで2人はリアルでもこんなキャラで夫婦だと言われてもスルッと納得しちゃえる位ピタリのこの物語の両親としてハマっていたわー。
ちょっとおどけた顔でオギーにウィンクしながら「ママは怖いからね~♪」って言うお茶目なオーウェンパパにBBA胸キュンですわ♪うほほほほ♪
コメント
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