天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「キングダム」@19作目

2019年04月22日 | 映画感想
「キングダム」

原泰久氏著の大ヒット同名タイトルコミックの実写映画化。
タイトルは流石に聞いたことあるけど原作コミック未読です。本作はアニメ化もされているそうですが、それも未見。全くNO知識で鑑賞です(予告編は何度も見ました)
主人公の「信(シン)」を演じるのは菅田将暉君と並んで「コミックの実写映画化の主人公はこの人!」のイメージすらある山崎賢人君。ちょっと菅田君と山崎君に邦画界頼り過ぎちゃう?^^;

あらすじ
紀元前245年、中華西方の国・秦。戦災で親を失くした少年・信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、大将軍になる夢を抱きながら剣術の特訓に明け暮れていた。
やがて漂は王宮へと召し上げられるが、王の弟・成キョウ(本郷奏多)が仕掛けたクーデターによる戦いで致命傷を負う。
息を引き取る寸前の漂から渡された地図を頼りにある小屋へと向かった信は、そこで王座を追われた漂とうり二つの王・エイ政(吉沢亮)と対面。
漂が彼の身代わりとなって殺されたのを知った信は、その後エイ政と共に王座を奪還するために戦うことになる。 (Yahoo!Movieのあらすじ丸パクしましたー)

うん、面白かった!
自分原作を全く知らないので原作の世界観とかキャラクター、エピソード等と比べられないので映画だけの感想ですが。
多分出演されている役者さんはそこそこ上手い具合に原作のキャラクターに寄せてちゃんと演じられていたんだろうと推察します。
大沢たかおさんのキャラクターが突出してたなぁ。でも凄い威圧感があって正に「威風堂々」って感じ。周囲のキャラ全部食ってたねw
そしてヒール役の本郷奏多君が物凄い悪い顔してて凄いなー!って思った。カッコイイ役や情けない役より絶対にコッチの方が難しいと思うわ。
でも個人的に一番ツボったキャラは長澤まさみさんだなぁ!すっげーエロカッコ良くてワクドキしたわーなんだあのコスプレー!(萌)

で、肝心の山崎賢人君と後もう1人の重要キャラを演じた吉沢亮君、お2人とも共演経験も何度もあるそーで、今作でも息が合ってて安定してましたね。
山崎君の演じているキャラが「奴隷育ちでまともな教育も受けていない、腕っぷしだけはある粗暴で野心的な、だけど正義感の強い若者」という感じで。
だからだろうけど終始イキッてギャーツクわめいていてウザい。(コラコラ
吉沢君は奴隷(主人公と一緒に育った仲間)と若き王の1人2役を演じているんだけど、表情とか目線のくれ方、口調等でキャラを使い分けていてなかなか上手いなーと思った。
橋本環奈ちゃんは「山の民の少年」という役どころなんだけど(一人称俺って言ってるから少年なんだろ?)どう見ても可愛い女の子にしか見えんw

で、話は中国の春秋戦国時代の後期、秦が中華統一をする前の辺りの動乱を見せる一大戦国絵巻、と言ったところか。
本作では秦が中華統一に乗り出す前の、そもそも秦国内が弟王によってクーデターが起こったという内乱をメインで見せています。
ここらの中国の歴史、学生時代本当に苦手だったんだよなぁ。三国志もホント苦手だった。レッドクリフ観る為にイヤイヤ時代背景おさらいしたけどさー(苦笑)
まあ、春秋時代ほとんどなーんも知らなくても劇中でザクッと説明してくれるから心配いらない。
そもそもが「春秋時代を舞台にした(ある程度は史実に則ってはいるものの基本架空の話)コミック」を映画化してるんだから歴史もクソも、って感じですわねw

という訳で、コミックの映画化だからアクション等も自由度が高く、かなり手の込んだアクションシーンを作ってるなーという印象でした。
まーでも役者さんの身体能力にある程度依存するのでメインキャストの皆さん、特に山崎君と吉沢君は本当に大変だっただろうと思いますね。
中国ロケして作ったという巨大セットもなかなかの見応えだったと思います…まーでもどうしても「レッドクリフ」観た人は比べちゃうけどね^^;
ただ、本作はレッドクリフとは違ってクーデターによる内乱を描いているので、そこんとこ戦闘シーン等の絵面の枠が小さくなるのは致し方ないかと。

コレ…明らかに続編作る体で話が終わってますが…原作コミックはまだ現在も連載中なのかな?だったら何作かに分けて「〇〇編」みたいな感じでシリーズ化するんすかね?
SF系はまだまだハリウッドには足元にも及ばない(から制作すらロクにされてませんがw)ものの、邦画もなかなかハリウッド系大作感のあるエンターテイメント作品が出来るようになったんすね。
ハリウッド感出しつつも邦画らしいキャラクターの心の機微を思わせるような繊細なシーン等も盛り込んで非常に満足度の高い一作になっていると思います。
コメント
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