天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「ポプラン」@7作目

2022年01月20日 | 映画感想
「ポプラン」

「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督最新作。監督が10年間温めて来たネタだそうだけど…マジすか?^^;
主人公の「田上」を演じているのは皆川暢二さんですが…映画ポスターで既に全裸で映ってる段階でなんとなく内容お察しって感じw

あらすじ
漫画配信の運営を成功させた田上(皆川暢二)は、ある朝、自分の男性器が消えていることに気づいて仰天する。どうしていいかわからず、同じような境遇にいる人々が集う集会「ポプランの会」に参加した彼は、そこで「時速200キロで飛びまわる」「6日以内に捕まえねばもとに戻らない」「居場所は自分自身が知っている」などという話を聞く。田上は疎遠だった友人や家族のもとに男性器があるかも知れないと考え、彼らを訪ねる。(Yahoo!Movieから丸パク)

馬鹿馬鹿し過ぎて脱力するわ…
そもそもタイトルの「ポプラン」というのは男性器(玉+竿)の事らしいです。語源は分かりません。ただ劇中で当たり前の事のように「ポプランは意思を持って家出し…」みたいな説明をしているくだりがあって、心の中で「だからポプランってどういう意味だよ」ってつぶやきながら頭グルグルしてたわ^^;
で、6日間以内に自分のポプランを探し出してとっ捕まえて自分の身体に戻さないといけないというミッションを課せられた主人公は、ポプランの居場所を探すヒントがポプランが家出する直前まで自分が見ていた夢にヒントがあると思い、その時に夢に登場していた「自分が過去ぶった切って捨てて来た人達」に会いに行って過去の精算をしていく、という展開になっていました。まあ、設定はぶっ飛んでるんだけど話自体は割と真っ当と言うかよくありがちな「過去と向き合って自分探しの旅」みたいなヤツ。

汚れた現在の自分が己の過去を見つめ直す、という話はそれこそ星の数程作られて来ていますが、それがどうして男性器の喪失と絡むのかサッパリ意味不明なんですが(苦笑)
男にとって最も大切なモノ(ポプラン)を失う→自分が切り捨ててきた本当は大切だった人達、の暗喩なのでしょうか?そこまで深読みする必要ない?^^;
まあ、何にしろポプランの行方を追う為にもう二度と会う事もないだろうと思っていた過去切り捨てて来た人々に会いに行くと、案外「え、あ、ども」位の熱量で会ってくれたりしてw、こういうのって実際昔ご縁を断ち切った人と再会する時ってやっぱりこんな感じだったりするのかな?とかちょっと考えてしまいましたね。
個人的には元妻を演じた徳永えりさんが最後に乾いた笑顔で「もう二度と会いに来ないでね」というシーンにゾクッと来ました。当時の怒りをそのままぶつける程の気持ちはとうに失っているけれど、でも絶対に許す事は出来ない相手、なんだなと。

ま、随所にお笑い要素を散りばめながら(と言うか殆どがおちゃらけで↑上に真面目ぶって色々書いた部分がごく一部だったりするんですがw)どんどん自分の過去を遡って最終的に童心に返る、という感じですが、主人公の田上を演じた皆川暢二さんはホントに怪演熱演お疲れ様でした!と言ってあげたいですね。
クライマックスで光を放つポプランと相まみえるシーンのあの恍惚のアホ面がっw アレは役者としてやっちゃあかん顔やでwww

因みに本作、調べたらレイティング何も付いてないのよな。本気ですか?映倫さん(滝汗)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする