「落語 知れば知るほど」はこちら。
特に関西の落語のことを知りたくて読む。まことに、お勉強になる。ABCラジオ番組の書籍化。
「関西は昭和27、28年ごろから賑やかな漫才や喜劇がトリを取るようになったんや。落語中心から漫才中心へと変わっていったんです。」
「ミナミとキタの花月には下座にピアノがありましたんや。それを弾いてたのが江利チエミのお父さん。」
人間国宝の名に恥じない芸の艶と、それに同等するほどの冷静さ。一度死んだ上方落語を、かろうじて現在の位置まで持ちこたえさせたのは彼のこの冷静さ(と彼の長寿)があったからだと思う。桂春団治の破天荒さだけでは(笑)こうはいかない。
それにしても米朝とは色男だ。こりゃー、ここに書けないお噺もいろいろございましたんでしょう?
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米朝よもやま噺 (朝日文庫) 価格:¥ 735(税込) 発売日:2010-08-06 |